人狼議事


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【人】 漂白工 ピッパ

― 墓地の小屋・少女の部屋 ―

 …

[ベッドに腰掛けて暫くの間。
 静寂は物思いの為の僅かな、時間。]

 きっと。
 他にも、言い方、あったよね。
 ……リンダなら、どうしたかなぁ。

[漏らしたのは、弱音。
 こんな時に頼ろうとするなんて卑怯だろうか。
 自嘲しながらゆっくり立ち上がれば
 一度、小屋を後にする。]

― 墓地の小屋→自宅 ―

(393) 2010/07/04(Sun) 14時頃

漂白工 ピッパは、メモを貼った。

2010/07/04(Sun) 14時頃


【人】 漂白工 ピッパ

― 自宅 ―

 ……ッ

[自宅へと辿り着き、扉の前で足は止まる。
 中から届くのは、父と母の怒声。
 伸びた手が扉を開こうとしたまま宙に在る。]

 別に、いいのに――。

[薄ら届く内容に微笑した。
 そしてそっと、扉を開く。]

 ただいま

[すぐ其処に父と母は居て。
 両者とも息を荒げて居り、父は母の胸倉を掴み
 母は頬を赤く腫らして、泣いていた。]

(396) 2010/07/04(Sun) 14時頃

【人】 漂白工 ピッパ

[父は言葉を返さなかった。
 ただ、一度。
 実の娘を、忌み者を見る目で一瞥した。
 
 母は泣きながら唇を振るわせた。
 おかえり、と。待って居たのだ、と。

 一緒に、と言い掛けた母の言葉を父が遮った。]


 ……別に、いいよ。
 私は、何処へも行かない。

[父は恐らく言うのだろう。お前は連れていけない、と。
 ある程度の予想はしていた。
 閉じられた村社会なんて、所詮そんなものだ。
 そうでもしないと、父は母を護れない。]

(397) 2010/07/04(Sun) 14時頃

【人】 漂白工 ピッパ

[父が、母が。 酷く小さく、見えた。
 あんなに大きくみえた父の背中も。
 包んでくれる優しさの、母も。

 今はこんなにも、小さかった。]

 ……父さん。
 間に合わなくなるよ。

 お母さんを、御願い。

[女は、笑った。
 上手く笑えただろうか、と自身に問い掛ける。
 けれど誰もそれを評価してくれる人など居ない。

 母は、可笑しくなる位、大きな声をあげ、
 顔をくしゃくしゃにして、泣いた。
 父も一瞬、悲しみで歪んだように、見えた。

 きっと―――、気のせいだろうけど。]

(398) 2010/07/04(Sun) 14時頃

【人】 漂白工 ピッパ


 作業は、何処までやってあるの?

[不意な問い掛けに父も母も、此方を凝視した。
 あ、あ、と母があたふたする。

 父がそれを手で制し、静かに作業場を指差した。
 伝う途中の作業工程。
 父の声は、僅かに震えていた。

 女は、微笑して―――緩く頷いた。]


 ほら。……急ぐ、急ぐ。
 街に行ったら、少しゆっくりして来て。

 お土産、待ってるから。

[傍に纏め置かれた荷物を強引に父へ、母へ。
 押し付けながら、扉の外までその背を押した。]

(399) 2010/07/04(Sun) 14時半頃

【人】 漂白工 ピッパ

[静かに扉を閉める。
 少しの間、母のすすり泣く声がした。

 それも父の声を切欠に遠のいて。
 やがて二人の気配は完全に、無くなった。]

 ……

[扉を背に、ずる、ずる、とへたり込んだ。
 膝を抱き、顔を埋める。]

 あーあ。

[そっと顔を上げ]

 ―――、広かったんだなぁ。

[独りの我が家を見回して、笑った。]

(400) 2010/07/04(Sun) 14時半頃

【人】 漂白工 ピッパ

[どれほどの間、膝を抱えていたろうか。
 立てぬ女の意識を現実へと引き戻すのは]


 『こつ――、こつ――、』


[背後、扉を叩く音と
 数人は居るかと思われる、男性の声。]

 はい。

[答えて、立ち上がり、扉を開いた。]

(401) 2010/07/04(Sun) 15時頃

【人】 漂白工 ピッパ

[其処に居たのは軽装の自警団員達。
 皆、一様に緊張の面持ちで、女を見ると余計に
 表情を堅く、強張らせた。

 そして威嚇するような声で言うのだ。
 噂 >>237 にしか過ぎぬ事を、実しやかに。
 それが普遍の事実で、
 今正に村を襲う、悪魔の仕業であるかのように。]


 ――。

[女は、ゆっくり、俯いた。]

(402) 2010/07/04(Sun) 15時頃

【人】 漂白工 ピッパ


[ 嗚呼、そう、か。

 リンダも――。
 父も、母も―――。

 そして、自警団員(こいつら)も。
 全て、私が。

 嗚呼。

 そうか――。
 そうか、そうか……。

 そうか、そうか、そうか―――。 ]
 

(403) 2010/07/04(Sun) 15時頃

【人】 漂白工 ピッパ


 は、ははは――、

[笑い声にざわめく自警団員達。]

 の、のろっ
 ―――、呪ってやる、よ

[顔を上げた女は、醜悪に]

 私と同じ、
 あっ、 あんた、 たちが望む、
 ―――、永遠の眠りに引きずり込んでやるよ

[泣きながら、笑う。
 あは、あはははは、あはははははははははは!!
 何処で歯車は狂ったのか。やっと。
 "この村が、好きだ"と云えるように、なったのに――*]

(404) 2010/07/04(Sun) 15時頃


 あは、
 あははは、
 あははははは!!
 
 ―――、っ

 あははははははははははははははは!!!
 


漂白工 ピッパは、自警団員達が怯え去っても、暫くは扉の傍で*笑い続けた*。

2010/07/04(Sun) 15時頃


漂白工 ピッパは、メモを貼った。

2010/07/04(Sun) 15時頃


[サイモンがあげた狂気の哂い声――。

でも、女の耳には、
それとは別の、狂ったような女の哂い声も届いた気がして――]

 ――…。

[周囲を見渡しても、女の姿は見えない。

何処か痛々しく感じる女の哂い声が、ただ耳に残った――**]


 鏡…―――

[ぽつ、と呟く。
 彼女の言葉に対しての、感想が、喉元で引っ掛かる]

 貴女は、

 つらかった、でしょう。

 ぶつけようの無い、想いを抱えるのは

 とても残酷だわ――


 ある妊婦が、隣の魔女の家のラプンツェルという果実を
 食べたくて仕方なくて、
 夫は「ラプンツェルを食べさせなければ死んでしまう」と
 魔女に乞いました。


 魔女は生まれてくる子と引き換えに、
 ラプンツェルを好きなだけ食べて良い、と言いました。
 そして生まれてきた子は、魔女に浚われてしまいました。


 子はラプンツェルと名付けられ、
 外に出られないように、塔の上で育てられました。
 魔女はラプンツェルの長い髪を伝って、塔に登り
 それが魔女とラプンツェルの会う唯一の方法でした。


 ある青年が、ラプンツェルの髪を伝い、塔に登りました。
 二人は一目見て、互いに惹かれ合い、何度も逢瀬を重ねました。
 口付け、身体に触れ、深みを知る。
 背徳的な逢瀬。


 ラプンツェルが子どもを孕んだと、知り、
 魔女は怒り狂って、ラプンツェルを塔から追い出し
 遠く遠くへとやりました。


 青年はラプンツェルの行方が分からず、
 絶望して塔から身を投げ
 失明してしまいました。


 それから暫しの時が経ち、
 ラプンツェルは、双子の男女と一緒に暮らしていました。


 青年は、ラプンツェルと再会し、
 ラプンツェルの流した涙によって、
 青年の目は奇跡的に再び光を取り戻しました。


 そうして二人は、しあわせに、なりました。
 めでたし、めでたし。



 ……とってつけたようなハッピーエンドね。
 世界はそんな風に幸せに巡る筈が無いのに。

 ラプンツェルが子を孕んで
 青年が失明して
 かなしいかなしいおしまいにすればいいのに。


 貴女も、そう。

 姿を消して、
 互いの居場所も分からずに、
 絶望して、
 後悔して、

 ……世界の全てがハッピーエンドになるわけがないのだわ。





 そうと分かっていても
 無慈悲な世界に生きても、
 それでも、

 幸せを願うのが、人なのでしょうね。
 此の物語を幸せに終わらせた、著者のように――。


[残響が掠める哄笑には、唯]

 ―――…。

[瞳に陰りを落とし、その眸を細めるだけ]


 幸せな、終りは――
 望んでも手に入れられないわ。
 
 それを望んでも、得られるのはほんの一握りの人だけ。
 多くの人にとっては、それは儚い願い。

 いいえ、一握りの人にとっても、他の人からみれば幸せなだけで――。

 本当は幸せではないのかもしれない、わね。


 でも、縋ってしまう。


 最期だから、特に――。

 幸せな終りを……。


 幸せなんてものは
 憧れる為に在るのかしら。

[ぱちり、と、瞬きをした]

 縋ってしまう、か。
 そうね。

 ……そう。

 なんだかんだ、言っても、
 それを望んでしまうのね――


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