275 突然キャラソンを歌い出す村
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(──Love me do!!!)
(358) mmsk 2018/04/08(Sun) 18時半頃
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――どこかの病院で――
[呼びかける声>>376があって、はっとする。 空ろな意識のまま再び眠りに誘われかけた意識が、浮上した。 似ているけれど、自分の声ではない。 耳で聞いている感覚のない声がどこから聞こえているのか、すぐに認識はできなかったが、誰の声なのかは、わかってしまった。
ゆっくりと、首を隣のベッドに向ける。 泣きそうな声がした。そこに込められた感情の意味をすべて推し量ることはできない。 もしも自分が見たように、亀吉もこちらの過去を夢に見たと言うなら、掛ける言葉がなかった。]
(398) mmsk 2018/04/08(Sun) 20時半頃
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[神寺フェルゼという子供は、親を知らないということと、戦闘技術を教え込まれ狩人として育てられたこと以外は、基本的には幸福な子供だったと自覚している。 見た"夢"が事実なら――恨みつらみを向けられても仕方がない。]
――……泣くなよ。
[赤い響きに答えるやり方は、わからなかった。 けれど聞こえていると、そう言うつもりで。]
(399) mmsk 2018/04/08(Sun) 20時半頃
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――#公式が大火事>>382――
[髪を撫ぜる手があった。汗の乾いた髪は張り付きもせず亀吉の指を通る。
風邪かどうかを問われて、間があく。何となく認めたくなくて、認めたら本当にそうなってしまう気がして、うんともすんとも言わなければぴくりとも動かなかった。
けれど熱があると言われた。頭が重くてまっすぐ支えていられないし、顔が熱くて目が痛い。声も枯れている。 否定できる要素がどこにもなくて、数秒空いてようやく観念して頷く。 乾いた喉から無理やり唾液を集めて、飲み込む。喉を湿して、言葉を絞り出す。]
……だから、買い物、
[行かないと、と肩に乗せていた頭を上げる。 狼の血が、亀吉を苦しめて発熱させていたとは知らない。 心配されている点には気づけないまま、まだ一人から抜け出せない思考で動こうとする。]
(418) mmsk 2018/04/08(Sun) 22時半頃
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♪
(ギュウウウウイイイン ジャアアアアアアン)
[教頭先生がギターを鳴らした。
いつでも行ける――その合図だ。]
(Cho.) SAY…… HEN TAI………………
(Cho.) SAY…… TAI HEN………………
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♪ SAY!!! HEN⟲TAI!!!!
(475) mmsk 2018/04/09(Mon) 00時頃
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♪ SAY!!! TAI⟲HEN!!!!
(487) mmsk 2018/04/09(Mon) 00時頃
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(ぶちかませ!!)(ぶちかませっ!!)(ぶちかませっ!!)
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――病院で>>403――
は……?
[正直なところ、どんな恨み言がやってくるかと思っていた。 残酷なものを見せたと思う。泣くなよなどというのは本来おこがましいと思う。 その思いで待って、返ってきた言葉は「ありがとう」だった。 信じられない、という響きの声が口をつく。 何を言ってるんだ。恨まれたほうがよかった。 受け止めきれないむずがゆさで、唇を噛んだ。]
(507) mmsk 2018/04/09(Mon) 00時半頃
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[言葉の聞こえてくる辺りに、意識を寄せる。 やり方なんてわからないが、やってみるしかない。 口は動かさずに、聞こえてきた方に言葉を押し返す。]
"――― なあ"
"俺は、狼になったのか"
[いっそ、否定されたかった。 この言葉が届かなければ、まだ望みを持てる気がした。 けれど、届けば肯定されるのだろう。
人狼は、彼らにしか聞こえない言葉で会話をする。 何度も教えられ、注意を配るよう叩き込まれたことだ。 その会話に、自分が混ざる日が来るなんて。]
(508) mmsk 2018/04/09(Mon) 00時半頃
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"俺たち"
"仲間に、なったん だな"
[生まれてこの方、敵になるために育てられた。 想像もしていなかった兄の存在に、出会い、そして、敵意を向けた。 なのに今は、同じ声を、聞いている。
360°巡って、ようやく隣に立てたと、思った*]
(510) mmsk 2018/04/09(Mon) 00時半頃
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――なんだかよくわからない――
[ある月の夜のことだ。 桜の散る風に吹かれて、その狼は立っていた。 耳も尾も出てはいないが、それは狼だった。 今からこの花の香りを纏うひとに、食らいつこうというのだから。
背後に近づいてきた気配を察して、狼は振り向いた。]
やあ。 ――ええと、王子サマ?
噂は聞いてるよ。人気者みたいじゃないか。 その人気の秘密、俺にも教えてほしいんだけど。
[蒼い光に照らされながら、狼は妖艶に微笑んで、誘う。]
(518) mmsk 2018/04/09(Mon) 01時半頃
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フェルゼは、おあー櫻子ごめんね
mmsk 2018/04/09(Mon) 01時半頃
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――専用ステージ>>522――
……ああ、亀吉は二年だからね。 面識もあるのかな。
もっと近くに来てよ。
[ヤニクを呼びながら、自分はベッドへと向かう。 手を伸ばして誘い込み、叶うことならその浅黒い肌に触れようとする。 触れることが叶えば頬を包み込んで、顔を寄せて、ラビスラズリを見つめた。]
……さすが、王子サマは綺麗だな。
このまま食べてしまいたくなる。
[ちろり、と舌で唇を湿した。]
(526) mmsk 2018/04/09(Mon) 02時頃
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[ 〜 穏やかだけれど、どこか低音の…
バラードがうっすらと流れはじめる 〜 ]
[♪
同じ時 同じ場所 同じ世界に産まれた僕たちは
それぞれに一つ 世界持っていたけど
重なり合って 混ざり合って 埋まって
一つずつだった世界が
色々な世界という彩りに変わる Ah
歩いてきた道が 今ここに繋がる
世界一周分の距離が 世界で一番の距離になる ]
[♪
同じ時 同じ場所 同じ世界に産まれた僕たちが
巡り合うのは 当然だったんだね
すれ違いあって 遠回りして 出会って
一つだけだった世界が
色々な世界と言う強さに変わる Hum
歩いてきた道が 今ここに繋がる
世界一周分の距離が 世界で一番の距離になる ]
[♪
ずっとずっと 願っていた事がある
君が、幸せでありますように
*歩いてきた道が 今ここに繋がる*
]
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――専用ステージ――
……どうかな。
[兄弟かと問われて、はぐらかす。そんなことは、今この場においては必要のない情報だ。 ベッドに縺れ込んで、目を合わせた。スプリングが静かに軋んで、二人分の体重をやわらかく受け止める。]
(581) mmsk 2018/04/09(Mon) 05時頃
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へぇ。 なら、食べさせてくれる?
俺は、教えてほしい、って、言ったんだもんな。
[目の前の王子は、美味しいのだという。 にいと口角を上げて笑んでから、口を開けた。 はらはらと降るジャスミンの花びらを舌先で受け取り、そのまま食む。 芳醇な香気が鼻を抜けていった。
部屋中に花の香りが満ちていく。直接その技をこの身体で受けたわけではなくとも、息を呑むような王の空気に圧倒される。 さあ、早く教えてくれと、浅黒の肩に白い腕を絡ませ、肌を合わせた。]
(582) mmsk 2018/04/09(Mon) 05時頃
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――想定シナリオまで進むには時間がなかった>>579――
[見つめる、というよりは、前を見ていたら亀吉がいる、という認識だったが、とかく数秒見つめ合って頷いた。 が、意地を越えて認めた頷きに返ったのは、安堵の声。 不調を喜ばれるのに解せないものがあり表情はかすかに怒りを滲ませる。 ただ、直後に触れた指先は、早朝の空気の気配を纏ってひやりと冷たい。 寄った眉間の皺をなくすくらいの心地よさはあった。]
(585) mmsk 2018/04/09(Mon) 05時半頃
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[力を入れようにもうまく入らない身体は、相手が縛ろうと考えれば簡単に自由を奪われる。 平衡感覚も随分と弱っているので、ベッドに寝かせるのもそう難しくはなかったはずだ。]
……亀吉、が?
――――そう、か、そ だよな……
[かけられる言葉の端々に出てくる違和感はうまく飲み込みきれずに耳を抜けていく。 買い物なら僕が行く、の部分だけは正しく受け取って、ほう、と息をついた。 一人じゃない。抜け落ちていた思考を正しく補完されて、ようやく動きたがりは観念する。]
(586) mmsk 2018/04/09(Mon) 05時半頃
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[まかせた、と亀吉を送り出して、ボタンを掛け違えたシャツもそのままにベッドに潜り込む。 今なお背筋に寒いものはあるが、少しだけさっきよりは楽な気がする。 ねむい、と思って、ぐらぐら回る頭を枕に押し付け目を閉じた。
再び亀吉が戻る頃には、暫しの微睡みの中**]
(587) mmsk 2018/04/09(Mon) 05時半頃
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(――――Love me do!!!)
(605) mmsk 2018/04/09(Mon) 06時頃
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(――――Love me do!!!)
(608) mmsk 2018/04/09(Mon) 06時頃
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