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[男の客室は、相変わらず蜘蛛の巣。
薄布が天井から壁から床へと流れる為、
奥に何があるのかも見えず、
ただ焚かれっぱなしだった香が空気を煙らせる。
部屋の扉は開いた侭。
男は手で布をはらり はらりと 揺らしながら中央へ。
大きなクッションに身を凭れかけさせ、
少女を振り返った。
黒い帽子に眼を眇めると、ツィーがそれを拾う。]
もう後悔しても遅いよ?
[甘く掠れた声。
消毒液の匂いがつんと、鼻をつく。]
ふふふ。
ボクは「規制の中」で「検分」したのだし。
原因の一端といわれても、責任は無いよ。
[言いながらくすくすと笑い。
つい、と指をさせばツィーが思いを汲んで
彼女の服を脱がせにかかるだろう。
絹の縁を太い紐でテーピングされた大きなクッションを胸に抱き、男はゆっくりとした動作で、足を組みかえる。]
心の準備程度、ね。
[少女の裸体を視線で舐める。
彼女はもう、慣れてきてしまっているかもしれないけれど。]
[男が手を出すと、何時の間にか背後に控えていた髭蓄える初老の執事然とした男が、ひとつの瓶を置いた。
蓋を開け、深く息を吸い込み香りを嗅いで眼を閉じる。
口端の笑みを深めてから顔を上げず、視線だけでカルヴィナを見上げると、漆黒の奥に獣のような愉悦の色。
深く座れる大き目の椅子を持ってこさせると]
此処まで来て、此れに座って足を開くんだ。
処女みたいに恥ずかしがらなくて良いよ。
随分短時間で使ってしまって、傷んでいるんじゃないかい?
[言いながら瓶の中に指を入れる。
中から薫る、不思議な香の匂い。
だがとろりとしたそれは、潤滑油の働きはしそうだった。]
残念ながら、甘くもなんともないよ。
[くすくすと笑いながら細長い手を伸ばし、とろり 冷たいものが彼女の秘所に掛かる。
それは催淫剤の成分も少しばかり入る、漢方の一種。]
嗚呼、腫れているね、可哀相に。
[心にも無いことを言いながら小さな花弁を撫で、指でピンと芯を弾いた。その後、丁寧に塗りこむのはツィーに任せて。
男はカルヴィナの両足をM字に開いた侭、椅子の手摺に片方ずつ柔らかい布で縛り始めた。椅子から落ちないように、足が閉じないように。部屋の奥、音無き気配が僅かに、揺れる。]
さてね。
心の準備程度、って事だから、――
君が気持ち良いかどうかは、ツィー次第だよ。
[言いながら、ツィーの背中から彼女の腰に装着するのは、メイド姿の彼女がつけていたそれと良く似たもの。
それをカルヴィナの鼻先に突き出させるのは、舐めておけ、という指示に他ならない。]
[男は背からツィーの白い肌に触れる。
後ろから彼女の胸を揉み揺らし、指で尖る先を摘み引っ張る。
首の後ろに顔を埋め舌這わせつつ彼女の胸を愛撫する様子は優しげにすら見えたけれど、その刻は長く無く。
鎖骨から胸の間を鳩尾まで下りる血浮く蚯蚓腫れを横から引っ掻くと、胸の下、あばらにそって紅い線がまた増える。
血は出ない程度に、何本も。
その間もカルヴィナに塗った薬は、
彼女の其処に熱を持たせていくことだろう。]
そう、上手に舐めるんだよ。
入れられるの、好きなんでしょう?
こういう事したくて仕方ないんでしょう?
[言いながら、ツィーの肩口を舐めつつ裸足の足はツィーの足の間から先へと伸び。 固定され開かれた侭のカルヴィナの熱持ち始める秘所を、踏みつけた。
器用に足指の先で縦になぞり、敏感な箇所を摘み上げる。]
淫乱な雌犬だね?
[彼女の視界の中、男の細い指はツィーの胸の愛撫とあばらに沿った引っ掻く事を、交互に留めない。]
――ツィー。
もっと、見せて。
[耳元で囁いた後。
彼女の肩口に、鋭い象牙色の犬歯が埋め込まれた。
ギリギリと細かく左右へ揺らし彼女の肌を潰し裂いて行く。]
…ん…
[甘く漏れる声は、恍惚に溶ける。
白磁の肩から血が、カルヴィナの頬へとぼたたと落ちた。
薄く開いた恍惚の眼 男のほっそりとした指はそれを掬う。
指はツィーの頬に赤い線を描き、追うように舌が舐ぶり、
耳朶へ向かい蛞蝓のように首を這い下り、肩の傷に戻ると強く強く吸い出す様子は、吸血鬼のよう。
噛めば噛む程ぼたぼたと、紅い血がカルヴィナへと降る。
舌を傷口に捻じ込み、皮を前歯でつぃと挟み、ゆっくりと引っ張ると、ぷつぷつと音が、した。]
ツィー、彼女の「後ろ」に入れるんだ。
できるね?
[紅い口で言って、そっと彼女の腰を後ろから押す。
カルヴィナの口から剥がした其れを 開かれた足の間 後ろの孔へと宛がわせ、自身は只、ツィーの赤を啜り飲む。
カルヴィナが何か言っても聞き届ける気は無く――そのまま、腰を動かさせる心算で。]
ああ、別荘――いや、ジェレミーの所についたら、
君と身長それほど変わらない赤眼の双子が居るよ。
仲良くしてあげるといい。
[少女の叫びに満足げに くすくすと笑いながら突然話すのは、現実から意識を引き剥がさせない為。
ツィーの肩口の犬歯を進めると 背に少し傷が縦に伸びる。歯を差し込んでがりと齧り、見えた白い脂肪の隙間からぷつぷつと浮き始め瞬く間に白を隠す赤に眼を細めた。]
ツィー、動きながら弄ってあげて?
ほら、あんなに尖って待ってるよ、本当に淫乱だね。
むしろ、性奴にはなりたかったんじゃないかい?
[ツィーが腰を押し込めると、赤とは別に圧迫された少女のひくつく孔から蜜が溢れ零れる。
男は横から手を伸ばし浅く指を入れて緩くかき回し、指で芯を挟み揉む。ただその指は焦らすだけで、奥深くには決してたどり着かない。]
[カルヴィナの悲鳴も男にとっては嬌声と変わらない。
ツィーにカルヴィナを弄る事を任せたまま、後ろから文字通り彼女を齧りながら愉しんでいる。]
そのうち気持ち良くなるんじゃない?
淫乱な雌犬ならね。
[ツィーの背、腰辺り
男の中心が熱く硬くなって居る事が、感じられるだろう。]
ツィー、彼女が何も考える事が出来なくなる迄、がんばってご覧。
ただし入れちゃ、ダメだ。
[少女の悲鳴の隙間
後ろから囁く甘い声。]
ヨクなってきた?
でもそこだけじゃイケなけいでしょ?
どこに何が欲しいのか、言ってご覧―?
[男の甘い声が、少女に囁く。]
なぁに?
ちゃんと言ってくれないと、ボクにも判らないよ?
[言いながら、手はツィーの肩の傷にかかり
指を埋め込み、爪で抉る。
その度にテンポ良い彼女の動きはテンポを崩し
少女をまた、大波へと追いやって行く。]
ここに、なに?
[男はくすくすと笑みを零しながら、
ゆっくりとツィーの背に自身の熱を押しつける。
その感触は、何か硬さが可笑しいと気づくだろうけれど、きっとツィーは何も言うまい。
男は手を伸ばし、カルヴィナのはしたない孔につぷと中指を入れた。
ゆっくりと、掻きまわす。]
何が欲しいんだい?
ん――なんでもいの?
駄目だなぁ、君は。
[言って指を引きぬき一歩、ふたりから下がる。
脇に避け見えるように真っ赤にした口唇で舌舐めずりをした後、
幾重にも重なった布と布の間から手を添え出すのは
――自身の、熱持つ中心。]
[細いが長さはかなりある其れは、
イアンのものやジェレミーのものほど立派では無い。
だが眼を引くのはその長さでは無く、周囲に埋め込まれた宝石。
幾重にも螺旋を描くようにして埋め込まれた宝石達は、まるで掘削に使うドリルのような様相で、いっそ無機質なものにすら見える程の数。
だが反してどくりどくりと脈動は強く、反り返る方向は天。]
欲しい?
――ふふ。
[自身の物を見下ろして撫で、口端を上げる。
彼女が考えた事は、半分は当たって居て半分は間違って居た。
怯えを見せる彼女には、直接の痛みよりも――]
ツィー、君は良く出来たね。
君にはご褒美をあげないとね…――?
[ツィーがその理解力で察知し、カルヴィナから離れようとするその背後。 男がその凶悪なものを突き刺した先はツィーの薔薇の香り漂う蜜壷だった。
彼女にとっては不意打ち以外の何者でもなかっただろう。
未だ何かを咥え込んだ事の無い其処を、後ろから勢いよく埋めたその衝撃は、カルヴィナの後孔をも襲い、突き上げる。
ツィの後ろから手を伸ばし、カルヴィナの足を固定した椅子の肘を掴み椅子ごと床へと押し付けるようにして、墨色は白いふたりに覆い被さった。細かく激しく突き上げる腰はツィーに、ツィーに繋がる擬似肉は、カルヴィナに。
押しつぶされたツィーの柔肉の下、ブルネットの茂みがカルヴィナの花弁を何度も擦り上げ続ける。
カルヴィナのすぐ近くで、ツィーの掠れた声が響くだろう。]
[男は激しく腰を突きあげる。
少女の椅子をしっかりと抑え、逃げぬようにした状態で。
そして、遠慮なくその内に全てを吐きだす時]
[ジュウウウ]
[派手な音と共に、焦げくさい匂いが噴きだした。
男が手にした鉄の焼き鏝がツィーの肩の傷を焼いたのだ。]
[止血を兼ねた酷い行い。
少女がどう想ったか
ツィーがどう想ったか
男は関係なく、ただ、わらって いた*]
さて、入札だけど。
――誰もしなさそうなら、No,5に100ptしたいんだけど。
[No,7は誰もしないならば、
むしろまだ舞台で眺めようと思って居るという、
底意地の悪さ。]
…ふふ。
何か?
[膝の上でブルネットを優しく撫でながら、
金眼の青年へと、視線を流す。]
そういえば、そろそろお帰りになるお客様もいらっしゃいませんか?
― ひとまず ―
[今回の競りの時間までに客席へ戻ることが叶なったなら。
「私は、今回入札する気はないよ。
一応、心変わりするかもしれないから、最後までいようかとは思っているけれどね。」
ヴェスパタインの入札、道化の言葉、両方を受けてそう答える。]
畏まりましてございます。
[ルーカスの言葉に、まるで舞台装置のように決まりきった礼を一つ。]
是非、最後までご覧になっていってくださいませ。
奴隷が全て売れても……売れ残っても……。
今は、買う気分ではないから、いいわ。
帰ってしまうのは、もう少し後にするわ。
[ネイサンにそれだけ告げる]
嗚呼、可哀想。
あんなに泣いちゃって、ねぇ?
[金眼の青年の言葉に、くすくす笑い
言葉をかける――きゃくせきだけに届くそれ。]
お愉しみいただけているでしょうかね。
残りの奴隷は一名となってしまいそうですが。
【人】 良家の娘 グロリア[ヴェスパタインが去って後、舞台の上では装置の移動が行われていた。それを見ることはない。 (55) 2010/04/13(Tue) 00時半頃 |
【人】 良家の娘 グロリア[マーゴの嬌声とも悲鳴とも言える声が響く。消える蝋燭の火。 (56) 2010/04/13(Tue) 00時半頃 |
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