人狼議事


167 あの、春の日

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視点:


【人】 白銀∴秘星 マユミ

―― 寮・自室 ――

 「春の兆しが感じられるこの頃、いかがお過ごしでしょうか。
  この寮生活を始めて1年が経ちます。
  初めは慣れないことばかりでしたが――……」

[寮の一室、窓の近くに据え付けられた机の上に、静かな筆音が満ちて。

貴女はそうして、私への手紙を書くことが日課だったのでしょう。
肩口で切りそろえた黒髪は瑞々しく、高校1年生という若さを存分に振りまいています。
けれどどこか力が入らないようですね、お腹が空いているのでしょう。]

 ……ノーリーンさんのハンバーグが食べたいですね。

[眉根を寄せて、黒眼は少し沈みがちに。
ほら、そんな弱音は吐かないで。寮で出されるハンバーグも同じくらい美味しいと、手紙で教えてくれたでしょう?]

(1) 2014/03/03(Mon) 00時頃

白銀∴秘星 マユミは、メモを貼った。

2014/03/03(Mon) 00時頃


【人】 白銀∴秘星 マユミ

[けれど貴女のそんな表情もすぐに、別のものに変わります。
思い出したのですね、寮に残る卒業生の皆さんに贈る歌を選ぶ事を。
古典文学が好きな貴女は、去り行く先輩方へ歌を使って送り出そうと考えていましたね。
机の上の古今和歌集を開き、その一文を指でなぞります。]

 人やりの道ならなくにおほかたは
 いきうしといひていざ帰りなむ

 ……これも、いいですけれど……。

[けれどいまいち、ピンとくるものがないようです。
特に今寮に残っている諸先輩にはとてもお世話になっていたようですから、選ぶのも慎重になっているのでしょう。
人知れず、ため息をつきました。]

(6) 2014/03/03(Mon) 00時頃

 
 ……それは、旅立つ人目線の歌だもの。

[小さく、誰かが呟く。]


[ぺたり。
無意識に、数学書を支える手とは逆の手が、木肌に触れる]

……ああ、そうだったな。

[ぺらりとページをめくりながら、低い声で呟いた]

僕には、やりたいことがあったのだった。


【人】 白銀∴秘星 マユミ

 
 マドカさん、起きていらっしゃいますか?
 今日はとても気持ちの良い天気ですよ、
 快晴というのは本日のような日のために設けられた言葉かもしれません。

[ルームメイトであり、大切なお友達のマドカさんは、部屋の中にでしょうか。
たとえ居なくとも、貴女は楽しげに言葉を紡ぎました。


黒眼は窓の外、抜けるような青い空と裏庭に注がれます。
その一角に一学年上の先輩の姿>>10が見えれば、窓を開け顔を出します。
……ああ、窓枠からそんなに身を乗り出してはいけません。]

 ハルカ先輩、おはようございます!
 本日も大変良い天気で、ようございますね!

[大きな声を出すことにも、慣れてきたのでしょう。
手を振ることを添えるのも、忘れずに。]

(16) 2014/03/03(Mon) 00時半頃

[木肌に触れていた手は、一度するりと撫でて。
ごく自然な仕草で、その手を持ち上げてひらりとマユミに向かって振った]


【人】 白銀∴秘星 マユミ

 
 ええ、本当に良い朝です。
 ですがお寒くありませんか?
 まだ冷えますから、お風邪を召されませんようお気をつけくださいね。

[距離があっても視線が合ったのでしょう>>19、黒眼は細められて振る手の速度も早くなりました。
最上級に先輩を気遣う言葉はどうしても冗長になってしまいます。けれど今の貴女には、まだこの言葉遣いを改善する余裕はなかったのでしょう。

暫く手を振っていましたが、何かに取り組んでいるように見えたハルカ先輩の邪魔にならぬよう、身を引いて窓を閉めます。

それでも暫くは外の涼やかな空気が辺りを漂っていたのでしょう、貴女の表情はすがすがしい色をしていますから**]

(25) 2014/03/03(Mon) 01時頃

 
 ――……風邪引かないように気をつけてくださいね。

 それだけ、言えばいいのに。
 申し訳ありません、ハルカ先輩。

[木肌に触れた手をこちらに向けてくれたハルカへ、申し訳なさそうに紡いだ。
この声はきっと、届かない。そう思ったから。

どうして?]


 
 世の中は 夢かうつつか うつつとも
 夢とも知らず ありてなければ

[26歳の自分と、16歳の自分。
唇から零れたそれは、詠み人知らずの和歌**]


白銀∴秘星 マユミは、メモを貼った。

2014/03/03(Mon) 01時頃


別に謝ることはない。
言いたいことを、言いたい口調で。
そこに謝る理由など存在しない。

[かくいうハルカも、上級生にすら口調はぶれず、一人称は「僕」である。
偉そうだとか敬意が足りないとか言われるハルカより、よほどいいんじゃないだろうか]


[届かないはずの声が届いたことに、最初違和感は覚えなかった。
それくらい、自然で、当たり前のことのように感じたのだ。
おかしい、という理解は遅れてやってきた]

む?

[数学書を抱えなおし、わずかに首を傾ぐ]

君も、なにか後悔しているのか?
……僕のように。


 えっ、……――――?

[食堂へ行くと、ハルカは確かに口にした。それを聞き届けて窓を閉めたというのに、また彼女の声がする
振り返れど、眼前にあるのは外界と隔たるガラス窓。

続けて、彼女は問うた
「僕のように。」
そうだ、ハルカは女性であるけれど、一人称は「僕」であった。
けれどどうだ、自らの中には、「私」と言葉にする彼女の姿も存在している。

数度、黒眼を瞬く。大きく、息を吐く。]

 ……はい。
 とても、……とても大きな、後悔を。

[言葉に滲んだ苦味を、溶かしていくかのようにゆっくりと紡いだ。]


【人】 白銀∴秘星 マユミ

[部屋の中にマドカさんの姿はありませんでした>>52
気がつかないほど手紙を書くことに集中していたのでしょう。それでもルームメイトの彼女の行き先に予想はついているのか、貴女は彼女を食事に誘おうとゆっくりと立ち上がります。

ついでに、机の上に置いていた空色の封筒をカーディガンのポケットに入れました。誰かの落し物を拾ったようですね。]

 別れの歌でなくとも……他に……

[部屋を出ながらも頭では和歌の選定が行われています。
ぼんやりしすぎて、廊下で誰かとぶつからないと良いのですが**]

(56) 2014/03/03(Mon) 18時半頃

白銀∴秘星 マユミは、メモを貼った。

2014/03/03(Mon) 18時半頃


―裏庭―

そうか。

[マユミとの会話が成立する。
冷静に考えれば、どう考えてもおかしいのに、やはりそれは、ごく自然な、当たり前のことのような気がした。
そうだ、今のこの状況に比べれば、これくらいの不思議はどうということはない。
当たり前のように、10年前の春にいる、この状況そのものの方がよほど不思議だ]

そうか。僕と同じなのだな。
後悔を抱えて、なぜか10年前のここにいる。
これは、夢なのだろうか。


[夢だとしたら、誰の?
己の見ている夢か。それともマユミの?
それとも……皆の見ている夢なのだろうか?
考えても、答えは出ない]

後悔を抱えているなら、やり直してみてはどうだろう。
人生に「もしも」はないというが、今僕たちは「もしも」の世界にいる。
後悔しなかったバージョンを体験してみるというのも、悪くないかもしれない。

[10年前の自分には、踏み出す勇気が足りなかった。けれどその結果を知っている。嫌というほど味わった、苦い苦い後悔の味を知っている]

うまくいっても、いかなくても。
どうせ、夢なのだから。


【人】 白銀∴秘星 マユミ

―― 寮・廊下 ――

[自然と目指していたのは、外へと続く玄関口でした。
男女共用のスペースですから当然、行き交う人もそれなりにいるでしょうが
ああほら、廊下の向こう側。きちんと前を向かないと――]

 ……あ、っ!

[交わるように向こうから歩いてきた同級生の彼>>64にぶつかり、不意の衝撃でよろめいてしまいます。それでもどうにか踏ん張ったので、転びませんでしたね。]

(71) 2014/03/03(Mon) 22時半頃

【人】 白銀∴秘星 マユミ

 
 は、はい、申し訳ございません!
 私が前を向いていませんでしたから――

[珍しく早口になるのは、ぼんやりとしていたことへの反省からでしょう。
すぐさま深々と頭を下げたせいで、相手が誰だかわからないのでしょう。気遣ってくれる言葉を聴いて、ようやくそれがクラスメイトのルーカスさんだと気がついたようです。]

 ……すみません、ルーカスくん。
 考え事は立ち止まって行うべきでした。
 私は大丈夫です、あなたはどこか痛んだりなさいませんか?

[顔を上げれば、黒眼は真っ直ぐ彼を見上げます。
浮かんだ表情は、申し訳なさからほんの少しの苦さを含んだ笑みでした。]

(72) 2014/03/03(Mon) 22時半頃

白銀∴秘星 マユミは、メモを貼った。

2014/03/03(Mon) 22時半頃


【人】 白銀∴秘星 マユミ

 
 そうですか、それは安心いたしました。
 丈夫にお育ちになられていてよかったです。

 ……ですが、本当にすみません。以後気をつけます。

[平気だと>>76その言葉に安心したのでしょう、貴女はようやくいつもの笑みを浮かべましたね。不安と共に所在無く胸元あたりで彷徨っていた片手は、ルーカスさんが手を振るアクションに促されるようにして元のスカートの位置に戻ります。
最後に黒髪を揺らしもう一度小さく頭を下げると、その唇は次の話題を紡ぎだしました。]

 ルーカスくんは、これからどちらへ?
 マユミさんをお見かけになられませんでしたか?

(82) 2014/03/03(Mon) 23時頃

白銀∴秘星 マユミは、メモを貼った。

2014/03/03(Mon) 23時頃


 
 夢 ――――……なのでしょうね。

[ルーカスとぶつかる少し前。
考え事をしていたのは、帰ってきたハルカの言葉を考えていたからだ。
こんなことが、現実に起きるはずがない。
目の前には、ルーカスが居る。10年前のまだ、幼い面影を残したクラスメイト。
26歳の自分自身が、それを懐かしいと見つめている。]

 やり直し、そうですね。
 できることなら、……

[口にしかけたそれは、未だ飲み込むように沈黙に流し
けれどハルカもまた、同じように苦く思うところがあったのかと、ほっと綻んだ口元は彼女にはつたわらないけれど]

 ええ、やってみましょうか。
 素敵な夢にできるよう、頑張りましょう。


 
 私にできることがありましたら、仰ってください。
 今の私なら、昔の私より頑張れそうです。

[その声は、弾むような音色をしている。]


【人】 白銀∴秘星 マユミ

 
 今日は天気も良いですから、素敵な写真が撮れるでしょうね。

[クラスメイトである貴女は当然、ルーカスさんの所属する部を知っています。カメラ>>89に一度視線を落とし、納得するように頷きました。
そして続く言葉に、ふと動きを止めます。]

 そうでしたか。
 ……食堂という可能性もありますね、栄養を摂らなければ身体も動かないでしょう。

[マドカさんの居場所は、外だとばかり思っていたのでしょう。
しかし確かに、食堂に居る可能性も否定はできませんね。]

 ルーカスくん、もし外でマドカさんとお会いできたなら
 「マユミが鳴いている」とお伝えください。
 お会いできたら、で結構ですからね。

[正確には、「マユミの腹の虫が鳴いている」なのですが、マドカさんにそれは伝わるでしょうか。
では、と一つ会釈をしてルーカスさんと別れようと歩き出しますが]

(98) 2014/03/03(Mon) 23時半頃

【人】 白銀∴秘星 マユミ

 
 ……ああ、もしよろしければ。
 撮られた写真、また、見せてくださいね。

[思い出したように声掛けを一つ。隣の席で見せてもらった写真を、貴女は興味深く眺めていたのでしょうね。
願うように再び深々と頭を下げて、今度こそ食堂へ向かおうと歩き始めました。]

(99) 2014/03/03(Mon) 23時半頃

ああ、夢の中でまで後悔を繰り返すのも、詰まらないからな。

[弾むような声で、やってみようというマユミに、こくりと頷く。
その様子までは、見えなかっただろうが]

せっかくこうして会話もできるのだからな。
僕にできることがあれば、いつでも言ってくれたまえ。


【人】 白銀∴秘星 マユミ

[ひらひらと振られる手>>111に笑みを向け、今度こそルーカスさんに背を向けます。]

 それではまた隣の席にならなければいけませんね。
 ……なれるでしょうか。

[そして、一人になった廊下で呟く声は。


 ――……籤の神様、次第。かな。

[今は私しか、聞こえていません。]

(121) 2014/03/04(Tue) 00時頃

[後悔。
そう、己は、後悔している。
いろんな感情がない交ぜになって、
後悔しない道がどれなのかわからなくて、
結局、選ばなかった。ただ流されただけだ。
だから、ずっと後悔している]


[付き合いが長すぎた。
幼馴染で、腐れ縁で、クラスメイト。
抱く感情はひとつではない。

ある時は、母親のような、
ある時は、姉のような、
ある時は、友達のような、
そのどれもが本物で、だからどうすればいいのか、戸惑うのだ]


[男のような言葉遣い。一人称の「僕」それは自然に身についた。
彼は女性が苦手だから。
男のように振舞えば、女性を感じさせなければ、彼は脅えることはない。
深く意識したこともない、それは呼吸をするように、当たり前にハルカに根付いた]


[女性が苦手な様子は、気になっている。
爪を噛む癖の次ぐらいに、改めてもらいたい。
だから彼が恋を覚えたなら、それはハルカにとって喜ばしいことだ。
頬を染めてジリヤに相対する姿。苦手克服の一歩。
ハルカの中の、母親のような感情が、姉のような感情が、友達のような感情が、確かにそれを喜んだ]


だから10年前の僕は、胸の痛みに気づかない振りをした。


[この感情に名前をつけることを恐れて。
彼に女性という警戒対象であると認識されることを恐れて。
彼にとっての、母親で、姉で、友達。
そんな存在であり続ける方を選んだ]


[腐れ縁という名の鎖が、いつまでも続くものではないことに気づけず。

だから――――ずっと、後悔している]


【人】 白銀∴秘星 マユミ

 
 ――……、

[しばし、廊下で一人、貴女は佇んでいましたね。
けれどふとその足元に影が伸びて、先輩の姿>>138に気がつきました。]

 おはようございます、シーシャ先輩。
 朝食を摂られていらしたのですか?

[顔をあげ、黒眼を彼へ真っ直ぐに注ぎます。
シーシャ先輩の明るい髪色が、陽光で廊下に光を落としているようです。
彼は食堂方面から歩いてきていて、そして貴女はこれから食堂へ行こうとしていますね、だからそう尋ねたのでしょう。]

(141) 2014/03/04(Tue) 00時半頃

【人】 白銀∴秘星 マユミ

[貴女は、シーシャ先輩>>148の絵についても手紙で教えてくれましたね。
残念ながら美術の成績が芳しくなかった貴女にとって、彼の描く世界はとても鮮やかに黒眼に映ったのでしょう。]

 ……? ああ、美術室ですね。
 熱心に活動されていらっしゃるのですね、ですからあのような素晴らしい絵をお描きになられるのでしょう。

[朝食を食べていない、とも聞こえましたが深くは問わず、部活動に向かうその姿勢に大変感銘を受けたようです。
ですがそんな貴女と対照的に、シーシャ先輩は何時もどこか余所余所しい気がします。しなやかな黒いシルエットを、不思議そうに見つめて]

 あの……先輩。
 どこか、具合でも終わるいのでしょうか……?

[部活動に向かうのなら、引き止めるのも悪いとも考えたようですが、普段から気になっていたその様子についてつい、尋ねてしまいました。]

(154) 2014/03/04(Tue) 01時頃

【人】 白銀∴秘星 マユミ

[黒眼は褐色の視線に、逃げられてしまいます>>156
カチカチと小さく鳴る音は、シーシャ先輩の近くに居ると聞くことがあると、つい最近気がついたようですね。]
 
 朝ご飯、抜き……

[彼が呟いたその中で聞こえた単語を、拾い上げました>>156
てっきり食べたとばかり思っていたそれが、いつも抜いているようなことでは、確かに具合も悪くなってしまうだろうと考えて]

 あ、い、いえ!私の勘違いです、申し訳ございません。
 ですが先輩、お昼でも、夜でも、どうかたくさんご飯をお召し上がりになってくださいね?
 私はもっと、先輩の素晴らしい作品を拝見したいです。

[ご飯を食べていないから、元気がなさそうに見える
=ご飯を食べれば解決する。
貴女の脳内ではこんな式が出来上がったようですが、それはシーシャ先輩に伝わるのは、少々難題かもしれません。]

(159) 2014/03/04(Tue) 01時半頃

【人】 白銀∴秘星 マユミ

 
 お引止めして申し訳ございません。
 部活、応援しております。

[最後に一つ付け加えて深々と頭を下げるのはいつものこと。
シーシャ先輩がそれ以上呼び止めることがないのなら、今度こそ食堂へと真っ直ぐに歩き始めました。]

(160) 2014/03/04(Tue) 01時半頃

 
 ……、私のこと、苦手だったのでしょうか。

[つい、そう口にするのは過去を振り返るマユミ。]


[1年生だったあの日々、
その行動は幼さがはっきりと見て取れる。
だからある意味、この日々こそが後悔の塊でもある。

もっと自由に、もっと素直に、もっと明るく。
そう振舞えていたら、別の高校生活を送れていただろう。

けれど――]


[ぺらりとページをめくりながら、この場所ではないところの声を聞く]

マユミが苦手というわけではないのだよ。
シーシャが苦手なのは、女性という人間そのものだ。
……いや、程度の差はあれ、人間という生き物すべてが苦手なのかもしれない。

[ぺらり]

だから、気にすることはない。


[ポケットの中の封筒。
そしてこれから綴るであろう、――。


この先を知る自らの行動を、夢とはいえ、覆す。
本当に、できるのだろうか――?]


 
 ……、あ

[聞こえたハルカの声には、紙の擦れる音が混じる。
その言葉を聞いてふと、口元に笑みが浮かんだ。]

 私、シーシャ先輩のことって……
 言いませんでしたよ?

 当たり、ですけれどね。

[告げるのは10年前のマユミは言えなかった、そんな言葉。]


 
 ハルカ先輩はシーシャ先輩のこと、よくわかっていらっしゃいますよね。
 ああいう関係、いいなと思っていました。

[彼と彼女の間に、独特の空気感があった。
腐れ縁、そんな関係を男性と築くことができなかった自らには、とてもまぶしかったことを記憶している。]


マユミのことが苦手なんて人間は、シーシャくらいしか思いつかなかっただけだ。

[口調がやや言い訳がましくなってしまったのは、マユミの声が笑みを含んでいたからだ]

いい……?
いや、別に羨んでもらうようなことは何もない。

[続く言葉には、苦いものが混じる]

この世界が夢だと知っているマユミなら、知っているだろう?
10年後のシーシャがどんな風だったか、覚えているだろう?
結局僕は、シーシャになにもしてやれなかったのだよ。


【人】 白銀∴秘星 マユミ

 
 はい、そうさせていただきます。
 楽しみにしておりますね。

[卒業生。言葉の滲みが塗り重ねられたように強くなるのを感じました>>163。だから貴女は頷いて、近々美術室を尋ねようと心の中で決意します。
離れていく背中をこっそりと伺った黒眼は暫しの後、また廊下を歩き始めました。


そう、直接作品を見たことはそれまでなかったのです。
何で見たかのかと言うと、新聞部の発行している新聞で――]

(167) 2014/03/04(Tue) 01時半頃

[近しいと思っていた。
母のように、姉のように、友達のように。
しかし腐れ縁という名の鎖は、やがて途切れる日が来て。

爪を噛む癖も、女性に、そして人間に脅える様子も。
10年という時を越えて、シーシャは何も変わっていなかった。いやむしろ、悪化していたと言ってもいい。

ハルカには何もできなかった]


【人】 白銀∴秘星 マユミ

 ……ああ!

[急に大きな声をあげて。貴女らしくありませんね?
青いカーディガンのポケットに、指先を潜らせます。
忍ばせていた空色の封筒を引っ張り出して開けば、その中には]

 すっかり忘れていました。

[写真が一枚。被写体は、――。
いつか隣の席で見せてもらったときに、ノートの隙間に挟まったそれを、返さなければと思っていたのですね。
折角先ほどその機会が巡ってきたというのに、貴女は忘れてしまっていました。]

 ごめんなさい、―― ルーカスくん。

[また廊下で一人、そんな独り言を呟いているのです。
写真を目の前にかざすように持ち、黒眼を細めて**]

(168) 2014/03/04(Tue) 02時頃

[だから、後悔している。
胸の痛みに気づかない振りをしたこと。
その感情に名前をつけることを恐れたこと。
女性という警戒対象であると認識されることを恐れたこと。
ハルカは逃げて、結局己を守ることを選んだのだ。

想いが通じるなんて思っていない。
けれど、あの時伝えていたなら、シーシャの中で何かが変わっていたかもしれない。
己が彼に、自信を与えることができたかもしれない。
そうしたら、もしかしたら10年後のシーシャの未来は、もっと違っていたかもしれないのに]

……なんてな。そう思うことも、うぬぼれだろうか。

[けれどもう、「やればよかった」という後悔はしたくない]


[やや渋く聞こえた声音に関して、
それ以上言及することはせず。
シーシャの印象については、少しばかり考え込み]

 ……ええ、確かに印象はあまり、変わっていませんでした。
 変わらずいらっしゃったんだなと、私は思っておりましたが……

[何もしてやれなかった。
その言葉の意味を、汲み取る。
何しろそれが、今の自らの職業でもあるのだから。]

 変えて、さしあげたかったのですね。

 ――あなたの、手で。

[その意味が、どんな感情からくるものなのか。
生徒に問題を出すときに、「あなたがたなら、どう考えますか」まずはそう問いかける。
自らもどう考えるか、既に答えは導けたけれど、それが正解かどうかはハルカに採点を求むことでしかわからない。

その採点を求むことを、自らは実行できない。]


白銀∴秘星 マユミは、メモを貼った。

2014/03/04(Tue) 02時頃


 
 いいえ。
 ハルカ先輩は、お優しい方です。

[彼女の声にきっぱりと答え首を振る。
自らが導き出した、ハルカの中にあるだろう感情の名が正解でも不正解でも、それが後悔していることなのなら、こんなに優しい人はいない。そう思う。]

 ……成せますよ、必ず。
 そうですよね、先輩。

[それはまた自らに向けても。
声は彼女と、自らのものしか響かない。だから
せめて明るく、エールを**]


変えたかった……?

[マユミの言葉を反芻し、考える]

変えられたかもしれない。だが、僕はそうしなかった。
だから、後悔しているのだよ。
僕が行動しても、未来は同じかもしれない。
だが、僕はベストを尽くさなかった。

[母のような、姉のような、友達のような、ひとつではない感情。
その中で、己をさいなむ後悔の理由を探す]

変えたかった、というより。
僕にできることを、してやりたかっただけなのかもしれない。

[ベストを尽くして、それでも未来が変わらないなら、仕方ないと諦めることもできる]

結局、僕の原動力は、シーシャのためというより自分のためなのかもしれないな。


[けれどマユミは、きっぱりと優しいと言ってくれる。
こんなハルカのことを、優しいと]

……ありがとう。

[噛み締めるように、その言葉に感謝して]

ああ。
せっかく、こんな機会を得たんだ。
夢の中なんだ、きっとなんだってできる。

僕も、マユミも。
――――……未来を、変えよう。

[成功するかなんてわからない。
けれどせっかく得た奇跡のようなこの機会に。
ベストを、尽くそう**]


【人】 白銀∴秘星 マユミ

[ポケットに写真を再び仕舞った頃、ゴロウ先輩>>186とマドカさん>>189の姿が見えたでしょうか。
貴女は表情を綻ばせ、二人へと近づきます。]

 おはようございます、ゴロウ先輩、マドカさん。

 ……よかった、すれ違うところでした。
 今からお二人は、お食事へ?

[鳴いているの意味が違う意味で捉えられたことは知らず>>189、マドカさんとも会えましたし同行を願い出ようとしたのでしょうね。
しかし問いかけの後言葉は続かず、黒眼はマドカさんと、そしてゴロウ先輩とを交互に見つめます。
ゴロウ先輩を見る視線はほんの少し、不思議そうに瞬くおまけがついていましたが]

 ……あ、……

[ふと、唇は何か思い出しように開きます。
そうです、ゴロウ先輩の顔を見て思い出したのは、追い出しコンパ――所謂追いコンの準備のことでした。]

(208) 2014/03/04(Tue) 22時頃

白銀∴秘星 マユミは、メモを貼った。

2014/03/04(Tue) 22時頃


 
 ゴロウ先輩……やはり、眼鏡じゃなかったですよね。

[思わずまじまじと見つめてしまったのは、そのせい。]


―― 廊下で一人佇む間に ――

[未来を変えよう
そう言ったハルカの声に、とても励まされる。]

 私は、自分で行ったことをやり直したいだけなのです。
 本当に、我侭なことですし……

 ああ、でも、先輩にも、関係あることなのですよ?

[正確には、この寮に残っている生徒全てに関してだ。
ほんの些細のことだけれど、ずっと引っかかっていたこと。
忘れられていればいい、そう考えたけれどやはり、自らが忘れられないかぎり永久に何も解決しないこと。]

 ええ、変えてみましょう。
 それが夢に消えても、きっと……

[そこにもう後悔はないだろう。そう、思うのだ*]


【人】 白銀∴秘星 マユミ

[マドカさんの小さな身体が元気よく飛びついてきます>>212
それを受け入れて抱きとめる貴女は、いつもその穏やかな笑みを浮かべていたのでしょう。
しかしいつもよりその力は強いように感じます。]

 ……泣かされて?
 い、いいえ!ルーカスくんには伝言をお願いしただけですよ。
 ただその、私の、……お腹が……

[ルーカスさんが意地悪だとは、貴女は思わないのでしょうね。とんでもないと細かく多く首を振れば、黒髪がさらと揺れました。お腹のくだりは恥ずかしかったのでしょう、少し小さな声になってしまいましたが。]

 いえ、そうではなくて。
 ゴロウ先輩はいつも通りですよ。

[誤解を与えぬよう、けれど追いコンのとをばらさぬよう。果たしてどうこの気持ちを伝えるべきか、悩んでいるようです。
ゴロウ先輩の顔については多少――思うところはあるようですが、それよりも今は]

(218) 2014/03/04(Tue) 23時頃

【人】 白銀∴秘星 マユミ

 
 お二人とも、これからご飯でしたら
 ご一緒してもかまいませんか?

[もしかしたらもう、朝ごはんというには遅い時間かもしれませんね。
ですが貴女は、泣き続ける腹の虫には勝てないようです。
共に食堂へ行くことを宣言しました。

どうやら追いコンのことを失念しているようにも見えるマドカさんとも、先輩方をどう労うか話しておきたいという気持ちもあります。]

 今日のようなお天気の日は屋内でも清清しくて良いですね。
 外を眺めながらの朝食も、楽しそうです。

[そうして追い立てるようにして、食堂へと向かいました。]

(220) 2014/03/04(Tue) 23時頃

【人】 白銀∴秘星 マユミ

 
 ゴロウ先輩。
 あの……つかぬ事をお聞きいたしますが
 視力は、おいくつですか?

[挨拶を返してくれたゴロウ先輩>>222へ、移動の間に声をかけました。
なんの脈略もない問いは、軽やかな調子で紡がれたものです。
しかし問うた後にはっとして]

 ―― すみません、お気になさらないでくださいね。

[なんでもないと手を振って、切り上げてしまいました。]

(229) 2014/03/04(Tue) 23時半頃

[あの木の根元はお気に入りの場所だった。
名前も知らぬ木。良くあの根元に座って、数学書に没頭した]

……だが、本当は。

[登ってみたいと思っていた。
そして結局、登ることのないまま、10年の時が過ぎた]


【人】 白銀∴秘星 マユミ

―― 食堂 ――

 おはようございます。

[その後食堂へとたどり着けば、そこに幾人の方がいらっしゃったでしょうか。
挨拶をした後に、貴女が食べようと選んだのは、親子丼でした。朝から、少々重いように思いますが……。

親子丼を選んだ後、出来上がりを待つ間の貴女は少々忙しく辺りを見渡していましたね。そこに誰かの姿を探すように。
ですがその姿がなければ諦めて、親子丼の完成を待ちました。]

(235) 2014/03/04(Tue) 23時半頃

【人】 白銀∴秘星 マユミ

 
 マドカさん、鳥団子で雑炊……とは?
 とても美味しそうです。

[廊下では前に進んでいた>>234マドカさんに聞きそびれていましたね。空腹もあいまって思わずそう問いかけます。
彼女は何のメニューを選ぶでしょうか?それも楽しげに黒眼は眺めています。]

(238) 2014/03/04(Tue) 23時半頃

【人】 白銀∴秘星 マユミ

 
 もしかして、ゴロウ先輩がお鍋をお作りに?

[提案の話し>>236を思い出し、今度はゴロウ先輩へと問いましたが、彼は近くにいたでしょうか。
貴女は自炊の練習はしていませんでしたね、声音に尊敬する色が残ります。

視力の話しについては>>237、ゴロウ先輩の返答に曖昧な笑みを見せただけです。ですから、彼が息を吐いたことにも気がつくことはなかったのです。]

(242) 2014/03/05(Wed) 00時頃

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犠牲者 (4人)

マユミ
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