204 Rosey Snow-蟹薔薇村
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[>>434ドナルドが「遠吠え」を聞けるように 「なってしまった」とは、気づかない。 ――どんなに耳がよくても、それは、聞こえないのだ。]
……抑えることくらい、できる。する、つもりだけど。 ……ドナルド、何処に……?
[大人が2人居た方がいい、のは分かる。でも。 頭を冷やすと謂われればより強く引き止めるのは気が引けて。
>>446――眉尻下がるに、胸が痛む]
……ちゃんと戻って来るんだよ。
[心配性、だけでは、なく。]
(453) 2014/11/24(Mon) 00時半頃
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―居間― [祈りのように手指を組み合わせ、ぎゅ、と握り締める。
>>441運命だ、なんて言葉を使う、大きなこども。 ドナルドの背をさして。やめて。やめてくれ。 焦燥を感じて、咽喉の奥が焼け付くようだ。 そんな風に、なってほしくなんかないのに。 ――どうか、かれに 触れて欲しいという、我侭も、抱いて。
>>455 子供の声が、耳を打つ。 緑の眸は大きく揺れて、首を横に振った]
ちがう、……そんなことはない。 手遅れ、なんて、ことは――ない、よ。 衝動だって、おさえられる。きっと、だって、いままで、一族、は、そうして、きた……
(462) 2014/11/24(Mon) 01時頃
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[>>>455 永遠に。食べたら。永遠に。永遠に。永遠に。
幼い心に刻まれたのは呪いだ。 (ディーン、お前は本当に――なんて、ことを) 幼馴染に思うは恨み言。]
それは、……裏切られないかもしれないけれど、 もう触れられないなんて ……おれは、嫌だ よ……
[ニコラに諭すように謂った後に >>461プリシラの言葉が続く。 ――嗚呼、歯に衣着せぬ物言いだ。と、思う。 彼が抱えているものは、知らず。気づいたとしても、――責められないし、自分も思わないわけでは、なかったから。]
(471) 2014/11/24(Mon) 01時頃
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―居間― それは、……
[>>466 フランシスは、鋭い切り込みに言葉が詰まる。 当然の疑問。失敗してしまった者の話も、勿論聞いていた。 フランシスも、自分が食ったのではなく―苦しくて、耐え続けてはいたが―違うものに喰われて喪った。
子供めいた響きに、――本当のことを教えなければ、と。 フランシスは思ったのだ。このまま、また、誰かを喰らったりしないように。>>470]
……ディーンは、……―― ……もう、……居ないんだ。
このセカイじゃ、なくて。 ……死んで、とおい、ところに、行った。
(483) 2014/11/24(Mon) 01時半頃
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―居間― …… 生きている者には もう、届かないんだ。
[彼が、ナイフを隠し、握っているのは、知らぬまま。 静かに、眉を寄せた。]
幸せは 魔法じゃ手に入らない。 それでも、人の世に、紛れて、暮らしていかなければ おれたちは――生きて、いけない。 でも、……衝動を飼いならせ ば その先、だって、ある……
[ある。あるはずなのだ。 先ほど握り締めすぎてついた掌の傷を、更に深く、しながら。]
(488) 2014/11/24(Mon) 02時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2014/11/24(Mon) 02時頃
ノックスが――…
トレイルの無事確かめたいンだと。
さすが、過保護だな。
耳がいいトレイルの為に
フランシスが歌うのを止めさせただけある。
歌は、フランシスの衝動紛らわせる方法なのに。
フランシスも過保護だけどーーー
ノックスのは 何か違う
なんだろう あれは …………
ふぅん…………ルーツの轡
とってあげたらどうなるんだろうね?
階段の上からならいいんじゃない?
なんか トレイル文字を書いてるし
何を書いたかは知らないけど
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―居間― [そう――とどかない。ラルフには、もう。
じわりと、湧き上がってくるのは 駆け出して行った、彼の保護者への、憎しみだ。]
(496) 2014/11/24(Mon) 02時頃
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なんだろうな。
ま、分かりたいとも思わねぇけど。
耳いいらしいから、すっげぇ響くンじゃね?
ルーツの声、結構大きいからなぁ。
ーーーーそれは そうだね
どうでもいいよ あの人たちのことなんて
ふはっ ドナルド
ルーツの轡 とってあげて
きっと いい声でないてくれるよ
あァ。
ルーツの轡?
取り方とかわかんねぇし!
それにアイツ俺が寄ると暴れる。
前、爪でひっかかれて大変だったンだぜ。
ま、何かあったら考えるけど。
……似た色の髪で大きいから……
ライバル だと思った かも…………
……芸も躾も してないからーーごめん
――…え。
ルーツにライバル扱いされるとか
なんか、微妙な気分になるな、それ。
髪染めンのも面倒だし
背縮めることも出来ねぇし
なかなか懐いて貰えそうにねぇなぁ。
フィリップの相棒、なんだろ?
なら、少しは仲良くしてーとは思うンだけどな。
ホレーショーも ずっとそうだった
でも 楽しそうだったよ
…………だから 雪が止むまででは難しいね
鳥 扱いしないと
少し機嫌がいいのだけれど
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―居間―
[なんて、嫌な笑いだと――フランシスは思う。 臓腑の底が冷えるような>>502 それでいて奇妙に鈴の音に似た、笑い。
>>504 彼は、うたうように問いかける。 問いかける。聞かれたくない、見たくない、場所。]
な、……なんで、そんな、こと。 だって、そうでなければ。 ……おれは、おれで、いられない。
[気づけば、自分を抱くように――して。 ぞ、っと、したからだ。口の中が乾いている]
守れないのは ……いやなんだ やめろ、……やめて、くれ。
[首を横に振る。こどものくせに、なんて、謂えなかった。――だって、純粋な、何も知らない子供ほど、真実に近いことも、知っている。だから怖い。]
(525) 2014/11/24(Mon) 02時半頃
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―居間―
[>>505 溜息の意味が、分からなかった。 微笑みは幼いくせに、ぞろりとした深淵を孕んでいる様に見えた。]
――え?
[>>506 その言葉が 何を意味するのかも]
(526) 2014/11/24(Mon) 02時半頃
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――…そっか。
[保護者の話をするフィリップ。
その言葉から垣間見える光景は幸せな一幕にも思え]
雪が止むまでで無理なら
雪が止んで此処を出てからも。
気長に付き合ってけば少しは慣れてくれるかもしれねぇし。
居間に戻ろうーーーフランシスが
心配するから
[階段を上がりながら そうと
ドナルドの思考聞きながら思っていた
が]
ーーーーーーーはい?
[いまなんて?]
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[気づいたときには、既に何もかも手遅れ。>>507 フランシスよりも離れていたバーナバスと、 彼に庇われていたプリシラが行動を起こせようはずもない。]
―― …… !!
[息を飲む音が悲鳴めいて響く。 ナイフは深々と冬の空のようなグレーの眼に突き刺さり 体内を巡る定めの赤を鮮烈に外の世界に導いた。 プラチナブロンドを染め抜いて。
ニコラは笑い。>>510 軽やかに唇を動かした。 それが最期。]
(527) 2014/11/24(Mon) 03時頃
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ああ、そうだな。
頭冷やすにしちゃ、
ちぃと時間掛かりすぎか。
[そんな言い訳して出てきたことを思い出し]
ん?
そう言って でてきたんだ
[らしい言い訳に ふっとはにかむ]
………………雪が止んだらって
けど………………
というか……なんで………
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―居間―
あ ―――……
[口元を覆って、ふら 、と1歩、2歩、下がる。 >>531 プリシラの叫びが聞こえる。
自ら命を絶つなんて、思っていなかった。 ディーンに会えるところに行くと、 そんな選択をするだなんて、思っていなかった。
無邪気さを纏った言葉で、無遠慮に理性を嘲笑い。 衝動に何処までも正直に。プラチナブロンドの獣は、散った。
――まだ、ドナルドは戻らない。 ――フィリップも、トレイルと、トレイルを追ったノックスも、戻ってこない。]
(534) 2014/11/24(Mon) 03時頃
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あんま心配させたくねぇから。
――…まあ、それでも心配するんだろうけど。
[はにかむ気配が伝い、目許が和む。]
雪が止んだら、いや、止んでも
一緒にいればいい。
……いやか?
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―居間―
むちゃ、くちゃだ…… こんな……
[困惑し、呟く。近づくことも出来ないまま。]
(537) 2014/11/24(Mon) 03時頃
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過保護な保護者って 大変なんだね
[放任主義の 保護者しか知らないから
ドナルドとラルフの大変そうな過去を
想像して くすくすと笑う
……トレイルを殺しても 罪悪感なく]
い いやじゃない
いやじゃない けど
獣で人殺し……なんだよっ?
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―居間―
[共に居るバーナバスとプリシラ、そちらへ気を遣うことはできるはずもなく。]
……っ
[は、っと金縛りが解けたように扉が開く音に、振り向いた。 ――フィリップ と ドナルドの、姿。 フィリップも、だが―― なによりドナルドが無事なことに、ほっとして ドナルドに、ふたりに、つんのめるように駆け寄りながら、口にするのは]
ダメだ ここは 血の匂いが
[居間から、遠ざけないと、いけないと思って―――>>543ドナルドの仕草を見れば、なおのこと。]
(544) 2014/11/24(Mon) 03時半頃
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過保護は大変だけど嬉しくもあった、
[笑う声に少しだけ安堵する。]
いやじゃねぇならいいじゃねぇか。
獣なのは俺も一緒だし
それを言うなら俺も共犯だ。
俺と一緒にいればいい。
ひとりで運ぶのはつらいだろ。
俺も手伝う。
……三階の使われてない部屋に運ぼう。
窓、少し開けて温度下げとけば――…
や、階段あるから俺ひとりで運んだ方がいいか。
ーーーそうなんだ
[かすか安堵 感じると
こう言うところも ラルフと似てる と思う]
フ フランシス に きいてから ね?
[簡単に一緒に旅することが決まって行き
心の持ち用が見つからず
あわててそうと考える
話はそこからだ と]
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