情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新
【人】 双生児 オスカーええ。 (330) 2010/08/01(Sun) 12時頃 |
そういやまだ話してなかったっけか。
俺が居た「森」はもう少し南の方でな。
この村よりも随分人は少ない所だったよ。
ドナルドとタバサと言う名で、俺と同じ赤毛の狼だった。
とある年の儀式で、ドナルドが「視る者」に告発されてな。
タバサは奴を庇って一緒に行っちまった。
[その後、独りで儀式を完遂したものの、村にはほとんど人が残されていなかった。
折も悪く、その翌年村は凶作と大規模な戦乱に巻き込まれ、ヘクターは護るべき場所を無くしてしまったのである。
近代兵器の前には、人狼であれど独りでは対抗しきれなかった。瀕死の状態で森を後にするのがやっとだったのである。]
[ 同胞の過去を聞いた後は、考え込むような沈黙が支配した。
少しの間の後、彼はおもむろに口を開く。]
俺はお前がずっとこの森に住んでいるのだと思っていた。
「キツネ」の家に入り込んでいるなら、てっきり幼少の頃に同族たちによってここに遣わされたのだ、と。
──この森は、特別な森なのだ、「ヘクター」。
[ 彼は、同族を敢えて人間として名乗っている名前で呼んだ。]
もう何百年も前から、人は森を切り払い、我らを吊るし、撃ち殺すようになった。
もう人間は我ら種族に敬意など払っていない。
多くの場所で、我らはただ狩られる存在となった。──狩るべき存在の我らが。
彼らは儀式に則って抵抗するのではない。
我らが邪魔だから殺すのだ。
そのことは、同胞を殺され、故郷の森を喪ったお前が一番良く知っているのではないか?
[ 距離を隔てて交わされる声に視線はない──だが、同胞は確かに、間近で彼に凝視されているのと同じ圧力を感じた筈だ。]
[大怪我を負った彼がこの村にやってきたのはもう何十年も昔の事になる。
当時は、現在のヴェスパタインとヘクターと同じく人の形でひっそりと暮らす先代の老狼が村を見守っていた。
ヘクターは彼に助けられ、彼の屋敷でひっそりと傷を癒していた。その老いた同胞はヴァンルナールの分家の当主でもあった。おそらく「キツネ」との契約にも関係していたのだろう。
やがて、老狼が天寿に近づき、緩やかに死に向かっていた頃、ヴァンルナールの本家には病弱な嫡子がいた。丁度赤毛の狼の傷も癒えてきた頃だった。
年恰好も丁度良いだろう。幸いその子供はひどく虚弱だった為、村の他の住人の目にもほとんど触れていなかった。
――そして、本来の「ヘクター」を密かに生贄に捧げ、赤狼が彼に成り替わったのである。
[そのような過程を経て、ヘクターは人と交わり、老狼が森に還った後、ヴェスパタインが現れるまで、たった独りでこの村を人の身と狼の身で守護していた。
積極的に人と交わったのは、好奇心旺盛な彼本来の気質も大きかったのであるが、彼らを知り、相互理解、もしくは対抗せねばと言う思いもあったのかもしれない。
彼は自らを尊ぶ者を愛し大事にした。「キツネ」との関係はその最たるものである。
ただその反面、「忘却」の罪を犯し、増長する人の子への愚かさには苛立ちもしていた。怒りは日増しに大きくなって行った。]
[同胞からの圧力を感じた。彼の静かで蒼い焔のような怒りが伝わってくる。]
もう…そんな所まで堕ちてしまったんだな…。
[嘗て、この村でも「正常」に人と狼の関係が築けていた事を彼はかろうじて知っていた。
現在のこの緩やかな堕落はどこから?
手元の銃器を見ながら、そうか。とぽつり呟く。
神聖な儀式では無い、一方的な殺戮。神の不在の中行われる蛮行。嘗ての森や無残な姿になった同胞らを思い出したのか、顔を歪める。]
我らが狩られる者…か。
それでも。
[やがて、少しの沈黙の後]
――ドナルドとタバサの仇で人の子が憎い訳じゃねえ。
儀式のしきたりの中であいつらは還ったんだからな。
ただ、最近の思い上がった人の子らには我慢ならねえな。
なんとか村の連中の目を覚まさせてやりてえとは思うが。
[まだ根底に人の子を愛する感情があるのだろうか。それは愛憎入り混じった感情か。
そして最後の呟きは、とても小さいものだっただろう。]
それと、もう繰り返したくねえ。
あんな情けねえ思いは。
[そして、広場の方を見ながら祈りを捧げる。
我らと再び共に…人の子がまだ聡明でありますよう。]
[ 繰り返したくない──すなわち、同族を死なせる苦痛を自分は再び味わいたくない。
言葉を換えて何度も繰り返し思いをぶつけてくる若い同胞を、彼はだが、一度も安心させる言葉を吐こうとはしなかった。
唐突に、」
赤毛の若い同胞よ。
ひとつ、宿題をやろう。
[ はぐらかすように全く関係のないことを言い出した。」
この森は、はじまりの地だ。
ここはいくつかある聖地の一つに過ぎないが、今も残る「生贄の儀式」はかつてここのような聖地で行われていたのが原型となっている。
それなのに、この森には我らの他には同属たちは誰も住んでいない。
今この地に同属たちが住んでいないのは何故だ?
何故、監視を兼ねた守り人だけをこの森に残して、皆いなくなった?
それを良く考えろ。
お前がそれを知っても良い時が、答えを教えよう。
宿題…?
[紡ぎだされるヴェスパタインからの問い
【人】 双生児 オスカー……ホリー、大丈夫? (350) 2010/08/01(Sun) 17時頃 |
【人】 双生児 オスカー――さてと。 (351) 2010/08/01(Sun) 17時頃 |
【人】 双生児 オスカー
(352) 2010/08/01(Sun) 17時頃 |
【人】 双生児 オスカーうん、行こう。 (363) 2010/08/01(Sun) 19時頃 |
【人】 双生児 オスカーミツカイはまぎれている…… (390) 2010/08/01(Sun) 21時頃 |
【人】 双生児 オスカー[座りこむト二―の姿を見つけた。 (398) 2010/08/01(Sun) 21時頃 |
【人】 双生児 オスカーまさか! (411) 2010/08/01(Sun) 21時半頃 |
【人】 双生児 オスカー[#7鐘が鳴り、号令が聞こえる。 (420) 2010/08/01(Sun) 21時半頃 |
【人】 双生児 オスカー[パピヨンの提案に目を見開く。 (435) 2010/08/01(Sun) 22時頃 |
パピヨンのあの戯言…アンタどう思うよ?
…契約は、終わった、だと?
贄すら捧げねえ気か?
[パピヨンの言葉に反応したのか、ヘクターのその声には明らかな苛立ちが見て取れた。
彼女の言葉には確かに真実が含まれている。
だが…。それは…。]
…人の手で、黙らせるか?
[銃に弾丸を装填する。]
【人】 双生児 オスカーそうだね。 (448) 2010/08/01(Sun) 23時頃 |
【人】 双生児 オスカーそう、お祭の話。 (461) 2010/08/01(Sun) 23時頃 |
…………。
[ 彼は沈黙したまま答えようとはしなかった。
何の感情も伝わってこない。]
【人】 双生児 オスカー儀式を予定通りに遂行したら、確実に一人、人が死ぬんです、ヘクターさん! (473) 2010/08/01(Sun) 23時半頃 |
【人】 双生児 オスカー[ホリーの方を振り返る。 (476) 2010/08/01(Sun) 23時半頃 |
【人】 双生児 オスカーミツカイサマの怒りって、それ、誰から聞いた話?ヘクター。 (488) 2010/08/01(Sun) 23時半頃 |
[少年の言葉に血が沸騰するような激情が湧きあがった。]
―――!!
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新
sol・la
ななころび
下記の場所以外では、人狼議事内キャラチップ
の利用を許諾しておりません。ご了承ください。
議事総合トップ
人狼議事lobby
人狼議事morphe
人狼議事cafe
人狼議事perjury
人狼議事xebec
人狼議事crazy
人狼議事ciel
SoyBean
Sangria
@hello_giji
@7korobi