人狼議事


73 ─深夜、薔薇の木の下で。

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視点:


[毎年、冬になれば必ず風邪を引き込む体質で。
だから、今もそれと同じだと思っていた。

いつもの風邪と違うとわかるのは
いつの頃だろう**]


[――――籠の外に出て遊んでいた、一羽の鳥が。]


[甘く香る薔薇の呪いにかけられたのはいつの日か。]


[甘い蜜に目が眩み、群がったのが運の尽き。]


[棘の呪いに蝕まれ、今宵も誰かを眠りに誘う。]


[薔薇の香りに思い出す。中庭の光景。
自分を見て、微笑んでいた少年。
ノックス自身には、触れあった記憶はないけれど。

知らぬ間に、寝顔を晒したことがあったよう。
談話室の一コマ。長い接吻。

銀の少年にとって、その行為はどんな意味があったのだろう。
ただ、乳白色に近い金の髪を持つ少年の裡に、
密やかに種は植え付けられていて……―――。]


[何処からともなく、聞こえる声は。]


[薔薇の棘に、魅了されし者の声。]


 なん……だろ……。

[さわりと胸がさざめいて、ポツリと裡で想う。
それは知らず、薔薇に連なった音となり、
誰かに聴こえてしまうのだろう。]


あれ、ノックス先輩今何か言いました?

[モリスは思わず振り返る。何が起こっているかは到底理解できずに。]


[ふらり。夜の帳が下りた頃、
空ろげな瞳の、青白い顔をした一人の生徒。
薔薇の一つを手にとって、そぅっとそれにキスを寄せる。

そこには今、誰もいない。
枯れかけた薔薇の一輪へ大事そうに指を這わせ、
まるで蜜を飲むようにまた、何度もキスを寄せ。

雲の切れ目から覗いた月が、呼び起こした花のそれ。生徒自身には、意識はないようで]


……足りない……

[精気を吸われたかのようにかれた花。
花弁の一枚を食みながら。

聞こえる声に、ぴくりと口元が歪む。
何か憑かれたような声はとてもか細くて]

……。誰。


洗濯婦 セレストは、メモを貼った。

2011/12/23(Fri) 01時半頃


[薔薇達を見る目は深い赤。
薔薇の記憶は、銀色の…長い髪の少年を脳裏に焼き付ける。
彼なら、精気を分けてくれるだろうか。
薔薇が枯れてしまう、その前に]

……。誰か……

[生きるためのものが。生まれるためのものが]

ホシイ……

[呟きは、風にのって消える**]


【人】 洗濯婦 セレスト

──回想・食堂──

俺も、せンぱいのことは好きですよ?

[エリアスに追従し目を細める。風紀委員の癖に授業をサボったりする自分がどう思われているかはわからなかったけど。]

おっと悪いね、あとで持ってく。すごく助かったよありがとう。

[ヴェスの催促には思い出したと手を叩いて。お礼を言うことも忘れない。]

薔薇か。……薔薇の棘っていいですよねェ。

[ところどころ訛りの残る口調で、聞かせるつもりも特になく呟く。お伽話のように薔薇のいばらに絡め取られたら夢も見ないで眠れそうだと、密やかに夢想する。]

(40) 2011/12/23(Fri) 08時半頃

【人】 洗濯婦 セレスト

あ、

[夢を見るで思い出した。ポケットの中の医務室の鍵。昨日施錠しなければならなかったのに、ひょっとしたら開けっぱなしではないだろうか。]

エリー、俺は医務室へ。体育をサボったら係りにされちゃったんだ。

[チャラリと鍵を見せ。さてここ数日の日誌はどうでっち上げようか。**]

(41) 2011/12/23(Fri) 09時頃

「君に──…………」

[薔薇は、一言、風のようなささやきを零す。
それは、病気がちの少年が、ずっと想い、支えとしていたもの。
決して表には出ない、小さな小さなトゲのような感覚]


 ほぇっ!?

[裡で呟けば、裡に返るように聴こえる声。
それは、目の前のモリスの物である気がするけれど。
しかし、耳で聞いたのではない感覚に、
眼を見開いたのは食器が鳴る音と同時。]

 えー、えー……何これ。
 モリス?……と、あれ、もう一人声が……?

[風に消えそうな細い声。
耳を澄ますように立ちすくめば、
サイラスに関する動きには遅れてしまう。]


 んー……何か、欲しいの?

[消え行く声を微か拾って、そっと裡で返してみる。
それは、オスカーを止めた頃合い。

オスカーを抱き止めれたなら、
その温もりが心を落ち着かせたのか。
否、誰かを求めるという植えつけられた慾が、
この異常事態を受け入れさせたのだろうか。]


何、これ、だなんて…とんだご挨拶だね…。

[薔薇の園から囁く声は酔ったような甘いもの]

聞こえる?君達は……誰?
薔薇の声が、聞こえるのかい?


…うん。

[ほしいのかと聞かれれば肯定の意識が空気に乗って。
薔薇の香りが、そこに漂う]

枯れそう、なんだ。
君は…君達は、助けてくれる…?


 挨拶が欲しかったの?
 じゃあ、こんばんはー。

[返ってきた声に驚きつつも、暢気に挨拶を返す。
甘ったるい声に、ぞわっと背に走る感覚は、
覚えがないとは言わないけれど……。]

 誰って、俺はノックスだよ。
 高等部2年の。で、君は誰?
 それと、薔薇の声ってなに?

[必要ならばモリスの名も告げるが。
モリスは一発で判ったのに対し、
いつもツンケンとあしらわれているエリアスの甘い声音には、
気がつけなかったのは仕方ないこと。]


ありがとう。こんばんは。
名前…名前、なんだろう?

[ヤドカリのようなものなのだから、
自身に名前はないだろうけど]

体の名前は…エリアスっていうのかな?
君はノックス、ね。君、この子に相当嫌われてるみたいだね?

[くすくす。笑い声は花が零す香りのよう甘やかで]

薔薇が、ね。ちょっと悪戯をしたみたい。
なんで、君達なんだろうね?

[感染したとか、そういったことは一切口にしない。
ただ、自身は傷ついたカラダを癒したいだけだから、
他は正直どうでもよかった]


 名前が、判らない?

[きょとんとした音を響かせる。
その後、体の名前と言われれば、訳が判らないと、
音は響かせないが、とった間の長さで知らせて。
実のところ、その間は、ヴェスパタインの行為に驚いて
出来たものであったけれど。]

 身体はエリアスって、うーん?

[嫌われてるという言葉に、眉を八の字に下げるも、
それは相手には見えないこと。]

 確かに、エリアス本人だったら、
 こんなに和やかに話できないだろうけど。
 薔薇が悪戯?された記憶ないけどなぁ。

[さっぱり判らないと、お手上げ風。]


だって、呼ばれる必要、なかったもの。
薔薇は見目よければそれだけで。
それとも君が名前をくれる?

前からこの子のカラダに居るんだけど。
僕が体力貰ってるから、妙に病気がちみたいだ。

[薔薇は人を殺すつもりは毛頭ない。
悪い言い方なら、寄生虫のようなものだから]

薔薇が、ね。君達に棘を指したか…
刺された誰かが、君達に触れたか。

どうしてそうなってしまったか、知りたい?
僕も枯れそうだし、教えてあげなくもないよ

[くすくす]


もう一人…誰だか知らないけど…でもいいよ
もし知りたかったら、夜中にでも会おうか?
教えてあげる、からさ…

[くすくす。あぁ、そのときは一人でね。
逢引は見られるものではないでしょう?**]


 えーっと……ちょっとまってー。
 君がいるから、エリアスの調子が悪いの?
 だったら、他の所に行ってくれたらいいのに。

[一つ一つ与えられる情報を紐解くように呟く。]

 それで、名前は……
 話聴くとまるで君が薔薇みたいに聴こえるけど。
 そりゃ、必要ならあだ名つけるのはいいけどさ。

[ふっと想い浮かぶビジョンは、何色だったろう。
赤や蒼や白……ではなかった気がするけれど。]

 でもって、薔薇に刺されると声が聴こえるようになる?
 俺は薔薇に触れた記憶ないから、誰かから触れたのかなぁ。
 触られたというか、気がつかないうちに触った??


[うーんうーんと唸るうちに、教えてあげると甘い声。]

 今すぐに教えてくれればいいじゃないか。
 ケチだなぁ。

[教える方法が、逢引だとは知らず。
むぅっと唇を尖らした*]


ケチ?

[心外というように。そしてこれはノックスだけに聞こえるように囁く]

君が好きなことをしてくれればいいんだよ?

抱きしめるの、好きでしょう?
君が抱きしめてくれたら……

[秘密と言う花蜜を、そのくちびるに分けてあげる、と*]


え?つかさっきからノックス先輩誰と話してんの?

[モリスは顔をしかめると辺りを見回す。]

その声だと2年の……エリアス先輩っぽい感じっスけど。


えっ、薔薇が云々って何スか?
今日の帰りに、オレあの薔薇園で……いや、うん、いたのは確かっスけど。

[どうやら事態を把握出来ていない様子で。]


……薔薇は無粋な子ばかり、選んだねぇ……

[モリスの騒がしい声に、僅か眉をしかめるよう]

君でもいいよ、暖めてくれるなら。
薔薇の、木の下で……抱きしめて……くれる?*


ちょ、あんた誰だか知らねーけど何わかんねー事言ってんだよ!

[モリスが顔を赤らめたのは風邪を引いたせいなのか、それとも思い当たるふしがあったのか。]

し、知らねーよ、抱きしめるとかそんなの、バカじゃねーの……

[思い浮かべるのは、寮に帰る前に薔薇園で起こった出来事**]


洗濯婦 セレストは、メモを貼った。

2011/12/23(Fri) 13時頃


[緩く首を傾げて、響く声にくすり、笑う]

薔薇は咲いてしまったからね。
君も、きっと気に入ってくれるよ。

[つ、と彼らのくちびるに指を這わせるような感覚を、薔薇の香とともに。

むせ返るような甘い香は人を酔わせるためのもの]

もう、君達は出れないんだよ。
すぐにわかるから。

少しだけ、夢を見るといいよ


薔薇は…随分と強く咲いてしまったみたいだね。
そんなに匂う?良い香りだと想うのだけど。

[エリアスの脳裏にはわからない声で彼らに声をかける。強い香りはエリアスの体には少々きつかった様子]

ねぇ、どうだろう。
君達にお願いでもして良いかしらん。


 んー……とりあえず、エリアスに会ってみようかなぁ。
 会って、吹っ飛ばされなかったら、中身違うんだろうし。

[助けて欲しいという言葉も気になるし。
好奇心は猫を……。
騒がしいには騒がしいけれど、モリスとは対照的か。
案外、割とあっさり頭に響く声には慣れた様子で返すのは、
人懐っこい性格故だろうか。]


 んー……結構匂うよー。
 香水の瓶ひっくり返したみたいにさ。

[すんすんっと犬のように鼻を鳴らして、
聴こえる声に答えていれば、返した相手らしきが眼の前に。]

 お願いって何?
 もしかして、動けないから運んでーとか?

[この状況で、エリアスが自分を頼ったら、
確かに異常事態だろうなぁと、思いながらのほほんっと。]


きてくれるのなら、カンゲイするよ。

寒いんだ。


あぁ、君が、ノックスだね。

[見た目と反して、緩やかな声音でといかける]


 うん、そうそう、俺、ノックス。

[うわー、本当にエリアスじゃないのかなー。
とは、流石に薔薇の声にも乗せないけれど。]


……何、言ってるの……

[エリアスの意識と混ざり合って。
まだエリアス自身は、この声に気付かない。
知らずにこの声を乗せていることにも]

苦しいんだ。のどが、痛くて。


 何って?

[何のことに対して言っているのか判らず、首を傾ぐ。]

 喉が痛い……喉飴食べる?

[手を差し伸ばしながら、提案一つ。
喉飴は、部屋にかえらないとないのだけれど。]


[支えられてかくりと一度、意識を飛ばしたようになったけれど、も]

……。飴より…こっちがいい。

[するりと見えぬように触れる彼のくちもと]

ねぇ…聞きたかったんでしょう?


 こっち?

[唇に触れられれば、少し驚いた顔をするけれど。
こっちが何を指すのか判ってないない少年は、
その後、見開いた眼を瞬かせる。]

 んー……こんな風になっちゃった理由は知りたいけど
 話せる状況だったりする?

[体調的にとは、暗に。
触れられた唇が、何故か熱くて。
ふっと、いつか、似たような感覚を夢で覚えたと思いだす。
あれは……いつ、だったろう。]


体調が悪いのは僕じゃないもの。
大丈夫だよ、今エリアスには眠ってもらったから。
マネするのも、簡単。

[青白い顔とは裏腹に、色を込めた声]

教えてあげる。その代り、あっためて。
君、抱きつくの好きでしょう?

[もう一度、ふわりと口元にふれて]

ここから少しだけ、君の精気をくれるかな?


 眠って貰ったって、エリアス大丈夫なの?

[艶やかな声に、ぞわりと背を走るもの。
触れられた唇が、熱くて……―――。]

 そりゃ、ぎゅってするのはスキンシップだから。
 でも……―――

[ようやっと彼が言いたいことが、なんとなく判る。
精気って?とか、色々思うことはあるが、
戦慄く唇は音を紡げない。

ぎゅっとするのと、キスは違う。
それでも、抗いがたい衝動は……オスカーの存在に
今はようやっと止められている。]


…ジャマ、入ったね。
しょうがない。じゃ、僕は今は眠ることにするよ。

キスもスキンシップでしょう?
僕とは…嫌?
だったら他の人にお願いするから。

でも、枯れそうなのは本当。
それに、僕は君のこと、嫌いじゃないよ。

[キスは後でね。そう、とてもとても甘く囁いて]


[ソファの上で目覚めたのはエリアスその人。
けれど、瞳の艶のある色は変わらない。
誘うように、ノックスにむけてる瞳は胸裏の薔薇の精]

…ここの本、探してみたら?
ずっと昔にも…トゲはきっと、悪戯をしているよ。

[ずっと学校を見守ってきた薔薇の木。
トゲにつかまった生徒の記録が、きっとどこかにあるだろう

御伽噺のような物語は、きっと、甘やかで、ひそやかな蜜色のそれ]

本当は、ここで君と一緒にいたかったんだけど、ね。

[くすり]


【人】 洗濯婦 セレスト

──医務室──

[誰もいない医務室はしん、と冷えて。消毒薬の匂いが沁みる。
押し付けられた医務室係だが、この空間に入れるのなら良いな、と思った。
息を大きく吸い込む。このまま自分も消毒されて、透明になってしまえばいいのに。そんな夢想。

ぽふ、と冷たいベッドに横たわり、ぼんやりと天井を見てどれくらい経っただろう。]

あれ……フィリップ。

[扉の開く音に身を起こす。]

どうしたの。

[鍵は空いて居たとは言え、もう一人委員が居るとは聞いていなかったし不意打ちだったので、多少挙動不審になった。]

(137) 2011/12/23(Fri) 22時頃

洗濯婦 セレストは、メモを貼った。

2011/12/23(Fri) 22時頃


 誰でも、いいんだ……?

[かけられる甘い声に、咎めるでなく零す音。
誘うような色に、そのまま囚われるように
ヒントを貰っても尚、オスカーに伸ばされる
指先の動きを見詰め続ける。

その続きを、本でなく知りたいというように。]


【人】 洗濯婦 セレスト

別に寝にきたわけじゃないよ。

[指先に鍵を引っ掛けてくるりと回す。]

マラソン大会の日の優雅な昼寝の代償が、休み中の医務室係ってだけさ。一応夜間は施錠するけど……。

[言葉が途切れたのは、不意に今が夜間かどうかわからなくなったから。パタパタと綺麗な羽根を見せる極彩色に視界は奪われて。]

……あれ? やっぱり、いいのかな?

[首を傾げ、フィリップのほうを見る。なんだかくらりとした。]

その棚、なんだっけ。

[独り言のように。何か先生に言われていたような気もするけれど、何だっただろう。]

(144) 2011/12/23(Fri) 22時半頃

…僕が思いを遂げても、眠ってしまうんだろうか…

[今は、エリアスとは別の意識の中で、
彼に投げかける]

なら、薔薇のトゲを受け入れた、君達とがいい、な。

[眠ってしまうこと。それはきっと開花という、想い遂げた花が散華する、決まりきった運命のこと]


あんまりこの子、からかっちゃだめだよ?
血圧あがっちゃうから。

[くすくす。お邪魔虫はいなくなったけど]

君はまだ、耐えられる方?
それとも、この子に触るのは、好きじゃない?


[揶揄っちゃ駄目と言われても、止まらないのがこの男。
しっかり揶揄って、顔を寄せるのは、耐えてる訳でなく、その逆。

エリアスはノックスのことを嫌っているが、
その逆はそうではなくて。
それでも、キスをしたいかと言われれば、
否というのは通常時では即答なのだけれど。

――……身に穿たれた棘は、
確実に欲望という名の根を張っていた。
それは、抗えないほど。]


【人】 洗濯婦 セレスト

そりゃあ医務室なんだから薬棚に決まってるサ。

[言葉遊びのようなことを言って、ひょいっとベッドを下り、フィリップの手の中を覗き込もうかと、したときだったろうか。]

オスカー? どうしたの。

[駆け込んできた後輩に怪訝そうな顔をする。同室者の窮状を知ればその顔はどんどん険しくなっただろう。]

(168) 2011/12/23(Fri) 23時頃

【人】 洗濯婦 セレスト

そうだね、迎えにいってくるよ。
オスカー、ありがとう。

[フィリップの視線にはため息をつき、追及は中断された。視線を外された極彩色はどんな反応をしたのやら。

もとより人の名前を覚えるのは得意なほうで、寮生の名前と顔はほぼ一致している。後輩に礼を言い、ぱたぱたと医務室を走り出た。]

(174) 2011/12/23(Fri) 23時頃

[合わさる唇と唇。
そこからじわりと毒が染みいるように、広がる熱の感覚。

初めての筈なのに

             嗚呼、この感覚を知っていると思った。]


【人】 洗濯婦 セレスト

──廊下──

……薔薇?

[消毒薬に麻痺した鼻腔に、むせ返るような匂いが触れる。困惑に思わず足を止めた。
普段ならばいい香りと思えただろうそれは、けれど今夜は何処か悪いものの気配を孕み。季節的な異常さもあいまって、背筋が震えるような何かを呼ぶ。]

……ねェ。巻き込まないで。

[この香りに、"連れていかれる"ような気がしたのは、暗い廊下が見せた錯覚だろうか、それとも。
連れて行ってくれるなら、自分だけでいい。そんなことを、思った。]

(180) 2011/12/23(Fri) 23時半頃

つーか、さっきから、何してん、スかぁ……

[廊下を歩いている時にも聞こえる、秘密の密会の様子が聞こえて。

ベッドの上で独り、呟く。]


…ゴチソーサマ。
君、なかなか下手だね。

[からかい半分に。
エリアスだってうまいわけないのだけども。
それでも薔薇は、少しその精気を吸い取ったよう]


【人】 洗濯婦 セレスト

──ちょっと前・医務室──

いいよ、歩いてくれればどうにかなる。

[今までも体調を崩したエリアスを運ぶことはあった。きっとどうにかなるだろうと判断。気が急く。]

怪我人はおとなしくしてなよ。

[大袈裟な包帯の下の具合は知らない。見た目だけで判断して断りすてた。]

(185) 2011/12/23(Fri) 23時半頃

うげ、なんかくる、しい……

[モリスは締め付けられるような苦しさに、ズボンのベルトを外す。]


【人】 洗濯婦 セレスト

ええと、図書室。

[廊下が妙に長いのは錯覚か。寒い廊下を小走りで進めば、どんどんと絡みつくような薔薇の香り。]

あァ、これはエリーでなくても体調崩すや。

[残念ながらあまり敏感とは言えない自分にもこの強さはキツい。香水を振りまいたのは誰だろうか、見つけたら仕返ししてやらなきゃだとか考える。

何処かいつもの事と考えてしまっている少年は、
エリアスの身に起こっていることを想像できるはずもなく。]

(191) 2011/12/23(Fri) 23時半頃

 俺のファーストキスがぁああああああ!!!

[モリスに答える訳でないけれど、
薔薇の声ではしっかり叫んでいたとか。]

 下手ってしょうがないじゃんかーはぢめてなのにっ。
 俺は、やればできる子なんだよ!!!

[ちょっと打ちひしがれて、ピントの外れたことを言った。]


だったら、やってみればよかったじゃない。
この子だって多分ファーストだよ?

[くすくす。幾分か元気になった薔薇の精はからかうことが仕事のように楽しそう]

君も混ざる?

[モリスの声には誘いの声]


【人】 洗濯婦 セレスト

エリー。迎えに来たよ。

[何気なく図書室のドアを開けた時。見えたのはどんな光景だっただろう?]

(196) 2011/12/23(Fri) 23時半頃

ノッ、クス先輩……

[ノックスの声が聞こえるのは、幻聴なのか現実なのか。]

キスって、マジ、何やってんスかぁ……

[自分の意志とは裏腹に右手は自らの下半身へと伸びていく。]


オレも混ざれって、どうするつもりっスか……

[得体の知れない、誰かとノックスの行為。
モリス自身もはじめての行為でも無いのに体は熱を帯びていく。]


 違うんだよー、エリアスでエリアスじゃないのに
 俺の唇奪われたんだよぉ。

 って、混ざるって何?これ以上ナニする気?

[2人の会話に、プチパニックっぽく騒ぐ。
ナニっと言って、聴いて知っているあれやこれやの知識が、
ぼふんっと脳内で開花して、頬を赤らめた。]


なにって……動物でいうとこの、交尾?

[あっけらかんと言い放つ。
セレストに見られて、エリアスの精神がめっちゃ混乱してるのをよそに、物凄くしらじらしく口にした]

精気を貰うのはそれが一番なんだけど?

[取り付かれた相手が悪かった
多分エリアスがしらふにもどった時にこんなことを聞かされれば、卒倒したままぽしゃってもおかしくない]


オレは……マジでダメっスよ……

[モリスは呻くような声で呟く。]

オレみたいな、汚い人間、なんて、ダメっス……

[モリスは何かを振り払うかのように、汗ばんだ右手をベルトとズボンにかけると、もう一度ズボンとベルトを着け直す。]


汚い?そう。君は汚い人間なんだ?
どこがどう汚いのか、僕はわかんないけど?

…僕はそんなの、気にしないけど。

[薔薇は寒いだけ。傷を癒したいだけ。
薔薇に思いを寄せる人間に、汚いものなんてそうはみない。
花の美しさをたたえてくれる人たちだけ]

君達が薔薇を綺麗といってくれるように
薔薇からも君達は綺麗なんだよ?


【人】 洗濯婦 セレスト

[エリアスの頬が赤いのも、瞳が潤んでいるのも、見慣れているといえば見慣れているものだった。それは熱の症状でもあったから。
けれど、こんな顔は、……知らない。]

……ノックス、エリーを看ててくれたんだ。ありがとう。

[頭の中は真っ白になっても、身体は勝手に笑顔をつくる。]

あァ、それとも、邪魔だった?

[いつものように、にこり。]

(205) 2011/12/24(Sat) 00時頃

あれ?あの子、怒ってるのかしらん?

[セレストの様子に薔薇は首を傾げて呟いた]

かわいい子だね。あぁいう子からも、貰いたいなぁ。
さっきの小さな子も面白そうだし。

[悪気のない子供のような呟き]


【人】 洗濯婦 セレスト

いいよ、そりゃァちよっとびっくりしたけどさ。
部屋でいいの、医務室のほうが休まるんじゃないかい。

[熱を測ろうと、手はあまりに無造作にエリアスの額に伸びる。立ち上がれないエリアスとの距離、一気に詰めた。]

(215) 2011/12/24(Sat) 00時半頃

 交尾って、なんだか響きに浪漫がないなぁ。

[ぽっと赤くなりながら、妙な所にこだわりを見せる。]

 うーん、薔薇ちゃんの望みは精気を得ること?
 枯れそうっていってたから、そうしたら枯れない
 ……のかな。

 でも、俺、愛の営みっていうくらいだから
 それは、恋愛として好きな人としたいなぁ。
 ちゅぅは、またしても、いいかもしれないかもしれないけど。

[モリスが汚いとかなんとか言っている裏で、
ぼそぼそもそもそ何か言っていたのは、
エリアスの保護者が来る前くらいの話。]


なんていうのか、知らないもの。
それに…今さっき知り合ったばかりの僕らに、
恋愛とかそんなもの、あると思う?
僕は君達も嫌いじゃないだけだよ。
薔薇を好いてくれる人は皆好き。

…人間は、交尾をなんていうの?


【人】 洗濯婦 セレスト

……そうだったんだ。うん、ありがとね?

[ノックスの言い方に、この状況を作り出したのがエリアスのほうであることを知る。慌てて走り去る様子を、ちらりと横目で見た。]

オスカーに聞いて心配したんだけどね。

[熱はそこまで高くはない。軽口の様に淡々と言って、誤解は溶けないまま話だけ進める。]

薔薇は好きだよ? ここまでになると嫌になるけどね。

[まだ効果からは目をそらせる。話の核心を理解せぬまま、肩を貸そうかと近づいて。]

……大丈夫だよ。エリーが何をしてても、好きだから。

[嫌いにはなれない。なれるはずもない。**]

(220) 2011/12/24(Sat) 01時頃

洗濯婦 セレストは、メモを貼った。

2011/12/24(Sat) 01時頃


洗濯婦 セレストは、メモを貼った。

2011/12/24(Sat) 01時頃


……やべ。くるしい。

[級友を見た途端に、薔薇の香りが強くなって。

微かな声で、悲鳴を上げる。]


[エリアス自身をよそに、薔薇はくすりと笑う]

いいねぇ…青春ってやつかな。
でも悪いことしちゃったみたい…

[別に人が憎いとか、そんな感情は欠片もなくて。
自分が見つめてきた生徒達が、皆かわいいだけのこと]

…ねぇ、君は…薔薇のトゲ、なんともないのかい?

[ノックスとの会話からは、モリスの心情までは汲み取れず]

薔薇のトゲは君に何もささやかない?


……やべ。やっぱり苦しいわ。

[サイラスに顔を覗きこまれた時。そして、その体でベッドに押し込まれた時。

明らかに胸が苦しくなった。]

もしかして、これって、オレ、サイラスの事を……


そ。よかったね、気がついて。
やっぱり、薔薇のトゲは悪戯好きだね。

大丈夫だよ。全然、変じゃない。
そういうものだから。

[薔薇の精は甘い声で囁いた]

…彼に、いうのかい?


あれ、その声は、薔薇の、主さんだっけ?

[モリスは細々とした声で呟く。]

ちょっと聞いてくださいよ。
やっぱりオレ、おかしいっス。サイラスの顔見てると、何か胸が詰まるっつーか、苦しいっつーか……


さ、サイラスに言うって、まさか、やっぱりこれってオレがサイラスの事す……

[モリスはいっそうベッドの上でのた打ちまわっている。]


ヌシってか…僕、ヨーセイってやつ。
庭に咲いてる薔薇の。
なんか今年は妙に調子よくて咲きそうになったのはいいんだけど…
吹雪でいろいろとね。

で?それは確か温泉でもお医者さんでも治せないってやつじゃないの?
棘はお手伝いしかしないからね?

苦しいなら…ゆるめないとね?
きっと彼も、何か苦しいはずだよ。


…そうなんじゃ、ない?

[棘が恋愛感情をもたらすのか、
棘はきっかけにしかならないのか。
そこまでは、人ではない薔薇にはわからない]

否定なんてしないよ。
この子だって…そういう人、いるみたいだし。


で、でも、オレはダメっス。
こういうの、初めてじゃないし、オレは汚い人間っスから。例え好きでも、サイラスとは釣り合わないっス……

[モリスは意気消沈した声で呟く。]


そんなの、僕が知る訳ないじゃないか。
自分で考えて決めなよ。
それとも、僕が似合わないといったら君は諦めるのかい?
諦めたのを人のせいにする?

僕はこの学校の生徒は皆好きだからね。
僕の花が原因でもなんでも、そんな「好き」って感情は、報われてほしいね。


――オレ、バイトで、そういう事した事あるんです。

[少し泣きそうな声でモリスは呟く。]


で?ソレを僕にいって、何ていってほしいの?

…君、もしそのサイラスって子が同じことしてたら、汚いって思うんだ?


最初は、ちょっとぎゅっとさせて、って事だったけど。
実は、帰ってくる前も、薔薇園でちょっと……


違う!サイラスはオレみたいにそんな汚いことはしない!

[直面してもいない相手に怒りをぶつける。]

サイラスはオレみたいに小遣い目当てでそんな事するヤツじゃない!
オレはともかく、アイツをバカにしないでください!

[モリスは少し興奮した様子で叫ぶ。]


そう。薔薇園で。…君の感覚で言ったら、
僕なんて汚く見えてしょうがないんだろうね。

[実際エリアス自身にそんな経験は勿論ないのだけども]

別にいいんじゃない?
僕にはわからないのは、本当なんだから。
君が後悔しなければいいと思うよ。


たとえばの話。
キミのことをサイラスが知らないように、サイラスのことを、キミはどれだけ知ってるのさ。

キミは…否定されたいの。それとも肯定されたいの?
僕に、どんな答えを求めてるのさ。


……肯定も、否定もしてもらう気はないっス。話を聞いてもらいたかった、だけではあるので。
ただ、どうしてこんな気持ちになってるのか、薔薇となんか関係あるのかは、知りたかったスけど。

[モリスは力強く言う。]


まだ、サイラスに関しては気持ちがまとまってないというか。
アイツの事、好きだけど、自分はアイツにそんな事出来る資格は無いって気持ちは、ありますから。

[モリスは少し間をおいて。]

でも、後悔はするなって言葉は、受け取らせて頂きます。
ありがとう。


そう。聞くだけなら、聞くよ。
でも、答えは求めないでほしい。

…キミは何か、負い目に生きてしまうタイプじゃないのかな。
…咲いた花も、後は散るだけだと、
咲いたことを後悔してるのかもしれない。

でも、いいじゃない。
咲かない花は花ではないもの。
過去のない人間なんて、いないでしょ?
僕は、過去は過去でいいと思うよ。

頑張りな。きっと棘は、後押しだけ。

キミやノックスが思いを遂げることができたら、
薔薇の棘は…

[感染する、とは言わない。
それで人が死ぬわけではないから。
問われても、そこだけはぼかして話をするだろう]


洗濯婦 セレストは、メモを貼った。

2011/12/24(Sat) 13時頃


【人】 洗濯婦 セレスト

──回想・廊下にて──

いいよ、気にしてないから。

>>229謝り続けるエリアスを慰めようと発した言葉が、残酷だなどという自覚はない。
変わり続ける環境に、特別を作らなければ別れも辛くないと、子供なりの理論で耐え始めたのはいつだったろう。心を麻痺させることに腐心して、そして成功してしまったから。友人の恋路だって素直に祝福できる、体調不良にかこつけていちゃついていたのはちょっと腹立たしいけれど。]

え? 大丈夫なの。

[不意にエリアスが口を開いたかと思うと>>273止める間もなく消えてゆく。]

先に戻るよ、冷えないようにね。

[いつもなら何を言っているんだと連れ戻すのに、それをせず見送った。]

(310) 2011/12/24(Sat) 13時半頃

【人】 洗濯婦 セレスト

──自室──

……つかれた。

[ぱたん、と扉をしめた瞬間口をついたのは、最近もう一つの口癖になりかけた言葉で。ぽすんとベッドに横たわれば、薔薇の香りが鼻に付く。]

なんだ、これ……。

[濃い香りは寮中蔓延しているのか。明らかにおかしい気配に混乱するけれど、一人になってしまえばもう一つの衝動が強くなる。ベルトをゆるめ、手は無造作にそこに触れ。]

……ダメだ、エリー帰って来ちゃう、か。

[刺激を与える前に引いた。おかしい、きっかけなんて何処にもなかったのに。]

薔薇、が、精気を求めて……?

[思い出した言葉。まさか。両手を目の上に乗せ、光を遮った。]

(311) 2011/12/24(Sat) 14時頃

【人】 洗濯婦 セレスト

おかえり。

[横になったまま視線だけを向けて、同室者が無事に帰ったことに少しだけホッとした。]

この分だと、コロンなんかじゃなさそうだ。

[薔薇の香りは逃げ場なく。薬瓶のたてるざらざらという音を聞く。最初驚いて、すぐに慣れたそれ。]

……さっきのロバートの話もその時できたのかな。
冬の薔薇。何事もなければいいけどさァ。

(318) 2011/12/24(Sat) 14時半頃

【人】 洗濯婦 セレスト

[その時響いたノックの音に、動いたのは立っていたエリアスのほうが早く。自分も起き上がりドアを見る。]

あ、ヴェス。ごめんよ忘れてた。

[自分あての用事だと察して、机に向かう。]

あれ。

[薄いノートは別の教科書類に紛れ、ぱっとはわからなくなっていた。慌てて探し始める、ペン立てがカシャカシャ音を立てた。]

(321) 2011/12/24(Sat) 14時半頃

【人】 洗濯婦 セレスト

あった。

[分厚い化学の資料集の間に挟まっていたラテン語のノートを救出し、折り曲げてしまったりしていないかパラパラと確かめる。その頃にはヴェスパタインの手も少しは温まっていただろうか。]

ごめんよ、なんでか化学の資料集に挟まってた。本当に助かったよ。ありがとう。

[入り口での会話には気づくはずもなく、手にはノートと引き出しから取り出したチョコレート。]

(327) 2011/12/24(Sat) 15時頃

[セックスをどう伝えるか、悩んでいる間に
どうやらモリスの相談コーナーになっていたようで。

モリスの秘密を知って、どうしよーと、おろおろと
するものだから、会話に挟まることもなく。]

 えーちょっとまってー。
 モリスはともかく、
 俺には想い告げるような相手いないよー。

[言葉を発したのは、最後になって。
将来情熱をかけられるものを見つけること叶ってなく、
それは人に対しても未だ*]


【人】 洗濯婦 セレスト

その後きちんと勉強したんだけどね。

……どうしたの。

[なんとなく二人の間の空気がおかしい気がして。ああでもエリアスはヴェスパタインを嫌っていたのだったか。]

雪遊びはいいとして、傷は?

[手当が必要なら医務室係として手伝おうか。よく見ようと手を伸ばした。]

(343) 2011/12/24(Sat) 15時半頃

【人】 洗濯婦 セレスト

深くないならいいけどさ。
消毒しとくようにね。

[相手がいいというものに踏み込むことはしない。できない。こくりと頷いて。]

そうそう、持つべきものは字の綺麗な友人さ。

[クスクス笑って、うろたえた様子のヴェスパタインにもう一度首を傾げた。]

(348) 2011/12/24(Sat) 16時頃

あれ、ま。

[ヴェスパタインが逃げていくのに驚いた顔してみた]

…折角薔薇の棘のケガを、手当てしちゃ駄目じゃないか。
だから少し、怒ったのに。
嫉妬したのかと思ったのかな。

かわいい子だね。皆。


【人】 洗濯婦 セレスト

エリー、ヴェスになにか言ったんじゃないだろうね。だめだよ、彼は俺の成績の生命線なんだからさ。

[慌てたように立ち去る様子を不思議そうに見て小言を一つ。]

冷えないうちに寝なよ。

[言いつつも自分はベッドに入るつもりはなかった。身体の熱さは続いていて、ヴェスが帰って気が抜けたのか、どうにも落ち着かない。]

……係りだからさ。医務室見てくるよ。

[あそこならベッドもあるし、鍵もかかる。言い訳をしてドアの外へ。
熱が冷めればまた、友人を蔑ろにしたことに罪悪感と嫌悪感を抱くのだろうけれど。]

(359) 2011/12/24(Sat) 18時頃

【人】 洗濯婦 セレスト

──廊下──

あ、あァヴェス。医務室係だからさ、ちょっとね。

[薔薇の熱に浮かされて、それなりにやましい行動なので、見つけられてぎくりとする。もう行ったかと思っていたが、どうやら立ち話していたらしい。]

別になんでもないですよ。ベネットせンぱいも、なにしてるんですか?

[挨拶ぺこり、問うてみる。二人の行き先を聞かれたなら、しばらく前図書室で別れたきりとしか言えないけれど。]

(364) 2011/12/24(Sat) 18時半頃

【人】 洗濯婦 セレスト

えーと。

[墓穴を掘ったか。言葉をにごせばヴェスパタインは先ほどと同じように手当を拒む。ほっとして、そんな自分が嫌になって。]

……うん、すぐ戻る。

[そう言って二人と別れて。気づかれないくらいのため息をついた。]

(368) 2011/12/24(Sat) 19時半頃

洗濯婦 セレストは、メモを貼った。

2011/12/24(Sat) 20時半頃


【人】 洗濯婦 セレスト

──廊下──

[ベネットとヴェスパタインとわかれ、医務室に向かう。
思い出すのは、覚えたての熱を持て余していた頃、先輩に誘われた密やかなグループ。教えられた快楽は日常のストレスを忘れさせるのに充分なものだったし、なにより、色恋でつながっているわけではない、失うことを恐れなくていい温もりは、とても居心地がよかった。

その先輩はもう卒業してしまったし、夢中になった後の罪悪感も手伝って、今はなんとなく疎遠だけれど。知っているメンバーが残っていれば都合が良かったのにと思う。]

……はぁ。

[汚い思考。溜息が薔薇の香りの空気を揺らした。]

(373) 2011/12/24(Sat) 21時頃

【人】 洗濯婦 セレスト

──医務室──

[一人になりたくて訪れた場所にはすでに先客がいた。消毒薬の匂いは薔薇の香りと混じり合って清潔感を失っていて、二重の意味で顔をしかめる。
さてどうしよう。こうなれば医務室に用はないけれど、すぐに踵を返すのも憚られて。取り敢えず日誌をパラパラめくってみたりする。]

(378) 2011/12/24(Sat) 21時半頃

【人】 洗濯婦 セレスト

モリス風邪引いたのかい?

[先ほど呼びにきてくれてからずっと居たのだろうか。薬を求める後輩に問いかける。]

ちょっと待てよ、俺も即席医務室係だしさ。

[説明は受けたのだがきちんとは覚えていない。ラベルを読んで薬を探し、ややあって粉薬の小分けされたのを渡す。]

一日三回、食後だってさ?

[モリスの言い方だとサイラスに生徒会長も来るのだろうか。勝手に秘密基地を見つけた気分になっていたから少し残念で。そして熱の行き場にも困った。シャワールームは戻るまでが寒いしな、などと考える。]

(383) 2011/12/24(Sat) 21時半頃

【人】 洗濯婦 セレスト

……っ!

[触れた手の感触に、思わず手を引っ込める。何かが怖くて。]

……ごめん。ほら、薬。

[早くここをでた方がよさそうだ、考えるうちに人はまた増えた。]

(390) 2011/12/24(Sat) 22時頃

【人】 洗濯婦 セレスト

こぉら、クリスマスを寝たまま過ごしたくはないでしょ?
カルヴィンもちゃんとあったかくして。

[モリスに変な反応をしてしまった自分が嫌で、取り繕うようにことさら人の良さそうな声をつくる。エリアスの同室として、周りに認識されているように。]

(395) 2011/12/24(Sat) 22時半頃

【人】 洗濯婦 セレスト

なに?

[首をかしげる。心当たりがさっぱりで。]

(398) 2011/12/24(Sat) 22時半頃

【人】 洗濯婦 セレスト

……それは状況が決めることだよ。

[少し考えて返す言葉は、ドライなもの。]

君と相手がおかしいと思わないならそれでいい。周りに無理解な人がいて、その人の目が気になるならおかしいことだと思えばいいさ。

[全員同じように好きならば、誰かと別れても代わりがいる。そんな理論で防御を固めた少年は恋を知らず。他人に偏見を持てるほどの価値観の土台も持たず。頑張れとも言わなかった。]

(404) 2011/12/24(Sat) 22時半頃

…カワイソウな子。

[諦めだけで今までを生きてたエリアスに、
あざ笑うような、哀れむような。
ただ、同情だけは寄せない薔薇の精]


…誰か……。

どうしたらいいの。
どうしたら、忘れられるんだろう。

[それはエリアスの呟き。
薔薇の精のそれではなくて。

悲しさだけが漂う気配]


えっ、エリアス先輩……?

[突然の呟きにモリスは動きが、止まる。]


【人】 洗濯婦 セレスト

っ……!

[虚をつかれた。一瞬絶句したのはどのようにとられるか。]

……チビたちの前。

[咎めるように早口で言ってから、声を低くし。]

自己責任、じゃない?

[それだけ言った。]

ほら。風邪引くってば。明日はもっと豪華なご飯だよ?

[話題を変えるように寒そうな後輩たちを急かす。頭の中はモリスの意図を考えてぐるぐる回った。]

(414) 2011/12/24(Sat) 23時頃

…忘れたいだけなんだ。
ただ、辛い、だけ……

[シーツを握る手に力が入る。
ぽたぽたと涙だけが零れて。

答えの声に、違和感すら感じずに]

…もう、いやだ…。


【人】 洗濯婦 セレスト

[咄嗟に怯えたのは、彼があの遊びのことを知っていて、エリアスにそれをばらされること。]

(415) 2011/12/24(Sat) 23時頃

[夢から目覚めさてた声は、2つ。
1つはベネットのもので、もうひとつはエリアスのもの。]

 うん?どーしたのー……

[寝ぼけた声が、モリスの後を追うように問う。]


ん〜?どうしたんだろうね、この子。

[答えを返すのは薔薇の精]

随分混乱してるみたいだけど?
君達なんか言ったの?


……っ。

[聞こえてくる嗚咽。
エリアスは何を忘れたくて、泣いているのだろう。

近くにエリアスの同室のセレストがいるだけに、複雑な悲鳴が洩れる。]


…キミ、誰かしらないけど。
バイトで、とか、言っていなかった?

[モリスが薔薇の精としていたやりとりはおぼろげだったけれど、夢の中できいたのだろうと。
この少年は一体いつこの声の異様さに気付くのだろう]

バイトなら…誰とでも、できる?
忘れさせて、くれる…?


……いいんスか。忘れちゃって。

[モリスは少し躊躇を見せると]

オレも忘れたいこと、あるし。
先輩がいいなら、『手伝いますよ』。忘れたいなら。

[セレストが放った自己責任という言葉が重くのしかかる。

それで、きっと、いい。

自分には負い目があるのだから。サイラスには綺麗なままでいてほしい。友達のまま、そのままで過ごせれば。
金で自分を売った、汚い自分にはきっと相応しくないのだから。]


……

お願い……


 むにゃ……。

[未だ夢現。2人の会話は聴いているけれど、脳みそには届いていないようで。]


……どこまで行けばいーんすか?
さすがに場所は選んだほうがいいと思うんスけど。

[モリスは少し困った様子でエリアスに告げる]


…防音室。あそこなら、聞こえない。

[逢引も、それ以上のことも]


……わかりました。
今、たまたまカギが開いてたんで、中にいます。


キミが…モリス…?

[余りに悲しみすぎてうつろになった眼は
彼を見る。
戸惑うことなくその胸元にほほをよせて]

約束。忘れさせ、て……


オレがモリスですけど、ね。

[来るなりエリアスが胸元に飛び込んでくるのを見れば、その髪を優しく撫でて。]

別に、いいですよ。オレで良ければ。
一緒に、暖まりましょうか。


つーか、何してもらいたいっスか?
バイトですから、ご要望とあらば、何でもするっスけど。

[エリアスの耳元でこっそりと囁く。]


…抱いてくれる?

[その声は、エリアスのものではなくて、
薔薇の精のものだとは気付かれまい。
元々枯れそうだった薔薇の木、求めるものは人の精気なのだ、と]


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