103 善と悪の果実
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――三階:グロリア嬢の部屋――
その目で見るな、俺を、見るな!
気色の悪い餓鬼め――…!
[他の者が訪れる前のこと。 まだ燦々と、妖しく目を輝かせた少年は息をしていた。生きていた。 突きつけられた果物ナイフに躊躇したのも一時で、 異端を、異質を見るその目に、恐怖を殺意が塗り替えた。
懐に伸ばす掌。 刃のぬるいペーパーナイフが滑る。 子供の操る刃を弾き、縦に、喉を目指して突き立てた。
ずぶ、と硬い衝撃。突き立てる、何度も、何度も、肉を穿つまで。 両手が血みどろに、袖が汚れて、少年が息をしなくなって。
男はようやく。呼吸を思い出した。]
(23) 2012/09/28(Fri) 13時頃
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[少年の浅黒い喉には、客室全てに用意されていた 精巧な銀のペーパーナイフ。]
はぁ、はぁ、は………
[それは誰の言葉だったか。 "おどおどした男"が"衝動"で。
不意に後ろから視線を感じて、青ざめた顔が振り返る。誰もいない。誰もいない、のに。]
(26) 2012/09/28(Fri) 13時半頃
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ひ、ッ………
[悲鳴が声にならなかったのは、男にしては上出来の話だった。 開け放ったままの階段から足音がする。
慌てて、血に濡れた手で少年の懐や服の裏を探って 遺言のひとつでも、罠でも認めていやしないかと。 そんな盲信がたどり着いた一枚のメモ>>2:200 中身も確かめずに掻っ浚い、縺れる足が、部屋を後にする。
階段から、足音がする。 だからそれとは逆の廊下を。廊下の作る闇に向けて**]
(28) 2012/09/28(Fri) 13時半頃
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怖くは…ないわ
[強がって、それでも嬉しそうに笑顔を作る。
欲しいものは、ひとつ。
それがまだ近くにあるのならば
甘い声と仕草で擦り寄って、少しずつ、毒を流し込めばいいのだ。
甘い林檎は誰かの手の中に。
奪い取った烏の、その温もりを忘れた手のひらは
今、蛇の冷たさを知った]
モノ好き…?
[耳に届いた言葉に傾げたのは
その言葉を発した者への驚きよりも、意味を問う単純な、純粋な疑問の為]
…白いままだなんて おかしいわ
[かけられたシーツは同じく赤に染まるだろうに、
視線を逸らした少女は、それを認めることはしなかった]
お強いのですね。ご立派です。
[まぶしがるように、囁く言葉]
可愛い、可愛い、ポーチュラカ。
[呪文のように、繰り返す]
俺じゃない俺じゃない俺じゃない………!!!
[廊下を走りながら、幻聴>>+11に両耳を塞ぐ。
招かれざる客から転げ落ちていく滑稽な男の耳に
ぬちゃり、と塞いだ耳が。少年の赤い血で、汚れた。]
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「ジェフ様! この部屋には、ナイフがありません!」
[警官殿の命を受け 開け放たれてゆく部屋のひとつから、使用人が飛び出して来る。 その客室が誰に宛てがわれたものか。 部屋を覗き込めば明らかだろう。ベッドには、昨夜彼>>63の目にも覚えがある筈の、クラッシュキャップと。 女性の名が綴られた招待状が放り投げられていた。
―――…男の姿こそ、蛻の空。 それは、彼が学者殿>>66の元を訪れる、少し後のことかも知れない。]
(67) 2012/09/28(Fri) 22時頃
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――三階・クローゼットルーム――
[グロリア嬢の自室脇に在る、彼女の為に用意された衣装部屋。
その、色彩豊かに彩られたドレスを強引に引き寄せ 両手を濡らす血を一心不乱に男は拭う。]
くそ、くそ…ッ!
[拭えど拭えど、シャツの袖に血はこびり付くばかり。 隣部屋からはいくつもの気配が潜り込んでは、出て行く。 逃げ場などない。 女主人の部屋から匂い立つ死の匂いは、此処にまで届く。]
せめて、替えの服は………
[呆然とぼやいても、此処の主は女主人。 男物のシャツなど一枚とて用意されていなかった。]
(69) 2012/09/28(Fri) 22時頃
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畜生。
一度部屋に戻るしか、ないか…
[白や青や緑の色彩に、赤の掠れた色を咲かせて。 隣部屋に、少女>>46が一人残された頃に 漸く少しだけ冷静さを取り戻す。 既に事を早めた警官が、二階に使用人を集めているとも知らず。
少年の返り血を受けた上着を 整頓されたドレスの隙間に隠して、色を変えた袖を二度三度捲くり上げ。一目では分からないよう、小細工をする。 それと。女主人の為に用意されていた筈の、硝子で出来た空のグラスを手に、慎重に廊下へと繰り出す。 硝子も、割れば鋭利な刃になるのだ。
―――何を考えている。 果実に、蛇に狂わされたか。血に狂わされたか。 堕ちてゆく感覚に、男は気付かない。]
(75) 2012/09/28(Fri) 22時半頃
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[今だ開け放たれたままの、グロリア嬢の自室の前を 男は滑るように歩く。 足音を、絨毯が吸い上げる。]
ッ、 ………女性だけで、此処に居ては危ないよ。
[部屋に立ち尽くしていたのは 大広間で言葉を交わした女性と、ブロンドの少女。 懸念を口にする口唇は柔らかく笑うけれど その目に穏やかな色はなく、その奥の、ガウンに隠された膨らみを見て。
――ああ、ナイフを抜き忘れたな。 と、他人事のように考えていたのだった。]
(76) 2012/09/28(Fri) 22時半頃
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[果実の秘密は未だ。
男の、ポケットの中に
ビスケットよりも甘く、烏の血に濡れて。]
ウェーズリーは、ジェフの声が階下から聞こえた気がして、竦み上がる。
2012/09/28(Fri) 23時頃
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[夕闇伯はこの時、何処に居ただろうか。 彼とももしかすれば廊下で擦れ違ったかも知れず、 ともすれば想定外の招待客の多さに顔を強張らせる。
体温で温くなる硝子の器を 右手と左手で弄び、相変わらず、落ち着きはない。 彼女>>78の第一声に先ずは安堵の溜め息を漏らす辺り。烏を落とせど、小物は羽ばたけはしない。]
ああ、……… 子供にまで手を掛ける人間が、居るとはね。
[口唇は皮肉げに歪む。]
朝の騒ぎかい。 ………、落ち着いた、そうとも、――…いや?
[YESと答えるのが正解か、NOと答えるのが正解か。 まるでそれを探るように首を傾げ、彼女を見据える。]
貴女はお怪我がないようで。
(82) 2012/09/28(Fri) 23時頃
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[―――彼女の見る目は正しい。
昨晩とは違う。 穏やかに笑う目の奥に、少年に向けたものと同じ、殺意と衝動と焦燥か。蒼を濁らせ、揺らめいていた。 しかし、彼女が銃を所持しているとは露とも知らず。
そして、]
…ッ、! 五月蝿い………
[まるで蝿が纏わり付いたように グラスを持った手を、何もない宙に向け払う。]
(85) 2012/09/28(Fri) 23時頃
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五月蝿い、五月蝿い、歌うな!
[咥内で低く、幻聴に似て、耳元で囁く歌に悪態を吐く。
大きく怒鳴り散らしてやりたいのに
実行してしまえば、それこそ狂気の沙汰だから。
―――それも、出来ず。
ただ纏わり付く歌に首を振る。俺じゃない、俺は悪くない、と。青褪めた顔が。]
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[足音が一人、また一人、近付いて来る。
青褪めた男は挙動不審に、 女主人の部屋に目を滑らせたり、二階に続く階段に滑り落ちたりもする。 使用人が複数居れば、その話し声すら聞こえる筈で。]
レディの身体に大事ないようで、何より。 俺は――… ああ、手を。
[手を怪我したのだと 拭っても拭っても落ちない、錆びた匂いを従えた指先を。もう片方の指先で抱き寄せ。]
………、まるで、詰問されてる気分だね。
[男の額に浮かぶのは冷や汗。 澄んだ瞳に見据えられれば、視線を重ね、嘘を重ねることも難しく。少年から向けられた眼差しとも違う。それもまた、恐ろしい。
―――…そして、コリーン嬢に銃口を向けられるのと。 居合わせたのは、誰か。]
(88) 2012/09/28(Fri) 23時半頃
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ひ、ッ ―――!?
[そして、情けない声が響く…
黒で塗り潰したような、冷たい銃口。 掌から硝子が滑り落ち。 状況とは裏腹に、絨毯に触れて柔らかく砕ける。
咄嗟に拾い上げたのも、朝方と、昨日と同じ衝動。 暴れるなと彼女に諭されてももう遅い。 病に伏せる妻を想って>>87の凶行と――― そう見えるのも無理からぬ、血走った目で。]
戻って、如何する?
[続きを問い掛けながら、一歩、一歩彼女との距離を詰め。]
(93) 2012/09/29(Sat) 00時頃
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銃を下ろしてくれないか?
俺は、それを持つ貴女がとても恐ろしい。
[柔らかく、絨毯が足音を吸い上げる。 握り締めた硝子の欠片は、光を反射して煌き 女主人が築き上げた"栄光"を何処か。彷彿とさせ。
そして何より、スラックスに忍ばせた四つ折りの紙。 そうとは知らずに手に入れた果実を示す手掛かりが――…男の背を、後押しする。奈落に向けて。]
(94) 2012/09/29(Sat) 00時頃
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ウェーズリーは、コリーンが撃鉄を弾く乾いた音に、ぎくりと肩を震わせる。
2012/09/29(Sat) 00時頃
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[>>95硝子に反射した男の顔は どんな顔をしているのだろう。 門番に迫る妻の、あの鬼の形相に、何処か似ている。]
………知っている、と言ったら?
[半分はでっち上げだ。 どちらにせよ断言すれば、彼女は引き金を引くかも知れない。だから、あえて試すような口振りを。 声は余裕なく渇いているけれど。]
(99) 2012/09/29(Sat) 00時頃
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[撃鉄を弾く、冷たい音色に 足を止めたのは一瞬。 怯えた目が、男を射抜く。その眼球に映る、顔も。
――…誰かが囁いた。 "あの実を見れば、気分が変わるかも知れない"と。 真実その通りに、まるで林檎と釣り合いも取れぬ男が、至宝が手に入るのではないかと狂い、]
銃を下ろしてくれないか。
[一方通行。 呟くのと同時に、衝動に任せて残りの距離を詰め、彼女の咽喉にもまた硝子を振り翳す。 少年に狙い澄ましたのと同じ。それは、歌を奪うもの。]
(100) 2012/09/29(Sat) 00時半頃
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[開け放たれた扉の向こう、壁一枚の向こう。 招待客が一人また一人と。 何かに魅せ寄せ付けられるように、数を増す。
しかし、賢明にも。あるいは、異様にも。 割り込む声はまだ――…掛からない。だから、止まらない。]
君、………謎解きは得意かい?
俺は如何にも。 ああいう手合いは、駄目で。
[指先が、スラックスのポケットをなぞる。 かさりと音をたてたのは、恐らく紙の擦れ合う音で。 指先で二度三度叩いてもビスケットは増えないが。 ――…それよりも甘い、秘密が隠されているよう。示す。]
(107) 2012/09/29(Sat) 00時半頃
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だが。 渡せない、よなあ。
―――…はは、
[隠された果実。
あれは己の物だと、病を得たように思い込み。 失笑する笑み声。幻聴か、少年の狂った笑み声が、重なる。 ―――子供の次は女を手に掛けるかと、囁く。]
あああ! 五月蝿い、五月蝿い!
[女の咽喉に向ける、硝子の行方。 叫ぶのと、銃声が響くのがほぼ同時。その先は――?**]
(108) 2012/09/29(Sat) 01時頃
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畜生、その目で、俺を見るな!
その声で、その声で―――…!
[囀る烏に返す声だけは、どこまでも、悲痛に。]
赤いかしら…
[闇の中、血に濡れ、そして拭われ
赤く染まった手はまだ見ていない]
赤く…なるのかしら
[部屋に置いてきた蝶を恋しく思う。
今頃、薄紅の褥で心地よい眠りについているだろう。
起こすのは、しのびなかった。
少女の手には今、何もない]
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