66 【突発】世界滅亡のお知らせ。
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[遠くから、男の人の声が聞こえた。
逃げろ。逃げろ!
これ、2日前の夢で見た。 彼の名前は、サイモン。
もう、逃げられる場所なんてないのに。
もう、誰も助からないのに。]
………。
[僅かに、眉を寄せて。 繋いだ手に、力を込めた。]
(3) 2011/10/02(Sun) 00時半頃
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[それは今までの幻視とはあまりにも異なっていた。
上も下も、光もなければ闇もない。自分の体もそこにはなく、畢竟、自分という存在の境界すら曖昧で。
ただその場に在るのは、圧倒的にして根源的な畏怖。
恐らくそれは、名をつけるならば「神」なのだろうけれど。
教会が謳うような輝かしい慈愛とは掛離れた、ひたすらにおぞましく巨大な、まったく別の何かだった]
この世界が終っちまうのは、俺たちが何かしたせいでもなく、この世界が悪いわけでもなくて。
ただの反復運動なんだ。更地にして、種をまいて、育ったら刈り取ってまた更地にして。そういう、反復。
[その仕組みの前には、世界の姿も生きたいという欲求も、ただの瑣末事]
[この時に見たものは、終末に関する幻視ではなかった。
精神の崩壊を防ぐために、一度堰き止められた「情報の理解」。
もつれた形そのままで留め置かれた糸玉のような情報を、ゆるやかに解きほぐしていく]
「あの存在」にとって、世界や俺らなんて何の意味もなくて。
それでも俺らは勝手に自分や世界に意味を見つけようとする。
……もうすぐ、ぺっしゃんこに折りたたまれちまう世界だってぇのに。
[遠くから、柔らかな声が聞こえる]
なぁ、それでも、幸せだと、意味があると、お前さんは言うのかい?
世界の滅びはとても、自動的で、システマチックで、そしてとても不条理だ。
[それなのに。あぁ、それなのに]
なのになんでそこで生きてる俺らは、こんなに感傷的なんだろうな。
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オスカー、わるいひと、なの?
[緩く、首を傾げる。]
でも。 いいひとも、わるいひとも。
世界が終わっちゃったら、おんなじ。
それに、今の私には。 オスカーは、いいひと、だから。
(48) 2011/10/02(Sun) 23時頃
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…………ん。
[オスカーの問いかけ>>42に、ぴくっと、指先が動く。]
逃げる場所なんて、ないのに……って。 そう、でしょ?
[向ける笑みは、儚げなもの。]
………うん。
行こ……。
(49) 2011/10/02(Sun) 23時頃
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[空には、オーロラがたなびいていた。 ふわふわ、ひらひら。 まるで、天女の羽衣のように。]
とっても、きれい。
ね、オスカー。 私、オーロラって、ここ、きて、はじめて、見た。
オスカーは……?
[誰かと話しながら歩くのは、たのしい。 ここに着くまで、ずっと、ひとりであるいていたから。]
(58) 2011/10/03(Mon) 01時頃
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[世界樹が、だんだん大きく見えてくる。]
……あ。
[足を早めようとして、繋いでいる手を思い出して、やめる。]
おおきな、樹……。
[やがて、もっと樹に近付くと。 幾つかの人影が、そこにあった。]
えーっと……?
[夢の中で会った顔は、そこに、あるだろうか。]
(60) 2011/10/03(Mon) 01時頃
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マーゴは、オスカーとともに、世界樹の木の下へ………**
2011/10/03(Mon) 01時半頃
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