3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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−補習室− >>491 [従兄の問いに目を瞠って、]
違うわ。私は鬼じゃない。 …兄さんも違うでしょ?
そういえば、さっきジェレミー君が 鬼の声をきいたって言ってたけど…。
(499) 2010/03/04(Thu) 00時頃
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ラルフなんか、ここから落ちてしまえば良いのに。
[ぽつりと本音が零れた。]
[動揺する気配に、ちらりと意識を向けて。]
『あれ、仲悪いんだ。』
[ポツリと聞こえた声に 少し驚いたように。
殺す時も ―― していたから、てっきり。]
ん?
恥ずかしがらなくてもいいぞー。結構よくその木の下では……うん。
もっと乳繰り合ってる奴もいるしな。
って、
[金髪の元生徒会長に対する言葉には眉を寄せた。
そこにどれほどの確執があるとかは全く知らないので。]
そういえば、会長くんのこと、
ちょっと煽ってみちゃったんだ。
ごめんね?
[くす、と笑う声]
騙された。どうせ最初から体目当てだったんだ。
あの時だって…流石にいきなり突っ込まれるなんて思わなかったぞ。
…理性飛んでた俺も迂闊だったけど…。
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−補習室−
[保健室…。保健室に入ると危険ってさっき…。 でも兄さんなら大丈夫?]
…母さん…? [不意に母のことを口にされ、戸惑う。
その戸惑いは、山吹色のビー玉をみせられた後、 抱き寄せられ、口づけをされた頃には混乱へと。]
兄さん?どうしたの?
(509) 2010/03/04(Thu) 00時頃
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そう?すごく熱烈に好きだってかたられたわよ?
まあ、ちょっと困ったりもしたけど。
あんなそんなの一部始終(たぶん)まで聞かされて…
も、もっと、? よく?
[ なんとも 混乱。
会長を煽ったとかの話は、不穏だとは思ったが、]
……――、…、目当て、って いや、
……何の、話…。
[――愚問か。どうやらそういうこと、だったらしい。
困ったような気配が、在る。]
[ぼやくディーンに、ああ、と短く返して。黙る。
どう言葉を掛けて良いかわからなかった。何か、臀部が気持ち悪い。
ジェレミーから見えないようにそっと手を当てた。]
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−補習室−
兄さん。何を言ってるの? 出られないって、鬼を連れていくって…。
[スティーブンの顔を見つめる。]
一緒に帰ろうよ。送ってくれるって約束したよね?
(520) 2010/03/04(Thu) 00時半頃
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[居た世界は綺麗だった。
けれど、もう。 戻れない だろうし。
身体も 心も 闇へ飲み込まれ始めて。]
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[従兄の告白をぼんやりとした表情できいた。]
母さんを…。
(ああ、それで…。) [色々と腑に落ちた。幼い頃の思い出。 決して好きとは言ってくれなかったー、 いつも何処か遠くをみるようなー。] 私は、お兄ちゃんが大好きだった。 お兄ちゃんのお嫁さんになりたかった。
[今だって大事な従兄にかわりなく。]
やだっ、一緒に帰る!意地悪言わないで!
[透けた肌を見せられて、一瞬息を止まったけれど、 涙があふれて止まらなくなって、いやいやと首を振る。]
(538) 2010/03/04(Thu) 00時半頃
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『闇 がまた濃くなってきたね。』
『そろそろ、また 誰か 送 らないと。』
『それとも、呼ぶんだっけ?』
ミシェ、ごめん…。
これが、最後。
靴に、ビー玉隠したのと、僕のそばにあるナイフ。
有効に、使って?
[きっとそれを最後に、通信は途絶える。]
――……、
誰を?
[鬼さん。こちら。鬼が。鬼が。
ひとりひとり。捕まえたら。――]
『強い希望は呼ぶんだっけ? 彼女。』
君と絆が『あるって言う。』
メアリーを呼んでくる。
あの馬鹿はひとりで勝手に死ねばいいんだ。
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[従兄の頑固さはよくわかっている。こんな状況でさえ。 涙を拭われながら、目を閉じて弱々しく笑う。]
…私は、意地悪な人が好きなのかしら。 どっちに似たんだろう、ね。
…さよなら、エミール兄さん。 今まで、ありがとう。
[一歩下がってから、くるりと振り向いて補習室を出ていった。 1度も振り返ることなく。]
(550) 2010/03/04(Thu) 00時半頃
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『あらら、辛辣。』
『…… そう、じゃあ任せたよ。』
[闇色は 愉快そうに 嗤 った。]
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[最後の最後に嘘をついた。]
(私の好きになる人は、とっても優しい…。)
[補習室を出て、そのまま廊下を駆けていった。 渡り廊下の辺りでつまづいて、その場で崩れ落ちて、 手放しで泣いた。声が響いても構わずにー。]
(555) 2010/03/04(Thu) 01時頃
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待って、今何所!?
嫌だ、勝手に一人で消えないで!
[声が、届く事はもう……]
ねえ、それでどうすればいいの?
ねえったら!!
ああ、俺は前に言ったとおりだ。
呼びたい奴を呼べばいい。
『お願い。』
『私でも良いけど……。』
[場所が近すぎるから、迂闊に、声と行動で推測されてしまわないように。 知らないかのように 振舞った方が良いと。]
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