56 いつか、どこかで――狼と弓のワルツ――
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[ 廻って 廻って 待って 待って 待って 漸く ]
[ あぁ その言葉で 何となく解った
僕はずっと 彼の事を待ってたんだなって ]
お互い、腹は括れてるかな?
[笑いながら 意思を確かめる翠の視線も 嘗てあった様に]
オスカーは、イアンむぎゅー
みう 2011/07/07(Thu) 00時頃
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ど、どうしたの、ベネディクト…!
[いきなりイアンを抱き寄せて、その身体で自分とイアンを抱きしめる弟に面食らって。 何だかこうして3人でいると、何だかどう表現していいのかわからない感覚に陥って。
身体に流れる血が、何かを教えてくれている様な。 頭ではなくて、心だとか、精神だとか、そういうものが何かを感じている様な。]
よろしくおねがいしますわ、イアン。
[隣に佇む彼に、そう声をかけた。]
(159) みう 2011/07/07(Thu) 00時半頃
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夢、だよな。
[夢の中で、どんなに話しかけても返事のなかったことを思い出して小さく笑う。
また、話したいと。夢から覚めてもその思いだけが残っていた、相手。]
[ 狼がまた 牙を剥く必要の無い
穏やかな日を もう暫くでも長く――** ]
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― 親書の返答が返されるまでの日:執務室 ―
累計出荷…? えぇと、その書類はこちらにあった様な…。
[弟と二人で執務にあたっていれば、さすが兄弟と言うべきなのか、ぴったりと息はとれていて。]
ヤニク…、ですの? 詳しい話は知らないけれど、ララントで彼を見たと言う話を耳に挟みましたわ。
[そう言いつつ、右手で紅茶のカップを持った。 ベネットとイアンの様子を見て、くすりと笑って。]
(194) みう 2011/07/07(Thu) 21時頃
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イアンも、何時も苦労をかけますわね。
[言葉通り、兄弟を守ってくれる彼にねぎらいの言葉をかけて。]
…あら、今日は私の部屋の警護ではなかったかしら?
[首を傾げたりしつつ、弟にララントの報告書を渡したりして。]
(195) みう 2011/07/07(Thu) 21時頃
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揚げパン、ですの? 久しく食べておりませんわね、そういえば。
[弟から揚げパン、と言われれば、顔をほころばせて。 けれど、いざ食べるとなると… ]
……
[左手を動かす事が出来ない彼女は、パンなどをちぎって食べる事が出来ないから、基本的にかじりついて食べるのだけれど。 知りあってまだ日の浅いイアンが居る前でそうやって食べるのははしたないだろうか、などと困ったりして。]
(196) みう 2011/07/07(Thu) 21時頃
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はは、 今更だな?
[覚悟なんて、とうの昔に出来ていたのだから。]
[確か、まだ名前も聞いてはいないような気がした。
それとも、名乗っていたのを聞き逃しただろうか。
連れている猫。
飄々とした笑顔。
じい。
しばらく眺めてみた。]
[騒ぐその様子に、呆れながらふと気付く視線。
見つめ返してみた。]
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[緑国からの返書には、一体どんな事が記されているだろうと想いながら、遠く国境の方へと目を向ける。
弟、そしてイアンと共に過ごす日々は、彼女を不思議と安心させるものであったけれど、それと同時に時々血が騒ぐような感覚を覚えて。]
…っ。
[ずき、と殆ど動かない左手に痛みを覚えて、右手で左手を押さえた。]
(214) みう 2011/07/07(Thu) 23時半頃
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[目が合って、きょとんとした]
うーん……どこかでお会いした事がありましたっけ?
言われてみればそんな気もしますし、
違うと言えば違う気もしますね……
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[彼女は、思い出す事はあるのだろうか。 遥か昔に、自分の主だとして、最後まで傍に、と誓った男が傍にいる事に。 そして、自分の事を良く知り、慕ってくれた男もまた、自分の近しい存在として傍にいる事に。
もう、彼女には誰かを守る力なんて、これっぽっちも無かったけれど。]
(217) みう 2011/07/07(Thu) 23時半頃
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ええ、大丈夫です…。
[イアンに、動かない左手に手を添えられて驚いてその緋色の目を見開いて。]
今度は…? それはどういう…。
[頭の中に響くような、彼の声に不思議に思うが、次の瞬間彼の姿が赤い甲冑を纏う姿に見えて。]
(227) みう 2011/07/08(Fri) 00時頃
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済まない―――…
[そう漏れた呟きは、かつての自分が最後まで傍に居られなかったことへの懺悔か。
其れとも、何の力も持たずに生まれ変わったことへの懺悔か。]
[聞こえて来た声にピクリと固まり。]
声、あんた、か?
[恐る恐る聞いてみた。]
パーティーですか。
赤と緑が、そんな風に自由に行き交うことができる、
いつか、そんな時代がまた来るでしょうか?
[彼らと敵ではなく隣人になる。
そんな未来を思い浮かべていた]
……?
[再び目が合い、首を傾げた。
聴こえているのかどうかは、定かでない]
最期まで、傍にいる。
お前らの傍に、ずっと――――― **
…有難う。
[彼の言葉に返す彼女の声は、今までに無い程、穏やかなもので。]
[目が合い首を傾げる様子に、きっと聞こえているのだろうと、確信めいたものを感じた。
否、声が聞こえていても聞こえていなくても良かった。]
あん時の約束。
守れたら良いな。
[違う服でまた逢えた。
次は、祝勝会――今は和平となった祝いのパーティー。]
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それにしても、弱っていた方が可愛げがあるだなんて、王女に向かって失礼ですわよ、貴方。
[自らの左手に重ねられた彼の手。 その気恥かしさをごまかす様に、口をとがらせた。]
さっさと、その揚げパン食べさせて頂戴。
[机の上のパンを指差して。 悪戯っぽい笑みを浮かべて彼の顔を見返した。**]
(240) みう 2011/07/08(Fri) 00時半頃
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何時までも、こうあれば…。
[3人で、こうしていられる幸せを、今はただ噛みしめて。**]
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