人狼議事


18 'Cause I miss you. 〜未来からの贈り物〜

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[ 怖がるように体を抱く同胞を見た。]

 へえ、その割に歯切れが悪いじゃねえか。
 自分自身をどう騙そうかってツラだぜ? それは。

[ 首をすくめてみせた。]


【人】 若者 テッド

 あはは、
 面白い人だなぁ。

[容赦なく対価を請求する母に、泣きながら笑った。]

 僕は、何を払えばいいの?

[気付けば、過去の少年の言葉。]

(362) 2010/07/03(Sat) 02時頃

 ……騙そうだなんて、思ってない。

[首をすくめる姿から視線を外す。]

 それに、自分なんて、そうそう騙せるような、相手でもない、でしょ。

[歯切れが悪いこと、自分でもわかっていたけれど。

それでも、“声”だけははっきりと。]


【人】 若者 テッド

 何だよ、それ。

[呆れたように呟くも、目元は緩んだまま。
 空を向く手に視線を落とす。]

 (綺麗な手だね、母さん。)

[心の中で呟いた後、少年は首を振り、視線を上げる。
 そして、僅かしか残っていない魔力を解き放った。]

 禁断の果実。
 僕の、一番の好物だよ。

[母の手に現れたのは、真っ紅な林檎。]

(368) 2010/07/03(Sat) 02時頃

 他人を騙すよりはよっぽど楽だと思うがな?
 その証拠に……。

[ 盗み見るような視線をアイリスに向けた。
 その空気だけで、何を伝えたかったのか知れるだろう。]

 ……な? 考えないようにしてて、そして忘れてただろ?

[ 意地悪く哂う。]


【人】 若者 テッド

 多過ぎ?
 少な過ぎの間違いじゃ……

[言葉は途中で途切れた。
 視界が走るように過ぎ去って、柔らかい感触に包まれる。
 32秒の間、少年の頭は真っ白。]

 僕は……僕の名前は、

[再び若草色に映る琥珀色。]

 (僕の名前は……)

(371) 2010/07/03(Sat) 02時半頃

 ………っ。

[ドナルドの視線を無意識的に追えば、アイリスに辿り着いて。

意地悪げな哂いに、再び唇を噛む]


【人】 若者 テッド

 僕の名前は、

 (もう一度呼んで欲しい。
 駄目だ、もう何も望んだら駄目なんだ。
 こうして抱きしめて貰って、十分だろ、俺……)

 ―――テッドだよ。

 (母さん……)

(376) 2010/07/03(Sat) 02時半頃

【人】 若者 テッド

 ……ぁ、

[集会所から出てきた二人に気がつくと、やはり間抜けな声。]

(377) 2010/07/03(Sat) 02時半頃

[ 視線の先に気づいたらしい。]

 言ったぜ? 俺はアイツを喰いたいってなぁ?

[ 視線は獲物の首筋を捉えたまま。]


 なんで。そんな、いや、だ。

[ドナルドの視線の先、アイリスを見つめて。

俯いて。

弱々しく、“声”にする。]


[ 弱々しい、吹けば飛ぶような細い声に顔をしかめた。]

 みっともねえ声出してんじゃねえよ。
 言っただろう? もう忘れたかこの馬鹿野郎。

[ 喰いたい奴が居るなら優先してやる、そう言ったのを思い出して、暗い笑みを灯す。]


【人】 若者 テッド

 アナタが生きてる限り……ううん、何でもない。

[鼓膜を響かせる音は、何度も何度も木霊して。
 暫く瞳を閉じて、その余韻に酔いしれた。]

 そうだ。
 ヘクターさんに伝えて。
 あまり飲み過ぎちゃ駄目だよって。
 
 それから……

[初めはタバサをみつめ、次にガストンをみつめる。]

 皆に、ごめんって、ありがとうって伝えてくれる?
 僕、皆と出会えて嬉しかった。
 愉しかったよ。

(381) 2010/07/03(Sat) 02時半頃

 …食べたくなんて、ない。

[同じように思い出して、す、と視線をそらす。]

 そんな、食べなくても、いいじゃない。大人しく、してれば。


【人】 若者 テッド

 あ、でも僕、人狼だよ。
 正確には、人狼と同じ化け物?
 まぁ、そんな感じ。

[からっと笑い、タバサの元へ。
 そして耳元で囁く。
 ―――また、アナタの手で抱きしめて貰えるって、信じてる、と。]

 ヘクターさんと喧嘩しちゃ駄目だよ。
 それから、ちゃんと人狼退治してよね。

 ―――生き残ってくれないと、怒っちゃうんだから!

[最後はもう、涙でぐしょぐしょで、母の顔がはっきりと見えない。]

(383) 2010/07/03(Sat) 02時半頃

若者 テッドは、言い終えると、ヨーランダに手を差し出した。

2010/07/03(Sat) 02時半頃


[ 大人しくしていればいい。その言葉にわずかに首を振った。]

 今更無理だな。
 俺も、お前も、人間どもも、今更止めることなんざ考えられねえ。

 例え俺達が食わなくても、奴らは俺達を殺すまで誰彼構わず殺し続けるさ――俺達を殺すまでは、な?

[ 鼻を鳴らす。
 過去を思い出し、一瞬だけ面白くない顔をした。]


[届いた“声”にちらりとヤニクからドナルドへ視線を動かす。

一瞬見えた表情に、少し違和感を感じたりもしたけれど。]

 ……殺すまで。

[言葉を、反芻する。

殺し合い。

抵抗しなければ、ヤラレル?



ふるり、浮かんだ考えに、身を震わす]


[ 視線を感じ取り、天井を眺めた。]

 ああ、殺すまで、だ。
 俺とお前が抵抗しなくたって、奴らは危機として殺しに来るぜ?

 なんつったって……。

[ 怒りを押し殺すように、呟く。]

 俺達はな、奴らにとっちゃ殺すべき敵だ。
 その辺に転がってる本を見てみろ、確実にそう書いてある。
 で、だ。

 誰も、その事を疑問に思う奴は居ねえ。
 お前の大事な大事なアイリスだってそう信じこんでるだろうさ。


若者 テッドは、森番 ガストンに首を振った。

2010/07/03(Sat) 03時頃


【人】 若者 テッド

 ―――行くよ!

[一瞬だけ触れた手を、少年は強く握り締めて。
 まるで攫うように、森の方へと走り出した。]

 ごめんね、ガストンさん。
 ヨーランダさんと二人きりになりたいんだ。
 大丈夫。食らったりしないから。

[先を歩くガストンを楽々と追い抜く。 
 もう後ろは振り向かない。
 過去は、両親の手に託したのだから。]

(391) 2010/07/03(Sat) 03時頃


 アイリスは、アイリスは…

[違う――そう、言いたかったけれど。

そう言えるだけの、自信が、今の自分にはなかった。] 


 アイリスは……何だって?

[ 続けられるものなら続けてみればいい。
 覚めた目で続きを待つ。]


【人】 若者 テッド

 早いでしょ?飛んでるみたいでしょ?
 君は″見える人″だ。
 だから、バレちゃうかなぁと思って、先に教えておくよ。

 僕、―――魔法使いなんだよ。

 僕は、未来から来たんだ。
 父さんと母さんに逢いたくてね。
 大切な人が居るって言ったでしょ?
 
[疾風の如く走りながら、少年は全てを話した。
 未来で、たった一人、惚れた女に似ている彼女に。]

 ふふふ、内緒だよ。
 父さんと母さんにも話してない秘密。

(398) 2010/07/03(Sat) 03時半頃

【人】 若者 テッド

[やがて、森に辿り着けば歩を緩めた。
 深い霧が立つ森の中。
 ヨーランダの手を引いたまま、目的の場所を探す。]

 此処だ。

[目の前には、漆黒の扉。
 ヨーランダには見えないだろう、未来と過去を繋ぐもの。]

 来る時も帰る時も、導きの者が必要なんだ。
 つまりね、
 誰かに押して貰わないと帰れないんだよ。

[ガストンの誘いを断ったのは言うまでもない。
 自身の真の正体を明かさなければならなかったから。]

(399) 2010/07/03(Sat) 03時半頃

 ア、イリス、は……ち、が…

[目線から逃れるように、瞳を固く閉じて。腕にぎゅ、と。力がはいる。]


【人】 若者 テッド

 一時は処刑されてもいいって思ったのになぁ。

[少年は誰の姿を思い浮かべてるのだろうか。
 暗闇の中、ちらと傍らをみつめる。
 闇に光、双の瞳。]

 父さんが母さんを護ろうとしてるところ見てたらさ。
 俺も、女護りたいって思っちまったよ、くそっ、
 ちょっと触っただけで怒鳴る女。
 減るもんじゃねぇのに……

[つまらなそうに吐き捨てる。
 口の悪さも、女に対する振舞いも、父親譲り。]

(402) 2010/07/03(Sat) 03時半頃

「違う」……と思いたいだけなんだろう?
 自分を騙して安心したいだけだぜ、それは。

[ 唯一縋るものを砕くように呟く。]


【人】 若者 テッド

 俺、君のこと、結構好きだったよ。
 いつか、自分から触れるようになるといいな。

[少年は大きく息を吐いた。
 後は、背を押してくれるのを待つだけ。]

 そうそう。
 帰りは鳥に護衛させるよ。
 俺の相棒。結構頼りになるんだぜ。*

(405) 2010/07/03(Sat) 03時半頃

若者 テッドは、メモを貼った。

2010/07/03(Sat) 03時半頃


 ………。

[アイリスを見送って、ヤニクに言葉を返して。

ちらり、ドナルドを見る。

それは、本当かもしれない。

でも、本当にしたくなかったから。


何も、言わなかった。

何も、言えなかった。]


[ 黙りこくる同胞に、溜息をつく。]

 まあ、生きてりゃ、その内嫌でも思い知るさ。嫌でも、な。

[ アイリスが出て行くのを目で追う。
 結局は、止めなかった。
 もはや同族だと、心中でほくそ笑む。]


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