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――僕は人狼だから。
嘘つきの獣だから。
ミナカタ、キミは正しいよ。
[獣の性もつ青年は密やかに紡ぐ。]
【人】 少年探偵団 ガーディ[ミナカタの返しにガーディはふっと笑みを零した。] (1) helmut 2013/07/28(Sun) 00時頃 |
【人】 少年探偵団 ガーディ[ミナカタの左胸は彼自身の腕に隠れる。 (3) helmut 2013/07/28(Sun) 00時半頃 |
【人】 少年探偵団 ガーディ[腹部への鈍痛からけほけほと咳き込む。 (5) helmut 2013/07/28(Sun) 00時半頃 |
【人】 少年探偵団 ガーディ[名を呼ぼうと唇が開かれる。 (7) helmut 2013/07/28(Sun) 01時頃 |
因果応報だ。
恨むなんてそんな面倒な事、しない。
[認めるような言葉は表には出さない。
どちらかといえば、出せない、と言った方が正しい。]
こんな中途半端な姿だから、届かない。
――…大人になれたら、
言いたいことあったんだけど。
[背に受けた傷。
不利な状況はもう覆らないだろう。
シャツは血に染まるのか濡れた感触がある。]
かなわないな。
[何に対してか、そんな思考が漏れる。]
【人】 少年探偵団 ガーディ ――…謝るなよ。 (9) helmut 2013/07/28(Sun) 01時半頃 |
【人】 少年探偵団 ガーディ[こんな状態になっても獣の姿は晒さない。 (11) helmut 2013/07/28(Sun) 01時半頃 |
死にたく、ない、なぁ……。
[朦朧とする意識の中、聲が漏れて]
【人】 少年探偵団 ガーディ まつり、みたかった、な。 (12) helmut 2013/07/28(Sun) 01時半頃 |
【人】 少年探偵団 ガーディ[交わる視線に一瞬目許が緩む。 (19) helmut 2013/07/28(Sun) 02時半頃 |
【人】 少年探偵団 ガーディ[伸ばされる手が微か視界の端に映り込んだが (20) helmut 2013/07/28(Sun) 02時半頃 |
[ぽたり、ぽたりと降るあたたかな雨。]
………。
[混濁する意識の中、彼女の呼び掛けが微か届いた。]
ジェニファー。
泣かないで。
[泣かせたいわけじゃなかった。
守りたい人だった。
彼女にとってはまだ子供と思えただろう自分。
届かぬはずの高嶺の花抱かれた青年は己の手に意識を向ける。
彼女の涙を拭おうと右手に力をこめるが、動く気配なく。
薄れゆく意識の中。
闇しか映さぬ瞼にさいご思い描いたのは、その花の笑み**]
[壁に凭れる女性の隣には腰掛ける青年の姿がある。
壁に背を預け天を仰ぐ双眸は銀灰色。
柔らかな髪は赤みがかった癖っ毛。
器を失い魂だけの脆き存在は本来あるべき年相応の大人びた相貌。
背丈も隣に居る女性より、幾分高くあるが
その姿は生者に見えるはずもない。]
――…こんな所で何してるのさ。
[掛ける声も僅かに低く落ち着いたものであるが
彼女の耳には届かぬのだろう反応はなく]
夜風で身体を冷やしてしまうよ。
[案じるような響きは夜風にのり彼女の耳朶を掠める。]
ジェニファー。
[少しだけ年上の彼女に抱いた想いは言葉にせぬまま名を呼んで。
夜が明けるその時まで見守るように傍に在る**]
[子供の悪戯のような、そんな誘い。
窓を開けたヤニクが人狼の仕業と察していようとは知れない。
分かっていてそうするなんて思いもよらなかったから
思惑通り事が運んだ事に安堵していたのを覚えている。
祭りの設営に勤しんでいた皆を纏めていた一人。
隣村の者でありながら其処に居るのが当然のように
村に馴染んでみえた年上の男の思いも知らぬまま
獣は彼の首に喰らいつく。]
ヤニク。
[獲物の名を刻むように獣は名を紡ぐ。
大人である彼が羨ましかった。
彼のように働き手として期待される存在になりたかった。
無理が祟り虚弱であった青年には眩しく見えていた。]
キミを食べればキミと同じようになれるかな。
[なれたとしてもこの村には居られない。
十年後に祭りの準備を率先して行う己を想像する。
実現するはずのない夢は命の音に掻き消えた。]
――――。
[異国の肌に異国の血。
その味に違いは知れない。
これまで喰らった獲物と同じく甘く馨しい血が喉を潤す。]
…………。
[事切れた彼の表情を獣は知らない。
己は生きる為に彼の命奪った事を刻むのみ。]
[――けれど。
同じ姿のものを。
同じ血が流れるものを。
どうして喰わねばならないのだろうと、思う。
生きるためと己に言い聞かせて同じ姿のものを狩る。
羨ましいと思った者の言葉も想いも知れない。
知らない方が心は痛まない。
だから己から彼に話し掛ける事もしなかった。
どうすれば彼のようになれるのか。
聞いてみたかったのだと己の心を知ったのは
動かなくなった彼の血肉を腹へとおさめた後だった**]
【人】 少年探偵団 ガーディ[村役場に記されたガーディの年齢は十八。 (72) helmut 2013/07/30(Tue) 09時半頃 |
【人】 少年探偵団 ガーディ[好奇心も人並み以上で人懐こくあったから (73) helmut 2013/07/30(Tue) 10時頃 |
【人】 少年探偵団 ガーディ[周りに大人はいない。 (74) helmut 2013/07/30(Tue) 10時頃 |
【人】 少年探偵団 ガーディ[大樹は毎朝のように声掛ける彼女を見守るように静かにある。 (81) helmut 2013/07/31(Wed) 00時頃 |
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