人狼議事


19 生まれてきてくれてありがとう

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


[森に近い、村外れの粗末な小屋の中。月光を浴びながら、一人の女が糸を紡ぐ。

時に、銀色の光が注ぎ込む窓辺から――。


森から村へと続く小途を、慈しむように眺めながら]


 あの人の生まれた村を静かに見守ってきたわ。
 あの人の愛した村を、私も愛してきたわ。


 でも――。

 もし、村が悲しみのうちに滅びるようなら――。
 どうすれば、いいと思う?

[誰ともなく問いかけて]





[そんな事は起きないで――


   そう、願いながらも。]


.


愛する人の死を告げられるのは、辛い、わ。

自分の命が天に召す神様の御手により、刈られるよりも辛いこと、よ。
魂が千切られるような、痛みと悲しみに晒される、の。



埋めきれない空白を、疵を、魂に深く残すの。
それを埋めることなんてできるものでは無いわ。


 あの人が愛したこの村が悲しみにくれるのなら――。
 あの人の愛したこの村の人々が、身近な人を、村の人を失い。

 魂に喪失という残酷な疵を受けるのなら。

 私の手でできる事を――。

 し て、あげる――。

[例え、自らの手を赤く染めたとしても――

丸い銀の円盤を、静かに眺めながら心の奥で思って。]


 初めて目を覚ましたときにあったのは、
 幸せそうな笑顔と自分の泣き声でした。


 子どもの頭を撫ぜる親はどうしてあんなにも幸せそうなんでしょう。


 もうこれ以上は無い、と思える平凡。
 当たり前のことが当たり前にある奇跡。

 理解したらもう失っているもの。


 病気になった、と聞きました。
 詳しいことは分かりません。
 誰が病気になったのでしょうか。
 パパとママじゃありませんように。
 せめて私でありますように。


 パパもママも隠れて出てきません。
 必死に探し回るかくれんぼ。
 外は雨が降っていました。
 雨はいつも通りに音を奏でていました。


 パパとママは死んだらしい。
 嘘だ。


 何度も呼びました。
 パパ。
 ママ。
 隠れてないで出てきてよ。
 私は自分を偽って、平気な笑顔を作っていました。


 その日初めて、私は本当に、
 パパとママの為に泣きました。
 自分を騙すのをやめた途端、涙が溢れて止まりませんでした。


 パパとママはびょういんで
 なんにちも、苦しんだ末に逝ったのだそうです。
 そんなの聞きたくなかった。


 墓前に立つと涙が溢れます。
 どうして苦しんで逝ってしまったんだろう。
 どうして楽に逝けなかったんだろう。
 何を責めたらいいかわからない。


 パパとママがいない毎日が目まぐるしく過ぎていきます。
 私はいつしかパパとママがいないことが当たり前になりました。
 私は私だ。


 いつしか、私は、この記憶を封じて生きてきました。
 だけど今、鮮明に思い出せます。
 ソフィア、と呼んで呉れた優しい声。
 パパとママを蝕んだ病気。
 最後に頭を撫でて貰った刻。


 すべてはしあわせで
 すべてはふしあわせな
 おもいでです。


 わたしに できることは
 くるしまずに いかせてあげること。


 こんなときなのに、不謹慎だけど
 どうか、わらってください。**


奏者 セシルは、メモを貼った。

2010/07/03(Sat) 10時頃


 ねえ、あなたは何を望む?

 あなたの大切な人が――。
 死から逃れる事のできない、その日に遭遇したら。
 共に行く事を望む、かしら?

 それとも、その人を看取って――。
 短くとも、その死を悼んであげたい?

[共に生きる選択は、病の蔓延を告げられたこの村では、ほぼ難しいけれど。

自らに出来る、ことを。死の馨を纏わせた女は、そっとソフィアに告げて――**]


【人】 奏者 セシル

 ……なるほど。

[ギリアンのこたえ>>97に、澄んだ水に目を落として頷いた。
彼にとって、それはぼんやりした都合良く縋るものではなく、
もっと大きく、すめらかで、すべてなのだろうと、その信心の深さに頭を垂れ]

 貴方にとって、死は恐れるものではなく、訪れるべきものなのですね。

[敬意をこめた眼差しで、墓掘りに笑むと。
良い話の御代にと、夜食にしようと思って持ってきた最後の食料、パンをテーブルに置き、邪魔にならぬ程度片づけを手伝ってから、彼の家を後にした]

(190) 2010/07/03(Sat) 16時半頃

【人】 奏者 セシル

 ……そう、ですか。

[時間も時間だし、弾きに行くのはまた明日で良いかと。
自宅に帰って、いつものように寝床に潜り込んだ目覚めは、扉を叩く音で。

半ば寝惚けたままで、訪ねて来てくれた自警団員の話を聞いたものだから、本当に分かっているのか、念を押されてしまった]

 いえ、ちゃんと聞こえております。……いえ、いえ。お勤めご苦労様です。
 そういうことなら、行かないので。ええ。……ああ、ただ、手紙だけ、一緒に乗せて行っていただけますか。

[手早くと言われ、ぱたぱた部屋に戻り。
便箋を取り出すと、世話になる予定だった雇い主へ文を記した。

村に伝えられた病気のこと。予定に穴を空けてしまう謝罪。
それから、ひとつ売れ残してしまったランプを、そちらで使って貰えればと嬉しいと。

検疫に引っかからなければ良いけれど、と願いつつ、それを渡し。
慌しくまた、別の家へ走る彼を見送って、目を瞑る]

(191) 2010/07/03(Sat) 16時半頃

【人】 奏者 セシル

[ひと。おと。ひづめ。しゃりん。あるいは、なきごえ。
明日になったら、営みによる全てのおとが消えてしまうのかもしれない。
だから、扉を開け放したまま、部屋に戻らず。
軒先で、全てのおとを子守唄に、そのまま眠りに落ちた]

(192) 2010/07/03(Sat) 16時半頃



 これは私の進化の過程の一頁です。

 


 生まれてから、23年。
 私は初めて自分の足で立っている感覚に気づきました。


 ねぇパパ、ねぇママ。
 私は恋をしたんだよ。


 一人で息をするのがつらいから、
 あの人と一緒に呼吸をしたいと思う。


 手が生えました。
 人に触れたいと思う手です。

 すっと伸ばすと、あの人に触れられそうだった。
 なのに何故だろう。

 この手はあの人を包みたいのに、
 傷つけるナイフに変わってしまうんです。


 触れれば触れるほどに傷を付けて、
 あの人を殺してしまいそうだ。

 じゃあナイフを放つその前に
 あの人を殺してしまおうか。
 それがあの人の心を傷つけずに済む方法じゃない?


 そんなの厭だ。


 一層、二人息絶えて。
 何もかもを失ってしまうべきなのでしょうか。

 だけど、私は進化する。
 私はまだ、進んでいく。

 あの人を失っても、私は未だ終わらない。


 
 だから 私は生きたい。


【人】 奏者 セシル

― 翌朝 ―

[完全に音が途絶えたわけではなかった。
そこかしこに、こえとおとがする。

手持ちの楽譜全てと、酒瓶と、細々した色々が詰め込まれ、少々不恰好になった鞄を提げながら、それでもいつもは人と行き違うこともあった通りを歩く。

いつものように、ただ歩く。

そうして立ち止まったのは、自宅の次に足を運んでいるアレヴィ家の前。
いつものように、気負いなく。ただ、戸を叩こうとする手が、少し彷徨ったけれど、結局は伸ばされ]

 っ、

[すか、と内側から開けられた為に、空振りした]

(196) 2010/07/03(Sat) 17時頃

奏者 セシルは、メモを貼った。

2010/07/03(Sat) 17時頃


【人】 奏者 セシル

 ……だから、ちゃんと、支度を整えて外に出ろと。

[反射的に抱きとめて、さて、どうしたものか頭は回らなかったが。
ほぼ反射に近い反応で、いつもの小言は口をついた。

何とはなしに、悲しげにも、安心したようにも見えるだろう表情で、見上げる頭をぽんぽん撫でながら。
居るんだなあ、なんて確認していたりする]

 なんでって。もう生活の為に出稼ぎしなくて良いなら、此処に居るよ。
 此処以外に、死に場所なんて無いし。まあ、オルガンの傍で死ねたら良いけど。

 お前こそ、何で。……死んだら、元も子も無いだろう。

(199) 2010/07/03(Sat) 17時頃

【人】 奏者 セシル

 そう何でも細かいで済ませるから、お前はいつまで経っても色気のひとつも無くて、まったく……。

[はあ、と溜め息を吐きながら。
何か変えるつもりもなかったけれど、こうもいつも通りの言葉しか出てこないのに、可笑しくなって、ミッシェルの頭の上で、笑いを零すも。
切実な表情に、目を細めて笑みを消し]

 どうして、此処じゃないと駄目なんだ。
 おれは門外漢だけど、作るだけなら、道具さえあれば街でも何処でも、出来るんじゃないのか。
 ……アレヴィの小父さんが、遺言でも残したのか?

[今から街へ向かうことは出来ないけれど、それでもそう、真剣に問いかけ。
ただ、自分のことについては、軽く笑い]

 おれは、だって。生きてる限り、弾けたらそれで良いから。

(201) 2010/07/03(Sat) 17時半頃

奏者 セシルは、飾り職 ミッシェルの目元を、笑んだまま、柔く指先で払ってやり。

2010/07/03(Sat) 17時半頃



 そう、あなたは生きたい、のね。

[その言葉を聞けば、それ以上は今は語る事無く。
静かに、彼女の進化を、歩む道を見守る事を決めた。]


【人】 奏者 セシル

 ……まあな。何かあった時に、自分は村を空けがちだし、誰か安心して面倒看てくれるやつを見つけて欲しかったのも、小父さんの墓前に花嫁姿見せてやりたいっていうのも、結局は、おれの考えるお前の幸せでしか無かったから。
 別に何言わなくても、良かったのかもしれないとは、思ってるよ。

[今のまま、と何でもないその言葉が、ひどく寂しく響く。
寄る辺無い子供のように、服を握るミッシェルを、柔らかく抱きしめた]

 ……そうか? 小父さんは、此処でないと作れないと言っていたけれど、此処では完成させられなかったんだろ。
 だったら、もしかしたら、外で作ってみたら、案外あっさり出来たかもしれない、とか考えないのか。

(205) 2010/07/03(Sat) 18時頃

【人】 奏者 セシル

 お前には、そういう、出来るかもしれないこれから先があるけど。
 おれは別に、そうでもない。演目に、急に穴を空けるのは申し訳ないけど、チャンスを待ってるやつはいくらでも居るんだから、おれが弾かなくてもすぐに良くなる。
 だったら、此処で最後まで弾いていられれば、それで十分過ぎるくらい、幸せだ。

[いつも気丈にやり返してくる声は震えていて。
ゆらぐ瞳が、湖みたいで綺麗と、柄にも無く思えば、少しだけ理由に嘘を吐いて。
ふ、と微か苦い笑みを浮かべ、あやすように額にくちづけた]

(206) 2010/07/03(Sat) 18時頃

奏者 セシルは、飾り職 ミッシェルの頬を撫で、ただその雫を拭い去ろうと。

2010/07/03(Sat) 18時頃


【人】 奏者 セシル

 そりゃな。だから、駄目だったのかもと思うが。

[顔を埋めてしまうのに、どうした、と問いはするけれど、上げさせるわけでもなく、ただ髪を撫でつけながら]

 ……居なくなった人間の表情って、厄介だよな。どうしたって、もう上書きされないから、消えやしない。

 ――ばぁか。おれだって、お前が死ぬのなんて嫌だから、こう言ってるんだろ。

[駄々に困った大人のような、それより割り切れていない困り顔で、やっぱり笑って撫でてやるくらいしか、今出来ることはなくて*]

(213) 2010/07/03(Sat) 18時半頃

奏者 セシルは、流浪者 ペラジーは、あるじと一緒に行ったのだろうか、と馬蹄のあとを見て、ふと思った。

2010/07/03(Sat) 18時半頃


奏者 セシルは、メモを貼った。

2010/07/03(Sat) 18時半頃


 だけれど、

 もしも、


 "その時" が 在るならば

 私など切り捨てて下さい。


 それも、私の、願いです――――


 ”その時”

 あなたがどの道を選択するにしても。
 あなたが何を望むにしても――…。

 私が、その時に生きていられたら――…。


 あなたの希望に添うように、するわ。


【人】 奏者 セシル

[子供に戻ってしまったように泣くミッシェルを、撫でながら抱きしめていたのは、どれくらいのことだっただろう。
彼女に死んで欲しくないとは思えど、心のままに泣く方法なんて、とうに忘れてしまって。
ばかでも良いと泣く彼女を、少し羨ましくも思ったりもした]

 ……ヴェス?

[ふいに、弟の声が聞こえたように思い、視線を上げる。
常の、愛を叫んでいるそれとは随分、違う声音。

ヴェンリッヒ邸の様子を見に行こうと思っているんだが、一寸。とミッシェルに断ってから、その姿を探して、きょろ、と通りを見回しながら進み]

(239) 2010/07/03(Sat) 21時半頃

奏者 セシルは、メモを貼った。

2010/07/03(Sat) 21時半頃


【人】 奏者 セシル

 ヴェス。何かあったのか。

[その姿を見つければ、小走りに駆け寄って、すらりと高い彼を見上げ。
今の事態を考えれば、間抜けとも思える問いを掛け]

 おれは行かないよ。お前は……行かないのか?

(241) 2010/07/03(Sat) 22時頃

【人】 奏者 セシル

 ……そう? 馬鹿と、ヴェス自身が言うことは、いつもと言うほど無かったような気もするけど。

 案内は、荷の運搬に慣れているひとが上手くやってくれていると思うよ。おれは何時も、乗せて貰っているだけだから、口を出すほどじゃない。

[落ち込んで、いるのだろうか。
話を聞いたなら、それも当然のことなのだろうけれど、何だか。
緩く首を傾げたまま、彼の口上を聞き]

 ……今更なんて。もしヴェスが、そうしたいと本気で思ったんなら、おれは力を貸すよ。
 あの頃から年月が経ったからこそ、……ヴェスが、そうしたいのなら。

[その言葉が纏うくらさを、振り払うように首を振る。
悲しげな素振りは見せない。だって、そうさせてしまったのは自分なのだから、そんな権利は無い。
何処かぼんやりした、常の表情で、ただ真っ直ぐ彼を見上げ]

(248) 2010/07/03(Sat) 22時半頃

【人】 奏者 セシル

 笑わないよ。おれが、ヴェスの何を笑うと思うの。
 どうしてそう、自分で片付けてしまう?
 彼女への想いの伝え方も、彼女がどうしたいのかも。
 街へ一緒に行きたいと、伝えたわけでもないんだろう?

[一息に言ってしまってから、ひとつ、笑う。
それは勿論、彼へ向けてではなく]

 ……それとね。あのひとは、おれとは何でもなかったんだ。
 おれに気遣ってか、あのひとは何も言わなかったし、おれも自分から否定するのが嫌で、教えるのが今更になってしまったけどね。

(249) 2010/07/03(Sat) 22時半頃

【人】 奏者 セシル

 ……ミッシェル。

[一拍置いてから、おかえり、と躊躇う表情の彼女へ、柔く笑み。
ん、と考えるような仕草をしてから]

 双方向の愛って奇跡かもね。みたいな。

[ふい、と首を傾げた]

(252) 2010/07/03(Sat) 23時頃

【人】 奏者 セシル

 おれも、叶え方なんて分からない。

[首を傾げるミッシェルに、雛鳥みたいだと、くすり笑うも。
ヴェスの問いかけに、笑みを収め]

 おれは、何処へも行く必要が無いなら、此処に居たいから、此処に居るよ。
 願っても動いても、叶うとは限らないけど、どちらもしなければ、まず叶わないさ。

[何だか、まともに目を合わせたのが久しぶりの気がして、こんな時に少し嬉しくなった。
でも、それも、答えへの想いも、表情には出さぬままで、見つめ返し]

(256) 2010/07/03(Sat) 23時頃

ヴェス。
愚図ってても、死んじゃうんだろうけど。



私には、何もできないよ。
セシ兄は、私のこと、見てないもん。


私は、ヴェスみたいに。

まっすぐに気持ちを伝えることなんて、出来ない。


どうすればいいか、わかんないもん。


【人】 奏者 セシル

 此処でも弾くよ? 素晴らしいことに、この村にはオルガンもピアノもある。

 好きにするし、ヴェスも好きにしたらいい。
 聞き飽きたと思うけど、使えると思った時には声を掛ければ良い。

 ご忠告、ありがとう。大丈夫さ、……おれはいつだって、やりたいことしかやってないから。

[皮肉げなその表情のほうが、常の彼らしいけれど。
少しだけ、残念な気分を感じつつ、踵を返す背を見送り、風に運ばれた呟きに、無言で口端を上げた]

(261) 2010/07/03(Sat) 23時半頃

【人】 奏者 セシル

 そりゃね。出来れば叶えたいと思うものなんじゃないか。

[小さく息を吐いたミッシェルの頭を、ぽんと撫で]

 さて。今度こそ、ヴェンリッヒ邸を見に行くか。
 誰も居ないなら居ないで、火事場泥棒宜しく、ピアノを弾かせて貰おうなんて思っては、 ……ん。

[歩き出した先、常ならば人の波に遮られ、其処に人が居ようと気にならなかっただろう場所。
支度をするでもなく、無言で其処に居る少年>>258の姿に、目を細めた]

(262) 2010/07/03(Sat) 23時半頃

だから 諦めるのか?

だったら 厚意に あぐらでもかいてればいいさ。
言葉じゃなくても 出来ることくらいあるんじゃないのか?

モラトリアムは 長くないぜ


─…っ

[心で呟いたことに、返事が返ってくるとは思わなかったから驚いたものの。
何故、と思わなかった自分もいて。]


…諦めたく、ない。

私のこと、見てなくても、子供扱いでも。
セシ兄に、笑ってて欲しい。

…ありがとね、ヴェス。

ヴェスも。諦めないんだね。


さて――

[聞こえるということ、伝わるということ。一呼吸の間にどうでも良くなって]

どうだかな。
願っても動いても叶わないことは あるからな。
要は 自己満足出来るかどうか それだけだ。

だから――礼を言われる筋合いはない。

[いつものようにざくりと切り捨てて]

まぁ――脈はなくもないんじゃないか?

[皮肉るように言って話を打ち切った]


奏者 セシルは、飾り職 ミッシェルが声を掛けるのに任せ、ひらりと手を振ってから。

2010/07/04(Sun) 00時頃


うん、それでも。
ありがとう、ヴェス。

脈?
─…ないよ、絶対。

セシ兄があのひとのこと、忘れるわけないじゃない。

[もう話す気はないだろうヴェスに、それでも礼を言って。
儚い笑みをたたえたまま、彼の言葉を否定した。]


【人】 奏者 セシル

[行くところが無い、という答えは多分、珍しくないのだろうけど。
口にしたのが少年だからか、些か痛ましいいろを浮かべそうになって、軽く目を伏せ]

 ええ。オスカー君は……此処で何を?

[問いには頷き、ふ、と広場を見回せば、別の姿>>263がやって来るのが見え。
ぼうっとしていると危ないですよ、と空を見上げるひとへ声を掛けた]

(270) 2010/07/04(Sun) 00時頃

【人】 奏者 セシル

 そうですね……。
 此処と大通りは、村の中でも大抵、賑わっていましたから。

[視線を巡らしても、すぐに人影を誰なのか判別出来てしまう今。
小さいなりに、自給自足で活気を保ってきた姿を、鮮明に思い起こすのは容易いことで、その落差に軽く胸元を押さえた]

 考え事、ですか。

[静かになった今は、むしろそれに相応しいかもしれないが。
良い考えは纏まりましたか、と考えを巡らせていたんだろう少年の頭をぽんと撫で、訊いてみる]

(274) 2010/07/04(Sun) 00時半頃

【人】 奏者 セシル

 あれ、さり気なくおれ達も物好きにされている気がします。

[ミッシェルとサイラスの遣り取りに、きょんとした声で呟くものの、表情は真面目なようで笑みを含み。
彼の顔を見れば、その妹が昨日、ギリアンの家で見せた不調が過ぎって、そのせいもあるのかななんて考えたりもするけれど]

 ああ、サイラス君と喧嘩なさってたのですか。
 それで……

[なるほど、と昨夜の言動をひとり納得する様子で、うんうん頷くだけだった]

(278) 2010/07/04(Sun) 00時半頃

奏者 セシルは、メモを貼った。

2010/07/04(Sun) 00時半頃


【人】 奏者 セシル

[オスカーの答えに、それは良かった、とこくり頷き。
むくれ顔でサイラスを見上げるミッシェルに、くすくす笑っていたが]

 ? いえいえ。
 可愛いものだと思いますよ。

[口を曲げる彼に、むしろ自分から巻き込まれに行った物好きは、ひらひら手を振った]

(284) 2010/07/04(Sun) 01時頃

【人】 奏者 セシル

 ああ。……行くか?

[恐らく無人だろう屋敷だから、あまり急ぐつもりもなく。
ただ、ミッシェルが早く確認をしたいというようなら、それでも良いと、頷いて]

 早く、適当に仲直りなさって下さいね。

[いい加減、のニュアンスではない単語を反復して。
肩を竦めるオスカーに首肯した]

(291) 2010/07/04(Sun) 01時頃

奏者 セシルは、くすくす笑いながら、止めに入るでもなく眺めている。

2010/07/04(Sun) 01時頃


【人】 奏者 セシル

[くすくす笑いを残したまま、ミッシェルに頷き返して、ぽんと頭を撫で]

 ん。それでは、お二方。

[サイラスとオスカーに会釈すると、屋敷へと向かっていった]

(296) 2010/07/04(Sun) 01時頃

【人】 奏者 セシル

 いじめなら止めるさ。じゃれあいを止める程、子供じゃない。

[恨めしげな視線を流し、飄々と返した]

(303) 2010/07/04(Sun) 01時頃

【人】 奏者 セシル

 や、今のは別にお前のことを言ったわけじゃ…… どうした。

[拗ねたような呟きに、ぱちり瞬き。
横合いから、頬をつまんだ]

(308) 2010/07/04(Sun) 01時半頃

【人】 奏者 セシル

[恨めしげな眼差しは、やっぱりさらっと流したけれど。
目を伏せての呟きに、ふむ、と考え]

 しおらしくしてれば、年相応に見えないことも無いが。
 そんなん、らしくないからな。そのままが良い。

[悩むと縮むぞ、と笑いながら頭を撫でる手は、意図して乱暴に。
悲しげな表情が大人びて見えたとは、きっと言うことはないのだろう。

そうして、手を引かれるのが新鮮だなと思いつつ、屋敷へ着けば、意外な取り合わせに、暫く瞬きの回数が増えたかも知れず*]

(320) 2010/07/04(Sun) 02時頃

奏者 セシルは、メモを貼った。

2010/07/04(Sun) 02時頃



 私は何を誤っているのだろう。
 


 好きなのに、こんなにも大切なのに
 私の言葉はナイフになってしまうんです。

 器用な恋愛なんて出来なくて。
 いつもいつも、付き合った人を捨ててきた罰なのでしょうか。


 甘い誘惑でもなく、
 快楽でもなく、

 もっともっと純粋なものが私には分からない。


 腫れ物に触るように接するなんて誠意が無い。

 私は正直です。何処までも正直です。

 そう、私が正直になればなるほど、嫌われてしまう。



 もう、一層―――死んでしまいたい。
 


 そんな、絶望感に、苛まれています。

 だけど、私にとってピッパという人はとても大切で。

 大嫌いな私が死んでも泣いてなんて呉れないかもしれないけれど

 それでも…――


 もしも、万が一
 
 ピッパさんが私を亡くしたことで悲しむこと

 その可能性がある、限りは

 私は、未だ、死ねない。



 私は……

 私は、

 何を、誤っているんだろう。
 


 パパ、ママ。
 はじめての恋で、めげそうです。

 だけれどパパとママが病に苦しみながらも
 最期まで必死に生き抜いたことを忘れない。

 私も苦しみながら、もがきながら、
 大切な人の幸せを――**


【人】 奏者 セシル

[ヴェスが縮んだら、昔みたいに肩車でもしてやるかな、なんて怒るミッシェルに笑って返しながら、着いた屋敷の庭先には。
意外な顔ぶれが並んでいたけれど、今更、誰が何処に居てもおかしくないか、という気もしつつ、会釈し]

 アイリス君こそ。
 ……転ばないよう、お気をつけて。

[笑顔で走っていく少女の足取りを、心配げに見送り。

グロリアの矜持を、不自由な身と思わないわけではなかったけれど。
ミッシェルが彼女から離れれば、失礼、と断ってから、手の甲に敬意を表するくちづけを落とし]

 おれは、ピアノがあれば勝手にもてなされていますから。
 食料は未だありますよね。シェフと比べられると申し訳ないことになりますが、見繕って参ります。

[応接間へ向かうグロリアに、礼をとって見せれば、そのすぐ傍らに居るミッシェルにもそうする形になり、何だか可笑しな気分になりながら。
厨房へ向かうと、先に湯を沸かしていたラドルフの声に、くすりと笑んだ]

(387) 2010/07/04(Sun) 11時頃

奏者 セシルは、メモを貼った。

2010/07/04(Sun) 11時頃


[何処からか響く声が、砕け壊れた魂に響く。]

 あなたは、立派よ?
 逃げなかったんですもの――。

 真っ直ぐに向かったんでしょ。

 思うところを、気持ちを伝えるため、に。


 私は逃げた、卑怯にも、自分の気持ちを隠して逃げたの。
 好きだったの、愛していたのに。



 怖かった、から。


 逃げた結果――。





 生まれたのは、別れ。

 あの頃に戻って、自分を変えたいと。

 何度後悔の涙を流したかしれない、わ。



 そして、私の死は直ぐ其処まで迫っている。
 私の心は壊れたまま――




 10年以上も
 深い深い疵を負った心の底で。

 ――時を止めたまま眠っている。


 でも、あなたは――。
 勇気をもって、想いを告げたの。

 
 最期まで生き抜くために――。

 最期の時を後悔しない、ために。


 それは――…。
 とても、大切なこと。



 あなたが、生きた証、よ。


 あなたの想いが届いて、――…。
 少しでも、あなたのために。

 大切な人が心を動かしてくれる事を。

 私も祈る、わ。






 あなたは私の鏡のような存在だから――…。


.



 あは、
 あははは、
 あははははは!!
 
 ―――、っ

 あははははははははははははははは!!!
 


【人】 奏者 セシル

 …… 良いんでしょうか、お嬢様にこんな簡単な料理、お出ししても。

[いつもミッシェルに出すメニューをそのまま、食材のグレードは随分と違うけれど、同じ手順で用意し掛けて。
はた、と考えつつも、慣れた手は準備を進めていく]

 材料と時間さえ間違わなければ、煮込み料理くらいなら作れるようになると思いますよ。
 サンドウィッチくらいなら、すぐにでも出来ますし。

[良ければお教えしましょうか、と今更と言う青年を、片手間にぽんと撫でた]

(406) 2010/07/04(Sun) 16時半頃

[サイモンがあげた狂気の哂い声――。

でも、女の耳には、
それとは別の、狂ったような女の哂い声も届いた気がして――]

 ――…。

[周囲を見渡しても、女の姿は見えない。

何処か痛々しく感じる女の哂い声が、ただ耳に残った――**]


【人】 奏者 セシル

 お屋敷に残って居るのは、ラドルフ君とお嬢様だけでしょうか?

[急拵えでなく整えられた屋敷の様が、静けさを際立たせ。
皿を取る音ひとつも、ひどく響くように感じるから、それは問うまでも無いことではあった。

老執事が押していたのか、人の使っていた慣れはあるものの、そうとは見えない程磨き上げられた配膳車に、4人分の食事を載せ。
顔どころか、天井まで映す、値段の知れない食器に、何ともカジュアルな平民の食事が盛られている様は少々可笑しいが、仕方が無い。

から、かた、と些か不慣れな音を響かせて、お茶の準備も出来たのであればラドルフと共に応接間へ向かい]

 失礼します。お食事の用意が出来ました。
 ……?

[ノックをして入った部屋の窓越し。
雨雲にしてはおかしな黒雲を、訝しげに見遣った]

(427) 2010/07/04(Sun) 21時半頃

奏者 セシルは、メモを貼った。

2010/07/04(Sun) 21時半頃


【人】 奏者 セシル

 ……かもしれません。
 どうする。お前の家のほうじゃないと思うが……。

[今から行っても、鎮火には遅すぎるだろうし、今更家が燃えても大して困りはしない。延焼するほどなら別だが。
グロリアに頷いてから、ミッシェルに問い掛けた]

(435) 2010/07/04(Sun) 22時頃

【人】 奏者 セシル

 ん。
 ……、お嬢様も、調子がそれほど悪くなければ、いらっしゃると良い。

[ミッシェルらしい答えに、頷いてひとつ頭を撫で。
遠慮がちにグロリアへ尋ねるのに、暫し考えてから、そう口を出した]

(438) 2010/07/04(Sun) 22時半頃

【人】 奏者 セシル

 お気になさらず。蓋のある食器というのは、便利ですね。

[グロリアに、ふるり首を振って、配膳車の下からつるりとした蓋を取り出すと、かぽかぽ、皿に被せてしまい。
見上げるミッシェルには頷きを、グロリアへは礼をとるかたち]

 出立が慌しくて、火の始末を疎かにした者が居たのかもしれません。
 そうとなれば、急ぎましょう。

[実際のところ、自然発火の可能性は低いだろうと思ったが。
擦れていないグロリアの発想に、微笑ましさを感じて、そう答え]

 部屋はともかく、門には施錠をしておいた方が良いかもしれませんね。

[そうとだけ、忠告した]

(443) 2010/07/04(Sun) 22時半頃

【人】 奏者 セシル

→ 火事の方角 ―

[グロリアが鍵を持てば、斜めから手を出して傘持ちを。
上等な傘が、煤で黒くなると勿体無いな、なんて小市民的な考えをめぐらせながら]

 ……まあ、何があるか分からんからな。

[あの屋敷以外で過ごせないだろうグロリアの為には、物騒な輩に注意するよう伝えた方が良いんだろうとは分かっていたが。
どうせなら、さいごまで、その擦れていない綺麗な部分を大切にしてやりたい気持ちもあり。
首を傾げるミッシェルに、目を合わせるでもなく、曖昧に言葉を返すのだった]

(451) 2010/07/04(Sun) 23時頃

奏者 セシルは、メモを貼った。

2010/07/04(Sun) 23時頃


【人】 奏者 セシル

― 屋敷の厨房にて ―

 どうせ死ぬ、なんていうのは、今に始まったことでもないですよ。みんな、どうせ死ぬのですし。

 でも、終わりがすぐ其処にあるから、先があるかもしれないという時には、しなければいけなかったことも、今はしなくて良い。
 なら、やりたいこと、やってみたいことを、最後までしていたって良いんじゃないかと、おれは思うのですけれども。

[死んで欲しくないひとは、勿論居る。
というか、村の誰の死も見たいわけが無い。

けれど、終わってしまうしか、ないのなら。
グロリアに、火事だけでなく様々な要因で、壊れていってしまうかもしれない村を、無くなっていってしまう前に見せたいと思ったのと、同じに。

常に、何もかもを諦めたような青年にも、何か。
してやりたいと思っているのだけど、してやれる事があるのかさえ、分からないのだった]

(454) 2010/07/04(Sun) 23時半頃

【人】 奏者 セシル

 ……お嬢様?

[ミッシェルへの応えに、詰まった音が混じれば、体調が優れなくなったのかと窺い]

 ええ。……熱気に中てられて気分が悪くなるようでしたら、すぐに仰って下さいね。

[足早に進む彼女について、歩調を速め。

煙の匂いが、かなり鼻をつくようになった頃]

 ――…、これは……

[幸い、付近に延焼する家は無く、燃えるものが尽きてきたお陰か、鎮火しつつあったけれど。
落ちかけた陽に照らされて、いよいよ赤く、骨組みに燻る火に、空いた手を気休めに払いつつ、眉を顰めた]

 ……恐らく、住人は大丈夫でしょう。今朝方、もう人の気配はしませんでしたから。

(457) 2010/07/04(Sun) 23時半頃

【人】 奏者 セシル

[嫌な想像、と答えが返れば、気遣う眼差しで首を傾げ。
何故、と幼子のように不思議がるグロリアを、少しだけ、困ったような笑みを浮かべて見つめ。
ぽん、とミッシェルにそうするような軽さで、見回す頭を撫で]

 置き去りにされたランプが倒れて、誰も気づかぬうちに大事になったのかもしれません。
 そう、おかしな事でもないですよ。

[持っていて下さい、と傘を彼女へ返すと]

 暗がりで誰か躓いて、火傷でもしたら事ですし。
 火が残っている箇所だけでも、冷ましましょう。

[ラドルフの声が、問いかけか独り言か、判別はつかなかったけれど。
手伝っていただけますか、と声を掛けて、井戸へ走った]

(463) 2010/07/05(Mon) 00時頃

【人】 奏者 セシル

 ……かもしれません。そうではないかも、しれません。

[走る間際、問われた声>>461に柔く笑み。
だからおれも、やりたい事をやるんですよ、と促すでもなく足を進めるのだった]

(464) 2010/07/05(Mon) 00時頃

 鏡…―――

[ぽつ、と呟く。
 彼女の言葉に対しての、感想が、喉元で引っ掛かる]

 貴女は、

 つらかった、でしょう。

 ぶつけようの無い、想いを抱えるのは

 とても残酷だわ――


 ある妊婦が、隣の魔女の家のラプンツェルという果実を
 食べたくて仕方なくて、
 夫は「ラプンツェルを食べさせなければ死んでしまう」と
 魔女に乞いました。


 魔女は生まれてくる子と引き換えに、
 ラプンツェルを好きなだけ食べて良い、と言いました。
 そして生まれてきた子は、魔女に浚われてしまいました。


 子はラプンツェルと名付けられ、
 外に出られないように、塔の上で育てられました。
 魔女はラプンツェルの長い髪を伝って、塔に登り
 それが魔女とラプンツェルの会う唯一の方法でした。


 ある青年が、ラプンツェルの髪を伝い、塔に登りました。
 二人は一目見て、互いに惹かれ合い、何度も逢瀬を重ねました。
 口付け、身体に触れ、深みを知る。
 背徳的な逢瀬。


 ラプンツェルが子どもを孕んだと、知り、
 魔女は怒り狂って、ラプンツェルを塔から追い出し
 遠く遠くへとやりました。


 青年はラプンツェルの行方が分からず、
 絶望して塔から身を投げ
 失明してしまいました。


 それから暫しの時が経ち、
 ラプンツェルは、双子の男女と一緒に暮らしていました。


 青年は、ラプンツェルと再会し、
 ラプンツェルの流した涙によって、
 青年の目は奇跡的に再び光を取り戻しました。


 そうして二人は、しあわせに、なりました。
 めでたし、めでたし。


【人】 奏者 セシル

[こんな時。いつもなら。
鎮火を待たずとも、煙の広がる前に、隣家はなくとも誰かが知らせて、誰かが消火にあたっただろう。

もう、誰か、は居ない。

桶を引き上げる単純作業の合間。
今までの村が、誰か、の善意で成り立っていたのを思い返せば、汲み上げた水の冷たさが身に染みた]

 ……まあ、そういうものですね。

[ひとりごちて、共用の桶を抱え。
[13]度往復する頃には、陽もすっかり落ちて、織火も消えるか]

(469) 2010/07/05(Mon) 00時半頃


 ……とってつけたようなハッピーエンドね。
 世界はそんな風に幸せに巡る筈が無いのに。

 ラプンツェルが子を孕んで
 青年が失明して
 かなしいかなしいおしまいにすればいいのに。


 貴女も、そう。

 姿を消して、
 互いの居場所も分からずに、
 絶望して、
 後悔して、

 ……世界の全てがハッピーエンドになるわけがないのだわ。





 そうと分かっていても
 無慈悲な世界に生きても、
 それでも、

 幸せを願うのが、人なのでしょうね。
 此の物語を幸せに終わらせた、著者のように――。


【人】 奏者 セシル

 危ないから、あまり近づくなよ。

[ミッシェルも手伝うなら、止めはしないが、火元からは遠ざけようとして。
粗方消し終われば、手を水で流してから、お疲れ様、とそれぞれをぽんぽん撫で]

 お嬢様も。気分が悪くはなりませんでしたか。

(475) 2010/07/05(Mon) 00時半頃

[残響が掠める哄笑には、唯]

 ―――…。

[瞳に陰りを落とし、その眸を細めるだけ]


 幸せな、終りは――
 望んでも手に入れられないわ。
 
 それを望んでも、得られるのはほんの一握りの人だけ。
 多くの人にとっては、それは儚い願い。

 いいえ、一握りの人にとっても、他の人からみれば幸せなだけで――。

 本当は幸せではないのかもしれない、わね。


 でも、縋ってしまう。


 最期だから、特に――。

 幸せな終りを……。


 幸せなんてものは
 憧れる為に在るのかしら。

[ぱちり、と、瞬きをした]

 縋ってしまう、か。
 そうね。

 ……そう。

 なんだかんだ、言っても、
 それを望んでしまうのね――


 そして、私は……。

 終りに怯える人を――…。
 病から逃れたい人が――…


 縋りきれないのなら。
 せめて、永遠の眠りにつかせてあげることで――。
 縋っても得られぬ苦しみから


 ――解放をして、あ げたい、の。

 苦しみに満ち溢れてこの村が終るのは見たく、ないから。


【人】 奏者 セシル

 駄目じゃないと思うか?
 ……、心中になっても知らんぞ。

[ミッシェルが、何を想ってそう言ったのかは分からないが。
駄目だと言われるだろうことをあえて言うなら、何かしらの理由はあるのだろうと。

溜め息吐きつつ、とんとその背を叩いて、戸の形を成していない入り口に踏み入った]

(482) 2010/07/05(Mon) 01時頃

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


トップページに戻る


← ↓ ■ □

フィルタ

注目:セシル 解除する

犠牲者 (6人)

セシル
0回 (5d) 注目

種別

通常
内緒
仲間
死者
裏方
背景

一括

全示
全断
反転

ツール

クリップボード

ピックアップ

>>【】
(0.085 CPUs)
SWBBS V2.00 Beta 8 あず/asbntby
あっぱれ、うっかりアイコン by 小由流
人狼議事キャラセット by りりんら
管理 sol・laななころび