236 【誰歓】 悪魔の月の嗤う夜 【特殊騒動】
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─街中─
[簡素な屋台廻りの店先。 金を払い、席のない其処で細く切られた干し肉と硬い黒パンを受け取る。]
「──そこの路地だよ。男が死んでたって言うのはね」
[男の問いに応える、店主の老婆は目が悪いらしく。 僅かに白が覗く皺だらけの目蓋で塞がった眼を、あらぬ方向へ向けながら、ぼそぼそと語る。]
「悪魔が来たってねぇ。噂が流れてから本当。この街も物騒になったもんさ」
[パンを千切り口に放り込みながら。 黙って老婆の話に耳を傾ける。]
「──あんたも、死ににでも来たんかね?」
[ふと、老婆の問い掛けにパンを口に運ぶ手が止まった。 じろり、とその顔を見やれば気配は察するのか。 老婆はニヤリと笑った。]
(58) 2015/08/25(Tue) 22時半頃
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嫌なバアさんだな。俺も一応、勇者様候補なんだぜ?
「……知らないのかい?悪魔に命を奪われたら、地獄に堕ちてくっていうよ。わざわざ、まぁ。あたしから見りゃ、死にに来てるようなもんさ。」
[鶏骨のように痩せた喉を震わせ、老婆が掠れた笑い声を漏らす。]
……詳しいな、バアさん。ま、遠からず、当たりだ。
[事の起きたおおよその場所が知れれば、屋台にもたれていた身体を離し。 じゃあな、と別れを告げる。]
気が向いたら、俺が死なないように祈っといてくれや。 そしたら、また明日、次は屋台ごと買ってやらぁな。
[軽口に老婆は笑っただけで応える事なく。 男は、屋台を後にして歩き出す。]
(59) 2015/08/25(Tue) 22時半頃
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[干し肉を噛み、飲み込み。 路地へ向かう際、辺りを見回しその姿が留まる。>>62]
何してんだ?こんな所で。
[宿で養生中なのだと聞いていた彼女に気付くと浮かぶのは、そんな疑問。 立ち止まり、怪訝に首を傾げて。]
一人か?出歩いて平気なのかよ。
(63) 2015/08/25(Tue) 23時半頃
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[大丈夫だ、と頷くのを見ても未だ眉をひそめたままで。>>65 しかし、宿に帰れ等と言う柄でも立場でもない。 それ以上、危ぶむような事は口にせず。]
チャールズ?誰だそりゃ。
[それが、あの神父だとは知らず問い。 仕事として請け負ったのだと聞けば、納得はしただろうか。 と、さらり落ちる髪の陰、白かった包帯には微かに街の外気の煤で汚れているのに気付く。 長いこと、うろついていたのかも知れない。 応えるかどうか迷い。短く嘆息して口を開く。]
俺もこれから調べるとこさ。 そこのよ。路地で死んでたらしいぞ。
[そう言って、路地を指す。]
(67) 2015/08/25(Tue) 23時半頃
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──あぁ。あの男か。
[神父だと聞けば、顔をしかめる。 商売敵と思う節も含めて。 仕事柄、聖職者と名乗る相手の良さも悪さも知る事の多かった男は、芳しくない表情。 ──と、じっと見据えられて。>>69]
俺を探ったところで、なぁんも出やしねぇぜ?
[そう言って肩を竦めるも、続いて聞こえた申し出には面喰らう。]
……いや、まぁ。いいけどよ。 歩き回ってくたびれてんじゃねぇのか?
[傷付き、仲間を失い独りの女。 突き放しも出来ず、同行を承諾すると路地へと促し歩き出す。]
(70) 2015/08/26(Wed) 00時頃
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[ばつが悪そうにする素振りを目にすると短く笑う。>>73 それから、昨夜、失敗に終わった降霊式を思いだし。]
俺にも、解らねぇからな。 いつもなら、正体くらいは掴めるんだが……、 今回は、さっぱりだ。
[硬い面持ちになると、そう呟くように言う。]
あんたに憑いてるかどうか、俺も疑いはするとこだしな。 ま、そんときは……
[祓ってやる、との軽口が出ず。 そのまま言葉を切って繋げず。]
なんかあったら、おぶって逃げてやるよ。
[逃げるもおぶるも、冗談だが。 苦痛だ、と話す横顔に暗いものが過るのに気付けば、そう応えた。]
(77) 2015/08/26(Wed) 00時半頃
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[路地を進み、時折、通りすがりに街人に尋ね。 やがて、其処に辿り着けば、おそらくは骸は既になく。
焼け焦げた地面に、黒い跡が残るのを見付けただろう。]
(78) 2015/08/26(Wed) 00時半頃
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[メルヤの意識がないままにきた路地だ。
意識にはなくとも、目に入った情報は脳に刻まれている。
ゆえに見覚えがあるような気がするのも当然というものだ]
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[聞き入り、瞬く眼に頷き。>>80]
司祭が殺られたってんだからな。 それが本当なら、俺もうまくやれるか自信はねぇぜ?
[ふざけた口振りでそう言うも、紛れもなく本音。 生き残りの女を一瞥し。 暗い色が消えたのを知れば、片眉を上げてゆるり笑む。]
──誰かが火をつけたのか。 自分で燃え上がったか。これじゃ解らんな。
[地面を見てぼやく。 ふと、周囲を見回すメルヤに気付き、その様子を傍らで眺めた後。>>81]
──どうした?
[問い掛け、首を傾げる。]
(82) 2015/08/26(Wed) 01時頃
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[首振る様子には、溜め息を吐き肩を竦める。>>83 うまく行くなら、それに越した事は無いが。 しくじったとして、その後どうなるかも今は怪しい。]
まぁ、やれるだけはやるけどな。
[焦げた地面に屈み込み、革袋の口を開け。 両掌で寄せ集めるようにして、土と埃ごと煤になったものを袋に収める。]
まぁ、そうだな。奥まで入り込めば、下手すりゃ迷子だ。
[応えを聞けば、そう返し。掌を叩き払いつつ立ち上がる。]
俺は、他に死体が出た場所も回ってみるつもりだが。 あんた、どうする?
[そうメルヤに問いながら。 悪魔を見なかったか、等と聞いて回るつもりは男にはなく。 ただ、男が死んだという其処にも何も見つけ出す事は出来なかった。 墓場のときと同じく。やはり、何も。]**
(84) 2015/08/26(Wed) 02時頃
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おう、気を付けてな。 なんかあったら逃げんだぞ?
[別をあたる、というメルヤに頷いて。>>85 一旦、その場で別れる。 彼女を見送った後も未だ、暫くは其処に独り留まっていた。 建物の狭間に覗く空を見上げ。そして、辺りを見回す。]
……いっそ、俺に憑いてくれりゃ楽なんだがな。 ──……聞いてるか?
[誰も居らず。何も無い宙に向けて語りかけるも。 応えはあるはずもなく、気配すらちらつくことは無かった。 徐に道具入れを開き、くすんだ小さな小瓶を取り出す。 それを焦げた地面に落とし。]
(86) 2015/08/26(Wed) 13時頃
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── Vini non swiv <追って来い>
[呪文と共に靴底で小瓶を踏み潰す。 靴底を退ければ、硝子と共に砕けた毒虫の死骸。 それを一瞥すると、再び路地裏を歩き出した。
それは、死霊や魔物を自分の元へと導く呪い。 何かが引っ掛かるどうかは、男の悪運次第だ。]*
(87) 2015/08/26(Wed) 13時頃
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[──ガチリ、と。 三つめの小瓶を靴底で割れば、施術を一通り終えて。 腰に下げた革袋も、大分重くなっている。
呪いの仕上げに短剣を抜き。 左腕を捲り上げると、刃先をあててスッと横に引く。 腕の内側、赤く線走る線から、血玉が脹れるとぽたりと砕けた硝子の上にしたたり落ちる。]
寄ってこい……。何処に居やがる。
[呪術師自身が、己の血を術式に使う事はあまり無い。 そも、自分自身を囮にするなど。]
── Vini non swiv …… ── Vini non soti <姿を現せ>
[唱え終えれば短剣を鞘へ仕舞い。 袖を直しながら、歩き出す。]
(98) 2015/08/26(Wed) 20時頃
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─路地裏─
[死体と併せ、小火騒ぎがあったという其処。 其所から立ち去るべく路地を進む。 術式が一通り整えば、後は宿に戻り降霊式を試すのみだ。 全て無駄足、後手に回る気もしたが仕方無い。]
── …… Vini non swiv
[時折、呼ぶように唱えながら。 元は禍々しく、悪魔に沿う呪文を口して脚を運ぶ。 揺らめく死霊の気配は、僅かだが漸く。 男の廻りに集まり始めていた。]
(101) 2015/08/26(Wed) 20時半頃
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[感じるのは、“人”のものである気配のみ。 ふと、物音が聞こえれば立ち止まり視線を上げる。>>104 集中が途切れれば、男の耳にも死霊の気配は一旦遠ざかり。 呪文を唱えていた口を閉ざし、相手を見据えた。]
……なんだ。神父様か。
[様、と呼びつける言葉尻は軽い。 何をしているのか、と問われれば片眉を上げ。]
悪魔探しだよ。あんたもそうだろ? ……いい情報は、あったか?
[僧衣の男に、そう問い掛け薄く笑みを浮かべる。]
(107) 2015/08/26(Wed) 21時半頃
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[相手が浮かばる笑みを眼にすれば。 男の顔から笑みは落ち、消える。]
──目の前、だ?
[聖職者と対峙することは、これまでにもあった。 だが、此方に向けられた杖は単なる対峙ではなく、敵意そのものであることに気付く。]
……冗談だろ? 俺がここで何してたか、あんたに教える義理はねぇぜ?
[眼を剥いて驚く様を作りつつも。 男との間合いを計る。短剣に手をかける隙はおそらく無い。 これは、逃げられるかどうか──、後退り。]
へぇ。……あんた、聖騎士さんかい? ……見逃してくれよ?なぁんも、悪さなんざしてねぇぜ。
[へらりと笑って言いながら、革のブレスレットを巻く左手首に。 そっと指をかける。]
(114) 2015/08/26(Wed) 22時頃
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[後ろへ傾けば、距離を詰める爪先。それを一瞥してから]
伝統、ね。大義名分の為なら、あんたら。 きたねぇ仕事こなすのも悪魔顔負けだろ? ……知ってるよ。
[低く応えながら、男の体格を計る。 体つきだけなら負けていないが、武闘派という口振り、物理的な勝負になれば呪術師崩れが敵う訳がなく。]
溝さらいたぁ、まぁ。……うまく言ったもんだ。
[問う視線ににやりと笑うと]
俺も苦労して泥を喰ってるんでね。 言う気は、さらさらねぇよ。 ──……退いてくれねぇか?怪我じゃ済まねぇぜ。
[掌で覆う手首。 巻き付く黒革のそれが、すうっと蛇の形に姿を変える。]
(118) 2015/08/26(Wed) 22時頃
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[目の前、揺れる杖先。 それに視線を時折奪われながら。 また退けば、砂利に脚を踏み留めた。
──背中を向ければ、一突きとでも言うところか。
考え。“異端”という言葉に、笑う唇の端を歪めた。]
俺は、あんたらの神様に救われた事なんざ── ……一度もないんでね。
[そう吐いた次の瞬間。 投げ付けられた杖の先端──鞘の鈍い切っ先。 見開いた眼に、捉える事叶わず喉元に衝撃を受ける。]
(122) 2015/08/26(Wed) 22時半頃
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[声も息も漏れず、それは呼吸の自由を奪い。 刹那、目の前が白くなる。]
────……!!
[呪文は、声にならない。 それでも体を捩り、眼を見開き。 男に向けて振り払う左腕から放たれた蛇は狙いを外したか。 そして、また腕に走る激痛に圧され、よろめく。]
(123) 2015/08/26(Wed) 22時半頃
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[苦痛と息苦しさは、暫し男から思考も抵抗も奪った。 漸く、喘ぐまでに僅か回復すれば。 視界に、傷を負った男の様に歪んだ笑みを浮かべる。]
── ……Apre sa, ale nan lanfè <地獄に堕ちろ>
[呻くように口にした言葉は、効力こそないものの呪いの言葉。 左腕を留められた態勢になれば、漏れそうになる呻きを奥歯に噛み締め。 するすると気配を殺す蛇が地面を滑るのを視界に掴む。]
(128) 2015/08/26(Wed) 23時頃
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[投げ捨てられた杖の残像のみ視界の端に知り。 僧衣が、素早く身を翻すのを眼に捉える。 だが、この男相手に真っ当には抗えまい── ──それを悟れば。]
── Touye <殺せ>
[喰いしばる奥歯から、その呪文を発した。 命じると共に、黒い影が僧衣目掛けて跳ぶ。 苦痛にかすれた視点、その的はおそらく定め甘く。 蛇を放つことに賭ければ、男の当て身をかわす算段はなく。 まともにそれを受けて地面に転がり倒れる。]
(135) 2015/08/26(Wed) 23時半頃
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[身を転がす地面。 相手が、痛覚を訴える短い声を上げ首筋を払う素振りを眼にすれば。 見上げる態勢のまま、低く声を漏らし笑う。]
こっちの台詞だ。……蛇くれぇじゃ生温かったな。
[未だ途切れ途切れの呼吸。 踏み潰される蛇が、やがて擦り切れた千切れた黒い革の切れ端に戻るのを見詰め。 拾い上げられる件の切っ先から、男の顔へと視線を上げる。]
……あぁ。あんたらにはな。 俺も、あんたらの教えとやらは、理解に苦しむけどよ?
[歩み寄る僧衣を見上げ。 その爪先が前にする地面に唾を吐く。]
(139) 2015/08/26(Wed) 23時半頃
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[竜、という言葉を聞けば、厩で目にした銀の髪が過る。 その傍らにあった、静かに従う巨躯。 だが、その後に続く言葉を聞けば、僅かに眼を見開き。 鼻を鳴らし忌々しげに笑い捨てる。]
……大した聖職者もあったもんだ。 教会の暮らし、ねぇ。溝さらいっつったか。 あんたが居る其所こそ、臭ぇドブだろう。
[突き付けられた剣先の向こうにある、冷ややかな眼を睨む。 脅しの言葉を耳にすれば、暗く淀む笑みを浮かべて。]
奴は──……、誰にも気付かれずそこに居やがる。 俺が知ってるっていやぁ。 ──……どうせ、あんたもいずれ死ぬだろうって事くれぇだよ。
[── Twò ta <手には負えない> そう、呪いをかけるように囁いた]
(149) 2015/08/27(Thu) 00時頃
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[語られる言葉を、苦しい息を吐きながら聞く。 その僧衣を纏う男が、今までに何を目にしてきたのか。 それは、一瞬頭の中を掠めるように。 だが、並べられる飾られた言葉を鼻で笑う。]
……お説教は、仕事じゃねぇんじゃなかったのか?
[──異端の咎。 善悪など、関係はない──昔に、同じように聞いた言葉。 それを耳にした後、男は語らず。 逃げることも叶わないと既に悟っていれば、身動きも止めた。]
(155) 2015/08/27(Thu) 00時半頃
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[耳にした、粗野な言葉に。 眼を細めて男の姿を確かめるようにしただけで。
剣先が身を貫けば、それきり。 横たわる男は、路地の砂利の上。 動かなくなった。 近付く他の気配は、知ることなく。]*
(159) 2015/08/27(Thu) 01時頃
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― 深夜のこと ―
[宿に戻るまではオーレリアと共にいただろう。
宿の部屋に戻って眠りついた後。
悪魔がメルヤの体を操り、行動を開始した。
メルヤの意識は眠ったまま]
[厩で眠るオーレリアの元へと足を運ぶ。
人が人ではない気配をまとって近づいたことに、ラスタバンは警戒の唸り声を発した。
その声でオーレリアが起きたとしてもとき遅く。
メルヤの金の瞳が夜の中で光った]
オーレリア。
[呼びかける声はメルヤの声に、なにかノイズが混ざったようなもの。
悪魔が寄り代を変えるときに、前の寄り代が死ぬのは、命がすべて奪われるからだ。
取り付かれてしまえは、死からは逃れられない。
ただ、悪魔がずっと憑いたままなら、生き延びられるだろうけれど。
悪魔が憑いていることを知らないメルヤに、乗り換えようとする悪魔を阻止することなどできるはずもなく]
[オーレリアがなにかしら抵抗したとしても。
悪魔は、古い体を捨てて新しい体へと、移動した]
[悪魔が抜けたメルヤの体がぐらりと傾ぐ。
厩に倒れた体に、もう息はなかった。
怪我をしていた傷口が開いたかのように血が包帯を赤く染めていく。
メルヤの意識は眠ったまま。
死すら眠りのうちにもたらされた**]
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