283 突然キャラソンを歌い出す村2
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― 回想 ―
…何も知らない同士でも、
ええ。私達はよく知ったもの同士ですよ。
仲良くしませんか?
そうですね、私のことを信じられないなら
こうして時々お話するくらいなら良いでしょう?
私はゴーシュ。どうぞよろしく。
[おそらくはきっとそう。
首のないものの苦しみは、
首のないものにしかわからない。
たとえそれが元々ないのであれ、奪われたものであれ。
そして怪異とはそれぞれに孤独なものだ。
だからこそ、同類に出会えた喜びはひとしおだった。]
[『邪魔だったからどかした。』
友の言葉に、その無邪気さに気配が和やかに緩まる。
あまりの発言に笑いを含んだ様子で語りかけ続ける。]
そうですか。
まああんなことろで寝ていればね。
[かといって九尾塚に怪異が集まる理由となっていた
九尾の首をどかされては、魔女をおびき寄せるつもりの
ゴーシュには都合が悪い。
更に続く言葉には流石に"声"をひくつかせた。]
それは………
それはそれは…
そ、そうですか。なるほど…。
…ありがとうございます。
有力な情報です。
[これはゴーシュにとっては芳しくない状況だ。
―魔女から回収を依頼されている九尾の頭。
―魔女をおびきよせる罠になりうる九尾の頭。
これでは再び手がかりなしということになる。
つまり、結局許鼓ナツミの力を借りるしかなくなったのだ。]
[そんなことを一人で考えながら。]
では、君も私になにかあればいつでも。
出来得る限りではありますが。
[友好的な態度でこちらの要件を終える。
返事はあっただろうか。
そもそも、物は試しと送ってみた声に返事があったこと
会話が成り立ったことそのものが
ゴーシュには奇跡に等しく思えた。
散々な一日だと思っていたが、
今日を締めくくるには良い出来事だった。]
|
―朝 九尾塚アーケード商店街―
[商店街の片隅、居酒屋裏の室外機の下。 猫は大きなあくびを漏らしていた。]
[家にしていた鳥居が見つからなくなって 迷子になってからというもの、路上生活だ。 鳥居にいた頃も別にベッドだのそんなものがあったわけでもない。ずっと土の中で眠る生活だったので比べるほどの質でも無いが。
ただ、家は静かで好きだった。 土の中では詳しくは知らないが、 家のあった場所は人気が少なかったのだろう。
今は残念ながら、その家もどこにあるかわからない。 起きたときには知らない場所に投げ出されていたのだ。]
(85) 2018/09/12(Wed) 23時頃
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[路地裏の先、商店街の通りには、人が歩いているのが見える。九尾塚学園にも程近く、途中でコンビニにも寄れるので、通学路に使う生徒もちらほら見えた。
加えて今日は雨模様らしい。 アーケード商店街になっているここは、 傘を差さずに歩けるので人はいつもより多い。]
[既に貰った唐揚げは消化してしまった。 そろそろ飯を確保せねば。 空腹で起きた猫は、室外機の下からぬるりと身体を出す。
――これがここ一週間の、日課の始まりである。]
(86) 2018/09/12(Wed) 23時頃
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―朝 九尾塚アーケード商店街―
[…通勤に使うサラリーマン、学生、主婦、店を構えた店員たち。人々が行きかう商店街に、遠くから摺鉦の音が聞こえてくる。
聞こえる陽気な金属音に、皆が次々ときょろきょろとし始めた。少しのどよめき。やがて商店街の奥から、おばさま店員たちの黄色い声が上がった。]
(来た! 来たわよ!) (あの子よ!)
[商店街の奥から人垣がすっと割れ、見える影が二つ。 ずいずいと細い肩で風を切る猫と、 人には普通見えない、猫に繋がれた若い男だ。]
(87) 2018/09/12(Wed) 23時頃
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(ミケちゃん!) (ブッチ!) (ちびチャン!) (コテツ!) (ミーちゃん!) (コタロー!) (たま!) (ポーラ!) (悦子ォ!) [摺鉦を鳴らす男を置いといて(見えないので当たり前だ)、猫に向けられるは、人が勝手につけた様々な名前。 各々の名前をリズムよく呼びながら、商店街のあらゆる人が彼らが歩いた後をついて踊り歩く。]
(88) 2018/09/12(Wed) 23時半頃
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[カメラがアーケード天井へとPAN UP。 きらりと光が煌めいて、 落ちてきたのは何故かエレキギター。
男は持っていた摺鉦を後ろに放り投げ、 落ちて来たギターを片手でキャッチ。 落下の勢いのままキャッチからターンし、 振り返る頃にはしっかりエレキギターを構えている。 投げた摺鉦は後ろでサラリーマンが器用に鳴らしていた。
そのまま猫と共に人の波を割り 商店街の真ん中を歩きながら、掻き鳴らし始めた。]
(89) 2018/09/12(Wed) 23時半頃
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♪ いいねこりゃまたどうも奥方(ブッチ!) 贅沢言うほど肥えちゃいないや
[歩く猫(と男)の前。 スーパーの前掛を付けたおばさま店員が割り込んでくる。 笑顔を浮かべ、その手に差し出したのはツナ缶だ。 猫が大胆にかぶりつき、店員が猫を撫でまわした。]
(90) 2018/09/12(Wed) 23時半頃
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♪ あーあこいつぁ懐かしい味だ(ミーちゃん!) 啜る歳でもないとはいえども
[九尾塚学園の制服を来た数人の生徒が、 ミルクの入った皿を差し出した。 猫はそれを豪快に啜る。残ったミルクを男が受けとり、 それ呷ると皿を宙に放り投げた。 放物線を描いた皿は生徒達の手元に戻り、 揃って「カワイー!!」と黄色い声を上げた。 別に男の事は見えていない。]
(91) 2018/09/12(Wed) 23時半頃
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♪ あらら玉葱はよしておくんな (悦子ォ!) 泣けば男が廃れちまぁな
[朝まで飲んだと思われる酔っ払いのサラリーマンが 持ち帰ったらしい焼き鳥串の玉ねぎまを猫に差し出した。
男はそれを手で静止し(別に見えていない)、 猫は肩を竦めたような動きをして、 差し出されたねぎまを無視した]
(92) 2018/09/12(Wed) 23時半頃
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[呉服店の軒先。誰が買うのかわからないが何故か置かれているキンッキラの羽織を乱暴にひっつかむと、男は豪快に羽織る。]
♪ サンバにルンバ 踊れランバダ 回して疲れて欲をこなして 隙間を作れば 入るまだまだ 満ちて満たして膨れるまで! (ha!)
[眼鏡店の軒先。これまた「そこに置くか?」と思うものの置かれている派手ででかいサングラスを、男と猫は勝手に付けて。
男が地面に落ちている100円玉を拾って、指で弾けば 未知の端の虚無僧の懐にそれは スポッ と入っていった。 そこで、虚無僧による尺八が流れる音楽にフェードイン。
商店街にずらりと伸びた、人の列。 老若男女が腰振り踊るその先頭で、男は声を張り上げた。]
(93) 2018/09/12(Wed) 23時半頃
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♪ 嗚呼 この畜生になけなしの愛を! 慈善寸善偽善独善 腹に入れば皆同じさ
この世の中に感謝の嵐を! 我欲貪欲私欲人欲 全て丸く満たされるなら どうも有難う 猫撫で声で言う おろかものの唄
物乞いどもの唄 [激しくかき鳴らされるギター。 その音が鳴りやんだ頃には、男の姿は見えなくなり。 尻尾に見えない火の灯る猫の姿は、商店街の出口にあった。
人々の踊る、商店街へ振り返り とびっきりの甘い声で、猫は一声鳴いた。]
(94) 2018/09/12(Wed) 23時半頃
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♪
\ ニャーーーーン /
(95) 2018/09/12(Wed) 23時半頃
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[商店街に ワーーーーーッ と上がる謎の歓声を背に、 猫は口元を舐めながら、 ぽつりと小さく独り言を落とした。]
…んんん、でも昨日の肉のが好みだったな
[アーケードの終わり。 屋根のない向こう側は、変わらず雨が降り続いている。*]
(96) 2018/09/12(Wed) 23時半頃
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アーサーは、アオにアンコールした。
2018/09/12(Wed) 23時半頃
アーサーは、借りた羽織やサングラスが、商店街の人々が何でもない顔で片づけているのを眺めている。
2018/09/12(Wed) 23時半頃
― 回想 ―
[坊やの首から吹き出した血は、
両親の体を真っ赤に染める。
――坊やの母親は、子を宿せぬ体だった。
それでも夫婦はどうしても子供が欲しかったのだ。
そして最後に頼ったのは、辺鄙な山小屋に棲む、
妙なインチキ薬を売り歩いている嫌われ者の女。
「この薬を飲めば妖精のように可愛い子供が手に入るよ。
そのかわり10年後、お代を貰いに行くからね。」]
[そうして生まれたのがこのゴーシュ。
インチキの薬売りの正体は悪い魔女で、
飲ませた薬は妖精を煎じて作った実験薬。
ゴーシュは人の腹から生まれた妖精だったという顛末。
つまり、生まれる前から
人生スーパーイージーモードフェアリーで、
強くてニューゲームだったのだ。]
[首をなくしても不思議とゴーシュは生きていた。
まあ妖精なのだから、当然かもしれないが。
それからというもののゴーシュの人生は様変わり。
首のないゴーシュの11歳の誕生日に
両親は揃って亡くなり、
残されたゴーシュの体はひとりぼっち。
ゴーシュは怖くても、寂しくても、
心細くても涙を流せない。
それが悲しくて悲しくて、
とても悲しくてゴーシュは必死でお願いごとを口にした。
だって、ゴーシュに叶わないお願い事はないのだから。
それでもゴーシュはお願い事を言葉にする口もない。
それならばと紙に一生懸命に書いた。]
[するとどうだろう、
あっという間に坊やの顔は一年前に元通り。
ゴーシュはたくさん、たくさん泣いた。
もう嬉しいのか、悲しいのか、寂しいのか、心細いのか。
なんにもわからずにわんわん泣いた。]
[しばらくすると、どこからともなく声が聞こえた。
「ゴーシュ、ゴーシュ。
ついておいで。お引越しだよ。」
「ゴーシュ、ゴーシュ。
ノームの指を取ってきておくれ。」
「ゴーシュ。
私の言うことをようくお聞き。」
不思議とゴーシュは
この声に逆らうことが出来なかった。]
─ 回想 ─
[何も知らなくても、よく知った同士。これまで自分から同類を名乗るものと話したことはない。不思議な感覚だった。]
……
ゴーシュは、 寂しいの?
[話したい。という言葉に、問いが返る。
理由がわからないから、自分の中からそう思うだろう気持ちを探したようだった。]
……胸の真ん中に、足りない穴があるみたい?
それとも暗闇の中にいるみたい?
[声は心の中を手繰るようで、けれど声の主そのものに向いているような音をしている。]
[怪異はそれぞれ存在する経緯も何も違う。
この幼い意識は、最近生まれたばかりのものだ。]
違うところもあるね。だけど、
もしもそういう気持ちがあるなら
それは、仲間、なのかもしれない。
[同じだから。と、そんなことを言った。]
よろしく、ゴーシュ。名前を持ってる友達。
今は、……ええと
とりあえず、
ゆかりって呼んでくれると嬉しい。
[よろしく、にそんな風に名前を名乗って]
借り物じゃない名前は、
それひとつだけだから。
[と、声は言った。]
[九尾の狐の頭の話に、帰る声の調子に
ん。と 首をかしぐような気配があった。]
…… ……。 ……………。
困ることだった?
[ どもる声に、尋ねかけがある。どれについて、どうして困るのかまでは把握ができていないまま、後に続いた沈黙に同じように声も黙りこむ。]
…… 探しておこうか? 首。
[一応、友達ということらしいから。どういう理由で探しているのかは知らないままだったけれど、自分のやったことで友達が困るのは、なんか悪いような気がする。という声だった。
元々自分の都合で動かしただけで、他が困るかどうかは思考の範疇外だ。他人が困る場合があるらしい。ということに今気がづいたような調子だった。]
……学校に戻さないでくれるならだけど。
あの狐の目、閉じててもざわざわする。
[狐の視線を嫌う様子で、そんなことを言った。]
常闇倶楽部まで行けば、
首が流れたか、流れてないかは
把握ができると思うし。
[裏町──怪異たちの暮らす街にある魔導書店の名前を出すのは、意識してのことではなかった。相手が妖たちの街について知っているのか知らないのかは思考の範疇の外のことだ。
表にも同名のココナツサークルがあることは知識としてはあっても、態々この場で常闇倶楽部についての説明はしないまま]
あそこにある質屋の帳簿を見れば、
質から取り戻す対価が
何かも含めてわかるはず。
[常闇倶楽部に帳簿がある。という情報だけが声の間を渡っていく。]
[もしも何かあれば。とそんな言葉に
うん。と、短い返事がひとつ]
…… どうして、ゴーシュは
九尾の首なんて探してるの?
[話の終わりの最後。……くっつけるの? と、
用途を尋ねたところで、声は途切れた*。]
|
─ 朝、九尾塚商店街 ─
[「アーサー」。好き勝手呼ばれている名前のひとつが猫へと向けられた。>>229
そちらを見れば、傘も差さず屋根の下にも入らず、 フードを被った濡れ鼠の人の子が一人。]
[「こころ」と言うのは確か、ナツミの友人の一人だったか。この一週間の間、ナツミとの会話の端々に聞いた名前だ。学校と言う言葉に、猫は僅かに不機嫌そうに細めた。]
[抱き上げられようとして、拒否しようかと思った時だ。 ようやくそこで詰まった鼻が微かに働いた。 鼻をくすぐる匂い>>230に、懐かしさを感じる。 「家」の匂いだ。
思わず止まる思考の隙に、猫は抱き上げられてしまう。]
(271) 2018/09/13(Thu) 16時半頃
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―――、 [鼻を鳴らして、小首を傾げる人の子に 猫は視線が放せなかった。
…今、こいつはなんと言った?
首を掴まれ、猫の喉の奥から ひゅ、と 言葉の成り損ない、空気のなる音がする。 ヨスガの言う言葉は間違っていない。 更に言えば「首しかない」とも言う。]
[協力しよう、そう話を切り出した人の子の声を 猫は固まったまま聞いていた。]
(272) 2018/09/13(Thu) 16時半頃
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[この目の前の人の子は、確実に見えている。それも正確に、この猫の正体が「何」であるかを捉えている。]
詰まった鼻でようやく微かに感じた死の匂い。 怪異の街の存在すら知っている。
「君“は”、首があるね」>>230 「首がないと入れてもらえない」>>238
目の前の濡れ鼠相手に、物怖じするのは猫の方。 …これは決して、「窮鼠」なんてそんなものじゃない。]
[過ぎった予感にふつふつと背中が粟立ち、 毛がふくれていくのがわかる。 思わず僅かに言葉が漏れた。]
、 お前、もしかして
(273) 2018/09/13(Thu) 16時半頃
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[掴まれた首が外せない。
何が協力だ。昨日といい、人の胸倉を掴み首を絞めてから「お頼み申し上げる」とのたまうような真似が当世の流儀だというのか。
唐突な理不尽に、そう思いはしたのに。]
[結局猫が、その「頼み」に抵抗することは無かった。 いや、猫に抵抗するだけの人の器が無かったというべきか。
所詮この身は頭でっかち、敗者の証明。 既に遠い昔に手足(すべ)も失い、 度胸も落としてしまったのだから。]
[沈黙は、「頼み」に対する肯定に等しい。 抱き上げられ、首をつかまれたまま。
猫は眉間に深々と皺を作り、苦虫を噛みつぶしたような顔でただ目の前の“それ”を睨んでいた。**]
(274) 2018/09/13(Thu) 16時半頃
|
[そしてクラウザーは昨夜の会話を思い出していた。]
― 回想 ―
[随分と幼く、手探りな様子で彼はゴーシュに尋ねる。
「寂しいのか」と。
これが同類ということなのかと思った。
ずっと自分の抱いていた、名前のつけがたい感覚に
彼は当然のように触れてくるのだ。
傷のなめあいとも言うのだろうが、
人間だって同種族同士で領土を求めて争いあうことを
悲しみ共有し合っている。
それと同じ。それだけのこと。
だって我々は、人ならざるもの故に、
人を求めずにはいられないのだ。
それを噛み締め、穏やかな調子で彼に返事をする。]
ええ、君の言うとおり。
だから私達は同じなのです。
今君と話せることが私はとても嬉しい。
おや、随分可愛らしいお名前ですね。
改めてよろしく、ゆかりくん。
唯一無二の君。
["借り物じゃない名前"。
恐らく、この子供は、成り代わっている。
ゆかりという名が自分で名乗っているだけのものなのか、
どこからか得たものなのかは解りかねるが、どちらでも良い。
成り代わられた人間に憐れみを覚えもするが、
ゴーシュは「この友人を」歓迎した。]
[九尾の頭の件に、困ったかと尋ねる声がする。
困ったのか、そう言われると実際…]
ええ、少し。
ああいえ、動かしたことはそれほど…。
元々は"それ"に用はなかったのですが
思いもよらず必要なことになりまして。
…狐の目。
[ですから、学校に戻すことはありません。口にはしないが言外に。
"狐の目"についてはどういうことだかわからないが。
自分がナツミに感じたそれだろうか。
ゴーシュにとっては必ずしもそうではないが、
確かに視線というものは我々にとって苦いものでもある。
特に理由いついては深追いすることもなく、咀嚼する。]
―常闇倶楽部、ですか。
[聞いたことがある。…が、どこで聞いたのだったか。
この街について彼が知っていて
自分の知らないことがあったとは驚きだ。
はたまた"元の誰か"が知っていたのか。定かではないが。]
では、おまかせしましょう。
すみませんがよろしくお願いします。
なにか手伝えることがあれば仰ってください。
[そう告げて、話が終わろうとした頃。
九尾の首を探す理由、つまり自分がここに居る理由になるだろう。
自分の本質を問う質問だったが、
ゴーシュはこれにためらうことなく答える。]
魔女を探しています。
私の首を奪った魔女を。
[それを告げ、最後に笑いを孕ませながら、
くっつけませんよ。私の首はいつも空席です。と告げるのだった。]
アーサーは、どこかの誰かの行いで>>296、ぞっと鳥肌が立たせている。もちろん知る由は無い。
2018/09/13(Thu) 19時頃
|
─ 朝、九尾塚商店街 → ─
[濡れたパーカーからじわりと毛が湿る感覚が気持ち悪い。おそらく猫の本能だろう。頭を撫でられても、その撫で方の是非などを考える余裕は無かった。]
[抱えられたまま、裏道を抜けていく。バックヤードだと言わんばかりの物で溢れる通りに、人間を招こうと言う意思は感じられない。]
(♪ アー・ヤ・ソーファ リィーア- シュッツ・ヴァニァ )
(♪ フー・ウァ ドヴァイ ヤイアー )
(♪ オー・ヤ・ズィーヴァ リィーア- シュッツ・ヴェニィア )
(♪ ソルテーワ ツヴァイ ライウォー ウェリラーラ アウ・ワット フィスター ライアー )
[通りを過ぎ、漆黒へと近づくたびに、どこかから謎の女性による二部合唱の荘厳で怪しげな、そしてやはり謎の言語コーラスが上がっていく――…]
(314) 2018/09/13(Thu) 20時頃
|
|
─魔導書店『※常世※倶楽部』(裏)─
[抱えられたまま漆黒を抜ける。 漆黒に突っ込む前に思わず瞑った目を開けば 視界に映った足元はがらりと姿を変えていた。>>287]
礼なんかより 一秒でも早く解放してくれた方が死ぬ程嬉しいけどな
[「もう少し付き合って」と 未だ抱えられている猫が自虐的にぼやいた。]
(315) 2018/09/13(Thu) 20時頃
|
|
[尻尾の火は抱えられた手から遠いところに回そうとしているが、こんなもの些細過ぎる抵抗だ。
遠くに店番の姿が見える。 拉致られていますと叫び助けを求めたところで 逃げ切れる勝算は果たしてどれほどか。
何度も逡巡しては、 「大人しくしていればなんにもしない」との 言葉>>285に思考が至った。
そんな言葉、何の確約も無い。 それを「ああよかった!そうなんですね!」と 二つ返事で信じられるほど、おめでたい頭もしていない。]
…………………、
[それでもまだ決められないまま、連れられるまま。 抱える腕に全力で警戒しつつ、やがて手に取った本>>308に視線を送る。これが先程零していた「学生名簿」と「質屋の台帳」なのだろう。]
(316) 2018/09/13(Thu) 20時半頃
|
ゴーシュ。九尾の首、まだ質屋にある。
[台帳を閉じて、『友人』にだけ
聞こえる呼びかけをする。]
けど、ごめん。
ちょっと対価が面倒くさい。
[手に入れるなら支払いがいる、と説明をする。]
『鉄血一瓶』か『恋歌』、
または『雪女の涙』か
九尾塚体育祭の優勝トロフィー。
[どれかと引き換え。と、
調べた結果が伝えられた。]
|
(…初めて会った奴相手に、 そこまで酷いことをされる筈は…) (いやでもこいつ急に人の首を掴むような奴だぞ!!)
(それでもこいつを探れば 僕は、)
[不安と葛藤に頭を掻き回していた猫の耳に、 最近耳にした言葉が入る>>309]
……………………。
………は? 九尾の首?
[『九尾塚学園体育祭の、優勝トロフィー』。 後に続いた、一番謎の単語までたっぷりかみ締める時間を置いて、猫は思わず声が漏らした。]
(319) 2018/09/13(Thu) 20時半頃
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|
はあっ??? おま………っ お前が、盗んだ犯人だったのか!? なんでっ!?
[>>326素直に白状するのも驚いたが、それよりもだ。 「投げ売った」。信じられない言葉を言ってのける。 封印された怪異に手を出す奴など、どうかしてる奴だと思っていたが、本当にどうかしている。思わず理由を聞いてしまうほどに。]
[悪いこともしていないといった調子の相手の顔を 横目で見つつ、猫は考えた。
現状のこと、 もしかしたら辿り着けるかもしれない、家の手がかり。 それと、―――… ]
(343) 2018/09/13(Thu) 21時半頃
|
|
[その考えを纏めた頃に期待していない調子の問い。 猫は顰め面で答えた。]
…拉致した上にまさか強請る気か…? 生憎、どれも持ち合わせてなんか無い。 ―――けど、 九尾塚学園ってのは、 九尾の封印の上に建ってるやつだろ。
それが優勝の景品だって言うなら それに勝てばいいんじゃないのか?
(344) 2018/09/13(Thu) 21時半頃
|
/*
ちょっとだけ 中身で
相談を させてね!
襲撃だけども、現状麗亜先輩にセットしています。
あそこ半狼覚醒しないときつそうで。
日和らないで昨日襲ってあげたらよかったなと思いつつ、
事前にロールで触るところまでいけるかわからないのだけど、今のところパスにはしない予定でいます。
他、どこか襲いたいところあるかな。
レンも半狼だと思っているけれど、あそこ襲うなら
事前ロールいれたいなというような判断をしているところ。
/*
了解ですー!一応襲撃セットしておきました!
今の所特に襲いたいという希望はないかな?
麗亜確かに襲っておいてあげた方が
やりやすいかなとも思うので。
とりあえず自PCだと現状あまり襲撃の理由がないけど、
もしそこまで届かなさそうなら魔女のお使いとかで
どうとでもなるので仰ってくださいね。
パスにしといたほうが良さそうなら戻します。
レンを襲うならヨスガに任せたい気もしているので
その辺りはおまかせしますよ!
私も麗亜とレンが半狼だと思っているので
二人共何か用意してそうなのでどうなるかは見てみたい…!
ああ、よかった!
[友からの呼びかけに心底安堵する。]
いいえ、ありがとうございますゆかりくん。
それだけ判れば十分です。
…しかし、『鉄血一瓶』、『恋歌』、『雪女の涙』
そして、『九尾塚体育祭の優勝トロフィー』ですか…
[ううん、と悩む声があり。]
幸い明日は体育祭です。
……何てタイミングですか。まったく。
[その声色には笑いが含まれていた。]
/*
理由は『雪女の涙』があるのか…!
なるほど巧みだわ…!!!
アーサーは、遅まきながら、鳥肌を立てた。
2018/09/13(Thu) 23時頃
アーサーは、>>373 ブワワッと毛を立てた。
2018/09/13(Thu) 23時頃
アーサーは、>>372 遠い地での2hitでボワボワの猫が出来上がった。
2018/09/13(Thu) 23時頃
/*
麗亜先輩はたぶん明確に襲った!としなくても
接触感染タイプかなと見えてるから無理はなくと思いつつも
一応アイテム集めに雪女混ぜてるので
接触理由はたつといいな…!
レンは場合によってはあえて襲わないも
選択肢かなと思いつつ(折角賢者忠告が来てるから)
接触はどうにかできるといいな。
こう 先に死んでいる可能性もありつつ…
(ヨスガは死亡フラグ的には結構リーチかかっている気はしている)
/*
あ〜〜〜なるほどそういえば接触感染!
ということは色々理由立てやすい感じがしますね。
みんななんて親切設計なんだ…ありがとう…!
うんうん、レンは今いい感じに回避フラグ立っているので
こうなると避けて良さそうだなと思いますねえ!
あとはつづりがどう出るかなのかな〜 楽しい
ヨスガ死亡フラグほんとに?!
多方面のやり取りまだかなり遊べそうだなと思ってるので
意外だけれどそろそろぼくも風呂敷をしまい始めねばならないな…!
赤初めてやるので色々不慣れですみません!胸お借りします
|
─ 魔術書店『常世倶楽部』(裏) ─
おま…っ 子供か!! そんな理由で!!
[>>362悪びれもしない言葉に、思わず呆れ声の本音が漏れる。初めてあの酔っ払い怪異を同情した。こんな夜の部屋の壁が怖い、みたいな子供みたいな理由で起こされたのなら、面倒この上ない。]
常識ってやつを知らないのかお前は…
[更に子供のように拗ねた事を言うものだから>>363、 深いため息が漏れた。あれをお願いだと本気で思っているなら、どうしようもない。怪異の全てに育ての親が居るかは心底知らないが、文句を言いたい程だ。]
(420) 2018/09/14(Fri) 00時頃
|
|
[うーんと唸る様には、さして関わりたくも無いように 言葉を続けることは無かった。
こいつが九尾の頭を取り返すかには興味は無い。 ただ姿恰好を見るに、あの学校に人の子として紛れるくらい 造作もないだろう。そう思ったから告げただけの事だ。]
[会計の間、猫はぶさいくな面を更にぶさいくに、 不機嫌面で待つ。 買ったもう一つの「学生名簿」を何に使うのか、とは思ったが、それを訊くことはしなかった。これ以上厄介ごとに関わるのは避けたい。ただでさえ既に台風の目に居る状況なのだ。]
(423) 2018/09/14(Fri) 00時頃
|
|
[何かしてほしいこと>>366、と言われて 「五体満足で今すぐ帰せ」と即答しかけて、止める。]
………………、
[深く悩んだような沈黙。 出口の前の木戸を見たまま。 やがて、猫は口を開いた]
一つだけ。
お前から、僕の探し物の匂いがした。 お前、今までどこに居た。 どこから来たんだ
(428) 2018/09/14(Fri) 00時頃
|
|
─ 魔術書店『常世倶楽部』(裏) ─
[>>453しょげる様子に、 隠すつもりも無くため息を更に吐いた。
だって、と来た。しかも弁解なり、言いくるめるなり続く言葉すら無い。ますますただの無知な子供に思えた。恐れた怪異の実態がこれか。頭が痛くなるような気持ちだ。]
……はあ……………、 恨みを買いたくないなら 勉強するんだな。
[怪異になって暫く経つが、 こんな子供のような奴と会話をしたのは久し振りだ。 まだ五体満足に生きてた頃振りかもしれない。
謝る言葉に許すような言葉を投げるでもなく。 ひどくぶっきらぼうに、説教のような文句を返した]
(482) 2018/09/14(Fri) 02時頃
|
|
[>>454指差した方角を見やり、 そのままぽつりと、鸚鵡返しに言葉を零す。 抱えられた腕の中。ずっとしていた警戒は、 この一瞬だけ解け。 こわばっていた猫の身体が、猫らしい柔らかさになる。]
…………… 墓場、 池の底、
……………………………、 …そう、道理でだ。
[残されたのが上か、下か。 水に落ちたか、土に還ったか。
その間の時間を、どう過ごしたか。
―――その違いでしかないのだと。そう思い知る。]
(484) 2018/09/14(Fri) 02時頃
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[視線は合わせないまま。返す言葉は短い。
ここまで連れてこられて、 してほしいこと、と向こうから言って来たのだ。 それ以外の言葉などかけるつもりは無かった。
やがて、視線を戻し向き直る。 猫はやはり不機嫌面だった。]
―――用事は終わったんだよな? じゃあもう僕は居なくていいだろ。
もう僕は帰るからな。あと離せ。 お前の抱え方、割と下手くそだ。
[ずっとこちらが緊張していたせいが大きいだろうが、 ぶっきらぼうに文句を零して、木戸の奥。 漆黒の先へと帰ろうとした。*]
(485) 2018/09/14(Fri) 02時頃
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[そうして木戸の向こうへ抜けたなら。 戻ってきたのは、人間たちの此方の世界。
猫を連れて来たそれを、猫が追うことは無いだろう。 解放されたのなら、猫は雨の中すら気にせず その場から逃げるように駆けだした。*]
(486) 2018/09/14(Fri) 02時頃
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吊り票もし希望とかあったら聞いてみたいのだけどどうかしら!
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―午後(授業中):九尾塚学園 廊下―
[校舎内、夏に近い時期は、 気温のせいで天気がどうあれ、窓の管理が甘くなる。
誰か生徒が開けたのだろう窓から、 雨に濡れた猫が校舎内に音も無く飛び込んだ。
多くの生徒・教師は授業中だろう。 かつ、教室と離れたこの 一階廊下には人の姿は見えなかった。]
[まだ生きた猫が出す声よりは、 怪異の声の方が人間には届き辛いだろう。 ひどく嫌だが人の姿に化ける。
そうして猫の傍にす、と音も無く現れたのは 化けることが出来る怪異が見れば、情けないと言う奴も、笑う奴もいるだろう人の形の化け損ない。 猫に首輪で繋がれた、首から下が半透明の若い男の姿だ]
(489) 2018/09/14(Fri) 02時頃
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…おい、 酔っ払い、酔っ払い!
〜〜…っ おもん! 居ないのか!?
[この学校が封印の上にあるというのなら、 基本はこの学校にいるのだろうとそう踏んで。
また、この前みたいに後ろから あの人を馬鹿にしたような顔をして、 突然やってくるだろうかと苛立ちながら半ば思う。
猫と繋がれた男は、かの女装野郎を探しに 校舎の廊下を歩き始めた。]
(490) 2018/09/14(Fri) 02時頃
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ここに!てわけではないけど、今のところ西投票になっています!
アオ投票も迷いつつ歌があまりにずっと面白くて
落としたくない気持ちが優ってしまって
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うっさいな、化ける力も切れてるんだ。ほっとけ。 お前の封印の上に糞埋めるぞ。
[繋がれた猫の手綱を邪魔そうに手繰り、 馬鹿にした顔に向けて男は悪態を吐いた。]
キツネ頭の在処が分かった。 …場所を変えた方がいいんじゃないか?
僕らが見える奴が多いだろ、ここ。
[この学校には、怪異の存在に気付いている奴が数人居る。あの忌々しいねっとり教師や新聞を作っている少年、…それにナツミ。 のんびり立ち話をして彼らに見られたくは無かったし、ナツミには聞かれたくは無い話だった。]
[お前が使ってるねぐらかどっかは無いのか、とぶっきらぼうに尋ねる。怪異がねぐらに使うぐらいなら、人気も少ないだろう。そう期待して。]
(496) 2018/09/14(Fri) 02時半頃
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なるほどなるほど!ありがとうー!
誰を落とすももったいなくてすごく悩んでいた!
西くんの歌もかなりぶっ飛んでて大好きなんだけどずっと具合悪そうだからねえ
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みんな面白いからどこにするか迷うよね…
あ、もしエニシ落ちになったりしてもヨスガでなんとかするので
(昨日の襲撃候補だったりもしました)
そこら辺でもぜんぜん大丈夫な感じとも伝えておきます
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― 午後の授業中:空き倉庫 ―
[入った倉庫の中と(どこから持ってきたのだろう) ちゃぶ台をじろりと見る。文句は零さないが、 肩に乗せた猫と揃った顰め面を浮かべている。]
……………。どーも。 [何か小ばかにするネタでも仕組まれているのでは… といぶかし気に茶を睨んだ。出された茶には手を付けない。 冷めきったら、猫の方にでも飲ませるのだろう。]
[話をしよう。と話す言葉には正直に頷いた。 この下品な酔っ払い相手にだらだらとマクラを並べるつもりは無い(何せ碌な会話にならず馬鹿の応酬になるだけが目に浮かぶ。) ちゃぶ台の前に座るやいなや、男は本題を語り出した。]
(504) 2018/09/14(Fri) 03時半頃
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―――キツネ頭は質屋に売られてる。
[――突如倉庫の天井で、バツンと大きな音が鳴る。 その音と共に部屋は(昼だと言うのに)真っ暗になり、(どこに備えられていたか知らないが)ぱっとスポットライトが落ちた。
スポットライトの下。 ちゃぶ台の座っていた男の前。
ちゃぶ台の上は何故かラジオの収録用のようなマイクが 怪異用になんと二つ、天井から伸びている。
その腕にはアコースティックギターが構えられ、]
1、2、3、4
[たんたんたんたん、ギターをリズミカルに叩くと マイクへと口を近づけて、囁くようにこう言った。]
(505) 2018/09/14(Fri) 03時半頃
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♪ ―――聞いてください。 「かくかくのしか」
(506) 2018/09/14(Fri) 03時半頃
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♪ さんかくつのの しか 一匹 しかくつのの しか 二匹
はぐれものの しかじかよ きょうは二匹 何語ろう………
(507) 2018/09/14(Fri) 03時半頃
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[―――そういうメロディの前置きをして、 男は何事も無かったように、朝に起きた出来事を話した。 ちなみに、語る最中は、常にカノンコードを弾いている。
キツネ頭は質屋に売られてるということ。こんなもの扱う時点で怪異の裏街の質屋に決まってるだろう。
質の対価は『鉄血一瓶』。 または『恋歌』、または『雪女の涙』……
――または、『九尾塚学園体育祭の、優勝トロフィー』。
売ったやつは、盗んだやつと同じ「首無し騎士」で。
盗んだ理由>>362を語るかは、聞きたがるようなら話した。(思うにあまりに子供じみた理由だったので、多少同情して、自ら告げることはしなかった。)
どういうわけかは分からないが、必要だと言う奴が居ると言う事で そいつは買い取ろうとしているという事―――…]
(508) 2018/09/14(Fri) 03時半頃
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[とりあえずそこまで語ると、またギターを掻き鳴らし、 対する怪異とは違う、若い澄んだ声を高らかに上げた。]
♪
かくかくの しかじか かくかくの しかじか
かくかくの しかじかよ(WOWOW) かくかくの しかじか… [アレンジも大きく加えながら、 歌う男は顎でおもんへ合図する。 ―――ハモるぞ。とも言いたげに。]
(509) 2018/09/14(Fri) 03時半頃
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♪
かくかくの しかじか かくかくの しかじか
まるまるの くまもいるよ(WOW) かくかくの しかじか…
(510) 2018/09/14(Fri) 03時半頃
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[掻き鳴らしたギターが、穏やかなメロディに変わり、 静かに余韻を残して終わっていく―――。
音が完全に消えた頃には照明もマイクも 持っていたギターすらも消えて、元の倉庫に戻っていた。
何事も無かったように、男は話す。]
…その買戻しが あんたの手回しだってんなら、まあいいけど。
そうじゃないなら急いで手に入れないと、 あんたの頭はまた行方不明だな
(514) 2018/09/14(Fri) 03時半頃
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[写真をぺらりと見せられて、 男は目を驚いたように瞬かせた]
! あ、ああ。 確かにこいつだった。 双子だったのか、あいつ…
眼鏡はかけてなかったけど…
(515) 2018/09/14(Fri) 03時半頃
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[頭を掻いて叫んだ内容に半眼を送って、]
対価は、向こうもあてはなさそうだった。
最後の… その、優勝とろふぃー、ってやつは ここの名前がついてるんだがら、 ここにある物なんだろ。
向こうもとれるかどうか 唸ってはいたな。
[盗んだ理由は、訊かれてしまったので 素直に語る。]
まあ僕の勘でしかないけど。 あんたの頭を盗んだ首無しっていうのは、 まるまんま、ガキみたいなやつだったよ。
[弁護するわけでもなく、面白くも無さそうに言う]
(518) 2018/09/14(Fri) 04時頃
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アーサーは、おもんにアンコールした。
2018/09/14(Fri) 04時頃
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そうなのか? そりゃあご愁傷さま。
[この学校の行事はまだ知らない。 先程騒がれていたのなら、生憎は昼まで 拉致されていたばかりだ。
我関せずとそう言ってようやく茶に手を付け始める。 それを啜った時に言われたのがこの言葉。>>520
男は茶を噴きだした。]
…………………………はあ!?!?!?
アンタがナツミに押し付けた 頭探しは見つけてやったんだ! 頭が見つかったんだから、もういいだろ!?!?
(522) 2018/09/14(Fri) 04時頃
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[>>521 質に投げ売りしたと言ったから。 お前が頭を盗んだのか、と聞いたら だって、とそう理由が帰ってきた。
男はそうおもんに伝える。 本当に首無しであるかどうかの経緯を 伝えるのは多少面倒だが]
質屋の台帳を見るには、 首がないとダメなんだって。
そいつはひとりじゃ入れない。 そう言ってたぞ。 [睨んだ写真の写る顔を横目に、 首から下が透けた男は小さくため息を吐く。]
(526) 2018/09/14(Fri) 04時半頃
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[>>525 茶をひっかけた事を謝ることも無く。]
どんだけたかる気だ、自分の頭だろうが! 自分で面倒見ろよな!? あと本気でやめろよな!! あんたじゃ虱潰しにどこでもそこでもやりそうだ!! 断酒しろよ酔っ払い!! だから、 ナツミを変な事に巻き込むなって言ってんだよ! 何のために代わりに見つけてやったと思ってんだ!
(529) 2018/09/14(Fri) 04時半頃
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[持ち上げた瓢箪をいぶかし気に見てから]
……ええ……あんたが 飲んでる酒だろぉ…
それ飲んだら あんたの仲間入りっていうじゃないだろうな……
[酔っ払いを睨みつける。]
………………まあ、ラーメンのがまだ… 塩気きいてるし…
(531) 2018/09/14(Fri) 04時半頃
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[酒の所感については、最高にうんざりとした顔で聞いて >>530 忌々し気な顔でおもんを睨み]
……………あーあーわかったよ!! 整えればいいんだろ!! ほんっと、お前なんか 明日首無しに呪われちまえばいい!!
[男と猫は恨み言のようにそう言った**]
(533) 2018/09/14(Fri) 05時頃
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