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![]() | 【人】 猫の集会 クシャミ[でも。] (10) 2013/11/22(Fri) 03時頃 |
![]() | 【人】 猫の集会 クシャミ―― 工房 ―― (28) 2013/11/22(Fri) 22時半頃 |
![]() | 【人】 猫の集会 クシャミ
(29) 2013/11/22(Fri) 22時半頃 |
![]() | 【人】 猫の集会 クシャミ―― 翌朝 教会 ―― (30) 2013/11/22(Fri) 23時頃 |
[寂しくないのですか
永い時を生きる彼にとって、畏怖や讃仰の対象として見られることは慣れていた。
しかし今向けられているそれは、明らかな憐憫を秘めていて]
むかし、まったく同じことを我に言った者がいたな。
[つい昨日のことのようにそれを思い出す。
冒険好きだったその獣人族の少女は、迷い込んだ洞窟でとある翼竜と出会った。
好奇心旺盛な彼女は、次々と疑問をその翼竜にぶつけて]
……大丈夫だ、我は寂しくなどない。
[独りぼっちではありませんか、とか細い声で問うチェシャの横顔が。ふっと彼女の母親の面影と重なる]
その優しい所は、本当に母君とそっくりだな。チェシャ。
[昔を懐かしむように、チェシャに語りかけた]
-22年前-
[後にエリサ・ブランフォートと呼ばれる――……けれど当時はただの羊の村娘が、野山を駆けていた。
お気に入りのサンザシの花を摘もうとしていたから。
ジリヤに見つかれば、たちまち懲らしめの魔法でも掛けられてしまうかもしれないけれども。そんなのは慣れっこになってしまった。
ふわふわの羊毛が汚れるのも厭わずに、ガッサガッサと枯葉を蹄で蹴り上げ、小枝をバキリと踏み鳴らした。
羊毛が落ち葉塗れになった頃、羊の娘は大きな洞窟を発見した。]
………なぁに?ここ。
[ぽっかりと開いた空洞は何処までも何処までも闇を映しており。
耳を傾ければ、風の音がまるで慟哭にも聞こえてくる。ぶるぶる、と羊毛を震わせるけれど。
同時に、湧き上がるは秘密の場所を見つけたという昂揚感。
小さな探検隊は、洞窟の中へ足を踏み入れた。]
ふふ。だいはっけーん♪
[謳うようにご機嫌な口調で、跳ねるように中を歩き始める。
中は存外冷えており、歩を進めればふるりと細かく羊毛を震わせた。陽光もここまでは差し込んでおらず、次第に暗くなっていく視界に、不安げに蒼い目は細められた。
やがて。羊は己の蹄で何かを蹴り上げた。]
なに…………?―――きゃああああああッ!!!
[指でその正体を確かめようとしたが、暗くてよく解らない。
ザラザラとした蛇の鱗のような感触、じっと手を添えれば細かくそれが上下している事が解った。――……生きている?!
羊がその事に気付いたのと、龍が目覚めたのはほぼ同時だったか。
唸るような低い声が洞窟内に響けば、羊は悲鳴をあげて尻もちをついた。
やがて翼竜と言葉を交わし、向こうに敵意が無い事が分かれば羊は打って変わって強気に、そして無邪気に次々と疑問を投げかけていった。
何処から来たのか、なんで此処にいるのか、普段は何をしているのか、魔法は使えるのか、炎は吐けるのか………好奇心旺盛な羊は喉が渇くのも厭わずに話し続けた。そして、]
-現在-
――――……寂しくないのですね、良かった。
[
最初こそは恐ろしかった龍の声も、今ではもう平気だ。
優しげな声に、お嬢様の蒼い目は弧を描いた。]
ッ……お母様を知っているの?!
[お母様の事を口に出されれば、驚きの声をあげた。
あの綺麗なお母様にそっくりと言われると、少し照れた。
むふふ、と小さな笑いを零した。…………けれども、]
…………ピーター? ……大丈夫?お元気?
[なんとなく、声が弱まってきているのは気のせいだろうか。]
![]() | 【人】 猫の集会 クシャミ―― 翌朝 教会 ―― (58) 2013/11/23(Sat) 15時半頃 |
![]() | 【人】 猫の集会 クシャミ[青年自身の服も、人から譲ってもらったりだとか、そういうものも多い。 (59) 2013/11/23(Sat) 15時半頃 |
![]() | 【人】 猫の集会 クシャミ[白い羊毛は、普段よりも一層とふかふかして見える。] (61) 2013/11/23(Sat) 15時半頃 |
![]() | 【人】 猫の集会 クシャミ
(62) 2013/11/23(Sat) 16時頃 |
![]() | 【人】 猫の集会 クシャミ
(64) 2013/11/23(Sat) 16時半頃 |
![]() | 【人】 猫の集会 クシャミ[ここに入り浸っている時には聞かなかったような、ウォーレンの大きな声。>>66 (72) 2013/11/23(Sat) 18時半頃 |
![]() | 【人】 猫の集会 クシャミ―― 翌朝 教会 ―― (75) 2013/11/23(Sat) 19時頃 |
![]() | 【人】 猫の集会 クシャミ
(76) 2013/11/23(Sat) 19時頃 |
[まどろむ直前、ピーターから『カルヴィン』のことを聞く。
しかし、この寒さ迫る夕刻に外へ出るのは、龍族にとっては大変危険を伴う行為だ。
老人のように特別な準備でもなければ―――だが。]
ああ…すまないが、今日はもう遅い。
ピーター殿、カルヴィン少年には明日の朝に出直すように言ってもらえないだろうか。
お詫びに朝食にパンとスープを奢ってあげよう。とね
[だけどお爺ちゃん貴方のもってる硬貨は数百年単位で現代とずれているのです。
そんなお叱りを受けそうな誘いだったが、はたしてピーターには聞こえていだろうか。]
場所は…そうだな、今日美味しいスープをいただいたお店がいい。
ピエールというコックさんがやっているお店だ。伝言を頼むよ。
[そうして、老人はゆるゆると意識の船を夢の海原へとこぎ出させる。]
朝食にパン、スープ……。
[オセローの誘い
もしも“カルヴィン”だったら、「ありがとな、じーさん!」とはしゃいでいるところであろうが。
ピーターはオホン、と威厳を保つように咳払いをして]
う、うむ。相分かった。
そのようにカルヴィンという少年には伝えよう。
[すでに頭の中は、温かいパンとスープでいっぱいだった]
![]() | 【人】 猫の集会 クシャミ[そうそう当たってばかりもいられないと、軽快に跳ねて、アリスの雪玉を避けてみたり。少し大きめに作ってみた雪玉は届く前にすぐに地面に落ちて真っ二つに割れてしまい、アリスと二人、顔を見合わせて笑った。 (92) 2013/11/24(Sun) 00時頃 |
![]() | 【人】 猫の集会 クシャミ[起き上がれば、両手を顔の位置まであげてみせる。] (93) 2013/11/24(Sun) 00時頃 |
[
まさか彼女にも指摘されるとは思わなかった。
もうそこまで魔力が消耗しているのだろう]
――今日は心配されてばかりだな。
[思わず小さな呟きが漏れる。
村の皆の優しさが、温かい]
我も、冬眠の時が近いのだ。心配はない。
チェシャの母上とは――そう、友人だ。
[敢えて過去形にはしなかった]
そっか……友人だったのね。
[
メーも………友達ですよね?
ピーターとオセローは、メーの友達ですよね?
[はらり、とひとつ雪粒が鼻先にかかる。
祈るような囁き声は、二人には届いただろうか。
されど、ぼんやりと……声が遠くなっていく。
頭に霞がうっすらとかかっている気がする。眠りの時がすぐそこまでに近づいていた。]
ああ。もちろんだとも。友達だ。
[チェシャの問い
“カルヴィン”ではない自分も友人として受け入れてくれたチェシャの言葉が、ひどく嬉しくて]
――ありがとう。チェシャ。
[“カルヴィン”では恥ずかしくて言えないことも、今なら正直に言えた。たまには大人も便利だな、と思う。
眠りにつこうとする彼女に、その感謝の言葉は届いただろうか。
春に会う時は。ピーターとカルヴィン、どちらが先になるだろう。
想いを馳せながら]
![]() | 【人】 猫の集会 クシャミ[>>94近づいてきたアリスを不思議そうに見ていれば、水をかけるように、巻き上げられた粉雪。両手のガードも容易くすり抜け、顔に降りかかる。 (101) 2013/11/24(Sun) 00時半頃 |
![]() | 【人】 猫の集会 クシャミ
(103) 2013/11/24(Sun) 00時半頃 |
――……またね。オセロー。ピーター。
メーの大切な友達。また春に会いましょう。
[夢の間際、そっと囁き声で。**]
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