209 【誰歓】ぼくらの学校―泉高校年越し譚―
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[微睡みの中で夢を見る。
お父さんと、お母さんと、間に私。
外はとても寒くて、寒いね、なんて笑って。]
ねえ、あの赤い星はなに?
[私は二人に聞いたんだ。
赤い星。冬空に咲く、明るく、紅い花。]
[私はきっと、忘れない。]
[もう一つは、星が見えるから。
冬空は日が隠れるのが早い。オレンジが消えて紺に染まるその境界で、煌く赤い星。
砂時計のような星座の左肩にあるその星は、ベテルギウス]
きれい、
[手を伸ばしてみても、届きはしないのだけれど。
家族と見た星は、やっぱり忘れられなくて。]
[寂しくない、寂しくないんだ。
だって慣れたことだし。]
頑張らなきゃ。
[ここで頑張って、大学に行って。
家族で演奏をする為に。
星を見る為に。
頑張らなきゃ。
少しだけ、鼻が赤くなる。]
[しんと冷えた冬の空に、ファゴットの音色が響く。
オレンジも消えて、帷が降りて。]
…あ、
[あの赤い星は、
いつか消えてしまうのだと。
この寮の関係みたいに。家族の関係みたいに。
突然、呆気なく。]
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