人狼議事


17 吸血鬼の城

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視点:


奏者 セシル! 今日がお前の命日だ!


記者 イアンは、メモを貼った。

2010/06/22(Tue) 23時頃


【人】 記者 イアン

これから……?
そう、だな。これから――

[言い淀むが、既にその先は決まっていた。
自分には、吸血鬼を殺す事は出来ない。そう思わされてしまった]

伝説を、暴くよ。
……と言うか。この城で俺が見た事を、全部書き記したい。
この城が、俺達の住んでいた街や世界と同じ大地の上に建っているのなら、俺は還らずとも、いつか……いつか城が打ち捨てられた時に、誰かが見つけてくれるかもしれないだろ。
俺達は『消えた』のではなく、吸血鬼の手にかかって『死んだ』って、事実をさ。

[すまない、と付け加えて小さく笑う。
そして、問い返した]

お前こそ、これからどうするつもりだよ。

(10) 2010/06/22(Tue) 23時半頃

記者 イアンは、メモを貼った。

2010/06/22(Tue) 23時半頃


【人】 記者 イアン

>>20

お前だけでも……って、お前な――

[気がついたら頭に拳骨の感触があった。
思わず破顔するが、その言葉に対して頷く事は出来なかった。
生き残る?どうやって?
それに、自分一人生き残った所で――]

秘密って言われると、ものすごく心配になるんだが。

[協力を申し出る友人。素直に、有難いと思った。だが――その思いが無残に打ち砕かれるかもしれないと、どうしても考えてしまう。
曖昧に頷いて視線を移すと、その先に二つの人影があった]

ベネット、メアリーさん。

[走ってくるベネットに、怪訝な表情を]

(25) 2010/06/23(Wed) 00時頃

お兄様……
気が晴れぬなら……


白く美しい薔薇でも愛でて
お心をお慰めになっては如何でしょう。


[感情の読めぬ聲が城主へと囁かれる]


 白薔薇を?


[黒薔薇へ手を伸ばす城主へ
かかる声音
廊下へ出て行った彼はこの場に居らず]


 追うのは、億劫だが。


[折角の提案ならば。
向かうべきかと気乗りのしない聲を洩らす]


【人】 記者 イアン

バイルシュミット?

[首を傾げて傍らの男を見やる。
――それ以上問いかける事はしなかった。別の意味で頭が痛くなりそうだった]

>>30
あ……すみません。どうもなんというか……癖みたいなもので。

[彼女の笑いに、胸をなでおろす。
無事で、との言葉には、そうですねと頷いて]

あなたこそ、無事でよかった。
サイモンさんの事は、本当に申し訳ありませんでした。何かあったら力になりますとと言っておいて、こんな……

(39) 2010/06/23(Wed) 00時頃

億劫と仰られるなら無理にとは申しません。
お兄様のお心のままに……


[兄が黒薔薇と戯れるならそれ以上何も言わず。
気乗りせぬ彼の聲に静かに頭を垂れる]


 あれが気になるなら
 ……お前が後を追えば良いだろう?


[聲は幾らかからかう風を持って響く]


記者 イアンは、良家の娘 グロリアの問いかけに、少し驚きつつ頷き。

2010/06/23(Wed) 00時頃




 ――……死ねたのに、


[呟きはけれど、耳の良い者には響いた]


【人】 記者 イアン

また、誰か?
……、…………そうか。

[段々、感じる衝撃が弱まっている気がする。
それもそうだ。立て続けに人の死体を三つ見たのだから]

あんまり嗅ぐもんじゃないな。確かに酷い匂いだ。

[悲痛な表情を浮かべる彼。
小さく笑い、声をかける。そして――行かなければ、と思った]

近く、だな。

[自分が歩いてきた方角の先だろう。
思ったよりもしっかりした足取りで、その場を離れようと]

(54) 2010/06/23(Wed) 00時半頃

私が………?


[からかうような声音に僅かに首を傾げる]


――…私が行って良いのかしら。


[ぽつと呟く聲は感情を殺したように、薄い]


――……っ


[白薔薇の呟きに女の表情が強張る。
嗚呼、彼も私を置いていくのだろうか。
そんなことを思い翡翠は伏せられた]





[死にたかったのか。



         彼のつぶやきには少し、驚いている。



 だけど、自分も同じようなことを考えている。]


【人】 記者 イアン

>>46
手で分かるんですか?凄いな!
……こんな場所でなければ、詳しく色々とお話を聞きたい所ですけれど……

ええ。記者をやってます。
街の新聞社で……余計なヤマに首を突っ込んで、こんな事になっちゃいましたけどね。

[苦笑しながら、軽く肩を竦めて女の笑みに答えた]

(57) 2010/06/23(Wed) 00時半頃

 私のローズ
 お前の思うままに、生きるが良い。


[行って良いのかどうか。
その聲を後押しするように、囁きを向ける]


 何度も口にするほどあれが気になるのだろう?
 お前のしたい事をすれば良い。

 それだけの力がお前にはあるのだから。


[従者の呟きは聞こえていても、城主の其の囁きはまだ
ひとの身である彼には届かぬもの]


【人】 記者 イアン

サイモンさんの、望んだ事……
望んだ死なら、まだ――良かったのでしょうか。

[安易に言ってはならない言葉だ。
死は、死だ。死んだ先には――少なくともこの世においては、何も無くなってしまう。
だけれど、それしか言えなくなってしまって]

……ありがとうございます、メアリー。

[一度頭を下げる。
どうしようもないのは相変わらずだが――それでも、どこか少しだけ救わていたいと思った]

それじゃ、失礼します。

[その場に居る面々に軽く声をかけて、凄惨な殺人の現場へ]

(66) 2010/06/23(Wed) 00時半頃

記者 イアンは、本屋 ベネットには、曖昧ながらも頷いた。

2010/06/23(Wed) 00時半頃


お兄様……


[城主の聲に伏せた亜麻色の睫毛が震える]


気になるから留めたいと思うのかしら。
嗚呼、私はあのひとを留めておきたいの。


[望むことを口にする。
けれど女にはそれが良いのか悪いのか
そんなことさえ分からない。]


この力はお兄様に与えられたもの。
この力はお兄様の為だけにふるわれるもの。


[自らに言い聞かせるように小さく繰り返す]


【人】 記者 イアン

―部屋前―

[血の匂いは、確かにはっきりしていた。
はっきりしているな――としか思えなくなっている。感覚の麻痺。街に居た頃、殺人事件の取材は、実は苦手だったのだ。どうしても血の匂いに慣れなかったから。

戸口の傍らに立って、そっと中を覗く。
傍らの手帳を取り出し、部屋の中の様子を写し始めた。

さらさら、音が鳴る。

城主が居る事も、薔薇の従者が居る事も、少女が居る事も――今は、彼等は全部、記録の『対象』でしかない。

感傷を抱くのは、あとでいい]

(73) 2010/06/23(Wed) 00時半頃

記者 イアンは、執事見習い ロビンの語る言葉に、もっと部屋の中を見ようと戸口から身を乗り出す。

2010/06/23(Wed) 01時頃


 どうした、私のローズ 


[傍に居ながら、聲を使うのは
彼女の内なる聲を聞かせたくないと
可笑しな心持ちから。
どの道同族には聞こえていると言うのに]


 気に留まれば、喰らいたいと思う事もある
 留めて置きたいと思う事もある

 そう、お前が其の力を得て、此処に居るように。


【人】 記者 イアン

ええ、お邪魔してます。

[取材への対応を――黒薔薇の従者には、いいですよと口元に笑みをよぎらせて答える。少女の身体から紋様じみたものが浮かび上がったのを、はっきりと目にした]

そちらもお忙しいでしょう。
俺はただ、俺の見た事を記録しているだけですから。どうぞお気になさらず。

[従者の腕に、黒い薔薇の刺青を見る。
――薔薇の刺青?
話は聞いた事がある――かもしれない。だが、青年にとって彼はあくまでも一人の従者だった。僅かに首を傾げるにとどめ、ただその状況を見守り続けている]

(90) 2010/06/23(Wed) 01時頃

如何もしないわ、お兄様。


[返事をするまで暫しの間があった。
それは自らに暗示を掛けるための時間]


――…私はお兄様に望まれたから
今、此処に居るのね。


[今はその事実だけで良い。
それ以前の事を兄に問うことはしなかった。]


記者 イアンは、メモを貼った。

2010/06/23(Wed) 01時頃


 そう、私がお前を望んだから
 お前は永遠に美しいまま、私の傍で咲く事が出来る。


[間をおいた返事に、柔かに笑みを混ぜる。
其れは、崩れていた調子が戻った様子を伝えた]


それなら良いの。
私は――…お兄様を少しでもお慰めできる華でありたい。


[親鳥を慕う雛のように女は兄を心酔する。
兄の笑みを認めれば安堵したようにふ、と微笑を過らせた]


【人】 記者 イアン

>>92
居ないものとして扱ってくれれば結構ですよ?
それとも、第三者に何かを勝手に記されるのはご不快でしょうか?
どうせ何を書いた所で、俺はこの城から出られない。どうせ誰にも伝えられない――そうでしょう。ならば何か、お気になさる事でも?

それに、城主様は霧になってどこへでも行く事が出来るようだ。
ご不快なら、立ち去って下さればいい。ただ俺はその事実を記すだけです。『その時、城主は私の目の前から霧になって消え去ったのだ』と。

[当り前の事を確認するように。
城主と従者には、そう言葉を返す。手元のペンの動きは、一度止めていた]

>>94
そのままの事実を、そのままに記録し、そのままに残す。
俺のする事は、それだけですよ。従者さん。

信じられるとか、受け入れられるかとか、そういう事は――考えていません。ここから出られないんだったら、外の人間に受け入れられるも何もないですしね。

(98) 2010/06/23(Wed) 01時半頃

 嗚呼



[浮かべた微笑を振り返り、城主は吐息を洩らす]


 お前が何時も満ち足りて
 美しく咲いている事が
 私を慰めてくれるのだ。

 其の微笑みを曇らせる事のないように
 お前はお前が望むままに、生きると良い。


【人】 記者 イアン

あ、ええ。構いません。
俺が辿りついた時には、もう惨劇は終わっていたんです。俺が書くのは、俺の見た事です。全てを知ろうなんて事は思いません。

[城主の問いかけ>>104には頷いて。
彼の笑い声は、こちらまで届くだろうか。とにかく、肩を竦めた]

俺も、あなた方『吸血鬼』を理解することはできませんし――したいとも思いませんが。
そういう種族なのだろうなとは、思うようには、しました。

(111) 2010/06/23(Wed) 01時半頃

【人】 記者 イアン

>>105
届かなくとも、残ればいいんです。

[ドナルドに、もう一度心の中で謝罪して告げた。
自分が生き残れるとは――到底思えなかったから]

はい。
まあ、人間の常識における『失礼』の範疇には触れないようにしますよ。俺は人間ですので、吸血鬼の流儀に関しては全くの無知ですからね。

(113) 2010/06/23(Wed) 01時半頃

【人】 記者 イアン

>>119

ああ、あなたは吸血鬼ではなかったのですね?

[これまた確認を取るために聞き返した。
『黒薔薇の従者は人間である』。手帳にそう走り書きし、その下に二重線を引いた。
――人間か、そうか]

……俺と、同じ人間。
分かりました。覚えておきますよ。

[そしてまた、静かに従者の動向を見守るだろう。
感傷は、いらない]

(127) 2010/06/23(Wed) 02時頃

【人】 記者 イアン

>>121
生きる術って。
どうせ近いうちに死ぬ人間に、何をおっしゃるんです。

[視線を受け止める。
魅入られていたとしてもかまわない。後で思い返した時に、そうであったと記録するだけなのだから。

――だが、続いた城主の言葉には流石に心が揺れた]

……
…………、そう、ですか。

[感傷は要らない。自分にできる事は、ただ記す事だけなのだから]

ええ――そうですね。城主様の言葉として、記しておきます。

[言い聞かせなければ駄目だ。ペンを折りそうになる。
指先が細かく震え出すのを感じ、浅く息を吐いた]

(130) 2010/06/23(Wed) 02時頃

記者 イアンは、靴磨き トニーには、心配そうな視線を時折投げかけ。

2010/06/23(Wed) 02時頃


[これは女が失った過去の記憶の欠片。


女は良家の娘として人として生を受けた。
元来身体が弱く外に出る事も稀だった。
唯一知る外の世界は白薔薇の咲く庭園。
遊びに来てくれた二人の兄妹だけが心の慰め。

医師から二十歳まで生きられぬと宣告されていた。
長く生きられぬと知りながらそれを嘆くことはなかった。
もう少しだけ丈夫であれば、と思ったことはあるけれど
限りある生をひたむきに生きていた。

残る時間があと二年に迫った時――
この城の城主と出会う。
出会いは白薔薇咲く庭園だった。


――美しくも哀しげなひとだと女は思った。]


[無知な女は彼を魔性だと気付かない。
気づいた頃にはすでに手遅れ。
城主は女の命が短い事を知り憐れに思ったのか
時を止める術がある事を明かす。

このままで良いのだと、女は抗った。
神から与えられた命をまっとう出来るだけで良い。
家族や親しいあの兄妹と離れるのは辛いと
――そう、一度は拒絶したのだ。


けれど次に目覚めた時には
抗った記憶も人だった記憶も失っていた。


否、本当は何か大事なものをなくしたのだと
それだけはわかっていたのだけれど

此方を見詰める城主の眸が何処か寂しそうに感じられて
その日から、城主の傍にあることが自分の存在する理由となった]


――…私の望みはお兄様と共にあること。


お兄様がそう仰って下さるなら
私は限りある生を――…


[言い掛けた自身の言葉に、瞬く。
何を言おうとしていたのだろう。
緩く首を振りその言葉を打ち消した。

続けるべき言葉が見つからず女の聲がぴたりと止んだ]


【人】 記者 イアン

>>133

あなたの過去に、興味が無いと言えば嘘になります。――あなたが語って下されば、記そうとは、思いますけど。
ですけど、俺は、俺の見た事聞いた事を残したい。与えられた事実を残したいんです。自分から得るのではなく、与えられたものを、ただ――

[肩を竦め、音を立てて手帳を閉じた]

まあ、こんな記者もいるんだと思って下されば。
所詮、俺だけの記録ですし。ね。

(137) 2010/06/23(Wed) 02時半頃

【人】 記者 イアン

>>139
……知人が全員死んだ後に、一人生き残るのはどうなんでしょうね。
ともあれ、俺の命は城主様次第ですから。生を与えられるのなら、それはその時でしょう。

[逃げられないのならば同じ事だ。
心の中で、そう付けたす]

俺としては、堕ちているつもりだったんですけど。
何かを与えて下さるなら、何度でもその手を取りますよ。取った先に見えたものを記すために。

[堕ちてこい。
その言葉に、唇の両端が自然とつり上がった。
城主の瞳をこちらから見つめ、記者は血の匂い溢れる部屋の戸口に立っている**]

(144) 2010/06/23(Wed) 02時半頃

記者 イアンは、執事見習い ロビンの黒く染まった皮膚に、一瞬だけ厳しい眼差しを注いだ。**

2010/06/23(Wed) 02時半頃


記者 イアンは、メモを貼った。

2010/06/23(Wed) 02時半頃


[記者を連れ歩きながら
知人に先立たれ独り生き延びてきた過去を振り返る。
若いうち、未だ人と己の区別がつかなかった頃

幾度求めた手を振り解かれたか
幾度理由も無く虐げられたか
あまりに遠い昔の話は、霞がかってしまって

鮮明なのは、此処数年の出来事]


[未だ、城で宴を催す前の事だった。
食事の度に夜の街を彷徨い
月明かりの下、白薔薇の庭園でひとりの娘を見つける。
儚い夢のような娘だと感じた。

其の理由は直ぐに知れる。
警戒心も無い様子で、語りかける声
ならばと、正体を明かし
其の身に永遠をくれてやろうと誘いかけた。

美しい華が、枯れる前に散るのが惜しいと思う。
珍しいことだと自嘲した]


[喜ぶかと思った娘は、首を縦には振らなかった。
思い通りにならぬ歯痒さ。
彼女もまた私のものにはならぬと言う
拒絶した彼女に
気付けば牙を立てていた。

血を分け与える行為は、微妙な匙加減が必要なもの。
女の血を吸い尽くす手前で止め
命の散りかけた其の身を次は己の血で満たす。
人ならざるものへと変わっていく
其の身で受け止めきれぬほどの快楽が
彼女の記憶を何処かへ飛ばしてしまったのか]


[意識を飛ばした娘を連れて、城へと戻り
熱が出たのか毒を中和すれば良いのかと、
下僕に薬を買いに走らせる。
今思えば愚かなことだ]


 ……私のローズ。
 永遠を生きるもの。
 共に――…


[翡翠の瞳を再び見る事が出来た其の時から
刷り込みのように、幾度も繰り返す言葉。
ぴたりと止まった彼女の聲
城主は甘く優しく囁き続ける。
錯覚も永遠に続けば、其れが真実となるだろうから*]


――…うそつき。


[死を望んでいた白薔薇に対する聲は
震えの混じる情けないもの]



 ――……聲が、

     聲が、震えておいでですよ、お嬢様――

[半覚醒のなかで囁きに応じる聲。
常の柔らかな響き、
けれど、どこか硬質な――]


[――新たな聲が聞こえた。
自らが招いた事だというのにそれが怖ろしく哀しい]


――……、


[逡巡するような間が生じた]


貴方の気のせいよ。


[沈む聲がそう答えた]


 ああ……

[目覚めの吐息がひとつ]

 ――気のせい……
    左様でございますか、ならば結構、


              ――お可愛らしいことですね?

[囁くそれは、砂糖菓子のような甘い聲]


[城主の甘く優しい囁きが鼓膜を震わす。
幾度となく繰り返された言葉がじわと染みて]


やはりお兄様にお任せすれば良かった。


[求めた白薔薇の変貌に女の心は追いつかない]


お兄様――…
私はまた、間違えてしまったのでしょうか。


[甘い白薔薇の聲に心が震える]


可愛くなんて、ない……
偽りは、…やめて……


[これは違う。
違うのだと自らに言い聞かせながらも
途惑いは隠せず上擦る音色]


 
 
[ツキン、と、鈍い胸の痛みが女を苛む**]
 
 


[上ずる声音を聞けば、吐息に笑みが混ざる]


 ……ああ、ではどんなお言葉でしたら、
 信じていただける?


         あなたのお望みのままに、
         謳って差し上げますよ、お嬢様――……


[その声は耳触りだけは、まろやかでやさしい**]


[ふと、



                声が増える
                  増えた。]


 ――……セシル?


[声ならぬ聲が混じる。
よく知ったおと
瞼を閉じれば、其の先に
手元に置きたいと思った蒼天は色を変えて]


 ふ……ふふ


[吐息の間で笑みを浮かべ、可笑しなことだと囁き零す]




 私のローズ
 お前の望みは叶っただろう?

 ……セシル……目覚めたか


[愛しい
そんな感情が魔物に存在するものか。
是は執着
朱に交わり染まる蒼がただ惜しいだけ
胸に渦巻く甘い痛みの説明を
誰も城主に授けてはくれぬ**]


[重なり響く己の名の音]

 おはようございます、旦那様――…

  嗚呼、心根のかろやかなこと、
  ―――…私は、今まで何に捕らわれていたのでしょう。

[失われたのは闇にあって尚、善美に焦がれる心
枷なき薔薇は、棘を恥らうこともない]


 ふふ……
 つまらぬひととしての未練に囚われていたのかどうか
 私はお前で無い故に、わからぬが。

 良い目覚めを迎えたようだな
 私の――…白い薔薇。


[蒼天は地に堕ちた。
胸を鳴らすこれは、其れを惜しいと思う何か。
けれど淫猥に囁く声音に曇りは無く
新たな眷属を歓迎している]


[響く声、

             そして、フロレスクは完全に落ちたか。
             と、思えど、

 それをもう何かいう資格はまるでない。]

 ――……

[声は出さぬが気配は伝わっただろう。]


はい、目覚めはとても心地よく、
感謝しております、旦那様――……、


[惜しまれたものを省みることはなく、
声はまどろむような甘えを滲ませて]


[何処かで己の名を呟いたような、声に]


――ああ、そうだ。
 あなたへの感謝も、まだでしたね……?


           きちんとお礼に伺いますよ。


[暗き空を見て、どくり、と身体がうずく。
 いや、そこから落ちれば、人ならば命がない場所に


 惹かれるのは、なぜか。


 いや、違う、飛べるような気がした。
 さきほど、飲んだ狩人の血が、
 一層力を高めたのだろうか。]


 ――……ッ

[ふと響いてくる白薔薇の声。
 微かに目を見開く。]

 感謝?

[テラスで結果佇みながら…白薔薇の妖艶な声に眉を顰めた。]


[物言わぬ気配を感じながら
白薔薇へと微かな笑みを送る]


 感謝は、私ではなく……彼等に。
 望みを叶えて遣るがいい。


 君は、もう
 フロレスクを完全に捨てたのだよな。

[しかし、問うてみたくて、そう声を響かせる。
 城主やローズにも聴こえるだろうが。



 聖なる血族にあって、落ちた彼の真の心裡はどうなのだろうと…。]



 ――案じる心など、
    そのようなものは欺瞞です。

[女の声に思い出したように、
    答えるはただの魔性の声]

 ええ、感謝しております――お嬢様。
 欺瞞を捨て去り、わたしは望むままにあれるのですから。




 ――まだ、その名を紡ぐのですか?


[かつて抉られた心
けれどその柔い部分は失われて、ただ不機嫌そうに呟く]

[一度交わってしまった白は、
あとは容易くその色に染まるのみ]


 君が君であった


             その名というだけだ。

[ただ、同じ名を呟いても、
 もう、それで揺らぐ彼はそこにはなかった。]


――…私の、望み


[兄の聲に闇に溶けた女の気配が揺らぐ。
叶ったとも叶わなかったとも言わず]


愛しいお兄様……
私が望むのはお兄様の傍にある事だけ。


[今はそれしか望みはないのだと切なく漏らす]


貴方の施したものが欺瞞だったとしても――…
私にとっては違うものだったの。


[白薔薇の聲にぽつと紡ぎ]


感謝ならばお兄様に……
全てはお兄様の為に在るのだから……


[そして、相変わらず耳端に聞こえるのは、ローズの城主に対する愛慕だろう。

 いつでも、憂いを持つ彼女を血をもらったことが、
 自らには影響しているのだろうか。]


 ああ


[城主の孤独、ローズの憂い
 彼らは通じ合っているように見えるのに、
 それでも、


             なぜ、幸せにはみえない?]


 ――……感謝……。

[ローズが感謝を兄にという。
 そう、さきほど、セシルが呟いたその言葉。
 それが、理解できない。]





[ああ、それとも、彼らは、望んでそうなったというのか。
 それほどに、人間であったころが…。
 なれば、

 自分がこの中で異質なのは認めざるえない   のか。]


 そうか?
 ……ならば傍へ来るが良い、私のローズ

[切なげなローズマリーの聲
ひとで有った時の迷いを捨てた白薔薇の聲
未だひととしてのこころ捨てきれぬ風の、薬師の聲
城主は増えた囁きに耳を傾けながら、淡い溜息を洩らす。

何でも持っていると、あの子供は言ったけれど
満たされても満たされても
必ず其の後に訪れる深い虚無感
ヘクターは最期感じ取ってしまったのかもしれない
闇よりも深い絶望の味]

 何時でも――…私はお前を案じているのだから。

[言葉は簡単に口にする事が出来る。
案じるという行為を真に理解出来ずとも**]


――…お兄様。


[今すぐにでも向かいたい衝動に駆られながら
女は甘く切なく名を紡いだ。
兄の傍にある気配を影が伝える。
女は何もかも心得た風に]


お客様との戯れを中座させるような無粋……
私には出来ません。
愛しいお兄様……
如何かお愉しみになって……


[案じるという兄の言葉を素直に受け取る。
たとえ、真に理解されずとも
時折掛けられるその聲が女には嬉しかった]


 ふふ……お前の心遣いがこそばゆい。


[薄く笑みを浮かべ、聲を返す。
ローズマリーに呼ばれる度、胸に広がる薄い膜
不快ではない其れは何と名のついたものか]


 嗚呼
 そういえば……私には愉しまねばならぬ義務があったか。
 宴の捧げものはどうしている?

 あれも、私への捧げものと言うわけではあるまい。
 寂しければ其れと戯れていても構わぬぞ。


[ふと思い出した葬列の娘の顔。
けれどあれには毒が混じっている。
純血たる己は恐れるに足らぬものではあるが]


 私のローズならば恐らく問題有るまい。

 ……サイラスは、白薔薇は、どうなのだろうな
 あれの血を飲み干す事は
 出来るだろうか。


[愚かな人間が作り出した哀れな娘。
ひとの毒が効くとすれば、未だなりきれぬ眷属か。
思考は聲となり零れ落ちる*]


[城主の声が聞こえる。


      毒華も、城主やローズには効かぬだろうと。]


記者 イアンは、メモを貼った。

2010/06/23(Wed) 19時半頃


【人】 記者 イアン

―自室―

[城主に引かれるがまま連れて行かれたのは自身の部屋であった。
名簿を仕舞いこんだ文机をちらと見る。どうせ所在などばれているだろうに]

人の身で居させていただけるなら、有難い――

[そんなものだ、と思ってしまえば、案外力なんてあっさりと抜けてしまうものだ。
どんな恐怖が与えられようと、
どんな悦楽が与えられようと、
それが極限にまで死に近いものだったとしても、

ただ、受け入れるだけ。

己の命の所有権すら、既に青年のものではないのだから]

(240) 2010/06/23(Wed) 20時頃

[毒は、城主には、おそらく効かない。
 なれば、もし、その身を捧げたとしても、


 彼女の人生には何の意味も残らなくなる。


 それは、させたくなかった。]


 葬列の乙女が来ても、


          食らわないでくれませんか。


[そして、そう城主に願いの言葉をかけてみる。
 無駄なことだとはわかっていても…。]


[城主の囁きが女の耳朶に心地よく響く。
薬屋が愛慕と感じた其れさえ女自身は気づけずにいた。
指摘する者さえ居なかったのだから其れを意識する事もないまま]


――…哀しい事を仰らないで。
愉しまねばならぬ“義務”ではなく
お兄様には愉しむ“権利”があるのでしょう?


捧げもの………?
嗚呼、そういえばそのような娘もいましたね……


[あまり興味がなかったのかそう呟き]


お兄様が問題無いと仰るならそうなのでしょう。
だって、誰よりも私の事を知っているのはお兄様だもの。


[婚礼衣装のようなヴェールを被り、最上階へ向かう
葬送の娘の様子には、気付いている。
彼女が最上階へたどり着いたとしても
其処には影が立ちふさがるのみ。

城主は其処に居ないのだから]


[血を与えし眷族の願いが聞こえた]


――…欲しいの?
それとも、あの娘を憐れんでいるの?


[それだけを問うて。
女は兄の意向に従うのみ――]


 葬列の乙女を、喰らうなと?
 ……私に命令か。


[サイラスに薄く笑みを混ぜ答える。
同時、ローズマリーの呟きに、柔かな声をかけた]


 そう……私には全てを手にする権利があるのだったな。
 葬列の娘は、黒薔薇が気をつけろと。
 ……しかし人の毒が私に効くはずが無かろう。

 私の血を幾度も分けたお前とて、同じ。
 ただ、万一があっては……困るな。

 早々に処分しておくか?


[眷属となった薬師の願いを聞きながらも、冷たい提案を口にする]




 ――……ッ

[ローズマリーの言葉に、まともに動揺をみせる。
 欲しいのか、哀れんでいるのか。


 ああ、こんな自分であるのに、
 それは二つとも、思える感情で……。]

 ――……ッ

[ただ、苦しげに息をつく音。]




[処分、の言葉には目を見開いて…。
 唇を噛み締める。]


【人】 記者 イアン

[悦楽が終わる。
どっと力が抜ける心地がして――実際抜けていた。意識まで溶けだしてしまうかと思ったが、物足りなさも相まってか、それはただの錯覚だったらしい]

永い間生きていらっしゃると聞きましたから。
すっかり、そんな――執着心なんてものとは、無縁のお方だと思っていましたよ。

[酩酊から抜け切れてはいないものの。
そんな風に言葉を紡いで、笑う。――嗚呼、笑えるとは]

懐かせるのではなく、懐くのですか?あなたが……俺に?

[胸元のボタンを留めながら、ゆっくりと首を傾げた]

(247) 2010/06/23(Wed) 21時頃

――…ええ。
義務ではなく権利なのです。
私を好きにして良いのもお兄様だけ。


[柔らかな兄の聲に女はうっとりとした様子で]


黒薔薇が気をつけろ、と……?
あの者はよく働いてくれること……
人の毒がお兄様に効かずとも
毒を得た血はお兄様のお口には合わないのでは?


[案じるような聲は無論兄のためのもの]


私に異論はありません。
お兄様の為の捧げものなのだから
お兄様のお気の向くままに。




 ――――……

[白薔薇のひそやかに微笑う気配]


[サイラスの動揺が、伝わる]


――…嗚呼。


[苦しげな吐息に呼応するかのように
女の胸が僅かに痛む。
引き摺られそうになる感情を抑えようと
女の柳眉が一瞬微かに寄せられた]


[薬師の揺らぎが囁きを通じて伝わる。
送る気配は気だるさ交じりに]

 
 毒の混じる血は左程美味いものではないだろうな。
 嗚呼、ローズ
 あれは宴の為の捧げもの
 お前にも弄る権利はあるのだぞ?


[其れはつまるところ、吸血鬼への捧げものなのだからと
あえかな笑みを浮かべ]


 勿論……お前たちも。


[白薔薇と薬師へも、そんな言葉をかける]


[城主のかける言葉に、
 動揺だけをみせるも、

 しばらくは、沈黙をしていたが…。]

 なれば、私が…。




           ですので、
 手を出さないで、いただけます   か?

[願いを…。]


左様でございますか……?

――ならば、我が身に毒が効くか否か、
   試してみるのも、愉しいかもしれません。

[主が言葉が向けられれば、涼やかな声はそのように]


 くく……ふ、ふふ


[眷族と加わった二人からの応えに
思わず笑みが毀れる]


 ……ならば、
 其の娘を先に捕らえた者に権利を与えようか。

 好きにするが良い。


 承知……。

[城主の言葉に答えながらも、
 笑う、白薔薇も気にする。


 ともかく、でも、そんな場合ではないのだと…。]


あの娘が好い声で啼いて呉れるなら
……それも愉しいかしら。


[啼かせる気もないのに悪戯に聲を響かせ]


――…嗚呼。
狩りならば、私は見物にまわりましょう。
他の客人のお相手も、必要でしょうから。


[其々の聲を聞きながら女はすっと目を細めた]


――…よほど欲しかったのね。


[獲物をサイラスが見つけた事を影を通じて知った女は
くすくすと愉しげな笑みを漏らした]


【人】 記者 イアン

羨ましい。
人は手に入れられないから、執着すると言うのに。

[僅かな嫌悪が、声には含まれていたかもしれない。
手を押さえられて、人ならざる者の身体がまた、触れる]

別に――どうでしょう。
懐かれる分には……だって、人が吸血鬼を懐かせるって、結構凄い芸当じゃないですか?

[冗談じみた声音を喉の奥から絞り出した]

(257) 2010/06/23(Wed) 21時半頃

記者 イアンは、小悪党 ドナルドは今頃何をしているだろうと唐突に思った。

2010/06/23(Wed) 21時半頃



 強い執着は時に命取りとなるやもしれんが
 ……さて、あれはどうするのだろうな?


[愉しげな気配混じる声音。
城主の部屋に近い場所、
霧の届く場所ならば全てを見通せる
蠢く影達はあるがままを己が主人たちへと伝えてゆく]


【人】 記者 イアン

手に入らないものなどないのに、あなたは孤独を語るんですね。

[笑い声。
髪の揺れる音。
耳元に落とされた言葉に、その双眸を見開いた]

残念ですが。
俺には、あなたを愛する事が出来ない。

[ふざけるな。
以前の自身なら、一喝していたに違いない。何が愛だ。奪ったのはお前だ。かつての己の友を消し去り、今の己の友を恐怖に陥れているのは、他ならぬお前じゃないか。
身の内に生まれた憎悪は――しかし、僅かな嘲笑として吐きだされるに留まった]

(266) 2010/06/23(Wed) 21時半頃





――ああ、つまらない。
最初から、近くにいるのがわかってらしたのでしょうに……。

[少しだけ拗ねたような声音が呟く]


――…そんな聲を出さないの。
あの娘以外にも“獲物”はたくさん居るでしょう?


[拗ねた白薔薇の聲に宥めるような聲が重ねられた]


 ふふ……
 私はお前の拗ねた貌が見たかっただけかもしれぬ。


[白薔薇の声音に、くすくすと笑み混じる囁きが返る]

 
 そう、私のローズが言う通り
 獲物はまだ幾人も残っている。

 宴はまだ続いているだろう?


 ――……ここは、下がってもらおう。

[白薔薇が拗ねた声を出すのとは対照的に、
 暗い声を出して……。



 そう、彼らにとっては、なんでもない、余興の一つ、きっと自分のことも滑稽にみえているのだと、わかっていても。]


【人】 記者 イアン

愛――

[笑いと共に返された問い。
説く、なんて。
息を詰めて、城主の目を見返した]

執着では、あるのでしょうけれど。
ただ、その執着は……時に何かを失ってでも得たいという、執着だと思います。
その何かが――時に、『自分』であることも、ある、と。

得られるものを全て得てきたあなたには、理解できないものかもしれませんが。

[笑みの形に唇を形作ったまま、城主の銀糸をぼんやりと眺める]

(281) 2010/06/23(Wed) 22時頃

 ―――お嬢様、
 この狩りのこの“獲物”はそれのみ、ではありませんか。

[宥める声に答えるは、まるで道理を諭すように]

 ああ、旦那様まで、
 意地の悪いことを仰られて……
 

 ですが、我らが同属は“獲物”に逃げろなどと。

[声音には冷笑の混じる]


 喰らわぬのですか?
 ―――毒花を。

 いらぬのならば、もらいますよ?

[恐らくその毒は、己が身にも効くだろう。

予感していながら、囁きは流れて]


 まさに
 度を越えた執着、だな。


[なるほど。
薬師の様子が
丁度部屋で話すイアンの喩えに当てはまる気がして
呟きを洩らす]

 
 白薔薇
 今宵の狩りは、薬師が勝ったのだから 
 あれの好きにさせて遣れば良い

 ……しかし、其の娘がひとり逃げるかどうか


 いや、
 彼女を、


 いや、獲物を、


 捕らえれば、いいの  だろう?

[白薔薇の言葉にそう返しながら…。]


――…お兄様もそう仰っているのだから、
別の“獲物”になさい、セシル。


……逃げろ?
この宴から本当に逃げられるとでも思っているの?
逃げられなどしないわ。
そうでしょう……? お兄様。


嗚呼、けれど……
お兄様への捧げものに逃げろ、だなんて……
いけないこ、ね。


[絶望など消えたはずなのに――]


あれが良かったのです。
あの、毒が。


【人】 記者 イアン

ま、得ようと思って得られるものではないと思いますけどね。
ああいうのは、文字通り『与えられる』ものですから。

[自分だって、得られたのかどうか分からない。
だが、自分が死んでも――知人達は、逃げて欲しいと心のどこかで願っている。

自身も立ち上がって、窓辺へと身を寄せた]

得られるものが無いのは、やはりお悔しい?

(290) 2010/06/23(Wed) 22時半頃

 っふふ……宴から逃れる方法は幾つかあるぞ?


[ローズマリーに]


 ひとつは、魂だけで逃げる方法
 ひとつは、身代わりを置いて逃げる方法


[前者は死を意味し
後者は犠牲を意味する。
魔物狩人と名乗った男が選んだ道を思い出し、
薄く笑いながら告げた]
 

 後は……我が眷族となる道もひとつの逃げではある、か?
 二度とひとには戻れなくなるがな。


[隻眼の男のぬくもりが
失ったぬくもりを思い起こさせた。

同じようでいて違う。
違うようなのに似ている。

白薔薇の呟きにふ、と息を吐く]


それでも……
あの娘はサイラスの獲物なのよ。


――…そう、なの…?


[兄の囁きに不思議そうな聲。
けれどそうだとしたらサイモンの魂は逃げられただろうか。
それともまだ城の何処かに囚われたままなのだろうか。
あの優しい男のこと。
魂だけの存在となっても妹の事が心配で逃げずにいそう。
そんなことを思いながらも緩く首を傾げ]


如何してそんな話をするの、お兄様。
私は、逃げる為にお兄様と同じになったのでは、
ない……、でしょう……?


 ……そうだな
 お前は望んで、私の妹となったのだから。


[無理矢理与えた真実を隠し
城主は彼女の聲に同意を向ける]


 中には、そのような者もいた、と言うだけの事。






 ――ああ、また。


【人】 記者 イアン

ええ。
与えさせるって事は、即ち『得る』って事ですからね。
ま、こんなの俺の持論に過ぎないですから。

[ドナルドが、ベネットが。それをどう語るかは分からない。
愛なんて――この世で最も曖昧で、どうしようもないものの一つではないだろうか。
ふとそんな思いが、胸をよぎり笑った]

あれ?要らないんですか?
……欲しいと思って、手に入るものでもないですしね。

[案外ご賢明な判断かもしれませんね、と肩を竦めた。
少しだけ、痛快な気分だった――ひょっとしたら、少し勝ち誇ったような声になってしまったかもしれない]

(299) 2010/06/23(Wed) 22時半頃

【人】 記者 イアン

自身が変わることで、得られるものもあるらしいですよ。

[付きつけられた指に、たじろく事はない。
要らぬと、苦い声音。
同情はしない。するものか。

く、と一度喉を鳴らした。絶対的な強者だと思っていたのに――]

俺は恐怖しています。
俺は、絶望しています。

多分、恐怖していない人間なんて、この城には居ない。

では、それでいいじゃないですか。満足して、血でも何でも啜ってしまえばいいのに。

[ほら、と自身の首筋を指差す。唇は吊り上げたままで]

(313) 2010/06/23(Wed) 23時頃

私が望んだから……
お兄様が与えてくれた。


[疑う事なく記憶のない女は兄の言葉を受け入れる]


……そう。


愛しいお兄様……
如何か私を遠ざけないで……


[切なる聲が微かに紡がれる]


 ――………あ




[最後は、本当に呆気ない、呻きが一つ……。]


――……、


[眷属たる男の呻きに女の翡翠が微かに揺れた]





 ―――……、

[無言の気配はミセリコルディアを握る]





 白薔薇に求めたのは、何だったのか。


 白薔薇をそれでも、護ったのはきっと…


    


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