167 あの、春の日
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白銀∴秘星 マユミは、メモを貼った。
oranje 2014/03/10(Mon) 00時頃
[長い、長い夢を見ていた。
後悔していた。
過去を変えたかった。
背中を押してくれる友人がいた。
けれど、やはり夢は夢だった。
……それでも]
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[皆が起きて来たというのに、彼女は鍋に夢中だった。 夢の中でたくさん食べ損ねた昆布だしとキムチ鍋。 味は違えど、皆で囲むそれは同じ。]
……、あれ……
[ふと、顔を上げる。 彼女が起きたら一番に話したい、そう思っていた人の姿は]
……ハルカ、先輩?
[机の端に置かれていた、紙幣>>21。 呼ぶ彼女はもうそこには、居なかった。]
(32) oranje 2014/03/11(Tue) 08時半頃
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[そろそろこの会もお開きだろうか。 一抹の寂しさを感じながらも、黒眼をつと上げる。 個室に帰ってきてからは鍋に夢中で満足に話しもしていなかった――少しだけ話しをするのに戸惑ってもいた――かの先輩へ、それを真っ直ぐに向けた。]
……ゴロウ先輩。 先輩が卒業なさるとき、お手紙を差し上げたのですが……
[もう10年も前のこと。 夢の中と同じ、卒業する3年生へ向けて送った封筒には名前を書かず、和歌を記したメッセージカードにだけ「檀」と書き添えた。傍から見れば悪戯とも思える手紙。捨ててしまわれていてもしょうがない。
少なくとも、手紙を送ったという事実は変わらない。 けれど中身がどうなっていたか、問わなければわからない。]
憶えて、いらっしゃいますか?
[問うその刹那、瞬きを一つ。]
(33) oranje 2014/03/11(Tue) 09時頃
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……はい、そうです。
[真心。 檀――マユミの花言葉だ。 両親もその思いから、名前をつけてくれたのだと聞く。 ゴロウがそれを知っていてくれた>>36ことに、心が暖かくなる。
細められた瞳>>37に、黒眼も同じく柔らかく細められた。]
その、……内容、までは。 憶えていらっしゃいません、よね?
[もし、塗り替えられていたとしたら。 塗り替えられていなかったとしても、夢のなかで彼が手紙を開いていたのなら。 様々な感情がない交ぜになるも、今度は視線を外さずに問うて]
(49) oranje 2014/03/12(Wed) 00時頃
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……いえ、いいのです。
[謝る声>>57に、ゆっくりと首を振る。 あの和歌の意味を理解した上で送っていたのなら、悲しかったのかもしれない。 けれど、偶然重なった想いを示すあの歌を、今ならば]
―― 春風の花を散らすと見る夢は 覚めても胸のさわぐなりけり
春風が花を散らしている美しい夢は、 目覚めた後も私の胸をざわめかせる。 一説では夢の中の逢瀬を歌ったものだと言われています。
[淡々と、言を紡いでいく。 それは授業中のそれに似た、しかし視線はゴロウに注がれたまま。 まるで、夢から目覚めた今と同じく。自らの胸は、ざわめいている。 ――どうして?]
(66) oranje 2014/03/12(Wed) 19時頃
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この歌は、深く意味も知らずお送りしたのです。 ですから、忘れていただいて構わない―― そう、思っておりました。
[手元の取り皿の縁を撫でる。 躊躇うように数度、唇を開き、閉じ、そして]
でも、ですね。 ……同じなのです。
[ゆっくりと、一つ息を吸う。 10年前のマユミは自覚をしていなかったその想いは、 その姿を見失って初めて結びついた。 桜よりも薄く、けれど色付けば薔薇よりも濃く。]
(67) oranje 2014/03/12(Wed) 19時頃
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その歌の通りにざわめく想いがあるのです。 おかしいですよね、お送りしてから、気がついたなんて。
[ほのかに笑み、目を伏せた。 無自覚に冗長になる言葉は、年若かったあの日々の名残。]
先輩にあの歌をお送りしてよかったと、 ……そう、思います。
[切り揃えた黒髪が、風もないのにはらと揺れた。 それは夢に見る花が散る風景に揺れるかのごとく。 和歌の裏に秘めた想いの名は――、
戀情と、いうのだろう。]
(68) oranje 2014/03/12(Wed) 19時頃
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―― 皆さん、そろそろお時間ですよ。 デザートも頼んでいただきましたし、それを食べたら一度外へ出ましょうか。
[さて、個室の中のざわめきの程は如何なものか。 皆へと言葉をかける彼女は幾分、来たそのときよりも晴れやかに微笑んでいる。]
(69) oranje 2014/03/12(Wed) 19時頃
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寮、か……
[ざわめきの中聞こえた言葉>>65に、思い出すことが一つ。 運ばれてきたデザートのスプーンを手に取りながら]
マドカさん、談話室の右から三番目の窓、鍵が壊れていたこと……憶えていますか? 夜中にコンビニに行ったりして。 ルーカスくんは知ってました?あの窓のこと。
[問うのは同級生である彼らへ。 彼女は、憶えているだろうか? 彼は、知っていただろうか?
寮生活を送るうち、世間とずれていた感覚は徐々に矯正されていった。悪いことをする――それも一つの進歩だった。 夢の中では、そのすべてを思い出すことはできなかった。 再現することも、なかなかできなかった。]
(70) oranje 2014/03/12(Wed) 19時半頃
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まだ壊れてたら……ふふ、物騒ですね?
[ふと、笑みを漏らす。 懐かしむように、何かを期待するように。]
(71) oranje 2014/03/12(Wed) 19時半頃
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白銀∴秘星 マユミは、メモを貼った。
oranje 2014/03/12(Wed) 19時半頃
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[極々遠まわしの、それは告白になるのだろう。 だからこそ最後は彼の顔を上手く見つめることができなかった。 けれど帰ってきた言葉は思いのほか柔らかく>>75、再び黒眼に映ったゴロウの顔は笑みに彩られていた。 二つ、瞬く。]
……嬉しいです。
[好きな歌になった、と。紡がるる言葉に、自らは今どんな表情をしているのだろう、わからない。
唇を柔らかく、結ぶ。 そうしなければ、泣いてしまいそうな気がして]
(77) oranje 2014/03/12(Wed) 22時頃
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―― はい、憶えています。 確か、白い……チューリップ、でしたよね?
[園芸部の手が行き届いた花壇。 彼女は眺めることしかできなかったが、春に咲いたその花の色はよく憶えている。]
とても綺麗に咲いていました。 白のチューリップはあまり馴染みがありませんでしたから、近くを通るたびに、眺めて。
[眼鏡を取り出す様子>>76を見つめながら、思い出していた。 季節は移ろい、その花は散っていく。 それでも写真や、記憶に残る花の色は、褪せぬまま]
(78) oranje 2014/03/12(Wed) 22時頃
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え、……?先輩、それって、
[告げられた言葉>>79に、眼を大きく開く。 どうして送ったのか、意味は何なのか、一つ一つを問おうとしても、うまく言葉にならない。 花に込められた意味を、彼女は多くは知らない。
うまく言葉にならぬまま、手元にはデザートの器がある。 甘いクリームを掬っても、その味はとうとうよくわからないままに]
(89) oranje 2014/03/12(Wed) 23時半頃
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ルーカスくんも使っていたのですね。 もしかして皆さん知っていたのかな。
[同級生の返答>>85に、嬉しそうに眼を細める。 初めはピザの配達員にすら驚いていたというのに、卒業するころには寮の規律をほんの少し、破るくらいの冒険も憶えた。 あの日々は、きっとターニングポイントだったのだ。]
やっぱり、そうですかね。 今の寮生の皆さんにも、あの夜中にこっそり徘徊する楽しみを知っていただきたいのに!
[やや興奮気味に口にするが、はっとして唇を押さえた。まるで深夜徘徊常連だったようではないか。 そっと、黒眼は同級生へ再び注がれ>>86]
ね、ルーカスくんもそう思いませんか?
[元深夜徘徊常連(?)に巻き込んでしまう心算だった。]
(90) oranje 2014/03/12(Wed) 23時半頃
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そ、そうですよね。 たまには、良いものですよね?
[浮かべられた笑み>>97はいつか隣の席で見た、 そんな無邪気さすら感じた。 互いに歳を重ねたとはいえ、根本は変わらないのだと改めて知らされたようで、嬉しさに自然と笑みが浮かぶ。]
マドカさんもそう思いますよね、ね?
[もう一人共犯だと言わんばかりに、傍らの元ルームメイトへと手を伸ばした。戯れて、抱きしめる。あの日々と同じように。
やがて誘導されるように立ち上がり、かつて暮らした寮へと向かう。 その道のりはおそらく、少し早足で*]
(99) oranje 2014/03/13(Thu) 00時半頃
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―― 寮 ――
[辿り着いた寮は、夢の中で見たその姿とあまり違いはないように見えた。10年という歳月が巻き戻っていくような、そんな感覚すら覚える。 しばらく黒眼をじっとそのシルエットを眺めていれば、名前を呼ばれ>>113、微かに身じろいだ。]
……、はい。
[その声は、やや上擦ってしまったか。 ともあれその場から離れてゴロウの背を追いかけた。 サックスブルーのスプリングコートは月明かりの下、柔らかく翻る。 かつて身に纏った、制服のスカートのように。]
(119) oranje 2014/03/13(Thu) 18時頃
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―― → 中庭 ――
変わらないですね、ここも。
[中庭に出ればまた、黒眼は辺りを忙しなく眺めた。声音は僅か、楽しげな色が滲む。 ゴロウと二人こうして連れ立つのは初めてかもしれない。不思議なものだと、唇は緩やかに弧を描いた。]
……花壇を、見に?
[未だ背を追いかけるようにしてその後ろに立ったまま、問いかけた。 白い花は、そこに咲いているのか。]
(120) oranje 2014/03/13(Thu) 18時頃
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嬉しいです。
[振り返る>>121視線と視線がぶつかった。 応えるようにして一歩踏み出し、その隣に並ぶ。 黒眼は花の色を確かめるよう落とされるも、それを認識する時間はなく]
―― どうして、
[失恋という言葉>>122に、驚いて隣を見上げた。 自らに当てて植えられた>>79というのに、その意味にどうして繋がってしまうのか。 しかし、彼が卒業する前までの日々を思い出せば、交わした言葉も然程多くない。 ただ時折、視線を合わせたときはとても嬉しかった。どことなく、彼は見守ってくれているような気がしていた。
―― だからこそ、見送って初めて気がついた気持ちがあの和歌と重なっていたことに。 どうしようもない後悔を、していたのかもしれない。]
(125) oranje 2014/03/13(Thu) 20時半頃
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……似ているのかもしれませんね。 ゴロウ先輩と、私。
[続けて告げられる言葉>>123>>124にそっと、応えるように添えた。 夜風が黒髪を揺らしても、赤く色付いた頬は隠せない。]
先輩も、見ましたか? 10年前の、夢。
[問わずとも、その答えはわかっている。きっと彼もあの懐かしい日々を夢に見ただろう。]
(126) oranje 2014/03/13(Thu) 20時半頃
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……消えないのです、今も。 ざわめきが、……ずっと、ずっと。
[黒眼をそっと下へ向けた。 足下に咲いている花の色は、赤く。
春風はその赤色を散らすことはなく、ただ揺れて]
(127) oranje 2014/03/13(Thu) 20時半頃
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[瞬く睫が震えた。 見上げる彼の零す言葉一つ>>129一つ>>130に、ざわめきは絶え間なく。]
―― 消えるはずが、ありません。
[もしあの夢を、見ていなかったら。 もしあの歌を、送っていなかったなら。 このざわめきを知らぬままだったのだろう。
後悔していた過去は、変わらなかった。 それなのにどうして。 どうして、]
はい、……触れて、ください、先輩。
[零した音は声はとても、小さな音。
どうして ―― 私は。]
(134) oranje 2014/03/13(Thu) 21時半頃
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[髪を滑る、大きな手のひら。 そういえば彼に触れたことはあっただろうか。随分と、記憶の中にいた人。 頬に触れる指先が、熱を持つその温度の高さに気がついてしまえばいい、そんな狡いことすら考える。]
いいえ、……――
[謝らなくてもいい>>135と、首を振る。 望んだのは、自らなのだから。 だからその唇が形作った三文字>>136に、しばらく何も言えぬまま]
(139) oranje 2014/03/13(Thu) 22時半頃
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……消えるはずが、ありません。
[見上げる黒眼を逸らすことはない。 恥ずかしくても、どんなに顔が赤くても。 もうこのざわめきを隠すこともない。]
差し上げます。 だから、……傍に、いさせてください。
[微笑んで、手を伸ばす。初めて触れた、彼の体。 10年前だったら、逃げていたかもしれない。 けれど想いを、そして心も育てた今なら素直になれる。]
(140) oranje 2014/03/13(Thu) 22時半頃
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私も、好きです。 ……ゴロウ先輩が、大好きです。
[和歌に頼らず、言葉も飾らず。 春風に乗せたのは、そのままの、自らの想い**]
(141) oranje 2014/03/13(Thu) 22時半頃
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[微睡みの中見た夢が、私の胸をざわめかせる。
それは花が散る前。
かの人の卒業を見守る時期のものだったけれど、まるで桜の花が散るような美しさと儚さ、胸が締め付けられるような想いはそのままに。
あの春の日に残したままの後悔は
ざわめきの中に溶けて、消えた**]
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