109 Soul River
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記者 イアンは、メモを貼った。
2013/01/10(Thu) 00時半頃
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[呆然と響いてきた声に、少しだけ視線を向ける。 シーツ、僅かに存在を示すようなオーボエ。 むき出しの、傷だらけの足]
───初めてここにきたときは 事故死した小さい楽団のヴィオラ弾きだった。 次は自殺した笛吹き、その次はフィドル…野垂れ死にだった。 今の前は心臓とまってポックリいったマリンバ奏者。
…俺は、乗ってた船が海の真ん中でお釈迦になった。
[指折りかぞえれば、結構なものだった。 それぞれの死、それぞれに未練を抱えていた。 自分がどうだったかは思い出せないが]
…もう、うんざりだ。
[繰り返すたびに記憶に残る音楽へのあまりにも強い執着。 洋館での僅かな記憶、脳裏を埋めつくそれは男にとっては悪夢。 廊下へと消えた男は───まだ死ねない**]
(5) 2013/01/10(Thu) 01時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2013/01/10(Thu) 01時頃
記者 イアンは、メモを貼った。
2013/01/10(Thu) 21時半頃
[………淡いコバルトブルー。]
[まだ、還ったばかり、此処のこと
憶えている間、届く。
街が、白、塗りつぶされているのに、
此処とは違う、美しい、白。
バーナバス。名前だけ知った
今さっき還った人。
…………初めて、姿を見る。]
…………うん、聞きたかった。
[聞こえた声、独り言、零す。
吹く、どんな楽器だったのだろう?]
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