17 吸血鬼の城
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――…執着じゃない。
これは想いよ。
貴方に喜んで欲しい。
貴方に笑っていて欲しい。
貴方に、しあわせになって欲しい。
[純血の魔性である城主に
それを望み伝えるのは難しい事かもしれない。
それでも伝えようとするのは深い想いゆえに]
其れは私には存在せぬもの。
……私を喜ばせたいならば、ひとの絶望をもっと此処へ
私の笑みが欲しいなら、ひとの恐怖をもっと見せてくれ
私の幸せは
人々が苦しみもがく姿をこの瞳に映しながら
其の血を啜ること
[ひとと魔は相容れぬもの。
望む愛を手に入れたらしいのに
期待していた満足感が得られない。
胸に篭る靄が――目前を曇らせる]
――あの2人でなければ、
誰がよろしいのでしょう。
ほら、耳を済ませてごらんなさい。
ちかくに他の人間の気配はありませんか?
……もっとも、あなたのすぐ目の前に
甘い甘い血の芳香を漂わせている方がいるのでしょう?
とても、とてもいい匂い……
[渇きを誘うように、囁いて囁いて]
――…嗚呼。
分かっていたけれど……
貴方はまた難しい事をいうのね。
……私が人の侭であれば
貴方を喜ばせられることが出来たのかしら。
[悔いても時間は戻らない。
悔いてしまうのは記憶を取り戻してしまったせいか。
思い悩むように柳眉が寄せられた]
[囁く白薔薇の聲が心地良い。
魔とは本来あのようであるものだ
同胞を唆す彼の聲に安堵を覚える]
……もう一度人に戻る事など、不可能だ。
知っているだろう。
[柳眉を寄せた相貌を間近に見ながら]
――ベネット
さあ、そのものの首へ喰らいつくが良い
乾きは血をもってしか、抑えられぬ
[城主の聲を新たな眷族へ送る。
己の血が彼の内側でざわめき立てるように]
やめろっ……!
[渇いた、喉が渇いたと。本能が騒ぎ立てる。聞こえてくる白薔薇の声に、収まらぬ渇きに苛々する]
[苛立ちの混じる叫び
心に暗い悦びが満ちる]
……止める必要は無いぞ、白薔薇
お前はなんと同胞思いなのだろうな。
[くすくすと笑みが毀れる。
恐ろしくも妖しい微笑み]
――…嗚呼、忘れていれば良かったの?
思い出さずにいれば良かった?
困らせてしまうだけならば……
記憶なんていらなかったのに……
[独り言ちてきつく唇を結んだ]
[その声音は甘く、優しく]
ああ、もう限界なのでしょう?
なんて苦しそうな声……おかわいそうに。
我慢など、
なさらなくてもよろしいのですよ?
加減さえ、間違えねば良いのです。
あまり渇きが酷くなってしまってからでは……
嗚呼、本当に
加減を間違えてしまうかも しれませんよ?
私は言ったぞ?
「早く此方へ戻って来い」と。
お前は
私よりもあの娘を選んだ。
事実は消えぬ。
[僅かな呟きを耳に受け
気だるげな溜息を零す]
汚名返上したければ、我が望みを叶えて来る事だな。
お褒めいただき嬉う存じます。
……旦那様、私はもっと己の魔を深くしたいのです。
深く、深く。
忘れてしまえるように。
[それが唯一つの絶望を忘れる縁。
白薔薇は憂いのため息をひとつ]
[自分に血を分け与えた吸血鬼の言葉に、血がざわつく。咬み付きたい、飲み干したい、今すぐにと。
続けて聞こえる白薔薇の言葉に冷や汗が流れる。体が震える。我を忘れて噛み付いてしまえば加減もできない。そうなって、本当に命を奪ってしまったら]
……間違えなければ……
[頭の中でぐるぐるとその言葉ばかりが回り続ける]
嗚呼、ならば後で私室へ来ると良い
直接にこの血を循環させてやろう。
下らぬ世迷い事など、全て消し去るほどに与えてやる。
[憂いを帯びた溜息を零す白薔薇へ
己の領域へ踏み入ることを許す。
未だ決心のつかぬ様子の眷族へは、後押しするように
薄く笑みを零した]
あまりに乾きに囚われ続けると
血だけを求め続ける……
理性の飛んだ、人の言うただの化け物に変じるやもしれんぞ?
――……ッ
[城主の指摘に息を飲む。
確かにあの時、彼女を選んだ。
言い訳など出来るはずもなく。
ふ、と過るのは諦めにも似た色]
[眷属が呟く声には微笑う気配]
――……旦那様、
[その許可の言葉に、白薔薇の声音は震えて、
今しがた、女の呟きに乱れた心が、ただ闇の救いを求める]
とても……とても、
ありがたく、存じます――…
嗚呼
[在り難いと
震えた声音に、城主は柔かに囁く]
お前が望むままに、与えよう
人との境から飛び立てる魔の翼を。
……部屋で待っている**
[蝕む絶望は深く]
翼を、
――私にお与え下さい、旦那様。
[こんなにも求めたことなどなかった。
それは、救いを求める祈りにも似て非なる。
白薔薇には宵闇の他、縋るべきものはない。]
嗚呼、お前の
望むままに――…私の愛しい白き薔薇
[薄い微笑みを口元に湛え、薔薇の香を其の腕で包む]
堕ちた天使に与えてやろう
私と同じ
闇の翼を
[甘い囁きは、呪縛でもあり解放でもある。
やがて彼が意識を飛ばすと、城主は窓辺に向かい空を見上げた。
霧の立ち込めた其処からは、蒼天など見えるはずも無い**]
[呪いのような甘き囁き、
幾度も聞いた彼女への言葉が、今は己に向けられる]
――……、旦那様……
[昂揚に思考を霞ませたまま、白薔薇は不思議そうに首を傾いだ。
未だそこに残る枷のしゃらりと鳴る]
………同じ、翼を
[白薔薇は天上が色を映したその双眸を滲ませて、
嬉しげに微笑み、まどろみの中へと耽溺すれば――己が目覚めの時を待つ]
[御伽噺の正しい道筋。
そんな終焉は訪れない。
白薔薇の囁きを思い出し眉を寄せる]
私達は間違ってしまった。
何処から運命の歯車が
狂ってしまっていたのかしら。
[小さな呟きは深い闇に溶けた**]
愚かな情など捨てるが良い、同胞達よ
……お前たちは最早ひとではない
同じものを見る事など叶わぬ
[淡い微笑みを白の薔薇に見る。
意識が戻るまえ、耳の傍で戯れに囁くこえ**]
ひとの思う幸せとやらは
我等には訪れぬ。
我等は我等の歯車があろう。
間違えたと言うならば、其れは私に見初められた事と思え。
[白薔薇は恐らく初めて人を憎んだ。
信仰と祈りを礎となし、善美を求めたその心の博愛、
それは生ける者に区別なく平等に齎されるべきもの。
無為なる日々の中、罪を犯しながら己のあり方を捨てられぬ。
自死に至らなかったのは、己の本質に染み付いた嫌悪より。
既に信仰も祈りも失くしたのだから、形だけ戒律に沿うても意味などないとわかっているのに――そう、どこかで捨てきれぬ何かがあった。それが己の血ゆえかどうかは、知らない。
罪深き優しさ。案ずることも優しく接することも、それはそのように造られているのだから当たり前のことなのだ。本質を失った紅茶のように、優しいだけの欺瞞。
けれど、白薔薇は初めて人を憎んだ。]
[そして憎しみという糧は白薔薇を生かした。
対象が失われれば行き場のない感情だけが残った。
―――ただ、それだけのこと]
[漂うは虚無感。
女はただ静かに聲に耳を傾けるのみ――]
[遠く最上階にありながら、
届かぬはずの声を聞き、薄く囁きを零す]
優しくして欲しいのか?
――…此処に居れば、
本能に抗わずに生きてさえ居れば
私はお前を傍に置き、愛でよう。
立派な吸血鬼に育ててやろうぞ。
この闇の城で咲き誇るといい。
血縁を喰らった吸血鬼の、傍らで。
……やっぱり筒抜けなんですか。
[むっとした声で囁き返す]
……。
[もう人間に戻れないことは分かっている。それでも、自分はどうするべきなのか――未だに答えを出せず]
お前は私と血を分かつもの。
何処で何をしていようと……手に取るようにわかるぞ?
[其れはドナルドが扉を開くタイミングにあわせて]
――…さあ。
何も悩むことなど、無いだろう
お前は最早人にあらず。
本能のままに、貪り喰らうが良い。
ひとの情など、捨ててしまえ。
[其の後で、あの薔薇のように苦しいと泣き叫び縋り付いて来るならば、其の記憶まで喰らってやっても良い。
思えども未だ口にはせず、揺れる心情を見つめている]
どうした……
お前まで私の命に背くのでは、あるまいな?
其れを我が眷族に。
お前が喰らわぬなら、私が――…
[ベネットへ
追い討ちをかける聲]
ドナルドを、眷族に……?
[声に怯えと、恐怖の入り混じる。友人を、自分の手で吸血鬼にしろというのか。怒りがこみ上げてくる]
……嫌だ。誰が貴方なんかの言うことを聞くもんか。
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