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[“少女の力”じゃ敵わない。
そんなこと。]
……わか、ってる…わかってるよ…
[ぽたりぽたりと涙が落ちる。
ヒトじゃなくて。
人狼で。
わかりたく、ないけれど。]
なん、で…なんでぇぇ……
[ヒト、だったのに。
ヒトとして、過ごしてきたのに。]
やああああああああっ
[自分の、変化が。]
[ 何故という疑問、それに対する解は持ちあわせては居なかった。
過去の己も、現在の己も。]
さあな……だが、外国のヤツがよく言ってたんだがよ。
Que sera, sera……『なるようにしかならねえ』って意味らしい。
[ いつしか表情からは笑みも、怒りも消える。
少女の変化を目の当たりにし、その言葉を呟いた。]
『なるようにしかならなかった俺達』は、これからどうなるのか……。
俺達の方法で聞いてやろうぜ……ヒトの神サマによ。
[ ただ、少女の変化を見守る。]
[笑みも、怒りも消えた表情をどこかきょとんと見上げて。]
…Que sera, sera……?
[ぼんやりと、言葉を反芻する。]
……あたし、たちのほう、ほう…?
[ ぼんやりと見つめ返す瞳に頷く。
そうだ、俺達の方法だ。
この爪で、牙で――ヒトを喰わなきゃ生きていけねえ体を使って聞いてやろうじゃねえか!
何で俺達はヒトじゃねえのか……人狼なのかってのをなァ!?
[ 答えの与えられぬ問、それこそがこの男の行動原理。
雲の上で安穏としているであろう神に届けとばかりの咆哮。]
………なんで、だろうね。なんで、なんで…
[漏れる呟きは、問いかけるわけでもなく。
そっと触れる花飾り。赤く咲く花飾り。]
……ヒト、だったんだけどなぁ…
[ぽつり、上を仰いで。
悲しげに、切なげに。
少女の呟きが、その場に響いた。]
[ 少女の呟き、酷くかすれたそれを聞き逃す訳はない。
強く握っていた肩を放して立ち上がった。
足音を立てず、そのまま扉へ。]
俺だってヒトだった。
ヒトとしてやってけると思ったこともあった。
でもな、なるようにしかならなかったんだよ。
[ 扉の前で立ち止まり、己に言い聞かせるように呟く。
微かなそれを同胞が聞きとがめたかなど気にすることもなく、部屋を出て階段を降りる。
己の特等席へ腰をおろし、目を瞑る。
複数の寝息を耳にして舌打ち、浅い眠りに身を任せた。*]
―回想・了―
【人】 墓守 ヨーランダ―集会所・2階― (62) 2010/07/04(Sun) 03時頃 |
【人】 墓守 ヨーランダ―現在・集会所― (73) 2010/07/04(Sun) 08時頃 |
【人】 墓守 ヨーランダなぜ、昨日が空振りだったと、……そんなに、言えるの? (74) 2010/07/04(Sun) 08時半頃 |
【人】 墓守 ヨーランダ[皆には、アイリスが霊能者だった可能性が考えられる。 (87) 2010/07/04(Sun) 13時半頃 |
よく聞いとけよ、フランシスカ。
――ヒトが何を思っているか。
俺達をどう思ってるか……なぁ?
[ 怒りの色はない――ひたすらに無感動の、冷たい響き。]
本能だってよ、フランシスカ!
[ 楽しそうな、自棄っぱちな声。]
つまり、だ。
ヒトがモノ食って寝て産んで増えるように!
鳥が空を飛んで歌って卵を産むように!
獣が他の獣を襲うように――俺達はそんな存在なんだとよぉ!?
[ 愉快そうに顔を歪める。]
見てみやがれ、ここに居るヤツの顔を!
どいつもこいつも……ヤニクだけじゃねえ!
ヨーランダもガストンもヘクターもミッシェルも……タバサまで!
みぃんな俺達を見付け出して殺すことしか考えてねえんだぜ!
[ 悲鳴を上げるかのように笑った。]
[ 涼しい顔で応える。
ガキが一丁前に何様のつもりだ?
ああ、ああ、人間様のつもりか。
たく、頭に血の巡ってねえガキだなぁ……。
[ 髪を掻き、目を瞑った。]
アホ臭えママゴトか、好きにすればいい。
[ そう言ってあくびをひとつ。]
……あたしが、みんなと違うのは、わかって、る。でも、あんな風に、言わなくたって、いいじゃない。
[ドナルドからは視線を外したまま、絞り出すように、そう“声”にする]
言うさ。言うに決まってるだろう?
[ 薄く笑った。
周りは人狼を探し出して殺そうとする者だらけ。]
現実から目を背けて逃げ道捜して回るガキが偉そうに。
俺に意見たれるんじゃねえ……耳障りだ!
[ 声なき声で吠えた。]
……背けてるよ。探してるよ。
[ああ、でも。
そんな道は、きっとどこにも。]
――勝手にしろ、俺はもう知らん。
[ そのような道は己には用意されなかった。
幾千の夜を飢えながら問うても見つからず、幾千の夜を爪で切り裂いても出ては来ない。
もうこちら側には、この問いに答えられる者はいないだろう。
それを口に漏らすのははばかられ、ただ突き放した。]
……冷たいんだか、優しいんだか、わかんないね、ドナルド。
[完全に空になったコップに視線を落としながら、ぽつりと。]
………ドナルド、処刑…され…るの?
さあな、知らん。
[ そっけなく言いつつ、扉へと向かう。
こちら側には俺の欲しい物なんて無かった。
[ それが無駄に飢えにのたうち回り、無駄に腹を満たした末の結論。]
それが有るんなら、何処へでも行ってやるさ。
[ 扉に手をかけ、外へ。
赤い月が、出迎えるように。]
もし『そっちにもそんなものは無い』って言ってみやがれ、神サマよぉ?
――その首、喰いちぎってやるからなァ!!
[ 最期に、遠吠え。]
[響いた遠吠え。ぽたり涙が腕に落ちた。
その涙は何を意味していたのか。
少女自身にもわからないけれど。]
……きっと、きっと、ある、よ。そっちには。ある、よ…
[彼が、何を欲していたのかさえ、知らないけれど。
ぽたりぽたりと溢れる涙をぬぐって、風に“声”を乗せた]
[ 足元、赤い影が迫る。]
ほら、俺はココだぜ?『狂気の桜』よぉ?
【人】 墓守 ヨーランダ―回想― (199) 2010/07/05(Mon) 01時頃 |
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