73 ─深夜、薔薇の木の下で。
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……ぁ……っ!
[サイラスがカルヴィンに口づけて…精気を得たと同時のこと。
サイラスの情欲と自身の持て余したそれ、 そこに急に精気が流れこんで来れば流石に堪えられずに声が漏れる]
ン………っ、 急に、は……辛いっ、て…
[吐息に熱が篭ったがなんとかやり過ごす]
(1) 2012/01/02(Mon) 00時半頃
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誰…何?
[幽かに聞こえた声に耳をすませる]
サイラス…何処?
[中途半端に煽られた熱が行き場を失って悲鳴をあげていた。棘が刺さったのは、きっと胸だ。深いところに刺さって抜ける時はきっと、無事じゃいられない]
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[図書室の近く、耐え切れないほどの感情と熱と。
開きかけの花弁を維持させるために使う体力はエリアスの精神を擦り減らす
酷い目眩と熱い体のまま、無意識に助けを求めるように図書室へと進むけれど
扉を開いたと共に一度意識が途切れてしまう*]
(7) 2012/01/02(Mon) 01時頃
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君…誰……
[薔薇はカルヴィンを知らない。
消え入りそうな声で誰何した]
僕は……エリ、ア……ス……
[図書室での気絶と赤い意識が閉じるのは同時*]
エリアス、先輩?
[名前を聞けば顔色の悪い先輩を思い出して、けれど彼は少年を知らないかもしれないけれど]
俺は…カルヴィンです。中等部3年の。
ね、先輩 サイラスは、何処…?
[問いかけても返ってこない返事に歯噛みするが、今はまだ、相手もあるいはサイラスと同じように調子が悪いのだろうと想像できずに]
サイラスは…眠ったんだ、ね。
ごめんね…。君達に……
こんな思いさせたかった訳じゃ……
[薔薇の声は切れ切れ]
僕は……
お願い、したいんだ
君は、僕の願い、叶えてくれる……?
棘を渡したい人が、いて……
咲きたいんだ。
白薔薇、もう少し……で……
[熱に浮かされた体は薔薇にも酷い不調をもたらした]
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[額に汗を浮かべながら目を開く。 呼吸は浅く、熱に浮かされたようで]
先、輩……ロバート、君……
[サイラスの行き場のなかった熱が苦しい。 かといって精気が得られた訳でもなく]
(33) 2012/01/02(Mon) 10時頃
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[二人を見て、苦笑すら浮かべる]
不思議、だね。 まるで平気そう……
貴方なんて…望みをきいたくせに…… 叶えようともしてくれないなんて、 酷いよ、ね
[その声に批難なんて勿論含まれないないけれど]
(34) 2012/01/02(Mon) 10時半頃
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[薔薇は熱に浮かされたままに言葉を紡ぐ。 花咲くだけが望みだと。 その為に必要なものは精気であり。 自分の香は、その為に秘めたものを呼び起こすものだとも]
君達には…大事な人は、いないのかな…… 触れたいと思う人も、いない…?
[そろりと伸ばす指が触れるのは誰の頬か。
薔薇の言葉は、熱に浮かされた戯れ事にも聞こえただろう
信じるかどうかは彼ら次第。
また壊れそうな笑みを浮かべると、 目を閉じる*]
(35) 2012/01/02(Mon) 11時頃
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白、薔薇…
[想像すれば、紅い赤い姿とは異なる静謐なものに思えて、咲かせてあげたい、そう願ったけれど]
誰に渡すの…?
[目の前にいる彼ならいいのに。そうでなければ…我慢できるか、わからないから]
…セレストに……
[君が望む人ではないかもしれない
それが、今の薔薇には痛く思う]
[最後に花咲かせるなら彼のキスがいい。
エリアスの思慕にあてられたのかも知れない。
棘を移すには情を交わすなりしないといけない
薔薇の声は僅かに震えて]
セレスト先輩、に…キスするの
[出来るか、と問われれば頷く。したいか、と問われれば――
けれど、薔薇の、エリアスの声はあまりに弱弱しくて叶えてあげたい気持ちはあって。
フィリップに移せば、彼が…とも考えたけれど
フィリップがセレストとキスするのは、なんだか、とても嫌だった]
どうしよ、何処に、いるの?
辛い、のかな
痛いよ、痛い…
[うわごとのように返す言葉はどちらで呟いたのかもわからず]
ご、め……
[泣きそうな薔薇は何に対して詫びるのだろう
気が遠くなりそうなほどに渇いた感情は狂おしいほどの愛おしさを覚えさせて*]
俺も、ごめん
[叶えられるかわからない、薔薇が流してるかもしれない涙をとめることができないと]
病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/01/02(Mon) 19時頃
エリアスは、レオナルド…方法を知りたい?
2012/01/03(Tue) 00時頃
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終わるんじゃ…ないかな……
薔薇の棘も精気を集めてる…、から…… 棘を治めないと、だけども。
[それはまた眠る少し前。 伸ばした指は冷たい]
棘は移るから…… 誰かの情が誰かに伝わる、だけ……
(48) 2012/01/03(Tue) 00時頃
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だから、僕の願いは… 最後は、その棘を貰いたい。 叶うなら、僕の大事な人から。
そうして咲ければ… 僕は、幸せ……
[うっとりとした声は溶けてしまいそう。 薔薇の望みは叶うのだろうか]
君の大事な人…… 遠いなら……近づけない、の?
(51) 2012/01/03(Tue) 00時頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/01/03(Tue) 00時頃
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君達を、傷つけたい訳じゃ、ないんだ
[薔薇が何度も口にした言葉]
咲きたいのは、確かで…… だけど、君達の幸せも、望んでる 大事な 君達、だもの。
[ロバートへ、静かに視線を向け]
薔薇は、手助けをする、だけ。 叶えたいなら…君にその想いがあって、 初めて成せるんじゃ、ないかな
(56) 2012/01/03(Tue) 00時半頃
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あの子にも棘は刺さってないよ。 会えたら、勿論嬉しいけどね。
棘は僕の一部だもの。 在りかは知ってる……
[セレストとのキスを思い出せば更に声は夢心地の色]
今、棘は……確か……
[誰だったか。 名前は聞いた筈だけれども]
確か……カル……
(59) 2012/01/03(Tue) 00時半頃
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ねえ、もう移りそう
[胸の奥で棘がざわめいてるのを感じる。棘と一緒に気持ちも、勿論落ち着かないけれど]
やっぱり、ごめんね
俺…我慢、できなくて
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…あぁ、言っちゃったか。
[酔いに任せて喋っていれば、 失言にも気づくけれど、今更のこと]
なんで、君は叶えたいと思うの。 君の想いがあるなら…それは、別のものでしょう?
[この先輩はエリアスと接点があるわけではないのに。 夢見心地の中、やや訝しげに彼に問うけれど]
(64) 2012/01/03(Tue) 01時頃
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[カルヴィンの言葉に、やや悲しげに眉が下がるけれど、
自分がセレストから貰いたいと同様に、
カルヴィンにだって思いがあるのだと思えば]
…別に……君の自由に…
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[脳裏に聞こえる声に、幽かに悲しそうな表情が零れるけれどそれは一瞬]
さぁ…。棘は、また誰かに移りそう、だから… カルヴィンって子とも、限らないんじゃないかな…。
[移る先は、知らないけれど]
(65) 2012/01/03(Tue) 01時頃
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[レオナルドの言葉にはっきりと淋しげな、悲しげな表情を、する]
冬に咲きたいと願ったのは…… 戯れに近いこと、だったけど……
ごめん、ね。 君達に、嫌な想いをさせたかったからじゃ……ないんだ。
君達の望みが叶ったら 本当に、それ、だけ……
(69) 2012/01/03(Tue) 01時頃
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ごめん、ね
フィリップにお願いするよ
セレスト先輩に渡して、って
[それは、フィリップの想いを裏切る言葉かもしれない。もうその考えすら棘に侵されてるのかもしれない。
でも]
咲かせて、あげたいんだ
ごめんね
渡すなら、セレスト先輩に…
[最後に囁いた声は彼に届いただろうか]
病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/01/03(Tue) 02時頃
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