人狼議事


52 薔薇恋獄

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 知ってんのかどうかは分かんね。
 だから、話す気になったら、教えて。

[目の前の日向と、怪談話と。
わずか険しさの籠もった表情を見れば、無関係とは思えないが、どれだけ事実なのかは分からないから。
軽く肩を竦めて、そう答え]

 えっ。あ、いや。蛍紫は祟ったらダメだから!

[ヘン、は否定しないけれど、祟りは否定しておいた。
最近はひとりで遭遇してたから、そういう危険が頭からすっぽ抜けていて。
ダメだからな! と仄かな香りと共に消える日向に、ぶんぶん手を振り]


 てか、こんなって何だよ、こんなって。
 心あたりはあり過ぎるけど。

 むしろ、なんか迷惑掛けられたこと、あったっけか。
 そっちは全然無え。

[一応前進なんかね、とこくり首を動かして。
任せろ、と階下へぱたぱた、走り降りて行ったのだった]


【人】 墓守 ヨーランダ

―― 部屋 ――

[引けばそのまま詰め寄られ。
頬を引き伸ばされた]

ふぇっ……!?

[続いてかけられる言葉は。こつりとあわされる額は。
とても、とても温かくて。
何故だか、無性に泣き出したくなった]

ふーま、くん……
――――。


[鼻腔をくすぐる薔薇の香りに浮かされて、唇から声が漏れる。
でも、最後の一言だけは。
言葉に乗せず、唇だけが動き。
自分で何を言ったのか、言おうとしたのか、わからないまま]

(323) 2011/05/17(Tue) 18時頃

墓守 ヨーランダは、メモを貼った。

2011/05/17(Tue) 18時頃


 心当たりあるようだが、あえていうなら、
 今みたいに無防備に、幽霊に手差し出すようなところとかな。

[日向が去った後、ふっとわざと片方の唇の端だけ上げて笑ってやった。
迷惑関係は、笑みの種類を変えて、少し困ったようにして、何も言葉は紡がないまま、ぱたぱたと去る背を見詰めながら、一人考えること。

日向と珀の怪談関係の話には口を挟まなかったが。
日向が浮かべた表情や、少ない会話の中で知れたことを繋げていけば]

 ひにむかうと教えたのは、屋敷の持ち主の家族。
 怪談があっているなら、息子かな。

[学校へ行けたのはそれなりの身分がないといけない時代だったらしい。そうなれば、そうなのだろうと、独り語ちた。]

 私たちのようにならないように……か。

[思い出す言葉の1つに、少し首を傾げはするのだけれど。
そんな呟き達は、窓の外の雨音に全て打ち消されて流れていった*]


【人】 墓守 ヨーランダ

わ……っ!

[階下から響く声より、それに驚く幼馴染の姿にこちらも驚き]

ご飯、出来たみたいだね。
いこっか。さめちゃうと悪いし。

[言いながら階下へ]

[――無論初めて来たのだから、屋敷の構造なんて知らない。
だから、食事をする場所とキッチンが完全に隣接していて。
そしてその場所から――コンロが見えてしまうことも、知らない。

もし。降りた時に。

まだ、火を使っていたとしたら……――]

(363) 2011/05/17(Tue) 21時半頃

【人】 墓守 ヨーランダ

―― 大広間に向かう途中 ――

わ、蓮端先輩べたべたじゃないですか。
風邪、引いちゃいますよ。

[どうしたものかと思っていたら、幼馴染が先輩にタオルをぽふぽふしはじめ。
これで少しは大丈夫かなと安心すると同時に。
心の奥に湧き上がる、ちくりとした痛みは何なのだろうか]

(368) 2011/05/17(Tue) 22時頃

[勤勉な後輩の背後にすすっと近づいて、ナイショ話]

もー誘った?


【人】 墓守 ヨーランダ

―― 道中→大広間 ――

駄目、ですよー。
蓮端先輩、あんまり丈夫じゃないじゃないですか。
せっかくの合宿なのに、風邪とか引いたら勿体無い。

[わしわしする幼馴染を止めることも無く、むしろ手を貸しすらしたかもしれない。
この先輩の名前は保健室の名簿でしょっちゅう目にする。
そんな常連さんが濡れたままとか、風邪を引く未来しか見えない]

[そんなやりとりをしつつ、食事の支度整う広間へ――

そんな、時]

(384) 2011/05/17(Tue) 22時半頃

【人】 墓守 ヨーランダ

――――!!!

[視界に入るのはキッチンの様子。
いい匂いの元である、カレーの入った鍋。
それの置かれているコンロ。
温めるために、つけられているのは……]

[ぐらりと世界が歪む]

[息が 出来ない]

[ヒュッ、と空気が漏れるような音だけを残し、胸元を押さえたまま倒れ伏した]

(385) 2011/05/17(Tue) 22時半頃

[背後に近づいた人をちらり、と見て。]

一応、誘いました。
あとは蓮端センパイに言うだけです。

[とりあえず、現状報告。]


墓守 ヨーランダは、メモを貼った。

2011/05/17(Tue) 22時半頃


[ 二人の前から去った後、女は別荘のあちこちを転々としていた ]

[ 台所で賑やかに料理をする面々 ]

[ ベッドで眠っている少年の寝顔 ]

[ 怪我人を手当てしている男の姿 ]

[ 庇の下でガラス球で遊ぶ者たち ]

[ 自ら猫の耳飾りをつける酔狂者 ]

[ たのしそうなひとたち、そんな風に女の唇が動いて目を細めた ]


[ 女が穏やかだったのは、ここにまだ恋人たちがいなかったから ]

『…………』
『…………』

[ 嫉妬する対象もいない、日頃より賑やかなだけと思っていたが ]

『……薔薇は、どんな具合かしら』
『今日も綺麗に咲いているかシら』

[ 薔薇の中、雨に濡れながら立っている男に女ははっと息を呑む ]


『――暁様』


[ 女は暫くその場に呆然と立ち尽くしていた ]
[ かつて女が愛した男と瓜二つなその相貌に ]

『暁様、暁様……!』

[ だけどその少年は、女の愛した男ではない ]
[ ましてや霊感を持たない生者と死者の間に ]
[ 伝えられる言葉など、あるはずもないのに ]

『暁様、わたしです、日向です……!』

[ 薔薇を綺麗だと呟く声まで、よく似ていた ]
[ 無邪気な笑顔も、愛した男と同じに見えた ]


[ だから、呼ぶ。なのに、何も、伝わらない ]


『ううっ…………!』

[ 行ってしまった少年を見送って、女は泣き崩れた ]
[ 楽しい思い出と悲しい思い出が、一気に溢れ出す ]

『うう、ううう……』
『……う、ウウ……』

[ 咲き乱れる薔薇の中、薔薇の香りが濃く強くなる ]

『……う……ぅ……』


[ 女が涙を流すたび、雨がどんどん強くなっていく ]
[ 女が声を漏らすたび、雲が不穏に厚くなっていく ]

[ そして ]

[ 女の姿は、ぐずりと雨に溶けるように崩れていく ]
[ ぐずり、ぐずぐず、ぐずぐず、ぐずり、化物へと ]

[ *変わる* ]


【人】 墓守 ヨーランダ

[熱い……熱い――!]

[見開いた目から涙がぼろぼろと零れる。
その視線は何も捉えず。脳裏に再生されるのは過去の記憶。
まともに息を吸うことが出来ず、苦しさから喉を掻く。
意識と関係なく痙攣する体は急速に体温を下げ。
もう、周りの声も、なにも、聞こえない]

[熱い……――]

(393) 2011/05/17(Tue) 23時頃

[ *誰かがそこに訪れた時には、女の姿はもう何処にもない* ]


[順調そうな様子に満足げにフフンと鼻を鳴らす]

枕はむこーに持ってくから持参しろよ?


【人】 墓守 ヨーランダ

あ、ああ、あぁぁ……!

[肺の空気を搾り出すように、音の羅列だけが漏れる。
抱きしめられる温もり。
呼びかけられる声。
全部、全部遠くて]

[あの 赤い悪魔が 全てを消していく]

(409) 2011/05/17(Tue) 23時頃

【人】 墓守 ヨーランダ

[ぜぇぜぇと苦しげに喘ぐ。
ちりちりと皮膚が焼かれ、爛れる感覚。
家族の悲鳴が聞こえる恐怖。聞こえなくなる恐怖。
それらが一気に襲い掛かる。
それはとても、とてもリアルで]

[実際に触れられる感覚、聞こえる音。
もうどちらが現実か、把握する事が出来ない]

――…す……けて……っ

[震える手を弱弱しく伸ばす]

(416) 2011/05/17(Tue) 23時半頃

[なにもできない。

いや、しない方がいい。


だから。


おろり。

見やるだけ]


【人】 墓守 ヨーランダ

……っは、あ……はぁっ……
ふー、ま……くん……?

[震える手がそっと握り返されれば、そこからようやく少しずつ現実に引き戻されて。
苦しげな呼気はそのままだけれど、焦点のあっていなかった瞳が周りの景色を捉え始める。
支えられている感覚も、冷えた布の感触も。
少しずつ、認識できるようになっていく]

(429) 2011/05/17(Tue) 23時半頃

【人】 墓守 ヨーランダ

楓馬君……楓馬君っ!

[此処に居る。
全てを失い、失う事を酷く恐れる蘭香にとってその言葉は何より安心できるもので。
震えた声をあげて縋りつく。
次第に落ち着きを取り戻していくだろう]

(440) 2011/05/18(Wed) 00時頃

…疲れた。

[そっと、センパイの近くによって呟いた。]


【人】 墓守 ヨーランダ

栖津井、せんせ……
……あ……僕……ごめん、なさい……

[ようやく自分が倒れたのだと知る。
申し訳無さそうに目を伏せて水を受け取った]

(447) 2011/05/18(Wed) 00時頃

[お疲れ様、と後輩の頭をナデナデ。ついでにチロルを一つ]

でも、百瀬と仲良くカレー作ったろ。
夕食も、何食えるか楽しみにしてるから。


 …… ひなた、っ……?

[ずきん。
幼馴染のことで頭がいっぱいで、気づいていなかったけれど。
落ち着いてくれば、いつも、霊の感情を汲み取ってしまうと痛む部分が、ずきずきと悲鳴をあげていた。

けれど、彼女の姿は周囲に見えず。
そっと胸元を押さえたまま、訝しげに眉を寄せた]


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ヨーランダ
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