人狼議事


162 絶望と後悔と懺悔と

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恨んでないやつがいないともって。

貴方って案外と言うわよね。

[少しだけ、苦笑をもらす。]

ああ、繊細なあたしの心が傷ついたわ。
思わず手が滑って貴方まで切り殺してしまいそうなぐらい。

[冗談めかしてそう告げたのだった。
そして神宿に彼を伴って向かう事となった。]


[零瑠というのなら、家族の誰かだろうけれど。
 また、逃げたのかと視線の鋭さはそのままに。

 リッキィは何も言わないから、零瑠も何も言わなかった。


………絢矢? なんで俺に?


何を今更。知っててやってるんだろう。
お前、繊細どころか大戦災じゃねぇか。

手が滑るならそのまま滑ってどっかいっちまえ。

[言葉遣いや思うことはともかく、
彼女の供をするのは本当だ。乾坤圏を腰に、彼女の後ろから従うように城を出る]
]


……それは、大収穫じゃないか。

仇を―――…と、らなきゃ

[長く長く息を吐いて、笑う。
 家族同士の討ち合いを、また、望まれている。]

   だれ?


…さーね。直接聞けば。渡してほしいと預かっただけだ。
あと伝言。涼平と周を返せ、だとさ。

[零瑠の視線はあえて流した。
もう突っ込まれて色々踏み込まれるのはゴメンだったからだ。ただ、誰と問われれば、暫し躊躇した後、静かにその菊結びを指した。

アヤだ、と]


ああ、全く。
ああ言えばこう言う。

育てた吸血鬼の顔が見たいわ。

[そんな軽口を叩きながら。
向かうのは神宿]


  − 回想・零瑠への褒美 −

[和本の内容を零瑠が知っているのかは尋ねなかった。
最後まで読み終えてどんな感想を持つか、今は判らない。
そも最後まで読み終えるかも定かでは無かった。
積み上がった書物はそうやって、思い出した様に
読み直されたり、山に埋もれたままになる]

迷信とは、人間は己と違う遠い存在から、畏れから逃れる為に。
己を安心させる為に創りだしたものだ。

その分、その迷信が効かぬと知れば面白いように慌てふためく。

[零瑠の途切れた言葉に、何を思うと視線を合わせる。
だが直後の模範解答に、その瞳の奥に潜むものを追及はしなかった]


――…!


[僕は絢矢の名前が出たことに分かりやすく息を飲む。
それにしても、絢矢と、この紐と、零にーさんにどんな繋がりが?

木箱を持って、僕と手を繋いで逃げていた絢矢の姿なら記憶にあるけど……]


――もしかして、あの、5年前、ほら、零にーさん明日が誕生日、で、それで…

[僕の言葉が途切れ途切れになるのは色々と思い出してるから。
「シュークリームが食べたい」。
聞こえる、子供達の歌声。
帰らないにーさんやねーさんを待って絢矢と二人身を寄せ合ったあの時]


直接聞いて、腹に傷でも負ったら堪らない。

[理依と絢矢の間でどんな話があったのか、
 そんなものは想像に過ぎないし。

 どんなヘマなのかも、また。

 彼の指が差す、若草色。
 もしかして、と話すリッキィの声。]

 ………は、は。絢矢なら、こういうの、用意しそうだけど。


 馬鹿だな。この5年、ずっと……


[子が夢中で首筋に立てた牙に、酒以上に酔う。
嚥下する音が間近で響いて、子が喜んで飲み下している事に
満足げに笑みを浮かべて、指を絡めた髪を見下ろした]

………泣いているのか。

[途切れる事無く、迷う事無く感謝の言葉を述べながら、
子は泣いた。
その涙の意味が判らず、僅かに傾げた頭を頬杖で支えながら
その透明な雫を見つめた。
家畜なら命乞いで泣くのは知っている。
断末魔の前に痛みで泣く事も知っている。
だが零瑠は家畜では無い。
命の危険も痛みも無いのに何故泣くのか]

何を泣く?

[痛みを覚えいているとすれば、彼の心か。
贄を差し出そうとする程、彼は吸血鬼と成っているのに。
まだ涙する部分があると言うのか]


そう。

[伝言に対しては、短く。
 生死を問わず、返してやれば良い。

 立ち去ろうとする理依には、これ以上話すことはないだろう。
 背中からリカルダへと視線を落とし。

 ぽんと一度、頭の上に手を置いた。]

じゃあ、ふたりとも。また後で。


[家畜の悲鳴や涙は食事の時間に彩を添えた。
ならば吸血鬼の涙はどうなのだろう。

沸いた興味のままに舌で零れた雫を掬い、転がした後。
離れずに零瑠の首筋に牙を立てた。

力の強い吸血鬼の血はそれだけで味わい深い。
まして血の絆の子の血は更に味が濃い]

成程、甘い。

[涙を混ぜた血は芳しく、甘さを増していた。
味に満足したのか、喉を数度鳴らした後、牙を離す]


………。それだけ忘れたくなかったってことだよ。

[僕は零にーさんの気持ちも絢矢の気持ち、どっちもなんとなく分かる。
ただ、周にーさんと話したばかりだったから、気持ちはなんとなく周にーさん寄り。

最後に見せた、笑顔。
あれで本当にお別れ、なのかな。

僕は零にーさんが頭に手を置いた時、
相っ当心配そうに見える顔をしてたことだろう。

――いかないで。
――つれてかないで]


私が呑んだ中でも上質のものだ。
大事にすると良い。

[また1つ、面白いものを見つけたと、
弧を描く口元を隠さずに零瑠が下がる際に背に声を掛けた。
あの涙は何処かに残ったままの人間の部分か。
人間の涙と吸血鬼の血潮。
混ざったその味に、機会があれば、
他の眷属達も試してみるかとほくそ笑んだ*]


[きょとりとした。
 何か素朴なものを見たような印象だ。
 永く生きているだろう純血の吸血鬼でも、
 慣れない事というのはあるらしい

 そうですか。

[そして有言実行とばかり一人で出て行く背へ、
 行ってらっしゃい、と静穏に頭を垂れる。
 指示されれば従う以外の道はないから*]


   − 襲撃の前 −

[血酒と穢れた肝を用意してきたホリーのピクニックには
僅かに苦笑を浮かべたまま、探る様な視線を投げる]

行って来ると良い。
愉しんで来い。

[贄を探しに行くわけではないだろう。
そこに何があるのか迄は図れないが、わざわざ出向くのだ。
それ相応の愉しみがあるのだろうと許す]


どんな遊びをするつもりか知っているか?

[肝を運んで来た家畜に訊いた所で、知る筈も無い。
震えながら存じませんと答える家畜に]

そうか。だが貴様でも私に教えられる事があるぞ?
この穢れた肝と、貴様の肝の味の違いもそうだ。

[意味を家畜が理解した時には、その腹は裂かれていた]

やはり女は処女が、男は穢れた味が美味い。

[味の劣る肝は、一度舐めだけで床に棄てられた*]


―書庫―

[探していた本は見つからなかった。
 元々置かれていないのか、誰かが持って行ったのか。
 どちらもありえるし、どちらもないようにも。
 堆く積み上げられた本の森を諦めて去る]


―廊下でのこと

もう、死んでいたかも知れないじゃないか。
忘れられなかったのは、同じ……

[リカルダの視線。何を言いたいのか、敢えて考えるのを止めた。]

ねぇ、リッキィ。
絢矢がこれを預けたってことは、さ。

………さよならって、ことだよね。


― 廊下にて ―

そう、おなじもののままだって思ってたからだよ。……でもさ。
僕が違うものになっても変わらないの。キャロライナにーさんも周にーさんも!

[それがただただ、最初は信じられなくて耐え難くてでも、……不思議と悪くはない気分も浮かんできてて。

―――じゃあ、絢矢は?

さっきの理依にーさんの、まるで“直にーさんを殺したのは絢矢だ”と言いたげな態度は]


そんな、……ちがう、


猫の集会 クシャミは、メモを貼った。

2014/02/13(Thu) 23時頃


【人】 猫の集会 クシャミ

―少し前・明之進の部屋―
[ガチャリと扉が開けば素早く起き上がる。
明はこの部屋で俺が何をしていようと咎める事はないだろう。けれどほかの吸血鬼は別だ。何を言われ、されても良いようにと瞬時に身構えれば]


 ……零瑠?
 

[現れたのは見知った姿で。わざわざ悪いな、と礼を言うべきか迷いながらも食事を受け取る。椀の中をのぞき込めば微かに頬を緩ませた。
食事に手をつけている間、彼は話し相手になってくれただろうか。
そうで無くても、明之進に聞きそびれた他の家族の行方を聞いたかもしれない。
そして零瑠が誰かからの伝言を口にすれば、ぴたりと動きは止まる。誰からの伝言か当ててみろと問われたなら、ゆっくりと床へと視線を下ろして首を振った。
本当に分からない、と。だからこそ、驚いた。
リカルダからこんな言葉を貰えた事を。]


 明に頼みたい事、増えたな……


[ぽつり、泣き笑いに近い顔で呟いた。]

(409) 2014/02/13(Thu) 23時頃

―廊下にて

……キャロライナ、も?

そうか。彼にも会ったんだ……。

[逃げたの? 逃がしたの?
 そう問う気力が、今はない。]

変わらない人達が居て。
でも、変わる人達だって、居るよ。



……ちがう? さぁ、どうだろう。
俺にはそう、思えない。


[廊下でちらりと、遠目に零瑠の部屋を窺う。
 部屋の前にリカルダがいたことで、
 ぴんと、周が目を覚ましたんだと思った。
 涼平に知らせようと思って、足を急いだ。]


変わっても良いんだよ。

変わらないなんて、そんなもの……

[あるはずがない、とかぶりを振る。*]


【人】 猫の集会 クシャミ

―現在・明之進の帰還―

 おかえり、って!
 お、おい……明之進が謝る事でも無いだろ……!
 生きて置いてもらえてるだけで相当優遇されてるわけだし。


[だから謝らないで欲しいと伝え苦笑。
それでも暫くの間明之進は沈んでいただろうか。
本当にこの城で人間としてよくも生存できていると頭の片隅で考えながら、
こんな事を口にしたら明之進を悲しませてしまうのだろうと、飲み込み、小さくため息。
だがそれは事実だし、いつ殺されても可笑しくは無いと感じていた。

お土産だと差し出された物を受け取れば少し表情を和らげる。金平糖なんて、最後に食べたのはいつだったか。]


 どうしたんだ?これ。


[小さな黄色い星の粒を口の中へと放りこみながら明之進に聞いてみる。]

(416) 2014/02/13(Thu) 23時半頃

【人】 猫の集会 クシャミ

[どんな返事が返ってきたにしろ、少し間が経てば崩していた姿勢を正し、明之進の瞳を見つめる。

何度か口を開けては閉じを繰り返し、やっとの思いで言葉を絞り出した。]


 ………明之進、話があるんだ。
 俺の事。どうすれば一番良いか沢山考えたんだ。
 明と一緒に居たいけれど、吸血鬼にはなれない。
 けれど戻る気も無い。絢矢達の顔は見たいけど。

 ………なぁ明之進。俺無い頭で沢山考えたんだ。
 これがきっと最善だ。
 お前に頼みがある。


[そこまで紡げば、ふっと視線を逸らし、深呼吸。
これを彼に頼んでしまうのは、彼をこの先ずっと苦しめてしまうかもしれない。
それでも。]

(423) 2014/02/13(Thu) 23時半頃

クシャミは、言葉が喉につっかかってしまい、中々音できずに俯いた。*

2014/02/13(Thu) 23時半頃


……うん。

[僕は……キャロライナにーさんの武器だけ壊して退いた。
これじゃあ逃げたのと変わんないや。
“始祖様”に知られたらどうなるか――って実に今さらだよね。とりあえず何も言わないでおいた]


れ、零にーさんがそう思いたければそう思えばいいよ、僕は、思わない。


なんで、……なんでそんなこと、言うの。


[僕は零にーさんはただ“始祖様”の血に縛り付けられてるんだって、そう信じてる。
僕と零にーさんを隔てる違い――誰の牙を受け吸血鬼になったか。

信じてるのに、零にーさんがまるで“吸血鬼に変わってよかった”って言ってるみたいに聞こえて、―――寒気がする]

――…ごめん。

[僕はその場から走り去った*]


【人】 猫の集会 クシャミ

 俺は甘いから、ずっとずっと迷うんだ。
 明にもリカルダにも零瑠にも刃を向けれない。殺せない。
 俺は弱いから、他人に頼む事しかできない。


[ごめんな、明之進。]


 俺を、殺してくれ。


[きっと、これが一番良いんだ。]

(438) 2014/02/14(Fri) 00時頃

【人】 猫の集会 クシャミ

 分かってるだろ、明之進


[俺も明も分かっていたはずだ。どう足掻いても共に生きる道は俺が吸血鬼になるしかないと。]


 俺達は、お前たち吸血鬼の敵だ。
 だから、脅威の芽として摘み取ってくれ。
 こんな事しか頼めない俺を、苦しめる事しかできない俺を。
 一つも約束を守れなかった俺を恨んで、憎んで。

(446) 2014/02/14(Fri) 00時頃

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