44 【game〜ドコカノ町】
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奏者 セシルは、メモを貼った。
sen-jyu 2011/02/26(Sat) 02時頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
sen-jyu 2011/02/26(Sat) 03時頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
sen-jyu 2011/02/26(Sat) 03時半頃
― 金色に染まる病院の屋上 ―
[世界が消える時。病院の屋上で白が舞った]
……ぇ?
[はじめはセシルの白い羽根かと思った。
頬に当るそれは冷たくて。
――――風花
己に与えられた名前を思い出す。リュヌド。
初めてこの世界に干渉した日の事を思い出す。池に降る雪。
にこり。
真似た笑顔のまま、泡雪のように風に乗り――**]
― 金色に染まる病院の屋上 ―
[世界が消える時。病院の屋上で白が舞った]
……ぇ?
[はじめはセシルの白い羽根かと思った。
頬に当るそれは冷たくて。
――――風花
それはまるで白い睡蓮の花弁のよう。
己に与えられた名前を思い出す。リュヌド。
初めてこの世界に干渉した日の事を思い出す。池に降る雪。
にこり。
真似た笑顔のまま、泡雪のように風に乗り――**]
セシルは、ヤニクおやすみなさい メルト!by 魔法少女
sen-jyu 2011/02/26(Sat) 05時半頃
セシルは、ナユタにつん59(0..100)x1%だった。
sen-jyu 2011/02/26(Sat) 17時頃
セシルは、ぼくもまたのちほど**
sen-jyu 2011/02/26(Sat) 20時頃
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[ 抱きしめられる身体 ] [ 聞こえた名を呼ぶ声 ] [ 仮初の現実が、遠い ]
[ いのちは尽きかけているから ] [ 黄金の暁に、その姿も透ける ]
[ 耳に聞こえ続けているのは、乱れた機械音 ] [ 規則的であるはずのそれは不規則なディスコード ] [ 弱々しい、鼓動 ]
(@0) sen-jyu 2011/02/27(Sun) 00時半頃
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>>50 [ 伸ばされる腕にぴくり、と肩が震えた。 のろのろと上を向こうとするその面は、けれど やはり乱れた長い髪で、見えない ]
や……、
[ 拒まれる前に ][ 拒まなければ ] [ 見上げた瞳だけが 怯えた色を滲ませて ]
[ 身を退いた。 逃げるほどの勢いもなく、ただ宙に浮かぶその姿を見つめる ]
(@1) sen-jyu 2011/02/27(Sun) 00時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
sen-jyu 2011/02/27(Sun) 01時頃
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>>63 [ 繰り返される声。触れる温もり。 不確かな儚いものを感じながら、けれど 震えは止まらない ]
……や、
[ 拒まれる前に ][ 拒んだのに ] [ まだ伸ばされる手が、こわい ]
[ どこまでもどこまでも続く扉を、開き続けていたのを知っている。 どこにもたどり着かない、決して『ここ』まで届かないはずの それを ]
やめ……、
[ もう『天使』ではないから、伸ばされる手から逃れる術がない。 優しい夜は終わってしまった、睨みつけるような眼差しは、 強くてこわい この暁の光に似て――夜に護られていたものを暴こうとする ]
(@2) sen-jyu 2011/02/27(Sun) 05時半頃
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>>56 [ いやだ、どうして ][ 放って置いて ] [ また身を退こうとして、触れるかすかな温もり ]
[ 大丈夫。きこえていた言葉に、首を振る ] [ 感じはじめたこれは――忘れていた何か ]
[ 志乃――、音を紡がずに呼ぶ。 ほら、やっぱりこんなものはいらない。 けれど、言葉にならなくて 喘げば また一つ感じ始める 溢れるような ]
(@3) sen-jyu 2011/02/27(Sun) 05時半頃
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[ 聞こえた言葉>>54 に、それは増す。 何を言っているのだろう、わからないのに。 のろりと眼差しを落とせば、血溜り、裂けた首、倒れ伏す身体 ]
………… あ、
[ 拒んだ結果 ] [ 瞬けば、思考の霞が落ちていく ]
離して……ッ、
早く、帰って。もう『ここ』から出てって……!
[ 上ずる声、ようやく意味を成す言葉が零れた。 それもまたやはり、拒絶だったけれど。浮かんだ怯えは歪みに変わった。 ―――痛い、から ]
(@4) sen-jyu 2011/02/27(Sun) 05時半頃
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[>>64 溢れてくる、溢れ出して来る。 問われた言葉にまた、きつく首を振った ]
知らない、わからない――…!
[ 思い出せない ][ 忘れてしまった ] [ 諦めることばかり上手になって、それでも殺した希望の残滓が、 澱の様に淀んで溜まる。きれいだったはずのものは、どろどろとした醜いものに、変わって ]
[ 汚れていく ]
(@5) sen-jyu 2011/02/27(Sun) 05時半頃
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……聞こえ、ない の?
[ 近づいてくるのは、あの乱れた機械音。 赤い砂時計が途切れたら、終わるのは自分と言う存在。 彼女が、微笑んでいる。首を振る、与える裏切りにまた 歪む ]
同じ、だよ。
[ ここで、夜が終わるのを待つのも―― むこうで、砂時計が途切れるのを待つのも 時はそう変わらない。]
(@6) sen-jyu 2011/02/27(Sun) 05時半頃
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[ 夜明けの日差しは、強すぎる。 透けるような体を自分自身抱いて―― ]
……………い、
[ 何処へも眼差しを向けずに、言葉は呟かれた* ]
(@7) sen-jyu 2011/02/27(Sun) 05時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
sen-jyu 2011/02/27(Sun) 05時半頃
セシルは、よし、アシモフに添い寝しつつ志乃[[who]]を抱き枕**
sen-jyu 2011/02/27(Sun) 05時半頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
sen-jyu 2011/02/27(Sun) 05時半頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
sen-jyu 2011/02/27(Sun) 05時半頃
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>>66 [ ――――聞こえないのだろうか。 白い部屋で管と機械に命を繋がれて、 それでも尚途切れそうな弱々しいこの鼓動の音は 誰にも聞こえないのだろうか ]
……なん、で。
[ 怒鳴り声にびくり、震えて。 そして続いた言葉にまた溢れる 痛み きつく見据える眼差し ]
君は、なに、言って…… そんなことに、意味ない のに、
[ 無限の扉が開かれていく、どこまでも開いても何も無い。 なのにどうして開くのをやめてくれないのだろう ]
[ 諦めて放っておいて欲しかった ] [ だって 何を願われても もう ]
(@8) sen-jyu 2011/02/27(Sun) 17時半頃
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[ ―――暁に透ける、指先を掴む手に走るノイズ、 眉根が寄った。ふわり、と煽る風に髪が揺れて、 見上げた『その子』の瞳に滲むのは、焦燥。 これは『優しい夜』が消えたせいだけじゃない ]
(@9) sen-jyu 2011/02/27(Sun) 17時半頃
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[ プレゼントを集めた者の願いは、 『セシル』の悪夢の終わりとみんなの帰還 夢から覚めれば、悪夢は終わる。
けれど、夢から覚めれば待っているのは―― ]
[ 途切れかけの機械音 今にも消えかけの鼓動、落ちてゆく目蓋 音は消えてゆく、痛みも苦しみも、何もかも 自分自身の存在さえも、消えてゆく―― ]
[ そんな現実 ]
(@10) sen-jyu 2011/02/27(Sun) 17時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
sen-jyu 2011/02/27(Sun) 17時半頃
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>>85>>86 [ 言葉に記憶が重なる ]
『 早くよくなるといいね 』 『だいじょうぶきっと治るよ 』 『 退院したらあそぼうね 』
[ でも、誰の祈りにも、応えられなくて ] [ 誰の願いも、叶えることは出来なくて ] [ 出来損ないで、ごめんなさい。そんな ]
[ 痛み だけが、確か だったことを思い出す ]
志乃……、 『ここ』はもうなくなる、から。
[ 力なく呟く。そんな言葉に意味はない、わかっている。 彼女の伝えたいこと、は ]
(@11) sen-jyu 2011/02/27(Sun) 20時半頃
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[ 魔法が、解ける ] [ 夢から、覚める ] [ いのちは尽きる ]
[ それが変えられない不文律 ]
[ 変わらないなら、 ―――終わるのは『ここ』でなくても、いいのかもしれない ]
(@12) sen-jyu 2011/02/27(Sun) 20時半頃
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>>89>>90 [ 夜明けの光りは、眩しくて 細めた瞳が滲んでしまう。 わからない、問われる言葉の意味がわからない。 ただ、無限の扉が開かれ続けて ]
―――…なんで、って。
なんで……?
[ 僅か傾けられる首 ふわり、また髪が零れて。 でも、もういい。何も答えなんて聞かなくていい。 『ここ』から出なければならない、と言うのなら ]
[ 今更、彼らを――――のが、嫌だ、なんて ] [ ほんとうに ][ ほんとうに ]
(@13) sen-jyu 2011/02/27(Sun) 20時半頃
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[ 掴んだ手を引きずられる、 透明な体が、がくりとくず折れるように、彼の腕の中に収まった。
けれど、―――けれど ]
…………ん さい、
[ 魔法が、解ける ] [ 夢から、覚める ] [ いのちは尽きる ]
[ 夜が終わる、暁の輝きが空に溶けていく。 掴まられたままの指先から、さらさらと金のノイズが砂のように、零れて ]
(@14) sen-jyu 2011/02/27(Sun) 20時半頃
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[ むこうへ、帰る、と ] [ 頷いてみせたのは、けれど 希望からではなくて ]
[ その瞬間 ]
[ 笑みを残そうとするくちびるは震えていた** ]
(@15) sen-jyu 2011/02/27(Sun) 20時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
sen-jyu 2011/02/27(Sun) 21時頃
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>>91>>92 [ 『わたし』が呼んだ、と ひどく身勝手に告げられた答え、息を飲む ]
―――………、
[ 開けないで ] [ どこにも届かないはずの扉が、開いてしまう ] [ 誰にも ][ 助けて なんて言ったことない ]
[ ないのに ]
(@16) sen-jyu 2011/02/27(Sun) 22時半頃
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[ 謝罪の言葉も上手に言えない、 上手に笑えたかもわからない。
交わる視線。
言葉にならない『声』を聞こうと、 果てない扉を開け続けて、凍てついたこころを覗き込もうとする、この人は――『誰』なのだろう ]
『 あなたはだれ? 』
ぁ………、 、
[ 最期に芽生えた問いは、音にならずに飲まれた。 口唇は重なったのだろう、胸が 苦しくて―――くるしくて。 ただ体が砂となって零れていくような感覚の中で
ふわり ]
(@17) sen-jyu 2011/02/27(Sun) 22時半頃
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[ 風が吹きぬけていく ]
(@18) sen-jyu 2011/02/27(Sun) 22時半頃
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[ プレゼントの願いは―――>>1 『セシル』の悪夢の終わりとみんなの帰還。
魔法が解けて。 夢から覚める。
金色の風が残る者に触れていけば、『その』願いは、叶うだろう]
[ 風が、かれらを連れてゆく。 そして『少女』も *いなくなる* ]
(@19) sen-jyu 2011/02/27(Sun) 22時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
sen-jyu 2011/02/27(Sun) 22時半頃
セシルは、よし、おふろ**
sen-jyu 2011/02/27(Sun) 22時半頃
[それから、空を見る。風は遠く、東へ向かう。
これは彼の元にも届いたのだろうか。]
……リュヌド様、貴方ももう行かれましたか?
[パーティシステムはとうに壊れている。
どこにも繋がらない声、零れ落ちるだけ]
奏者 セシルは、メモを貼った。
sen-jyu 2011/02/28(Mon) 00時頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
sen-jyu 2011/02/28(Mon) 00時頃
助けを求めれば応えると仰った事も。
私が消えたと知って名を呼んで下さった声も。
楽しかったと、そう仰った事も。
今も、私の胸にございます。
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>>155>>156>>157
[ 初めて、誰かと重ねた口唇は甘くなんてなかった。 キスが、こんなにくるしいものだなんて、知らなかった ]
『 あなたはだれ? 』
[ 『わたし』を知ろうとする、あなたは誰? 何も望まないはずのこころが、知ることを願ってしまった。
それは魔法が解ける合図のよう ]
[ 少女が金の粒子となるよりも早く、吹き抜けた風が皆をさらっていく。もう誰もこの終わるセカイに留まることは出来ないだろう。]
(@20) sen-jyu 2011/02/28(Mon) 11時頃
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[ 目の前の人が、瞳を見開いている。 戻せ、とあんなに言っていたのに、風に抗うようにその腕に力がこもった気がした。けれど、零れ落ちる砂を留めることなど 出来ない。]
[ いのちは尽きる ] [ セカイが終わり ] [ わたしが終わる ]
…………なまえ?
[ 縺れる舌が一度『彼』の名を、繰り返した。 音にはのせなかった、ただかすかにくちびるだけが動いて。 怒鳴るように問う声、見えるセカイが変わっていく ]
(@21) sen-jyu 2011/02/28(Mon) 11時頃
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[ 満ちる朝日に、セカイが白いものに変わっていく ] [ なにもない、ただ無機質の白に変わっていく中で ]
わたし…… わたし、は……、
[ 言いかけて、押さえ込むように閉ざされた口元に彼は気づいただろうか。痛みを抑えるような表情は、あふれて零れる涙を、見てしまって。胸が詰まったからだけじゃない ]
―――………、
[ この扉が開かれたなら、 また、期待を裏切ってしまうことになる。 だから『ここ』まで、届かなければいいと思った ]
(@22) sen-jyu 2011/02/28(Mon) 11時頃
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[ そして誰もいなくなれば、 セカイはただの白い部屋になって。]
[ 夢から覚めれば ] [ いのちはつきる ]
[ リアルが近い、忙しない音と声が聞こえてくる。 とまりかけの心臓を少しでも永らえさせようとしているのか、 けれどもう あの脈動を伝える機械音は、途絶えようとしていた* ]
(@23) sen-jyu 2011/02/28(Mon) 11時頃
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―???― [ そして――まだ、完全には重なりきらない 『リアル』と『セカイ』 その狭間の白い部屋に ]
―――……
[『リアル』の喧騒こそが紛い物のような静けさの中、 その静寂を乱さない来訪者が、訪れる* ]
(@24) sen-jyu 2011/02/28(Mon) 11時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
sen-jyu 2011/02/28(Mon) 11時頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
sen-jyu 2011/02/28(Mon) 11時半頃
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―???―
[ 横たわる体、近づき、そして遠ざかっていく痛み。 悪夢とは『リアル』と『セカイ』と、果たしてどちらだったのだろう。 ――関係ない、夢から覚めればどちらも終わるのだから ]
(@25) sen-jyu 2011/02/28(Mon) 18時頃
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[ 寝台の上、膝を抱えるように身を縮める。 震える指先が、一度口唇を押さえて、それから――
『彼ら』を思う。 そして『セシル』を。
優しい夜が何をどうしたかったのなんて、どうでもよかった。 気まぐれで残酷で、他人なんてどうでもいい、それもまた『わたし』なのだから。
どろどろとした醜い感情が胸の奥に溜まっている。 泣いて、叫んで、やつあたりしたくて堪らない、 そのくらい許されてもいいと思ってる、そんな『わたし』 ]
[ 終わって、当然なのかもしれない ] [ また一度、指先が 口唇に触れた ]
[ くるしい ]
(@26) sen-jyu 2011/02/28(Mon) 18時頃
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[ ――『彼女』の傍では、穏やかでいられた ]
[ 伸べられる手、語られる言葉。 優しげになぞる、その掌に 膝に伏せた顔をあげる。 いつの間にか目尻に浮かんでいた一滴が はらり 零れ落ちた ]
[ ずっと『ここ』にいてくれる筈だった ]
[ 言葉の意味することがわからなくても、 それでも何を伝えたいのは、わかる ]
……志乃。
志乃も、消える の?
[ すうっと薄れていく『わたし』という意識。 『彼女』も一緒なんだ、そう思って―――思って ]
(@27) sen-jyu 2011/02/28(Mon) 18時頃
|
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[ それがもたらした感情を、 何色にも区別することが出来なかった。
ただ失われていく、彼女という存在を、 見つめながら、そっと触れる手に手を重ねた* ]
(@28) sen-jyu 2011/02/28(Mon) 18時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
sen-jyu 2011/02/28(Mon) 18時頃
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―1901― [ その個室には鍵がかかっている。 ネームプレートはない、部屋の中に人の気配もなく ]
[ 開くことのない扉 ]
[ そこに訪れる者があれば、 その部屋に今は入院患者がいないことは、知れるだろう ]
[ 医療従事者の守秘義務により、 そこにいた『少女』の行方は誰の口からも語られることは、ない* ]
(@29) sen-jyu 2011/02/28(Mon) 23時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
sen-jyu 2011/02/28(Mon) 23時頃
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―1901号室前―
>>245
『 あ…… 』
[ 逃げるように駆けて行く青年に看護婦は小さく声をあげて、 その手が落としていった紙袋を拾い上げた ]
[ 色の無い指先が手にしたカルテの上に、その落とし物を乗せる。 カルテに書かれていた名前は――* ]
(@30) sen-jyu 2011/03/01(Tue) 00時頃
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―???―
>>310>>313 [ 融けていく意識の中、 その問いを彼女は笑顔で否定した。]
一緒じゃ……
[ 一緒じゃないの? 問い返そうとたけれど、 彼女は共にあるという。わからない。 まだ感覚は残っている、感じる、掌の柔らかな感触 あるいはそれも、幻なのかもしれない けれど ]
……『わたし』の、
[ 触れた手が、こころ を問う。 淀んだ澱の下の 一番奥底に封じ込めた、 諦めの中で願うことを止めた、希望だった何か ]
(@31) sen-jyu 2011/03/01(Tue) 02時頃
|
|
[ 一滴だけだった涙が、溢れた。 頬を伝い砕けて散る、それはその願いにも似て――。 でも、覗きこむ彼女は、届くのだと扉を示す ]
――………、
[ ずっと言葉に出来なかったこと ] [ 殺し続けてきた想いの中から、掬いあげたのはとても単純で、 でもそれを望むことが何より苦しかった願い ]
(@32) sen-jyu 2011/03/01(Tue) 02時頃
|
|
……生きたい。
(@33) sen-jyu 2011/03/01(Tue) 02時頃
|
|
[ 消えたはずの『わたし』のセカイの裡に どうして まだ彼女は在るのだろう。
それは、とても不思議で けれどあたたかな感触で ]
………『ここ』にいて。
[ 重ねた掌の温度は、もう感じないのに* ]
(@34) sen-jyu 2011/03/01(Tue) 02時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
sen-jyu 2011/03/01(Tue) 02時頃
|
[ 解ける意識の中、声が聞こえた。 小さく頷く、口唇は少しだけ笑みを描く。 想いが叶うなんて、信じてはいないのに ]
[ でも彼女が確かに『ここ』にいることを、感じられたから ]
―――……りがとう、
[ そして白い部屋は ] [ ゆっくりとその容を変えていく ]
[ 『現実』の彼女がいるのは慌しい喧騒の中―――*集中治療室* ]
(@35) sen-jyu 2011/03/01(Tue) 02時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
sen-jyu 2011/03/01(Tue) 02時半頃
|
―数日後・個室―
[ まだ生きている ]
[ そのことに漸く気づけたのは、窓のない部屋から個室に移った後だった。朦朧とする意識も、胸の鼓動も、まだひどく頼りないものだったけれど ]
[ 寝台の上から、首を動かす。 白いカーテンの隙間から見える青、遠い町並み。 頭の中でパズルのピースのようにはめてみる。 遊園地、水族館、雨降り池……]
[ 『彼女』の場所には行けなかった。 どんなところだったのだろう、もっとたくさんの場所に行きたかった。町は遠すぎて近づけない。『彼ら』を通してこの町に触れるのは、嬉しかったから。
そして――、 ]
(@36) sen-jyu 2011/03/01(Tue) 18時半頃
|
|
[ 彼の場所は、どんな所だったのだろう ]
(@37) sen-jyu 2011/03/01(Tue) 18時半頃
|
|
[ 重い目蓋を伏せる、 この痛みも埋めてしまわなければ ]
[ 胸を押さえ込んだ。我慢するのは、慣れている。 優しい夜は、もういないけれど『ここ』に彼女もあるのだから。
部屋の扉が開く気配。 目蓋は熱くて、少し滲んでいる気がしたから、 眠ったふりをして ]
『 ――工藤さん? そういえば、知らせておこうと思ったことが…… 』
[ いつもの看護婦さんの声がする* ]
(@38) sen-jyu 2011/03/01(Tue) 18時半頃
|
奏者 セシルは、メモを貼った。
sen-jyu 2011/03/01(Tue) 18時半頃
|
―数日後・個室― [ 寝たふりをしようとしてたのに、 思わず体が動いてしまった。看護婦さんは穏やかな、顔。]
『 工藤さんがICUに入ってる間、 病室にお見舞いに来て、そのまま帰っちゃった子がいたの 』
[ 『わたし』と同年代の男の子だったこと。 お見舞いらしきカフェテラスのドーナツを落としてったこと。 もしかしたら、誤解してるかもしれない こと。 ついでにさらっと、かっこいい子じゃない、と付け加えられた。 そんなことは知らない。『彼』だということ以外、わからない ]
―――………、
[ 黙りこんでいたら、ちゃんと連絡を取った方がいいわよ、と言われたけれど。でも、そんな方法はわからないし、何より―― ]
(@39) sen-jyu 2011/03/01(Tue) 21時頃
|
|
[ 会うのは怖かった ]
(@40) sen-jyu 2011/03/01(Tue) 21時頃
|
奏者 セシルは、メモを貼った。
sen-jyu 2011/03/01(Tue) 21時頃
セシルは、あ……
sen-jyu 2011/03/02(Wed) 00時半頃
セシルは、そうか2発言生きてた半吉[[omikuji]]
sen-jyu 2011/03/02(Wed) 01時頃
セシルは、ナユタじぃっとみた。じぃ。
sen-jyu 2011/03/02(Wed) 01時半頃
セシルは、志乃に解放されてたら何か降って来た。ぽてり
sen-jyu 2011/03/02(Wed) 01時半頃
セシルは、って、解放だと解釈によってはえろいことに……!介抱介抱。
sen-jyu 2011/03/02(Wed) 01時半頃
セシルは、志乃つよい はくしゅ
sen-jyu 2011/03/02(Wed) 02時半頃
セシルは、志乃おやすみ ナユタ[[who]]抱き枕もそっと添い寝させつつ
sen-jyu 2011/03/02(Wed) 02時半頃
セシルは、Σ ………
sen-jyu 2011/03/02(Wed) 02時半頃
|
―19階・個室― [ ぼんやりと考える、いつものことだけれど。 ろくに動かない体で、出来ることといったらそれくらい、 意識を空に放って遠くへ飛んでゆく。そんな子供じみた空想。
けれど、今は―― たとえばあのメインストリートを自分の足で歩く。
一人でしかなかった空想の隣に、人影が出来た。 見上げるけれど、顔はわからない、知らないのだから。
薬局の前、ケロみちゃんの名前をいい加減に言うのを、いちいち訂正したり。カフェテラスで自分の分のドーナツを食べられちゃったり、そんな光景 ]
………ばかみたい。
[ ありえない ]
(@41) sen-jyu 2011/03/02(Wed) 05時半頃
|
|
[ 現実にかえれば、そんな空想は苦しい。 あの時触れたくちびるを抑える、今も胸の奥がじわりとうずく。でも『リアル』を過ごしていれば、そんなことすぐに忘れるに決まってる。
夢から覚めて。 魔法は解けて。
外の世界の――同じ顔の人たちは、みんなみんな忙しい。 ――どうして、『わたし』は生きたいと願ったのだろう。 ]
…………、
[ その願いの先に何があったのだろう。 ぼんやりと扉を見つめていれば―― ]
『 工藤さん?』
[ いつもの看護婦さんの声がした ]
(@42) sen-jyu 2011/03/02(Wed) 05時半頃
|
|
『 先日の彼、来たわよ 』
[ そこから先は慌しすぎた。 ぱちり、瞬きしてる間に、看護婦さんがベッドの角度を少しあげて、乱れた髪を直してくれた。どうしよう、困る、いやだ。見られたくない。
管に繋がる体、一番嫌なのは、あれ。 カテーテルの先につながった、あれ。
とりあえず、みたいな形で隠してくれたけど、 でも問題なのはそれだけじゃない。心の準備も出来ていないし、なにより――何よりやっぱり、会うのは怖い ]
[ ―――会ってしまったら、諦めるのが辛くなる ]
(@43) sen-jyu 2011/03/02(Wed) 05時半頃
|
|
[ そして最後の扉が開かれた時 ]
[ その白い部屋に、溶け込むように少女は在る。 白い寝台の上、少しだけ身を起こして。 睫毛の影の落ちる重たげな眼差しは――外を見るふりをして、窓の方を向いていた。白いカーテン越しに差し込む日差しが、日に触れぬ肌を一層透かす。細すぎる腕に、白い寝着は痛々しく、その布を余らせて。
ガラスに映るその表情に滲むのは、 怯えと戸惑い――管のない片手が、ぎゅっと胸元を握る ]
…………、
[ 幾度幾度も思考の中で繰り返した名前。 呼べる気もしないのに、どうすればいいのだろう。 どうすればいいのかわからないのに――泣きそうなほど嬉しくて、 くちびるを*かみ締めた* ]
(@44) sen-jyu 2011/03/02(Wed) 05時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
sen-jyu 2011/03/02(Wed) 05時半頃
|
[ びくり ]
………ッ、
[ 唐突に発せられた病室にはいささか大きい声に、 驚いて反射的にそちらをむいてしまった。 大きい声出さないでよ、と、言いかけて慌てて下を向く。]
(@45) sen-jyu 2011/03/02(Wed) 14時半頃
|
|
[ 間違いようもない『彼』だ。 とりあえず背が高いのと、女の子連れだということはわかった。 俯きながら、言葉に困っているとその子が傍らにきた ]
みやさかさん。 ……志乃の、うしろ?
[ 『チトセ』の志乃、そう言っていたことを覚えている。 どういうことだろう、よくはわからないけれど、とくん、と一度鼓動が脈打つのを感じた。 差し出されたブーケと、もうひとつ。あの、水族館のマンタくんに、よく似たぬいぐるみ。]
あ、ありがとう……
[ 眩しい笑顔、志乃とはやっぱり違うな、と思って。 でも、マンタくんを撫でたら、少し口元が綻んだ ]
(@46) sen-jyu 2011/03/02(Wed) 14時半頃
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[ マンタくんに落としていた視線を、恐る恐る上げる。 あらがきてつた。あらがきさん?てつたくん? どう呼べばいいのかわからない。 見上げた影は大きい、そして『セシル』から見た『ナユタ』と違って、 なんだか、男の人なんだと強く意識してしまう。]
…………、
[ 意識したところで、思い出してしまった。 ほんのり、頬が熱くなったのが、わかる。 目があわせられない、すこし胸が苦しくて ]
(@47) sen-jyu 2011/03/02(Wed) 14時半頃
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[ 名前、ああ、名前を聞かれていた。 名乗られたけれど上手く呼べそうにないから、 あの時は言えなかった自分の名前を口にする ]
名前は、 ………天音。
[ 天の音と書いて あまね。 そんな説明を加えて、何か言わなくちゃ、変に焦ってしまった。 何しにきたの?言いかけた口を慌てて防ぐ、 と 言うことが見つからなくて、やっぱり沈黙してしまう ]
(@48) sen-jyu 2011/03/02(Wed) 14時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
sen-jyu 2011/03/02(Wed) 14時半頃
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>>433>>434 [ 病室の前の花束が、手元に届いたのはいつのことだろう。 知らない名前の横に、知った顔――ネズミに顔というのも変だけど ]
……アシモフ。
[ あんなことに巻き込んだのに、 どうしてこんなところまで、来てくれるのだろう。 不思議なひとたち ]
[ アシモフの言ったことば、ひとつ 覚えていることがある。 『 実験用ラットは檻から出られない 』 意味のある言葉だったのか、諧謔じみた自己卑下だったのか、 わからないけれど――わたしの夢も『檻』だったのだろうか。]
[ 白い部屋にまた一つ増えた、春の色を見つめている* ]
(@49) sen-jyu 2011/03/02(Wed) 15時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
sen-jyu 2011/03/02(Wed) 15時頃
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>>441 [ 反射的に小さく頷いた。 だいじょうぶ?と問われると、頷いてしまう癖。 花瓶に触れる手を見て、あ、と思ったけれど ここで否定するのもおかしいし ]
……すみません、
[ 花を活ける程度のことも、人の手を借りなければ出来ない。 こんなところ見られたくなかったな、思って]
>>450 [ 音にされた『わたし』の名前、 どんな風に呼ばれたんだろう、些細なことが気になって 顔をあげようとしたら、目の前に置かれた紙袋 ]
(@50) sen-jyu 2011/03/02(Wed) 19時頃
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[ 思わず、見上げた。 不意だったせいで、無防備だったこころが 締め付けられる。 見開いた瞳、そして眉根が寄った ]
――……食べ残し、 勝手に食べられてたから、嫌だっただけ。
[ マンタくんの上に乗ったドーナツ、 ここは、もう、あのカフェテラスじゃないのに。 意地悪なことしか、してないのに ]
なんで……
[ 寄った眉根は、こらえているから。 見上げているけど、相手の顔が赤いなんてわからない。 また視界が滲み始めてしまったから ]
(@51) sen-jyu 2011/03/02(Wed) 19時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
sen-jyu 2011/03/02(Wed) 19時頃
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>>457 [ 重なる瞬き、じっと堪えながら。 でも、こころが寄るのが、とても怖くて 突き放すよう言葉を捜してしまう ]
……そんなに、 意地悪されたい の?
[ でもきっとこの表情は泣き出しそうで、 伸ばされる指先に、びくりとしてしまう。 寝台の上では、身を引けなかったけれど、でもきっとどこでも同じだっただろう。 ]
(@52) sen-jyu 2011/03/02(Wed) 19時半頃
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[ 動けない ]
[ きっとそれは優しいだけの手じゃないのに、 触れて欲しい と思ってしまった ]
(@53) sen-jyu 2011/03/02(Wed) 19時半頃
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……なんで、君が泣いてるの。
[ 髪に触れる手が近いから、 重い腕をのろのろと動かして持ち上げれば、 袖が落ちて、腕の細さがむき出しになる ]
[ それをいやだなと思ったけれど ]
(@54) sen-jyu 2011/03/02(Wed) 19時半頃
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なんで……、
[ 蝋のような指先が、 彼の零れた涙を拭おうと、恐る恐る目尻に伸ばされて ]
(@55) sen-jyu 2011/03/02(Wed) 19時半頃
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[ 触れるのは怖いと思うのに** ]
(@56) sen-jyu 2011/03/02(Wed) 19時半頃
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>>462 [ 指先にじわりと沁みていく。 あたたかい、涙。傍らに腰掛けられると、近すぎて。 つい、目蓋を伏せてしまう ]
意地悪されてもいいなんて、 そんなの、おかしいよ……。
[ ぽつり ]
[ こころに抗いたくて、言葉を捜すのだけれど。 けれど――『生きたい』と願った言葉は ]
[ いなくなるはずの自分を留めたその願いは、 『そこ』にいるあなたに繋がっているから ]
(@57) sen-jyu 2011/03/02(Wed) 20時半頃
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……ばかみたい。
わたしなんて、いつまたどうなるか、わからないのに。
ばかみたい。
[ 優しく抱き寄せられれば、 身体のじゃない苦しさを感じて、息が止まりそうになる。 目尻に触れた指先は落ちて、弱い力で肩に縋った。 ]
(@58) sen-jyu 2011/03/02(Wed) 20時半頃
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[ 優しさが苦しいのに、 それでも腕の中にいて温度を感じられることが、 今はただ、嬉しくて。
滲む瞳のまま、くちびるはかすかに笑んでいた*]
(@59) sen-jyu 2011/03/02(Wed) 20時半頃
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>>479 [ 素直、なんて 自分からは凄く遠い言葉だと思ったけれど。 でも言葉には優しくて損してる人なのかな、少し思う。
知っていること 知らないこと
この人はどんな人なんだろう、 知りたくなってしまうから ]
(@60) sen-jyu 2011/03/02(Wed) 22時頃
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>>480 [ でも、知りたいと思うのも、まだ怖い。 だってわたしは『ここ』からどこにも行けない ]
毎日来る、って言わないで。 そんな約束、しないでほしい。
[ 会いたい、と ] [ 伝えられる言葉が、忘れられるのが怖い。 いつか果たせなくなる時が来るのも嫌で。 それにこの白い部屋で、出来ることはとても少ないから―― ]
……たぶん、 すごく、待っちゃう から……。
[ こころが寄っていくのが、止められない。 今、どんな顔をしているのだろう、 恥ずかしさに目蓋を伏せたままでいれば ]
(@61) sen-jyu 2011/03/02(Wed) 22時頃
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―――……。
何言ってるの?
[ けれど>>481 言葉に、慌てて顔をあげた。 嬉しさよりも、驚きよりも、 夢から覚めたようなそんな気持ちになる ]
……無理、だよ。
だって、わたしじゃ、 普通の女の子ができるようなこと、何も出来ない。
[ 今だって身体一つ起こせないのに。 この腕の中から離れなくちゃ思って――縋る指が震える ]
(@62) sen-jyu 2011/03/02(Wed) 22時頃
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>>510 [ 力の込められた手、少しいたい。 待つことしか出来ないのが、期待の分の不安が怖い。 でも、嬉しいといわれたらわからなくなって ]
―――……。
[ 言い聞かせるように繰り返される言葉。 とうに諦めていたことだから、 いまさら傷ついたりはしない、つもりだったけれど。
やっぱり応えられないことは、 くるしくて――…… ]
[ うそだ ]
(@63) sen-jyu 2011/03/02(Wed) 22時半頃
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[ 諦めていたなんて、嘘だ。]
――……きらい?
[ 緩められた手が、だってこんなに寂しくて。 無理だといった光景が――さっきまで、空想で描いていた光景が甦ってしまって。答えようとくちびるが開きかけたまま、喉の奥が熱くて詰まる ]
…………ッ、
[ 懸命に首を振ったら、ぼろっと涙が零れた。]
(@64) sen-jyu 2011/03/02(Wed) 22時半頃
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ちがう。
きらいじゃない。 すき、………好き。
[ 認めてしまったら、諦めるのが辛くなるのに。 零れた言葉が、うわ言みたいにとまらないから やっぱりまだ夢の中にいるのかも しれない* ]
(@65) sen-jyu 2011/03/02(Wed) 23時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
sen-jyu 2011/03/02(Wed) 23時頃
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>>524 [ 少し視界が霞む、幾度が言葉を繰り返して、 涙まで出てしまったから、きっと疲れてしまったのだろう。 みっともない出来損ないの身体、 痩せた背中をその手が撫でてくれる。]
――………、
[ ぼうっと見上げていた。 返される言葉を手放しで喜ぶには、 こころは望まないことに慣れ過ぎていて、
でも―― ]
(@66) sen-jyu 2011/03/02(Wed) 23時半頃
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>>525 [ 覗き込まれて確認された、 ふつうの女の子、どう答えていいかわからなくて ]
……天使じゃ、なくなったけど。
[ 笑おうとすれば、 濡れた跡を辿るくちびる、その手に引き寄せられる。 あの時、と同じだから少し身構えたけれど ]
―――――ん、
[ 頷く前に、くちびるを塞がれて。 あの時ほどくるしいものじゃなかったけど、 ―――あのセカイとは同じようにはいかなくて、 跳ね上がる脈動と呼吸の苦しさを、隠す ]
(@67) sen-jyu 2011/03/02(Wed) 23時半頃
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[ そして ]
[ 今度こそ微笑った。 『 仕方ない 』とでも言いたげな、 可愛くない微苦笑だったけれど ]
[ そこには天使の面影が、ちらり、覗いた* ]
(@68) sen-jyu 2011/03/02(Wed) 23時半頃
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……ありがとう。 てった、くん。
[ 恐る恐る、その名前を呼んでみたところで、 ノックの音、プラス2秒――離れる姿をぱちり、 またたき、見てた ]
(@69) sen-jyu 2011/03/03(Thu) 00時頃
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チトセ?
[ 聞こえた名前に、とくん、胸が脈打つ。 知っている 名前。『ここ』にいる彼女。
つれてくるという言葉に、こくこくと、頷いた。 人に会うのは怖かったのに、少しだけ勇気が沸いたから。
もう一度、彼を見つめて小さく微笑って ]
[ 届けられた花束>>@49 そしてまた、また聞こえるだろう扉をたたく音 >>546 開かない窓の外、風の温かさは知らないけれど >>550
そこにもまた、 白い部屋に春の色が増える兆し* ]
(@70) sen-jyu 2011/03/03(Thu) 00時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
sen-jyu 2011/03/03(Thu) 00時頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
sen-jyu 2011/03/03(Thu) 00時頃
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