189 とある結社の手記:8
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──昨夜──
[投票はあっという間で、拍子抜けするほどだった。 コルクボードを確認する余裕もなく、──つまり酒のことを気にする余裕もなく、男は俯いたまま、急ぎ足で自室へと戻る。
そうして、”それ”を見た。]
(0) 2014/08/16(Sat) 00時半頃
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──朝、個室──
[ひどく、喉が乾いていた。]
………… は、 ……
[ベッドで横になり、両腕で目元を覆う。 同時に襲ってくる安心と恐怖とで、 起き上がるのには時間が必要だった。]
(1) 2014/08/16(Sat) 00時半頃
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なのに僕は…これからラルフさんを食べる。
-回想・おしまい-
-回想・ラルフの部屋-
狭い…
[少年はそっとラルフの部屋に忍び込んだ。
少し小首を傾げて呟いたけれど、そんなことは些末なことで、胸が高鳴る。我慢できない。なのに少年はいつからか涙が止まらない]
[小枝が折れるような乾いた音が、静まり返った部屋に小さく響く。
少年の父も母も、そうして死んだのだ。一度覚えた殺め方は、ずっと使い続けるのだろうか。不自然に曲がった首を見下ろして、少年はふとそんなことを思う。]
僕、働きます。一生懸命。
ラルフさんのお家に、ご厄介になります。
ホリィも一緒に。きっとすごく楽しい。夢のように楽しい。
[けれど、既に鮮血が少年の顔を赤く染めている。
伝う涙が、ほんの少し、少年の顔から赤い血を洗い落とした。]
ラルフさん…。
僕を占ってください。僕を化け物だと言ってください。
そして僕を殺して……。お願い。
[闇に包まれたラルフの部屋で、少年は黙って泣き続ける。]
-回想・おしまい-
-回想・suite room-
[お腹が暖かい。少年は、いたわる様にお腹をさする。]
見えない胃袋…。
[思わず呟いた言葉。自分の胃袋など見たこともないけれど、なんだかしっくりとする言葉だった。満ち足りた気分が少年の全身を包む。なのに、涙がとめどなく流れて頬を濡らし続けた。]
-回想・おしまい-
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─朝、ラルフの部屋前─
[疲れのせいか、目覚めた時間は早かった。 ひりつく喉に、何かをと食堂へ向かおうとして、 開いたままの扉に気づく。 臭いに、気づく。
視力が落ちた分、他の感覚が鋭敏になっているとでもいうのか。 知らないでいたかったそれに引きずられるように、 男はその部屋を覗き込んだ。]
………………リー…………?
[初めは、彼の部屋かと思った。 与えられた部屋は一人一つで、だから人影は一つあれば十分で。
床に、壁に広がる赤色を見るまでは、だが。]
(23) 2014/08/16(Sat) 08時半頃
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ッぁ ……
[まともな悲鳴も出なかった。 転がった何かは、見知った色の頭髪を持っていて、 だからといってそれが知り合いの、 人間だったものだと、認められない。
死体をみたことはあるが、街中の工房にこもりきりな事が多い男は、ここまで形を崩された遺体を目の当たりにしたことなどなかった。 鼻と口を覆う。 サイモンの言葉が、頭の中をわんわんと唸りながら回る。]
………そ、れ……………
[リーは人間だ。 自分が見たものが、真実であれば。
それなのにこの凄惨な場に立ち尽くす姿に思わず、 おまえか、と聞きたくなったのは、 未だに何の手がかりも得られていないせいだった。]
(24) 2014/08/16(Sat) 08時半頃
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[昨日の暗い顔。 お願いだから、と必死でこちらに訴えかけてきた声。 占い。
一昨日の疲れた顔。 けれど酒を挟めば、スージーやリーも加わっての馬鹿騒ぎで、 そこで確かにこいつは、笑って、────]
ぐ…………… っ、
[おれじゃなくてよかった] [ざまをみろ。うそをつくからだ] [これでひとり、てきがいなくなった]
ちが、 ちがう……っ
[苦手だとは思っていた。 けれど、死んでしまえとまでは思ってない。 ましてや、こんな。]
(25) 2014/08/16(Sat) 08時半頃
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ひ、 ひとを、……
[呼んでこなくては。
リーからかけられる言葉はあったろうか。 意識の大半は室内に転がった"だれか"に奪われていて、 返答はしどろもどろだった。
呼ばれた結社員たちに集められた広間で、 あの"だれか"がラルフという名前の青年なのだと、 教えられた。]
(26) 2014/08/16(Sat) 08時半頃
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──朝、広間──
[知らせは、ラルフの話一つではなかった。 もう一人、この場に現れなかった人物がいる。]
……………イアン、
[手で目元を覆う。 自分の投票用紙が、首に縄をかけた彼の背中を突き飛ばす絵が浮かぶ。 彼しかいなかった。 間違ったことをしたとは思わないけれど。
あの無駄に余裕たっぷりな笑顔が、消えない。 見下したような目で、自分の虚勢の内側を抉る手が伸びてきそうで、強く目を閉じた。
処刑というシステムは、ひどい。 この手を汚さずに敵を消してやったと、喜ぶ自分に反吐が出そうだった。]
(27) 2014/08/16(Sat) 09時頃
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[やがて、結社員が広間から立ち去って。 手元に残された投票用紙をポケットに突っ込んで、大きく息を吐いた。]
…………
[視界がぼやける男が探したのは、色。 オレンジを見つければ顔を歪ませ、歩み寄った。]
……キャロライナ。 …………昨日は、意味わからんこときいて、すまん。
[声は震えていないだろうか。 手こそ伸ばさないが、気遣わしげに様子を伺う。]
(28) 2014/08/16(Sat) 09時頃
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────……キャロライナは、人間だ。
……あいつがあんなこと言うから、もしかしてと思ったけど、違った。
[好き勝手言って笑っていたやつの声がまだ、耳にこびりついているようだけれど、それを振り払うために大きめの声を出した。]
……処分がどうとか言ってたあれ、何の話だったんだ?
[次いで、普通よりは少し小さめの声で尋ねる。 正直恐ろしくて聞けなかった続きは、今日はもう遅すぎるだろうか。**]
(29) 2014/08/16(Sat) 09時頃
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だって…。
僕は知ってるから。
イアンさん…。苦しいんですか? ごめんさい…
…ごめんなさい。
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──広間──
……つまり。 おれらが、その……鶏と、同じだって?
[>>33キャロライナの言葉に、男は眉間を更に険しくした。 集会場に集められて、一斉処分、と?]
……は。
[結社員たちがそう思っている、なんて。 否定どころか、一度思ったらそうとしか、思えなかった。]
おれらの中の人狼が、いなくなったって…… あいつら、どうやって、知るんだ。 サイモンはもういないってのに、
[最終的に、全員が死ぬようになっているのか。 振り返った窓の向こうの格子は、この距離ではぼやけてよくわからない。 見えないその先が、ひどく暗く思えた。]
(82) 2014/08/17(Sun) 01時頃
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…………冗談じゃない、 そんな…… 処分、 されて、たまるか ……っ
[前髪を長く垂らした頭をがりがりとかく。
耳に入る>>49スージーの声に、ひゅうと喉が鳴った。]
………… スージー、お前……
[昨日の彼女の発言は、激しい動揺から受け取りきれていなかったが。 >>62決定的な一言に、目を見開く。
霊能者。]
(83) 2014/08/17(Sun) 01時頃
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[もしかしたら、嘘かもしれない。 けれど、残り1匹の狼がそう言って出てくるのか。 みつめた先、やけに目に入るのは、鮮やかな紅色だった。]
…………とおぼえ、は……聞いてない。
[それが、霊能の力なのか。 説明を受けたのは昔すぎて、疑うも信じるも言い切れない。
ただ、狼が狼を襲うことは、ない。……はず。 霊能の力がもし嘘だとしても、イアンが狼というのは、うなずける話だった。]
(89) 2014/08/17(Sun) 01時半頃
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[実際は、願望なのかもしれない。
イアンは狼だった。 狼だから、邪魔に思って当たり前で、
狼だから、──── 処刑したって、仕方がない。
自分たちの行為を正当化できる、 とても単純明快な理由。]
(94) 2014/08/17(Sun) 01時半頃
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[あいつは狼だった。 あいつは、悪者だった。 あいつの言葉は人を惑わすためのもので、 だから、それを聞いてはいけない。
ワンダの声を、耳から追い払う。
受け入れてはいけない。 理解してはいけない。
髪に触れられた時に感じた悪寒を思い出し、 震えそうな腕を強く握った。]
(95) 2014/08/17(Sun) 01時半頃
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[意識の耳を塞いでいたから、>>81差し出された紙の意味を知るのに、 少しだけ時間がかかった。
ワンダが、リーが記していくのに、顔を歪めて]
…………
[自分の見たものを信じるしかない。 今朝の結果を思い、はあ、と溜息をついた。]
(97) 2014/08/17(Sun) 02時頃
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…… 昨日の今日で、もう忘れたのか。
[低い音で、それだけ言う。]
(98) 2014/08/17(Sun) 02時頃
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………… 飯、…… なんか、食ってくる。
[食欲など無い。 それでも腹は減るし、何よりこの場にいたくない。 ワンダ。オスカー。スージー。ハナ。 四人の姿を順次映した瞳を伏せ、ふらりと広間を出る。
昨日、3人が名乗りでた。
今は、自分1人しか残っていない。
ワンダ>>69に向けられた視線が、 離れてからもまだ、突き刺さっている気がした。]
(100) 2014/08/17(Sun) 02時頃
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[
『おれたちは、どうなったら解放される
人狼がいなくなったと、どう判断する』
コルクボードにそれが貼られたのは、 広間から人影がなくなった後のタイミング。]
(101) 2014/08/17(Sun) 02時頃
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…………
[紹介の仕方に思うところしかない。 とはいえ、反論する元気もなくて。]
…… やめとく。
[>>105リーの誘いに、渋面を作る。 眼裏の”最期”の酒盛りを振り払うように、首を横に振った。]
(106) 2014/08/17(Sun) 02時頃
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──食堂──
[食べると言ってきたものの、スープを温めるのも面倒で、 サラダだけ一応出してきて、けれど手が進まない。]
………… くそ、
[悪態を一つ。 頭を抱えて、机に突っ伏した。]
(107) 2014/08/17(Sun) 02時半頃
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[昨日の自分は、醜態しか晒していない。 あのよそ者はともかくとして、ラルフは、”本物”に見えておかしくない。
その彼が、────… 今朝の光景を思い出せば、空っぽの胃がひっくり返りそうだ。
守護者なんて存在しない。 少なくとも、この中には。]
(108) 2014/08/17(Sun) 02時半頃
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[酒の場で聞いた英雄譚に望みをかけるには、 あまりにも希望が細すぎる。
明日の自分が肉塊になっているさまがまざまざと浮かび、]
いやだ …… ッ
[震える音をこぼし、背を丸めている。]
(109) 2014/08/17(Sun) 02時半頃
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[伏せて、深呼吸を繰り返していれば、 キャロライナが食堂へやってきた。>>116
無用な警戒だったか、と息をつく頭に、彼女の手がのびる。 咄嗟に振り払いかけ、相手のオレンジを認識して動きを止めて。]
………… ぁ?
[なんのつもりだ、と見やる男は、表情を読み取ろうと目を凝らしたこともあり、結局いつもの山脈を形成していた。]
……んだよ……
[何も言われずに行ってしまった。 後ろ姿を目で追うばかりで、立ち上がる気力はまだなかった。]
(119) 2014/08/17(Sun) 14時頃
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[時間が空いて。
出してきたサラダの半分くらいしか腹には収まらなかったが、 器を片付けに厨房へ足を向けた。 肉でも食わなければ力が出ないとも思うが、 肉を食って吐き出さない自信がない。]
……キャロライナ。 ……おまえ、………… 誰が、人狼だと思う?
[動作は無言で、問いかけは立ち去り際に。]
(126) 2014/08/17(Sun) 17時半頃
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今日、誰を見るか…… …… 誰の、 名前を、書くか。
…………おれには、 ……おまえと、リー以外ってことしか、わからんからな。
[迷いながらの言葉を並べるが、 彼女はどこまで理解しているのだろう。 聞いたところでどうする、馬鹿なことをしていると、 自分でも思った。]
(127) 2014/08/17(Sun) 17時半頃
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ヴェスパタインは、キャロライナの答えはなくとも、構わないと思っている。
2014/08/17(Sun) 17時半頃
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[内容はともあれ、キャロライナの答えを聞ければ、あとは、リーだ。 彼の言葉も聞いてから、今日の”見る”相手を決めたかった。]
…… っは。
[2人は人間だ。 それでも、と忍び寄るどす黒い疑惑。 どうしようもなくて、笑えてくる。
他ならぬ、リーが言った。 『人狼の味方をする人間』のこと。
──── 彼がそうでないと言える根拠など、どこにもない。]
(128) 2014/08/17(Sun) 18時頃
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[やけに落ち着いていること。 人狼に対して怯えるでもなく、惨劇に憤ることもなく、 ただ普通に会話しようとしている風に思える言動。
人狼が2匹だと言われたけれど、その味方をする人間は、 何人いたって占い師にはわからない。]
…… 本当、ハマる……
[最悪の可能性ばかりが頭をよぎっていく。 能力で、一人でも人でない影を見つけられたら、 まだ自分を信じられただろうか。
状況と同じく不安定な足取りで、 男は付き合いの長いろくでなしを探して廊下へ出た。]
(129) 2014/08/17(Sun) 18時頃
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それに…
僕はラルフさんを裏切った。
イアンさんも。…父さまも、母さまさも。
お願い。やさしくしないで。ワンダさん…。
僕をばけものだって言って…。そうしないと…
[ワンダの言葉にナタリアを思い出す。少年は、懇願するように囁いた。]
そう…。
僕はできもしないことを言い続けてる。
…守りたい。
…食べたい。
わかってる…そんなことできないって。
僕は、食べてばかり…。
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[廊下をふらついていると、>>141オスカーの姿が見えた。 思わず動きを止め、視線をそらす。
ラルフと一緒にいるところを、何度か見た。 親しいのかもしれない。 彼のことは未だに、殆ど知らない。 あまり体が丈夫じゃない妹がいるらしいとか、 家が大変らしい、とか、そんな曖昧なくらいしか、知らない。
詳しく話を聞く気には、ならなかった。 知れば、 ……
ポケットに入れたままの白紙が、重い。]
(145) 2014/08/17(Sun) 21時頃
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──廊下──
…… ハナ。
[向こうからやってくる小さな影は、遠目でも見間違えない。 そういえば、広間へ一度集められたからといって、 今日は彼女と一度も話をしていないことに気づいた。]
……、
[何か。 唇を開きはしても、何を言えばいいものか。 迷い、ただわきによけて道を開ける。]
(149) 2014/08/17(Sun) 21時半頃
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[>>150声をかけられたものを無視はできず。 渋面のまま、沈黙する。]
…………。 ………… そうした方がいいと、思うか?
[息を吸い直し、]
……おまえは、……落ち着いているんだな。 ……あんまり、恐れていないように、見える。
[それが今、男の警戒を刺激する。]
(153) 2014/08/17(Sun) 22時頃
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落ち着いてる、だろ。 ……あんなもん、 …………ああ、おまえは、みてないのか……?
[だからか。 泣いているようにも、ショックを受けているようにも、あまり見えなくて。]
……そうかよ。
…… 襲われるなら、おれらの方が先だから、か?!
[自分が恐れていることが、彼女にとっては大した脅威にもなっていないと。 被害妄想といえるだろう、けれど。 壁に拳を叩きつけ、憤りを叫ぶ。]
(159) 2014/08/17(Sun) 22時頃
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くそ、 …………
[八つ当たりに近い。 襲撃されることも、あの用紙に名前を書かれることも、 どちらも背筋が震えるというのに、この違いはなんだろう。
悪態をつき、壁にぶつけた痛みを抱えた手を、だらりと落とした。
ハナから、顔をそらす。]
(160) 2014/08/17(Sun) 22時頃
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──少し前、厨房──
[>>152キャロライナの返答に、沈黙を数秒。]
……適当に書く、のか。 ……数の多い奴が、…… 死ぬ、んだぞ。
[顔を歪めずにいられない。 彼女は人間だ。けれど、どこかがいびつだ。]
………… おれは…………殺されるなんて、絶対に、ごめんだ……
[独り事のように呟いて。
キャロライナがどこまで状況を認識して、何を知り、何を知らないのか。 気遣いが及ばなかったのは、考え事を積み上げすぎていたせいかもしれない。]
(169) 2014/08/17(Sun) 22時半頃
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──現在、廊下──
あのやろ、
[>>163初めて知ったイアンの工作に、目の裏が真っ赤になるようだった。 卑怯者、となじる相手は、既に居ないと知りながら。]
…… おれだって探してる、 っ
[再度叫びを上げそうになったところへ、>>164別の声が割って入った。]
(171) 2014/08/17(Sun) 22時半頃
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リー、 ……
[人狼ではない。
叫びにためた息を、ゆるゆると吐き出した。]
(172) 2014/08/17(Sun) 22時半頃
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……ちょうどいい。 リーにも、聞きたかったんだ。
なあ、 お前は、誰が狼だと思ってるんだ。
[先までの激情が尾を引いて、少しだけ口調は乱暴だ。
ちらりと見やるハナは、いつもより小さく見えていた。]
(175) 2014/08/17(Sun) 22時半頃
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ハナか、 オスカー……
[先ほど通りすがった姿と、この。 小さな2人のどちらかが、とは想像しづらかったけれど、 ラルフだったものを思い出すと、気分が悪くなる。 あれができそうな”にんげん”は、はじめっからいなかった。]
……そうか。 ……それと、もう一個聞かせてくれ。
[ちらとハナを見て、視線をリーへ、まっすぐに。 少しだけ言葉を探して、]
(178) 2014/08/17(Sun) 23時頃
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──── お前、 ……生きたいと思ってるか?
(179) 2014/08/17(Sun) 23時頃
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……………………。
……………………そうか。
[リーが、固まったのを見て。 考えて。
選んだ言葉が良かったのか悪かったのか、わからないけれど。]
(188) 2014/08/17(Sun) 23時頃
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…………あした。 …………飲もうぜ。
[それだけ、返した。]
(189) 2014/08/17(Sun) 23時頃
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[続いたワンダを信じる理由は、聞かせてもらえなかった。
なんでだよ、と表情が更に険しくなるが、 そのリーの向こうに当人が見えて、口を閉ざす。]
…………。
[何がリーに、ああも言わせたのか。 探りを入れる視線は、おろし金眉間で突き刺しにいく。]
(195) 2014/08/17(Sun) 23時頃
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[ワンダの疑い>>198には、 そうだろうよ、と思う自分がいた。 ラルフとのやりとりは見ていた。 そちらを信じるなら、こちらは。]
…………わざわざ、どうも。
[占い能力など、他人にとっては”自称”でしかない。 助けてくれる手も期待できない今、落とされた氷は意識を冷ましてくれる。
目を細め、ワンダのそれを見据える。 ラルフはあの中に、何を見たのやら。]
(201) 2014/08/17(Sun) 23時半頃
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[熟女の魅力って。 ため息をつき、一人ひとり、顔を見る。
ぼやけている視界で、はっきりわかることは少ないから、 頼りになるのは音と、1日1人分の幻。]
…… じゃ、行くわ。 ローズマリーの酒、楽しみにしてっから。
[ハナと話して暴走した熱も、ワンダに冷やされた。 廊下でずっと立ち話というのもなんだしと、広間の方へ向かう。]
(207) 2014/08/17(Sun) 23時半頃
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──夜──
…… 信じる、にはさ……
根拠が、いるだろ。
[投票箱へ、紙を一枚。
自室のベッドで横になり、両手で目を覆った。*]
(211) 2014/08/17(Sun) 23時半頃
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