人狼議事


204 Rosey Snow-蟹薔薇村

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視点:


[色素の薄い髪や肌が、赤に彩られる姿を想像する。

 あの手のひらの傷のような。

 困ったと笑う、その目を、舐めて。
 秀麗な箱を作る指先を、かじって。

 その身に脈打つ心臓に手を触れたら。

 ああ、それは、きっと――]

 ――っ

 …………

[フィリップの、思考は届いていたけれど。
 衝動に塗りつぶされそうで、かみ締めた血の味ですら、まだ落ち着けなかった]


【人】 道案内 ノックス

―マラカイトグリーン/3階廊下―

[引き結ばれた唇。>>1:538
 消えたであろう言葉を、ノックスは紡ぐ。]

 ――どうして、ラルフは逃げるようにして部屋に入っていったのか……かな?

[遮る右腕の手首を掴み、壁に押し当てた。力が籠るのは仕方ない。]

 それこそ、ラルフの口から教えて貰うと良い。

[皮肉混じりに笑う。あぁ、大人げない。
 ノックスを見上げて動じない緑色をじっと見据え。]

 ……目は口ほどに物を言うというけれど。

(4) 2014/11/17(Mon) 10時半頃

【人】 道案内 ノックス

何か言えないことを、したんだ――ね。

[警告が足りないのか。
 もう一方の、包帯を巻く手をフィリップの頬に宛がった。]

 いいかい? フィリップ。
 君が‘大人’なら、僕は何も言わなかっただろうけど……
 制御出来ない‘子供’だから、こんなにも不安になるんだよ。

[嘘だ。誰であっても、不安になる。]

(5) 2014/11/17(Mon) 10時半頃

【人】 道案内 ノックス

 他の子に対してでも、ね。

 衝動が襲ってきたら、ホレーショーの顔を思い出すことだ。彼が悲しみ嘆く様を想像すると良い。

 それでも――…僕の大事なトレイルとニコラを、抱いたり、喰ったりしたら――…

[言葉を止め、フロスティーブルーを寄せた。**]

(6) 2014/11/17(Mon) 11時頃

道案内 ノックスは、メモを貼った。

2014/11/17(Mon) 11時頃


道案内 ノックスは、メモを貼った。

2014/11/17(Mon) 11時半頃




 ――まだ、……大丈夫……


[ぎりぎりのところで踏みとどまっている。

 すぐ外の廊下で、起こっていることに気づけなくて。

 ただ、大丈夫と、くりかえしている]


 ーーーーラルフ…………

[直接の衝動とは違う それ
 感じるのは  何度目か?
 今までよりも 強い それに息を飲む
 同時にーーーどこか悲しい が
 そこに頓着する 状況になくて]


 フランシスがいたから
 居場所ーーー教えてしまった


 心配かけさせたく なかったら ごめんーーー




 ――――――――フィリップ……


[呼びかけられる声に、ようやく返せるだけの落ち着きが、
 わずかに戻る]



 …………いい、よ。
 心配、してくれたんでしょ……

 ありがとう……


(――違うよな?

襲いかかったわけでは、ないと思いたい。
同行者を、大切そうに甘やかしていた彼なのに。

あの二人がこの状態を見たら
きっと、良くない状況に、なる。)

[――ノックスを、少しの間、じっと、咎めるように見た。フランシスは、彼の中にあるよこしまな思いを、まだ知らないのだ。]


道案内 ノックスは、メモを貼った。

2014/11/17(Mon) 16時頃


【人】 道案内 ノックス

―マラカイトグリーン/3階廊下―

[ただ一人だけを見詰めていた。見せた揺らぎも逃さず。>>15

 ――…だったら、なに?
 残念だけど、君の透明な声は聴こえない。

 言う後悔と、言わない後悔と。
 どっちが良いのか、よく考えたら良いよ。

 ……どうか伝わって欲しいって、見ているようにしか見えないけれど。

[憤りにも似た感情の爆発。>>16
 唇の触れそうな距離で、ふっと笑った。]

 そう? 困ったね。嫌いな奴には言いにくいだろう?
 でも……そうだな。嫌いな奴だから、食い殺されたくなんて――ないだろう?

[背けた顔。晒された首筋。
 これ以上を考える前に、俯く前に、声がかかった。>>11

(41) 2014/11/17(Mon) 16時頃

【人】 道案内 ノックス

[掌の下で頬が緩む。>>17

 僕だって止めたいさ。
 でも、フィリップが素直じゃないから、こんな事になってる。

[ラルフを探しに来たフランシスへと顔を向け、フィリップの脚間に入れていた脚を引く。扉の閉まる音に息を吐いた。

 掴んでいた力が緩む。
 あぁ、早く。愛しい子達を抱き締めたい。**]

(43) 2014/11/17(Mon) 16時半頃

道案内 ノックスは、メモを貼った。

2014/11/17(Mon) 16時半頃


道案内 ノックスは、メモを貼った。

2014/11/17(Mon) 20時頃


【人】 道案内 ノックス

―マラカイトグリーン/3階廊下―

[フィリップの手にあるマグカップ。両手を塞ぐもの。
 こうして居るのは衝動のせいだけではない。フランシスに見付かった。
 扉の向こうには、まだ人が居る。

 バーナバスになら殴られそうだと息を吐き、フィリップを解放した。]

 ……君の保護者はホレーショーだ。
 付かず離れずに居れば、君自身の身だって――獣だって、安心だよ。

[嫌がられるだろうから、頭を撫でることをしなかった。
 閉まったままの扉を見詰め、ノックスの足は階下に。]

(55) 2014/11/17(Mon) 20時頃

[名前が帰ってきたこと
 すぐに フランシスが向かってくれたこと
 ……そのことに ラルフが嫌がっていないこと

 それらを 察して安堵の息を吐く]


 ーーーーー良かった

[その心と同時に ちり と
 横たわるのは怒り

 ーーーノックスへの]


[フランシスが来たときには、
 安堵と、心配かけることへの不安と、
 衝動をおさえる気持ちとでぐちゃぐちゃだった。

 それでも話している間にそれは落ちついて]


 ……ありがとう、フィリップ


[そっと、かすかに伝える感謝]


[ノックスに向けられた視線。
 居間でも、廊下でも、変わらない。

 フィリップが追及した事の、何処までをラルフは保護者に知らせたのだろう。

 抑えられた衝動は、何処に消える?]


 …………何も できてないし

[落ち着いたのは ラルフ自身の
 そして フランシスの] 


【人】 道案内 ノックス

―ピンクベージュ/2階―

[水を張った器を手に、1歩ずつ階段を下りていく。
 固く結ばれた唇。逃げる身体。低い唸り声。

 ――拒絶。]


 ………

[水面の波のせいか、ノックスの笑みは歪んで映っていた。]

(74) 2014/11/17(Mon) 20時半頃




 ……フィリップが声をかけてくれたから。
 だから、飲み込まれないで、すんだんだよ……


[衝動とは、違う欲で発散する。
 それを行って後悔はしないだろと思っていたけれど。


 その相手が、フランシスになるのなら――]

 …………それは、できない……


[できない。
 大切な保護者だ。

 そういう目でみたことも、ない。
 いまも、そういうことができそうも、ない。

 ――フランシスにしてもらったら、きっと普段どおりでは、いられない]




 ーーーありがとう…………

 


 ーーーーー??


 どうしたのーーー…………?

[ふるっと頭をふるって
 怒りの残滓を其の後の感情を振り払う]



 ……衝動の、発散方法……
  やっぱり、肉欲、が……――まだ抑えられる方法らしいけど。

 フランシス相手には、できない、なって……


[はじめては好きな人ととか、そんな純情ではないつもりで。
 食べなくてすむなら、それはそれでと割り切れるつもりだったけれど。

 フィリップがいったように、後悔するかもしれないと、思った]


 ーーー…………
 なんとなく 会話の流れは わかった


 主だった手段 なんだね

 保護者…………うん 保護者は
 ホレーショー
 ……萎える 萎えて収まるならいいのかな……

[と 真面目に 思案しかけたところで
 ふと 思考が ーーーー止まる]





 ーーー俺とだったら?


【人】 道案内 ノックス

[吸い込んだ空気に混じる食べ物の香り。
 炊事場の排水設備に流してしまえば良いかと、ノックスは足を進める。

 後ろから、誰がついてきているのか。
 殺された気配を察することは出来ず。>>76

 胸元の僅かな重み。‘夜’は冷ややかに光を求めた。>>72

(82) 2014/11/17(Mon) 21時頃


 うん、衝動は、そっちになら、まだすりかえて誤魔化せるって。


 ……萎えておさまるのなら、ありかな……

[同じように思案しかけて。


 ――聞こえた問いに、少し、間が開く]




 フィリップと……だったら、いけるかも……


 ーー………うん 俺もラルフだったら
 ん いや 違うな なんだろ ラルフなら いい



 …………不思議だね
 ほんのちょっと前は
 むしろ他の方法を 探して
 鳩尾に 一発 なんて考えていたのにね



 うん……俺も、フィリップなら、いいよ。


 ――――そうだね。
 痛みを感じないで一瞬でとか。

 そんなことを思ってたけど。
 でも……発散できるのなら、気持ちいいほうが、いいよね。


[自分で使った言い回し
 ラルフから 同じようにかえると 照れる]


 一瞬だけっていっても 痛くさせるより
 気持ち良くなってもらう方が
 ………… 躊躇も ないよね


【人】 道案内 ノックス

[『食われる』事の無かった我が身。
 フィリップの言葉に触発されて考えてみると、やけに滑稽に思えた。

 居間の入口から、誰の姿が見えただろう。
 栗色が見当たらず、視線を階段に向け――…>>84

 口の端を持ち上げた。
 そうして、忘れているよと唇が音を紡ぐ。]

(92) 2014/11/17(Mon) 21時半頃


 ――ほんとうに、
 こうして、話ができるのが、フィリップでよかった……

[ほっとしたように、つぶやく]


 うん、痛みを与えるより。
 気持ちよくなってもらうほうが、まだ、ね。


[つぶやきに滲む それが暖かい]

 …………俺も こうしてると
 先祖返りも 悪くないなって


 少し 恥ずかしい けどね…………
 ラルフも……恥ずかしい?



 うん……先祖がえりも、悪くない、ね。


[問われたことに、少し、間が開く。
 気恥ずかしさは、にじんで]

 ……そりゃ、ね。
 恥ずかしくないわけ、ないし。

 ――でも、フィリップだから、
 恥ずかしくても伝わるし、気にしてたら、やってけないかな、って……


[しょうがないもの が 良いことに
 その感覚も 心暖かく
 温泉より 暖かい気さえする]

 


 あ…………そっか 伝わる……

[気恥ずかしさは実際感じる
 感じるからこそ また連鎖して]

 あ ほら でも こう 良いとこも
 探しやすい…………かな


【人】 道案内 ノックス

[そんなに驚くようなことかと、フロスティブルーがフィリップを見下ろす。

 忘れ物は鳥。今は何処に在るのかと、視線を室内に遣る。
 トレイルは居ない。
 ニコラはソファ近くに居る。

 ディーンの白い指が伸ばされるのは――…

 「きっと、あれがそうだわ」
 器からインクの匂いが漂う気がして。

 歯の奥を、噛みしめた。]

(109) 2014/11/17(Mon) 22時頃

[ほわりと、心が温かくなる。

 それが安堵をもたらして]


 うん、伝わる……


[なにもかも、全部、ではないけれど。
 それでも伝わるからこそ]

 そうだね。
 いまのところ……伝わっても、問題ない、し。

 それに――言葉にならなくても、わかる、から。


 …………うん 問題ない
 それどころか……心地いい


[わかる の言葉に 言語化出来ない
 嬉しさが滲む 心だけは
 暖かな春を思わせて]


 …………こう言うの はじめて




 うん。
 そう、だね。

 ――なんか、安心する。


[保護者といるのとも違う。
 そんな安心感。

 嬉しさが、嬉しさを呼ぶ気がした]


 俺も。

 フィリップがいてくれて、よかった……


 ……春の森 木々の隙間 木漏れ日がさ
 ちょうど ラルフみたいで


[少し前 一瞬だけ 冬を思い出す
 冷たい風が吹き込んだ そんな気もしたけれど
 いまは そんなことがあったことを
 忘れるように 重なる思考が暖かい]



 ーー俺もだよ

 いなかったらーーーを 考えたくない


【人】 道案内 ノックス

[緋色のルーツは羽を休ませ。
 まるで‘狼’達をその大きな瞳で眺めているよう。

 ノックスはソファの方へと1歩、踏み出す。
 何を話しているのかなんて、聴こえない。
 聴こえないのは耳鳴りのせいか。]

 ……にこ、ら。

[そんな風に、誰かを見るだなんて。]

 

(126) 2014/11/17(Mon) 22時半頃


 ……俺、そんな、綺麗じゃないよ。
 てれる。

[照れる。
 そんな、褒められ方したことがないから、そわそわ落ち着かない]

 うん。
 ――、おなじ、だね……


 そうかな? でも そんな風に 暖かい

[照れてるらしき気配に 
 自然と微笑んだ気配が滲んで]



 同じ 嬉しいなぁ…………
 …………雪 止んで欲しくなくなっちゃう



 暖かいのは、フィリップもだと思うけど……

 ……フィリップのは、小春日和みたい、だと思う。


[普段は冷たくても、きちんと暖かいところがある。
 冬の、小春日和のあたたかさ。

 微笑む気配に、ほわり、とまたひとつ、温かさを感じた]


 うん……雪がやめば、また別々、だし。

 ――――それは、悲しい、ね


【人】 道案内 ノックス

[初めて触れた手には、鞭の跡が残っていた。
 うそつきと言われても、抱き締めて、繰り返した。

 嘘ではなくなったと、笑って。]

 ………

[ラルフの視線に気付かないのは酷なことだろうか。
 けれど。一緒に住もうと見上げたあの月は、とてもとても、まぁるくて――…]

 ニコラ、おいで。こっちに おいで。

[テーブルの上に器を置くだけの意識は働いていた。
 足早に、ディーンとニコラの側に寄り、
 大きくなったニコラの手を掴む。>>137

(141) 2014/11/17(Mon) 23時半頃

 ーーー…………言われたことない

[きょと と驚く気配
 側にラルフがいたらまじまじと 見てしまうだろう
 暖かく くすぐったい 寝わらに寝返り打って]


 ーーせっかく 会えたのに……ね
 悲しい  し きっと 寂しい だと思う


[邪魔をする男。

 ‘保護者’ではなくなった男。

 ノックスの声にも顔をあげない。

 シメオンが立ち去っても、見ようとしない。

 こうして果実の樹にしがみ付き、乞うている。

 誰に? ―――ニコラに。]



 ――俺は、そう思うよ。

[驚く気配に、微笑む気配がかえる。

 胸の中、暖かいから。
 視界のなか、みえたことに、まだ、耐えられる]

 うん。
 さびしい。


 フィリップの、声、聞こえなくなったら。
 寂しいし、悲しいね……


 ーーーありがとう…………

[ラルフが何を見たのか 耐えているのか
 寝藁でうとうとと 心の温かさに包まれ
 ゆっくりしていたから知らなくて]



 …………一人が 当たり前だったのにね
 何も聞こえないのも…………

 きっと とても辛い……耐えられる かな?
 きっと とても会いたくなる 会えないのに


[力が入っているせいで、肩の骨が服の上からでも見て取れた。

 腰に下げたナイフに手が伸びそうになった。
 背骨を抜いて、肉と肋骨を削ぎ落として。
 ベッドの脚にするのはどうか。
 3階にある安物のベッドも、少しはマシになるだろう。髪は束ねて飾りにして――…]

 ……

[黒く昏く、冷えていくのは瞳と……]


[気づかれなくて悲しいのも、見ていて辛いのも。

 いまはまだ、暖かさのおかげで、それほどつらくはない]


 ……うん。
 なにも聞こえなくて、……それが当たり前だった。


 耐えられるかな、耐えられないかもしれない。
 だって、こんなにあたたかいのに。

 それがなくなる、とか、つらいよ……


 凍えてしまうね……きっと凍えてしまう
 身体が寒いのは……慣れてるつもり……なんだけど

 

 …………ラルフと 一緒にいたい……ーー
 許して もらえないかな ……5人で旅する とかさ?

[ラルフの同行者と自分の せんもないこと思う] 


【人】 道案内 ノックス

[離れないから、手を伸ばす。>>137
 困ったように笑うから、手を伸ばす。

 まだ、大丈夫だと、守れると思って。
 生きているものはダメだと言ったのに。



 離れないから、手を伸ばす。>>139
 金の髪を掴んで、無理にでも引き剥がして――…。

 ダメだと言ったのに。]

(150) 2014/11/17(Mon) 23時半頃

(早く、その毒のような熱を遠ざけてくれ)

[プリシラから――、否、俺たちから。]


 ……今までは知らなかったから……
 凍えてることにすら気づいてなかったのかもしれない……



 ――――俺も、フィリップと一緒にいたいよ。
 5人で、旅をできたらいいね……

 でも、ゆるして、くれるかな……

[心配性な、保護者。 
 それを思えば、難しいかもしれないと、思う]

 旅をしたい理由をいったら……反対に、引き離されそうだ……




ディーン、  どうして

 


(ああ、だめだノックス)

(“あれ”はもう―――)


【人】 道案内 ノックス

[この両目など、潰れてしまえば良かった。
 そうすれば、首を振る彼を見ずに済んだかもしれない。>>152

 ――緩やかな、けれど確かな、拒絶。

 甘えた色を含まぬ声。]

 ……僕は、   うそつきに、なってしまうのか な。

[強く、強く。掴んだ力が抜けていく。
 頬に伝う熱いものを見せたくなくて。]

(159) 2014/11/18(Tue) 00時頃

 あゝ…………
 知ってしまったら 気づいてしまったら
 ーーーー…………戻れない




 駄目 かな…………
 …………?
 どうして…………?
 ただ 一緒にいたい だけだよ??


 うん……

 知らなかったころに、戻れない。



 フランシス、心配性だから……

 俺が先祖がえりだって伝えたりしたら、きっと、……


 フィリップと。
 仲良くなったから一緒に旅したいって、そう、いって。
 許してくれる、かな……


[守ると、言ったのに。



 僕は、愛しい子を―――…]


【人】 道案内 ノックス

[振り払われたくなくて。

 ノックスはニコルの手を、指を、
 ゆるりと離してしまった。]


 ………

[指先に温もりを残したまま、後ろに下がり。]

(166) 2014/11/18(Tue) 00時頃

 …………心配性……
 

 けど 優しそうな人だから
 一緒じゃないと 辛いって……
 説得出来ない かな?

 だって……仲がいいだけ……なのに


[と そこまで考えた時だった
 ちょうど 実際に ラルフとしっかり目があったのは



 とん と心臓が 一つ脈を打つ
 彼は その脈動に 目をまたたかせる]



 うん、優しいよ。
 優しいけど……決めたことには頑固だから……


 説得、できたらいいな。
 辛い理由を、聞かれるかもしれないけど……

 はなれたく、ないし……

[フィリップと視線が合った。

 ほっとしたような、安心感を感じて。
 それは、三階で、目が合ったときにも感じたもの、だった]


[それは予感では無く、確信だった。
ニコラの掌に炎を見たとき、
それは長らく冷えたままの氷を溶かす火だと確信をした。
だからこそベネットに――信頼できる友人に、
一番大事なものを託したのだ。

炎に触れた氷は溶け、元の形を失う。
大人であったディーンは、もう何処にもいない。]

 ――…………すまない。

[悲痛な声に返す囁きは小さく、口の中で消えた。**]


【人】 道案内 ノックス

 生きて、欲しいんだよ。ニコラには。
 僕も  好きだか、ら。 

[残される側は、ツラい。>>179
 謝るのに、腕を離さない。
 自分のように生き残るのを、せめてと願いを口にして。

 ノックスは居間から出ていくのを選択した。

 結局、腰に下げたナイフを振るうことはなかった。

 ディーンにかかる言葉に二人を見やる。>>161>>168


 もう片方の指に、掴んだディーンの髪が数本付いていた。
 穢らわしいと、振り払った。*]

(183) 2014/11/18(Tue) 00時半頃

 掟……形だけ じゃないのは確かだもんね……
 

 ……一緒にいないと 凍えてしまいそうって
 それは 彼を心配にさせてしまう……かな


[ラルフの感じる安心感に落ち着く
 それと同時に 声に 視線に
 とん と 脈動が揺れる
 …………暖かい 肉体的にも
 ラルフが来る前より 寒さに強くなった気もした]


[ノックスへの『好き』と、腕の中への『好き』と。

 別のものだと、分かっている。


 こんな日が来るなら。
 ノックスと甘えた声で呼んでくれるうちに――



 食べてしまえば良かった。

 拍子の外れたオルゴールを入れて。
 掌に収めて。愛していると囁いて。

 返事のないことに、涙して。]


[ ディーンの呟きは、届かない。
ただ熱に浮かされたような眸と、
ニコラだけを見ていた横顔が、記憶に残る。]

(――どうして)

[ただ其ればかりが、頭の中で反響した]


 あんまり、信じてなかったけど。

 形だけじゃなかったから、ね……


 離れたくないとかいったら……衝動と勘違いされる、かも?
 それとは、違うのにね。

 ――心配させない理由、考えないと……

[真剣に、考える。
 フィリップも望んでくれることに、嬉しさがにじむ。
 心の温かさで、寒さを感じなくなっている]


[ばーにぃと、小さく呼ぶ声は遠くの彼に。


 手を離して良かったのか。
 これで良かったのか。

 縋るような視線を投げ、すぐに隠した。
 プリシラを抱いているから。


 彼には彼の、大切な子が――…]


【人】 道案内 ノックス

―   /階段を下る―

[足下がふらつく。
 踏み板から落ちずに済んだのが奇跡に思えて仕方ない。]


 トレイル、トレイル……。
 どこだい? トレイル……

[掠れた声で、もう一人の名を呼ぶ。
 居間には居なかった。なら、また1階に居るはず。

 階段を下りていったのはフィリップだから。
 焦燥で喉が枯れてしまいそうだった。]

(191) 2014/11/18(Tue) 01時頃

 …………こんなに穏やか なのにね
 衝動とは 真逆の


[そう 口にしながら 少し脈が早い
 その理由がつかめない けれど
 ラルフが嬉しそうで
 ーーーー…………それだけで嬉しい]

 穏やかに 過ごせてるって
 実証できたら 理由になる、かな


[バーニィ、とすがる様な声に気がつけない。

大人になったノックスの背中の向こうで、まだ小さな子どものままの彼が泣いていたのに。**]


 …………うん、穏やかで、とても暖かい。
 衝動とは、違うから……

 一緒にいると、穏やかでいられるっていえば……いいのかな。

[フィリップの、鼓動は伝わらないけれど。
 嬉しい、が伝わって。

 微笑む気配が、深くなる]

 そうかも、しれない。
 二人でいても――なにも問題ないって、わかってもらえたら。

 一緒にいられるかも……


【人】 道案内 ノックス

[階段の下に居たのはフィリップだけではなかった。
 それが幸いなのか、分からない。

 真っ先にノックスに向けられるのは琥珀色。
 今の酷い顔を少年たちには見せられなくて。

 顔を背ける。]

(195) 2014/11/18(Tue) 01時頃

道案内 ノックスは、メモを貼った。

2014/11/18(Tue) 01時頃


 …………ね 心配することなんて
 ないのだから…………

[暖かな とても大事な とてもとても大事な]


 …………実証しよう この 雪が晴れるまで
 何にも 問題がないって
 むしろ 心地いいんだって


[ただ鼓動が少し早いだけ
 それが 何かなんて考えたことはなく
 よりひどくなるとも 思えなくて]


【人】 道案内 ノックス

[ナイフの柄に手を伸ばす。
 これは木肌を削るもので、皮膚を剥ぐものではない。

 現実と、想像と。
 深呼吸を繰り返し、ぐと腕で両目を擦った。

 そうしてから、3人へと顔を向けた。
 逸らさない様にして、笑おうとする。

 誰が庇護下にあっても、‘保護者’なのだから。]

(200) 2014/11/18(Tue) 01時頃

 うん。
 心配することなんて、ないよね。


 そっか。
 ちゃんと証明して、わかってもらえれば。
 同行者として問題ないってわかれば。

 きっと、一緒にいられるね。

[ノックスのことはあえて考えない。
 心に漣が立つけれど。

 考えると、怖いから。
 いまは、フィリップとの温かさだけを思う]


【人】 道案内 ノックス

[ラルフの視線は逃げないから、彼の肩を叩いた。
 大丈夫だと示すように。]

そう……? ありがとう。

[フィリップが嘘をつくことはないと、頷いた。
 すると、温泉――いや、貯蔵庫かとその方角を見やり。変わらぬ警戒の色が、今はありがたい。]

 ……シメオン。隣に座ってもよい?

(203) 2014/11/18(Tue) 01時頃

 そうしたら 満月でも 新月でも
 どんなに寒い冬でも


 ラルフと ずっと ずっと一緒に

[子供染みた発想 けれど
 彼にとって 真剣
 こんな暖かさは初めてだったから
 ……絶対に 守らないといけないものだと
 強く強く思う
 己とのことを考えてくれるラルフと]


【人】 道案内 ノックス

[シメオンに伝えようとしたことは、全て無駄になってしまった。彼に伝えていれば、何か変わっていただろうか。

 空けられたスペースに腰を下ろす。
 脚と脚が触れる。]

 あぁ、シメオンにこれだけは、と思って。

[頭を撫でようと腕を伸ばした。
 ただ、謝る為に。]


 ……ごめん、ね。僕は 無力だった。

[短い言葉。けれどこれで、伝わるだろう。]

(208) 2014/11/18(Tue) 01時半頃

 ――寒い夜でも、フィリップと一緒だったら。
 暖かい、ね。


[届く思いに、ほわり、また暖かくなる。

 けれど、ノックスが傍にいて、少し落ち着かない。
 そわり、と瞳が揺れて]

 …………

[傍にいたいけど、離れたいような。
 そんな矛盾を抱えている]


 うん…………暖炉がなくても
 きっと凍えないね


[同意する思いかえして
 

 ただ ノックスが現れてから
 ラルフが落ち着かない ざわり
 彼も 胸の奥 焦燥]


 ラルフ…………一緒にいたい

[場を離れたラルフにそう思う]


 うん。
 二人でなら、きっと凍えることも、ないね。


[落ち着かない胸の奥。
 それがさらに強くなる前に、と離れようとして。


 フィリップの声に、視線を向けた]

 ――……一緒に、いてくれると嬉しい。


[声をかけられて、すこし、気持ちが落ち着く。
 それでも、無理に誘うことはせず]


【人】 道案内 ノックス

[安堵し微笑み返すラルフの様子と>>206
 今にも噛み付きそうなフィリップと>>205

 不自然にならない程度に、ラルフからはすぐに手を離した。
 悪い大人を増やしては、いけない。]


 ……あぁ、いってらっしゃい。ラルフ。

[遠ざかる姿とフィリップを見て。彼等二人だけにするのもと口を開く。]

 ……扉は、開けておくんだよ?

(218) 2014/11/18(Tue) 01時半頃

 一階は……防寒着なしでは寒いから



 二人で居たら 凍えない

[ラルフの胸騒ぎは伝わっていて
 それに いてくれたら嬉しいと
 言われたら………………]


 一緒に行こう…………

[そうと笑わずには いられない]


【人】 道案内 ノックス

[宙に残された手を膝の上に置いた。>>216
 握り締めると傷が傷んだ。]

 ……そう、だね。
 嫌われても良いから、ニコラを閉じ込めることは、出来たかも知れない。

[責める言葉に返していく。]

 ディーンを殴ってでも、引き剥がすことも、出来たかも知れない。

 ……けど、僕はどれも、出来なかった。

(222) 2014/11/18(Tue) 02時頃



 たしかに……寒い、ね。

 でも、フィリップとなら、大丈夫……

[笑みを返して、二人、並んで歩く。
 一緒にきてくれるのが、嬉しくて。

 ざわめくものがまたひとつ、落ち着いた]


【人】 道案内 ノックス

―エバーグリーン/椅子を背負っていた頃の話―

[歌の発表会があるから見に来てくれという姉の命令に、弟は従う以外の選択肢がなかった。束にした小振りの黄色い花を膝の上に置き、都度、拍手を送る。

 姉の歌を褒める者は多い。けれど、ノックスには退屈な歌声としか聴こえなかった。
『ゴミ溜まりに棄てられたピアノみたいだ』という酷評をぼんやりと思い出す。

 出演者たちは上手に歌う。けれど、退屈なのは変わらない。

 「高慢ちきなクソガキ」と姉が憤慨する少年は最後の登場。
 彼の歌も気に入らなければ帰ろうと、始まる前に席を立った。通路を歩く足が止まり、振り返る。惚けた顔をしていただろう。その声に、その歌声に、一瞬で心を奪われた。

 誰よりも上手で、誰よりも高く清んだ声で、誰よりも完璧で、誰よりも楽譜通りで、誰よりも表情が素敵で――…。]

(225) 2014/11/18(Tue) 02時頃

【人】 道案内 ノックス

 ……はぁ。

[ずっと聴いていたいと思っていたのに。
 
 ――…誰よりも退屈だと、感じてしまった。

 両親らしき二人のように。あの小さな体を抱き締めて。
 そうして悦びを教え。乱れた吐息混じりに音の外れた歌を囀ずってくれたなら―――イイノニ。]

(226) 2014/11/18(Tue) 02時頃



 良かったーーーーー

[隣り合う距離 腕が触れ合いそうな
 鼓動はざわめくけれど
 それ以上に 一緒に歩けることが嬉しくて

 ラルフが落ち着いてくれるのも嬉しくて
 隣を歩くラルフに 心だけじゃなく
 実際に淡く微笑んだ]


【人】 道案内 ノックス

[あれから。幾つか年が巡った。
 通りで誰かが歌っているから――彼のことを思い出した。

 小さな背に舌を這わせ肩に噛み付く。手は悪戯に下肢をまさぐる。それでも、栗色の髪の少年は、ノックスの腕の中で完璧な歌を奏でていた。
 乱したいのに、乱れてくれない。
 もう少し、もう……すこし。


 ――そんな、ことを夢想しながら。
 ナイフを木肌に滑らせていく。

 窓の外、赤い月は満ちている。だからこそ愉しい。]

(229) 2014/11/18(Tue) 02時頃


 うん……ありがとう。

 フィリップには、助けられてる……

[ほっとしたように、嬉しそうに笑みを返す。
 隣にいるから、フィリップの微笑みも見えて。

 それが、よりいっそう嬉しい]


道案内 ノックスは、メモを貼った。

2014/11/18(Tue) 02時頃


[隣にいても、言葉を口にしてしゃべるのは、少ない。

 思うことが、伝わるから。
 伝わることが、嬉しいから。


 それでも、傍にいて、笑みが見られると。
 より嬉しいのだと、実感した]


 ――雪が終わっても、一緒にいられるよう。
 保護者を説得しないと……


[暖かい。
 お湯と、気持ちと、両方を感じながら。
 
 ノックスと会うことでざわめいていたものが、静かに落ち着いていく**]


[ラルフの思いに ふっと目を細めて
 その思いがどれだけ嬉しいか
 その言葉が どれだけ誇らしいか]

[三階で見た くるしげな表情は
 いまは 欠片も覗いていなくて

 彼はそれがとても嬉しかった*]


【人】 道案内 ノックス

―   /階段下―

 ……そう。

[聞き分けの良い子のようにも聞こえる言葉。
 途切れた言葉の先。何を思うのか。]

 俺、が? なに?

[思わず背を抱こうとして。フィリップの視線を思い出して手を引く。]

(233) 2014/11/18(Tue) 02時頃

【人】 道案内 ノックス

[聞こえない、最早叶うことのない、願い。>>232

 ……謝るのは、大人だからだよ。

 僕達が旅をしているのは、子供たちを守る為なのに。
 こうやって、 悲しませる為ではない……から。

[だから、ごめんと。ノックスは再度口にした。
 顔の見えない頭。躊躇った末、厚い服に被われた背にとんと手を置き、すぐに離した。*]

(234) 2014/11/18(Tue) 02時半頃

【人】 道案内 ノックス

―ビスケット/貯蔵庫―

[大人だ子供だと線を引く。首輪を持つか持たないかの違いで。

 シメオンを1人残し、貯蔵庫の扉に向かう。
 温泉の香りが届くのは、ノックスの言葉を守ってくれているからだろう。]

 ……トレイル? 居るかい、トレイル。

[呼び掛ける。どうか居てくれと、奥へ。
 挟まっていた場所へ。]

(238) 2014/11/18(Tue) 02時半頃

ノックスは、トレイルの名を呼びながら、前にはなかったインクの匂いに眉を顰め。

2014/11/18(Tue) 02時半頃


【人】 道案内 ノックス

[靴裏が踏みつけたのは、万年筆。
 布の塊を前に膝を折る。

 腕を伸ばして、抱き締めた。
 頬に触れた手が濡れる。]

 ……見つけた。トレイル。愛しい子。
 泣いてる。誰が、泣かせた?

(242) 2014/11/18(Tue) 03時頃

【人】 道案内 ノックス

 フィリップに呼ばれて、3人で何か話していただろう?
 彼は何も言わなかったけど、何かしたのは――確かで。

[涙の理由はそれかと思っていたものだから、唇が告げる3文字に、ノックスの目にも涙が溢れた。]


 ニコラ…… そぅ、ニコラ  が。
 トレイルを悲しませてるの、か。

[涙を見せないよう、布に目を押し当てる。]

(246) 2014/11/18(Tue) 03時頃

【人】 道案内 ノックス

[居間に長く居られないだろう。
 階段を上がって、それからを想像しかけて首を振った。淡雪の幸福を思い出して。]

 ………本当に?

[首を振るトレイルを伺う。
 そうして、音のないままの唇に……触れた。
 唇の動きを捉えたくて。]

(248) 2014/11/18(Tue) 03時半頃

 説得……俺もしないと
 こっちは……大丈夫だと 思うんだけど


[保護者を思い浮かべ 放任主義の
 彼が反対することは ピンとこなくて
 お風呂上がったら ルーツも回収しなきゃ
 と 居間に行くことに 意識を寄せて]

[そうじゃないと]


[湯に入る時 垣間見えたラルフの身体
 トレイルよりは 極 普通に男性的な
 なのに 心臓の鼓動は 既に早鐘のようで

 駄目だ 衝動じゃない 別のものでなくちゃ
 ーーーーそうじゃなきゃ ラルフから 離されてしまう]


[それでも ラルフから 視線は外さなかった
 笑ってくれることが嬉しくて
 嬉しいと思ってくれることが嬉しくて
 暖かいと思ってくれることが嬉しくて


 のぼせてしまいそうなほど 暖かい]


 ホレーショーと少し話したけど。
 いい人だよね……

 彼なら、たしかに許してくれそう……


[一緒にいなくても、心配した様子のなかったホレーショーを思い返し。
 過保護なフランシスを思い返す]


[伝わるのは嬉しさ。
 でもそのなかに、何かが混じっている気も、した。

 それでも傍から離れることはなくて、視線があえば笑みを返す]


[暖かい。
 心も、体も温かくて、ほっとしたように笑みを浮かべていた。


 フィリップの様子が、少し違っていることに気づけばゆるりと首をかしげ。
 心配そうな視線を向ける]

 フィリップ。


 …………大丈夫?

[口ではっしたのと、同じもの。
 傍によって、顔を覗き込む。

 のぼせて、赤くなっているのなら、お湯に使っているのは危ないと思うから。
 近づいて、たしかめた]


【人】 道案内 ノックス

―エバーグリーン/椅子を背負っていた頃の話―

[すやすやと眠るニコラの髪に口付けを落とす。額に頬にと滑り、小さな下唇を吸うだけで後は我慢をした。

 外に出て冷えた空気を吸う。
 月明かりを受けたビスケット色の髪は夜気に目立つ。気の向くまま歩き出した。材料になるものが落ちていたらと淡い期待と共に。
 
 ゴミ捨て場に少年が倒れているのを見付けた。誰かに食われたのかと眉を顰めた。こんな目立つ場所に棄てるだなんて。
 微かに上下する胸、白く細く吐き出される吐息。まだ――生きていた。]

(259) 2014/11/18(Tue) 09時半頃

【人】 道案内 ノックス

 っ!
 君、しっかり! しっかりして!

[頬を叩いて起こす。生きているのなら流石に見捨ててはおけない。
 開いた瞳の色はシノワズリ。何か声を出そうとしているのか、けれど音はなく。

 姉は何と呼ばれたか。あぁ、そうだ。『ゴミ溜まりに棄てられたピアノ』。]

 ……可哀想に。おいで?

[腕の中に抱え上げた。エバーグリーン。愛しい子。もう僕を、退屈にはさせないで。>>0:740**]

(260) 2014/11/18(Tue) 09時半頃

【人】 道案内 ノックス

―ビスケット/貯蔵庫―

[唇に触れても、布に包まっていても、冷たさしかなかった。>>249>>250
 いつ、捨てるのか。

 命を拾い上げた日を思い返し、息を飲んだ。]

 ……困ったな、トレイル。
 僕が君を? そんな日が、来るわけないじゃないか。

[今すぐ抱き締めてやりたいのに。それではトレイルの顔が見えない。頬の涙を拭ってやるばかり。]

(261) 2014/11/18(Tue) 10時頃

道案内 ノックスは、メモを貼った。

2014/11/18(Tue) 10時頃


【人】 道案内 ノックス

 むしろ、僕は――… 僕の方が 怖いのに。

 僕を 

[――捨てないで。
 白い吐息に混ざり、音は消える。]

(265) 2014/11/18(Tue) 10時半頃

【人】 道案内 ノックス

[そんな風に下がる眉が、ニコラを思い出させる。
 手を掴んで、困ったと半面を向けた彼の。

 もう、そんな表情はさせたくないのに。]

 ……トレイルにもそんな顔をさせて、僕はいけないお兄ちゃんだ、ね。

[目の端を指の腹で拭ってやる。涙が止まった事を確かめ。離した手はトレイルの手を取る。
 交わす視線。]

 ……君がまだ、そうやって僕を見てくれるのが、嬉しいね。

(267) 2014/11/18(Tue) 11時頃

【人】 道案内 ノックス

[ことトレイルに関しては、慎重に希望と絶望を繰り返し持たせた。次のお医者様ならきっと、と。
 あの夜。黒地を白と赤で飾りながらも、強く睨みあげてきた瞳。何を言おうとしているのか、想像して――心の内で嗤った。


 捨てないで。離れていかないで。
 懇願は言葉にせず。彼の指先に口付け、残した赤の痕で以て示した。]

(269) 2014/11/18(Tue) 11時半頃

【人】 道案内 ノックス

[もう一方の手が、ノックスのビスケット色に触れる。
 地肌に触れた冷たい手。手の内で、少しずつ暖かくなっていく手。]

 ん、ありがとう。
 いいお兄ちゃんで、いなければ ね。

[驚かせたことに気付かない、振りをして。
 トレイルを抱えあげようと体勢を変えた。]

(274) 2014/11/18(Tue) 12時頃

【人】 道案内 ノックス

[ノックスにとって、トレイルがどれ程の価値を持っているのか。日頃のキスや触れ合いで、伝わっているものだと思っていた。]

 あぁ、もうそれは あの人にとって要らないものだと 思うよ。

[指差したものに視線を落とす。残りの少ないインク。何を書いたのか、もう読めない真っ黒い紙。]

 大丈夫。一緒に謝ろう? そうしたら許してくれるさ。

 ……温泉のところで良いかな。一番手っ取り早い。

(276) 2014/11/18(Tue) 12時半頃

【人】 道案内 ノックス

 ……トレイル。違う。ちがう。
 あれは君じゃない……。

 それに、僕はあんな風に君を……捨てない。

[インク瓶から視線を引き剥がすように、トレイルを抱えて貯蔵庫を出た。冷たい場所から、温かい場所へ。]

(279) 2014/11/18(Tue) 13時頃

【人】 道案内 ノックス

―ミルキーホワイト/温泉―

[開けた扉から白の湯気と匂いが漏れ出していた。
 話し声は しない。

 水の跳ねる音が聴こえ。]

 おーい。

[ノックスはトレイルを抱いたまま、足を踏み入れた。]

(280) 2014/11/18(Tue) 13時頃



 ……

[ノックスの声。
 落ち着いていたものが、ざわりと騒ぐ]


[トレイルも一緒にいたことに、フィリップに案じる視線を向ける。

 彼が衝動に負けたことを覚えている]



 ――離れたほうがいい、かな……


【人】 道案内 ノックス

[捨てるつもりなどないから、捨てないと言葉にした。
 けれど。本当に捨ててしまったら?
 行かないでと、助けを求めてくれるだろうか。

 ずっとずっと、ひた隠しにしてきた衝動をぶつけたら。また、罵しりの目で、見てくるのだろうか。]

 ……な

[腕の重みにふと思う。
 様子を見ているだけかと思ったから、トレイルを連れてきたのに。

 湯の濁りは幸いか、不幸か。]

(284) 2014/11/18(Tue) 13時半頃

【人】 道案内 ノックス

 ……あぁ、トレイルが凍えそうだったから。

[温泉に入れさせるつもりで居た、けれど。]

 いや、まだ入ったばかりだろう?
 もっと温まって行くと良い。

(285) 2014/11/18(Tue) 13時半頃



[保護者をいい人 言われると また別の嬉しさ]


 …………フランシス 説得 協力してくれないかな

[その嬉しさが優って
 少し 鼓動が落ち着いて
 かえる笑みに 自然 表情も心も崩れる]



 [案じるのは心から だからこちらも
 こくり と案じるに返した

 近づく もっと近づいて欲しい
 その 欲求に誘われるまま
 先ほど不安げだった
 その頭を撫でるため と 自分に言い訳をして]


[ゆっくりつかっていた 嫌悪で
 こちらもざわり 別の感情 ざわめく

 片手を湯の中滑らせた

 ラルフは近い その手にそっと伸ばして
 ゆるく指先を握る]

 ーーーうん 時期見計らって

[でた方が と頷きかえす]



 …………協力してくれたら、いいね……


[うまくいけばいいというように、願い。

 フィリップが触れてくる手。
 それに瞳を細めて、くすぐったそうに笑う。

 近い距離に気づくことなく]


[ざわついた心も、
 握られた手の感覚に少し落ち着く]

 ……うん。
 そう、だね……

[同じようにうなずきを返した]


 大人同士 また説得力 違うよね

[頷きを返しながら 笑顔を見た
 その笑顔 見惚れて笑う
 自分の手が ラルフに触れて その笑顔が嬉しくて

 湧き上がるものがある けれど
 静かな中 それに 従ってはいけない と
 だから 近い距離 もっとという
 自分の欲求は これ以上叶えない]


[今 ラルフの手 握っているのは 自分
 ラルフの心が落ち着くのを感じ
 彼の中の ささくれも 落ち着いて
 握った手指 指先を絡め…………指先が
 ラルフの指 そこに傷があることを伝える]


 避けられること 避けなきゃ

[その傷 そっと指先で撫でる] 



 うん。
 それなら大丈夫かもしれないし。

[フィリップの笑みに、同じように笑みを浮かべる。

 触れられたところも暖かくて。
 けれど、それ以上近寄ることはしないまま]



[傷にふれる指先に、小さく手が震える。
 痛みは、心なのか、傷なのか、よくわからなくて。

 それでも、伝わるものに、気持ちは落ち着いていく]

 ……衝動を覚える前に、離れたい……


【人】 道案内 ノックス

[トレイルが首を振っても、ノックスは彼の求めるようには体を降ろさなかった。

 フィリップの表情の固さ。その理由は分かる。
 けれど。

 ラルフまで、あの明るい人懐っこい、昔と変わらぬ笑顔を向けてくれないのは――寂しいと感じた。]

 ……ラルフ。

[こっちを向いてと、名を 呼んだ。]

(305) 2014/11/18(Tue) 14時半頃

【人】 道案内 ノックス

[湯気があるとはいえ、肢体から極力目を逸らす様に努める。
 フィリップとトレイルの間に、ノックスに言えない何かがあると知っていて。どうしてこの子の肌を晒せようか。]

 ……いや。早くフランシスの所に戻ると良いよ。
 僕も、君とは顔を合わせないようにする。

[名を呼んで向かせたくせに。]

(309) 2014/11/18(Tue) 15時頃

[痛い。

 ざわつく心が痛い。
 その腕に抱かれているのが、うらやましいと感じて。

 見ないことで、誤魔化そうとして。


 増えた、血の匂いに、くらりとめまいがしそうになる]


 ――フィリップ。

[すがるように名を呼んだ。

 彼はトレイル相手に衝動を覚えていたから。
 いま、彼が衝動にまけたら――

 そう思うと、怖くも、あった]


【人】 道案内 ノックス

 ―――トレイル!!

[急な血の香に腕の中を見下ろす。
 喉の傷みと共に悲鳴が上がった。>>308

 何をっ

[爪を立てる手を制止させるために、その手を掴んだ。
 バランスを崩すのに耐え、片膝を着く。]

(311) 2014/11/18(Tue) 15時頃

 ――フィリップ、
 いま、――衝動に負けたら

 君が、……殺されてしまう……


[それはいやだと思う。

 衝動を抑えきれないところを見るのも、いやだと思う]


【人】 道案内 ノックス

[何故、そんな泣きそうな顔をするのか。>>268
 遠くにある血臭には気付けない。

 突然の自傷行為。
 血に濡れた手は二人に伸ばされ。

 まるでノックスから逃れるように、動くから。]

 やめて、くれ!

[ラルフが出ていく。フィリップも行ってくれ。
 動かないなら、また貯蔵庫にでもトレイルを抱えて戻るだけ。]

(318) 2014/11/18(Tue) 15時半頃

【人】 道案内 ノックス

[湯本から、入り口から遠ざかろうと、壁際にトレイルを下ろし、見上げる額に口付けてから腕の中に閉じ込める。

 何に突き動かされて居たのか、耳許で名を呼ぶ声はメッザ・ヴォーチェ。エレジーアコ。]

 トレイル……。

 やめて、くれ。あんな風に、自分を傷付けて……
 どうかしたのかい?

 君は――… 

[傷口を抑えた指の隙間から、血が流れる。]

(321) 2014/11/18(Tue) 16時頃

【人】 道案内 ノックス

[顔を首元に寄せた。甘い香りが近くなる。

 唇開き、指輪に噛み付いた。
 チェーンを引きちぎろうと、強く引く。

 いつまでもいつまでも、目障りだったもの。
 ぷ、と湯の中に吐いて棄てた。]

 あの2人に、どうして欲しかった、の?

[シノワズリを覗き込み、髪を撫でる。
 トレイルの透明な声を待ってから、傷口に唇を落とし――鮮血をすすった。

 月の色に似た髪が、赤に染まる。**]

(324) 2014/11/18(Tue) 16時半頃

道案内 ノックスは、メモを貼った。

2014/11/18(Tue) 16時半頃



 ――……

[温泉に残してきた二人を思う。
 じくり、痛むものを感じて。

 瞳を伏せた。

 衝動は、まだ――]



 ……そう、だ。

 フィリップと、いっしょに、旅するなら。
 ドナルドにも言わないと……


 ドナルドも賛成してくれたら、フランシスも、説得できるかも。


[仲のよい二人を思う。
 フランシスはどちらにも保護者として接していると思っているけれど。
 ドナルドはフランシスのことをよく理解していると思うから。
 そんなことを考えて。

 ノックスたちから、意識をそらす]



 ーーーーー…………っ
 ラ…………ルフっ?

 ぁ…………っ

[引き戻した 思い 痛い 何かが痛くて
 先ほど触れた傷が あれは誰の?
 痛みを感じるなら彼の? 彼とは?

 痛むことが悲しくて そして 痛みは
 理性を生む]

 …………ラルフ……っ

[縋るラルフを抱きしめるように
 ラルフに縋りつくかのように
 心はラルフを求めて]




 …………う……ん

 お……れは……ラルフと   生きたい

[ふらと 崩れ落ちそうな脚
 それでも 温泉から逃げた 衝動から逃げた
 目の前は暗い だから ラルフの思いを導にして]



  食べたい  食べたくない
  食べたくない  食べたい
  駄目だ  ここを  一緒に
  駄目だ  離れて  ここから



 フィリップ……

[伝わる。
 その、衝動に。


 手を伸ばして、治めることができるかと]


[痛い 痛む きしりと 
 暖かな 陽射し 思わせる
 あそこに帰りたい そう 一緒に旅を]


[だから 一番
    衝動を 向けてはいけない人]



 ラル…………ふ……

[その温度は ラルフのもの
 一番衝動を 向けては いけない 存在]



 ――

 フィリップ、……


[食いつかれても、怖さはない。
 ただ、フィリップが落ち着くように、呼びかけ続ける]



 俺ーーーーなんてこと を


[薄い硝子が砕けるような そんな音が響く
 衝動を抑えた 望みが絶たれる 音]


[痛い、熱い。

 食われる感覚に、ぞくり、とする。

 それもまた、一種の衝動をあおって。

 気づいたフィリップに笑みを向けた]



 ……いいよ。
 俺が、傍にいたせい、だから。



 違う ラルフのせいじゃない 違う
 ………………

[ほと ほとと
 滴が目からこぼれる]


 一緒にいられなくなる

[どうして こんな獣と 大事なラルフを 
 一緒に旅をさせてくれようか?]



 ーーー一緒にいられない

[どうして 今後 ラルフに一切衝動を向けないなんて
 己を信じられようか?]




 ……一緒にいられないのは、悲しい、よ。


[涙止まらぬ様子に、悲しげな色がかえる]

 ――フィリップ。




 けどーーーーけど



 一緒にいたら いつか 食べてしまう
 いつか 終わってしまう
 いやだ 俺 ラルフ 食べたくない……っ


 でも 食べたいって 思ってる



 ――――フィリップ。


[食べられたら、フィリップの一部になる。
 けれど、声は聞こえないし。

 温かさも、感じられるか、どうかわからなくて]


 ……たべなくても、いっしょにいたいのに、ね。


 



 
 …………一緒にいたい ラルフと
 痛いよ いたいけど…………



 一緒に…………そばに 




[それだけで  ーーーーいいのに]


 


 ――うん。
 いっしょに……それだけでいいのに。


[衝動の、抑えることのできない強さ。
 それは、どうしようもないもので。

 フィリップを、ただ案じている。

 それと同時に――

 同じものを感じてしまったら。
 きっと、抑えることなどできないと、思う]


 ……それだけが できない

[獣であることも悪くないと思った
 それが すぐに転じられる

 一緒にいられない ラルフを傷つけた
 それでも 大丈夫と 言ってくれる
 ラルフといられない


 きっと いつか抑えが効かなくなる
 同調した感覚 何に?]




 ――……悲しい。


[傷つけられてもいいと、思えた。

 食われるのも、悪くないと、一瞬。


 それは、危険で。
 たったひとり、フィリップを残したくなくて。


 けれど、傍にもいられない、それが]

 かなしい、ね……


 うん…………

[ラルフは


 逃げなかった 怯えなかった 避けなかった

 牙を 受け入れてくれた


 それは危険で
 ラルフには笑って欲しい
 傷つけたくない 痛いと思わせたくない]



 ーーーーーーうん

[どうしようもない 感情だけがつもる
 同じように思ってくれる けれど悲しい]


[どうしようもない。
 悲しさだけが、つのる。


 あんなに、暖かかったのに]

 …………衝動を、抑えるすべを覚えたら。


 そしたら……


[覚えるまで、
 それまで、衝動に負けずに。

 そうしたら、きっと。
 そんな、夢を思う]


 ーーーー………………

[そんな未来があるのだろうか?
 そんなすべを身につけられるのだろうか?

 向けてはいけない 衝動を
 向けて傷つけてしまうような 己に

 深く 深く 光のない 海の底に
 沈んでいく感覚
 冷たさで手足の感覚は痺れ 

 ラルフの言葉 信じたい
 けれど 自分が信じられない]


 …………寒い…………

[温もりが欲しい]








[例え それが血の温もり でも]



 ――……フィリップ


[案じるけれど、遠い。

 止めることも、できない。


 いつか、フィリップと同じようになるのが、わかる。
 きっと、それはきっと、遠くない先の話で。

 だからこそ、フィリップを案じている]


 ーーーーーー………………寒い


[深く 光の届かない海に 沈んだ
 彼の意識は 名を呼ばれると
 ぽつり と 地上に届く前に
 水に溶けてしまう泡のような
 小さな 意識を 零す]



 ……いま、ホレーショーに伝えたから。

 だから……

 フィリップ、……


[衝動を堪えるの、無理をさせるのと同じだから。

 無理しないでとも言えず。

 ただただ、案じる気持ちだけを向けて]





 ーーーーー………………うん

[ぽつ と また 淡い意識が 一つ
 水面 暖かい陽射しが あるのを知っている
 けれど 手に 脚に 解けない 鎖
 沈み切った 重い体 もう 浮上するために
 足掻く力もなく ただ 届くもだけ
 辛うじて 窒息死をまぬがれ]



 ――――


[かろうじて、届く。
 その伝わる思いに、ただただ、案じている]

 ……すべて、終わったら。

 きっと、……


[衝動をおさえることができたら。

 できなくても――大事な人たちが残っているのなら。

 きっと、やり直せる、はずで]


道案内 ノックスは、メモを貼った。

2014/11/18(Tue) 23時半頃


[終わったらーーー全て終わったら
 最期はーーーーー嗚呼]



 食べたく…………ない……

[全て終わったら…………きっと
 食べないでいい きっと もう 誰も食べない
 だれも 傷つけない ただ きっと寒いだけ]


 うん……


 ……――フィリップ。
 さむい、ね。


【人】 道案内 ノックス

―ピンクホワイト/温泉―

[トレイルが気にしたのは『ラルフ』の方だった。>>326

 ……僕が気安く接してしまったから、彼を困らせてしまったんだ。
 だから、もう合わないようにするんだよ。

[正論。表の理由。
 フィリップが聞いていたら、物言いたげに睨まれるかも知れない。

 遠ざかってくれて良かった。>>336
 トレイルの身から流れる赤を、見せたくなかった。]

(398) 2014/11/18(Tue) 23時半頃

 寒いーーーーやだ 食べたくない
 いやだ…………いやだ…………



[けれど 水面は遠くて もう遠くて
 届かない ただ 嘆きだけが
 ぽつり こぼれるままに]


【人】 道案内 ノックス

[指環は湯の中で黒に染まるだろう。過去との繋がりを断ち切った唇は、愛し子の名を呼ぶ。>>327

 ……トレイルの家族は、僕達だろう?
 そんなに昔が恋しいかい。
 歌を忘れられないのかい?

[夢想の中で。悲鳴を上げて暴れる少年も、従順に口を開ける少年も。

 終いには『僕を食べて』と――…口にした。それは痛みから逃れる為に強制された言葉であり、懇願の言葉であり。

 本能に従いながらも死の喪失を伴わない、至福の時間。]

(400) 2014/11/18(Tue) 23時半頃

[伝わる嘆きに、
 胸が痛い]

 ……フィリップ。


[ただ、名前を呼んで。

 衝動にのまれたのがひどくならないようにと、願う]


【人】 道案内 ノックス

[聴こえるようにわざと音を立て、舌が柔らかな桃色の肉をなぞる。溢れる血が咥内を満たす。臓腑に落ちた甘露はノックスの衝動を容易く呼び起こし。
 裂いた肉片は首輪の存在を主張した。]

 ……とれい、る。


 痛くない、かい?

[上衣の中に滑り込ませた手が、止まった。*]

(407) 2014/11/19(Wed) 00時頃

[口元 微か シメオンの 血の味]


 いやだ…………助けて…………やだ
 やだよ……やだ

[ただ それは 案じる 微かな それを
 悲しませるに過ぎない けれど
 抑えきれず 浮上出来ない意識は
 耐えきれず ただ ただ ほつれる]


ノックスは、トレイルの『痛み』に口端を持ち上げた。笑う。嗤って――…

2014/11/19(Wed) 00時頃


[伝わる思いが、痛い。
 悲しい]

 フィリップ。

 ――……いま、ホレーショーがそっち、いくから。

 だから、大丈夫……


[ただ、大丈夫だと信じたくて。

 言葉を重ねた]


【人】 道案内 ノックス

 ――っ

[肩から離した赤い唇を、彼の唇に押し当てた。
 抉じ開けて流し込む血を飲み込むまで。

 軟らかな舌を噛みきってしまわないよう。
 その分、腰を抱く腕に力が籠った。]

(421) 2014/11/19(Wed) 00時半頃

 ………………うそ 怖い
 いない やだ…………助けて
 怖い 怖いよ…………


[子供のように 泣きじゃくる
 悲しませる 困らせる
 それらに気を配る 余裕はなくて]

 ーーーーーーっ



 ……フィリップ


 ―――……きっと、助けてくれる、から。

[そう願う。

 なにもできない無力さが、痛い]


[口の中 甘い香り 蕩けるような
 薄い肉付きの その ちぎった 若々しい 味わい]


 あ   あああ やぁ…………!!

[それは 人の味
 知っている味 衝動に負けるままに

 軋む 心が音を立てて軋む

 海の底 足りない 窒息するままに 悲鳴が上がる]




 ―――っ

[伝わるものに、息をのむ。
 ああ、痛い。

 壊れる。

 こわれて、しまう]


 ……フィリップ。
 


【人】 道案内 ノックス

[全人の血が甘露になる訳ではない。
 感じる味は正直だ。

 喉の鳴る音、両肩に指が触れる感覚。]

 ………は、
 ぅ  ん……

[離した唇の、息が上がるのは熱のせいだけではない。]

 食べられるって、痛いんだ、よ。
 ねぇ、トレイル。箱の話は……

(434) 2014/11/19(Wed) 00時半頃

 ぁあ’’   や あぁああ ぅくっ

[吐き出してしまいたい
 なのに 美味しいと感じる味覚]



 ひぁっ あ…………やだっ
 助けて………………や ぁ

[悍ましい 浅ましい 狂ってる
 ぎしぎしと 締め上がって行く
 一分の 欠片も 残さぬよう
 心を締め上げる]

 あーー…………あっ

[痛みに 微か ただ握り締めるも
 ほつれて行くのを 止める手立てがなく]


【人】 道案内 ノックス

 うん……。いい子だね。

[頷き返し、栗色とビスケット色を触れ合わせた。]

 僕がトレイルを食べたら……僕だけが、残される。
 それで 良いの? それでも、良い?

 僕を置いて、僕を棄てて――…。



 もっともっと、痛くなるのに。

 それでも、君は――

[食べてと、言うの?]  

(448) 2014/11/19(Wed) 01時頃

[痛くて、苦しくて。
 辛い、それが伝わってくる。


 でも、どこかで。



   血を、味わってみたいと思う]

  ……フィリップ。
   ――

[ただ呼びかけることしかできない。

 きっと、いま、いけば。
 血の匂いに酔ってしまうだけになる]


[視覚情報は シメオンの腹わたを伝える
 その頃には 心は次第に沈黙していく

 悲鳴をあげる体力も
 失った心が ころりと 転がる]








 ーーーたすけて………………らるふ……

[彼の思う心を知らぬまま ぽつりと]


[助けを求められて、はっと顔をあげる。

 伝わる、はらわたの、その感覚。
 自らの血の匂いが、腹を割いたものであるかのような錯覚


 くらり、めまいがする]



 ……うん……


  ――――いま、いくよ……

[いったところで助けになるかわからない、けれど。
 それでも――]


【人】 道案内 ノックス

[鮮やかで歪んでいる欲望を、衝動と共に奥へ奥へと押しやる。

 眼底が疼く。あの男とは違うのだ。
 じっと瞳を見詰め。
 その奥の、意志の光を捉えようとして。]

 ……そう、か。良かった。


  よか、  た。

[首を振ったトレイルに頬を寄せる。
 彼の望む音が、あるとは知らず。

 願いを  知らず。]

(470) 2014/11/19(Wed) 01時半頃

[下についたときにはきっとすべてが終わった後。

 ただ、血に染まったフィリップを見て、呼びかける]


 フィリップ――


[助けは、間に合わなかっただろうか**]


[結局 誰も来なかった
 シメオンを食べる間 誰も]




 ーーーーーーーー…………っ

[声を押し殺すように 心が泣いた]


 ………………ラルフ



[血ぬれのまま 呟く その心は 静かだった]


【人】 道案内 ノックス

 ――けれど、ねぇ。トレイル。
 僕は、君が  誰かに食べられるだなんて、

  嫌、なんだよ。

[この髪も、この肌も。
 僕が居なければ、君は生きていけないだろうに。]

 『僕を食べて』だなんて……


 どうか、僕以外には 言ってはいけないよ?

[1枚の板で隔たれた向こう側で。
 食われた身のあることを知らず。

 止めていた手を動かし、トレイルの背を撫でた。]

 誰にも。だれにも……。
 そぅ、フィリップにも―――ね。

(481) 2014/11/19(Wed) 02時頃

【人】 道案内 ノックス

[傾げた首に答える。]

 一気に食べてしまわないように、
 君が死んでしまわないように、それぐらいは――…ね。

[試した事はないけれど。きっと今のように抑えられると過信する。

 わざとフィリップの名を出した。
 浮かんだ困り顔に、苛として。]

 ……トレイル?

[傷口から血が溢れているから。
 彼の手を取り、赤に染まった指先を口に含み、綺麗に舐め取った。十指を全て。]

(493) 2014/11/19(Wed) 02時頃

【人】 道案内 ノックス

ん? あぁ……そうだね。

[じっと見上げる瞳は永遠の色。>>486
 揺らぐ湯面の下、落ちた指環。


 そう。新しい家族の証が必要だ。

 服に隠れる胸元へ、1輪の華を添えようと。
 ニコラにもと考えて、胸が……傷んだ。]

 ……外に、出たい?

[止血の為に布を押し付ける。
 他に、綺麗にしておくものはあるか。上から下まで眺めやる。]

(496) 2014/11/19(Wed) 02時半頃

【人】 道案内 ノックス

[どうにもならないもの以外、出来うる限りの願いは叶えてきた。

 いつも満たされないのを知っているから。

 それでも生きようとする君が。
 声を失ってからの君の方が、とても魅力的だというのに。]

 ………なかなか、難しいね。

[赤の染みていく黒は重く。
 指差しに同意した。]

(498) 2014/11/19(Wed) 02時半頃

【人】 道案内 ノックス

[ナイフを使い、生成りの布を裂いて包帯にした。
 傷を塞いできつく締める。

 ノックスは1枚、己の服を脱いでトレイルに被せた。
 どうせ取りに行くのなら、薄着になっても平気だと。

 両手で掬った湯で、髪と顔とを軽く洗ってから。
 連れてきたようにトレイルを抱えあげた。>>499

 ……?

[閉まっていた扉を、開ける。
 鳥の、やけに煩い声が聴こえて――]

(501) 2014/11/19(Wed) 02時半頃

【人】 道案内 ノックス

―カナリア/1階―

 ……シメオン か?

[目に入ったのは、喰われ、そのままにされた遺体だった。
 散る髪は、触れるのを躊躇った色。

 死んでしまった――…モノ。


 腕の中の愛し子に、声をかける。
 見なくて良いの? と。

 いつもなら強く抱き締めて、見せないように、聞かせないようにするのに。]

(505) 2014/11/19(Wed) 03時頃

【人】 道案内 ノックス

[見ると良い。

 君の望んだものの、結末を。


 大きな衝動の過ぎた、跡を。
 ノックスは、‘保護者’だから。]

 フィリップ。ホレーショー……。

[酷く、残念だよ。本当に。

 ノックス達と代わるように、鳥は湯に羽根を濡らして。跳ねる水音。]

(513) 2014/11/19(Wed) 03時半頃

【人】 道案内 ノックス

[腕をつつくのは、ノックスが綺麗にした指だ。

 階段に向かうと、見上げる位置にフランシスが居た。>>508

 ………

[唇が言葉を紡ごうとして、何も出来ないまま。
 身を預ける小さな体を抱き締め直し、1歩、また1歩と階段を上がった。**]

(516) 2014/11/19(Wed) 03時半頃

(………良かったね。)

[と。耳の良いトレイルは、耳を塞いでいたから。


 唇は音を形取る。**]



――、っ……!

[痛いところを、突かれたような、表情を浮かべる。**]


道案内 ノックスは、メモを貼った。

2014/11/19(Wed) 03時半頃


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