25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
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ん?忘れるにもなかなかに…。
寝ぼけてるとぬしは中々に楽しい。
童心の心と大人の身体と…。
いや、チャールズもたいしたものだな。
[本当に何も覚えてない風味な感じに、やはり楽しげに悪乗り追加。]
まぁ、また拝ませてもらおう。
[気にするな、とまで言い残して…それから少し真剣な声に戻る。]
さて、さっきも言ったが、花買いもはじまっている。早々に決まれば祭途中でも辞すものも出るかもしれん。
ここで逃げられては……な。
そろそろ、動くか。
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― 本邸・廊下 ―
お、おお…?
[駆け寄れば華月の傍らの青年に名を呼ばれて微かに琥珀を丸めた。 名を知られているとは思っていなくて、面食らったようだ。 名乗りと挨拶にはつられて同じように、宜しくと頭を下げる。 華月へと視線を移せば、少し苦笑して。]
ん、もう平気だ。 昨日は悪かったな、急に飛び出して…。
[手を退ける事は無く、くしゃと濡れた頭を撫でられる。 華月の手には冷たい感触が伝わるか。]
……あけの、しん?
[聞こえた名を微かに繰り返して。 不思議そうに首を傾いだ。]
(@57) 2010/08/04(Wed) 23時頃
|
は、はぁ……
[主を褒めてもらえてることもあり
強く何か言うこともできず
かと言ってその礼を述べることも出来ず
零したのは間の抜けた返事。
ただ、続いた言葉には嘆息一つ]
……御容赦願いたい……刷衛殿は意地が悪いですね……
[かろうじて、少しばかり言い返したが
話が真面目な話題に及べば、コクリと頷いた]
……夢うつつの記憶が確かならば
高嶺が二つ花を摘んだと
……そうですね。封鎖の手配は今宵の宴までには整います
宴開始一番に舞台上で
現状の説明と封鎖の報告を済ませましょうか。
動揺?何のことだ。
[動揺させることなんて何一つした覚えはない。
当然、何か動揺させるような事を云った覚えもない]
|
―椿の間― [気遣うような声をかけられれば、 それはゆるりと安堵するような微笑を浮かべ]
――いらして下さったのですね、主様。 お待たせして申し訳ございません、庭で少々。
[白の一厘を膝元に、正面に座すれば、 そのままぐいと身を乗り出して]
あの……夕べの舞は、 主様にお気に召しませんでしたでしょうか……?
[切々と見上げる黒紅の瞳は、交わされた言葉を知る由もなく、“主”と彼の人を呼び続ける]
(@58) 2010/08/04(Wed) 23時頃
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ふむ、そうだな。よかろう。
では俺は知らぬ素振りでその様子を眺めておく。
クロならば、焦りの行動も出るかもしれんしな。
[そして、また考え込み]
まんまるは、すぐに逃げるかもしれん。
先に確保しておくべきか?
[あまりに酷い扱いだったが
同じ担がれ方で無いのは、救いだった。
自覚こそ無いけれど]
……剪定の、くだり
どうにも冬の名残が、抜けぬ
どちらも叶えれば良いなどと
欲を張る事を覚えてしまったら、如何する。
[足りぬ言葉を注ぎ足して
花は大人しく担がれている]
それがよろしいかと。
私が表舞台は勤めます……舞台で舞うのは花の役目ですから
[豚狼の話には、小さく考えて]
……宴までに捉えることは可能ですか?
宴で捕まえたあれを引き出しましょう
さすれば、より現実を突きつけられる
なるほど、あいわかった。
では、捕まえてきておこう。
表舞台はよろしく頼むぞ。
[明の件を済ませば、まんまるのところに出向こうと思った。]
ああ、でも、あまり奴等を炊きつけるなよ。
ん?
……ああ。
[よくは解らないが、選定に関して
何か動揺するようなことがあったのだろう。
芝を踏みながら向かうのは主達の客室のある棟]
別に構わんのではないか。
慾など貼りたい時に張らなくて如何する。
[やはり平気な顔をして、男は花を担いで歩を進めた]
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…成る程。
[己の話しをしていたというの二人の言葉に、それで名を。と一人頷き。]
明之進っつーと……昨日の舞の、…。
[思い返すは、焔。 落つ、椿。 不意に、どく、と鼓動が一度跳ねた。]
…ちょ、いてえよ!
[ざわついた胸も、一瞬の事。 ぐりぐりと頭を撫でられれば、笑いながら華月へと抗議する。 更に無造作に広がった髪を手櫛で整えていると、顔を覗き込まれて。]
だいじょーぶだって。 ああ、髪が濡れてんのはさっき風呂入ってきたからだよ。
[覗き込む瞳を見上げる琥珀に嘘の色はない。]
(@59) 2010/08/04(Wed) 23時半頃
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よろしくお願いいたします。
相棒が頼りになるのはありがたいですね。
花か花主に相棒がいるとは聞いておりましたが
[幼い花を思い出し彼らだったらかなり難儀だったろうと
そうではなくて良かったと]
……気をつけます。出来る限り事務的に
済ませたくはありますゆえ
其れは、いけない。
慾を出して、二つを追っては
どちらも手に入れられず、終わる
[花は否定するが]
種付けも食事も
秘密裏に
見つかっては……身の破滅
余所見をしては、ならぬ
手玉に取るのは私の筈
とられては……
[胸を打つ音が、幾らも早い。
くだんの話が予想以上に響いているようだった]
ああ、気をつけろ。
頼りになるのはこちらも一緒だ。
だから、死んでいなくなるのが一番困る。
俺に迷惑かけるなよ。
…まあ、何でも構わんが少しは黙れ。
そのままでいると
[階段を上がった瞬間に口にした]
舌を噛むぞ。
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[>>648赦しの言葉には、一度ぱちりと瞬いて目元を和らげる。 続いた言葉にはけれど、少しだけ拗ねた風]
――……心配など。 そのようなこと、主様が気に留められてしまうなんて、 やはり私はまだまだ精進が足らぬのですね。
あ、ですが……
[小さく吐息をつきながら、再び表情は変わる。 花はふわりと満面の笑みを浮かべて]
舞を本郷様にお褒め頂いたのですよ。 とても、嬉うございました。
[膝をつき合わせるほどに距離を縮めて、 ただ主が少しでも心和らげる姿が見られればといと、真っ直ぐに見上げる]
(@60) 2010/08/04(Wed) 23時半頃
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[威勢が良い方が踊り食いが楽しいとか、そういえばそんな話はあったけれど、そんな事が噂になっているなどとは存ぜぬ。]
――――…
[呟いた時には既に咬んでいたものだから
思考までそこで一度止める]
こちらで話すに、支障は無かろうに。
[媚混じる拗ねた声色]
[そして、明との用事が済めば、まんまるの元に向かうだろう。
やはり刀を研がせろ、などいい、奥座敷に案内させたあと、そこで、有無言わさずふんじばる。
そして、さぁ、この花祭の真実を語ってもらおうかと、拳をゴキリと鳴らした。
ある程度の情報が聞き出せたのなら、そのまま、また連行する。使用人たちは急な出来事に怯えてはいるが、管理センターのIDカードは免罪符になっていて…。
そして、その身を大広間の控え室に放り込んでおいた。]
|
んだよ、そんな心配しなくても平気―――…
[視線を外した華月へそう言いながら、何かに気付いた二人に遅れて振り返る。 そこにはまた一つの人影。]
………。
[対峙するのは初めてだが、昨夜の宴の席で見た顔。 噂の、高嶺。 虎鉄は高嶺の顔を見遣った後、ちらと華月の方を見た。]
(@61) 2010/08/04(Wed) 23時半頃
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……そうですね、死んでいなくなるのは……
[置いていかれた方は、どうすれば。]
[刷衛の言うことは青年の思う先とは
違うだろうと、思いながらも
死で浮かぶのはなきあの人の姿]
……はい。ご迷惑おかけせぬよう
最大限努力はいたします……
[けれど、何処か死地を求める気持ちは青年にあった
勿論、そのことは口の端上らせはせねど]
だが、少し、感じている。
昨日部屋でした会話もあって…。
彼は、本懐は……。
だけど、それをそのまま、ではそうなれとはいえないのだから…。
若者 テッドは、に気がついたが、口を結んだまま其方を一度見ただけ。
2010/08/04(Wed) 23時半頃
そう、多くは言わず、ただ死んだりするな、ともう一度言っておいた。
文句があるなら私は今すぐお前を
後ろに放り出してもよかったんだが?
[後ろ、すなわち顔面から階段に落ちることになる。
結局は放り出さないまま自分の部屋へと連れてきたわけだ。
まさか声を挟まず垂れ流し状態の会話を聞いて
霞が踊り食い云々など考えているとは知る由もない]
……善処、いたします。
[重ねて告げられた一言。
命を重く、大事に思う方なのだろうか?と
そう言えば殺すなと、言われたことを思い出し。
それでも、口にした言葉は約束ではなく、努力するとのみ]
[階段から放り出されたなら
どうなるかは目に見えている。
暫し、恨みの念だけを思い浮かべた。
粗末な褥での踊り食いを見たことはあっても
まさかいまここで脳裏に過ぎることは流石にない]
|
[名を尋ねられると、琥珀は再度高嶺を捉える。 じっと見上げて、短い沈黙の後。]
――――…虎鉄。
[静かにそれだけ告げ、琥珀を伏せるとたおやかに頭を下げた。 再度開かれた瞳は、真っ直ぐに高嶺を射抜く。]
(@62) 2010/08/05(Thu) 00時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/05(Thu) 00時頃
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[よい花だ、と―― その言葉に深まりかけた笑みが凍る]
主様……どうして、 どうしてそのようなことを仰るの……
[続いた言葉に、袴を皺が寄るほどにぎゅっと握る。 黒紅色は再び、割れんばかりに見開き、主が表情の崩れるを見る、笑うようには見えない。首を振って子供のように駄々をこねた]
いや、いやです――……主様、 私はいらぬ花なのですか?
また、手離されることになるのですか……
[無意識に零れる また との言葉。 握った手は伸び、震えて“主”が上衣の裾を掴み、 屑折れる膝元に白椿はくしゃりと憐れにつぶれた]
(@63) 2010/08/05(Thu) 00時半頃
|
|
………いえ。 対面するのは初めてですから、どのようなお方なのかと思ったまでですよ。
兄弟子にお声が掛かったようですし。
[見上げる瞳はそのままに、整えた口調でそう言った。 花としての片鱗を見せるのは、華月の手前か。 去る鵠と夜光へはちらと視線を送って。]
(@64) 2010/08/05(Thu) 00時半頃
|
若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/05(Thu) 00時半頃
|
[>>681 黒紅色の奥底にふ と火が灯る。 気の触れたというのなら、その火は、まさしくそのように見えただろう]
――…ずるいです、 そのような言葉はずるい……
[今更、と。小さく呟く]
いまさら、そのように怖気づいて。 天の火を望んだのなら、
私もろとも焼き滅ぼしてしまえばよいのに…
[繰り返された言葉は聞かず、 火の灯る双眸は一度“主”を睨み、椿は既に足の下。 髪を乱し詰め寄る唇からは、 けれどどこか焦がれるような艶も滲んで]
(@65) 2010/08/05(Thu) 00時半頃
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