108 麻雀邪気村-second season-
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ああ……僕の事は気にするな。 そうだな、互いにもう少し腕を上げたなら、戦う事もあるだろう。
その時を楽しみにしているよ、エマーソン。
[もっとも、彼女がこの知性、運、魂、三位一体となった人類の生み出せし最高の知的遊戯をどの程度極めているか知る術はなかったが。
すぐにわかるだろう。そう思い、ほほ笑んであくまでも優雅に開始を見守る事とした]
(@0) 2013/01/01(Tue) 01時頃
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ふふ、皆様大した自信がおありのようですが
……優勝、という話になりますと 些か困難かと――――…
ねえ。麗しの操り人形《リリィズ・ドール》さん?
[煌びやかな黒扇子で隠された口元から発せられた言葉。 それは、戦士達の耳に届いただろうか。
潜む刺客《サイレント・キラー》の存在を示唆した 主人《オーナー》の甘い声色が。]
(@1) 2013/01/01(Tue) 01時半頃
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執事 ハワードは、メモを貼った。
2013/01/01(Tue) 01時半頃
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[――――パァン]
[扇子が小気味良い音を立てて閉じられる。 それは戦士と、見守る者が集ったこの空間に鳴り響く《GONG》]
お集まりの皆々様。 本日は、有難うございます。
それではどうぞ、心逝く――…まで勝負をお楽しみ下さいませ。
[――――闘いの火蓋は、此処に*切って落とされた*]
(@2) 2013/01/01(Tue) 01時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2013/01/01(Tue) 01時半頃
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[高らかに鳴り響く始まりの音《GONG》>>@2
その瞬間、執事《バトラー》は側に控えて頭を垂れていた。 主人の口上が終わればぱんぱん、と小さく手を叩いて揃いの黒服を着た手のもの達を呼び寄せ、自身もその輪の中へ。
萌ゆる草原の様な緑の上に牌がきちんと整列した卓《バトルフィールド》 その場所に闘士達《ブレイヴス》を誘うよう、彼らが征くべき道の左右に黒い人並みが並ぶ]
さあ皆さん《レディース・アンド・ジェントルマン》。 聖戦《ジ・ハード》の準備は整いました。 「聖」々堂々――――ええ、どうか美しき聖戦《ロワイヤル》を。
[その口上は主人が口にした含みのある言葉など、全く問題にしていないようだ。 ―――実際、「勝負」は「勝負」。潜む刺客《サイレント・キラー》が存在しようが、しまいが……「勝負」そのものは、確かにそこに在るのだから。]
(@3) 2013/01/01(Tue) 01時半頃
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逝ってらっしゃいませ《Good-Luck》、闘士様《Braves》。
(@4) 2013/01/01(Tue) 01時半頃
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[少女のペンダントから、黒く鈍い光が零れる。
それに気付いた者は―――…ほんの僅かだろう。
闘士達の強すぎる力にあてられて
封印された筈の、少女の中の闇が疼き始めたのだ。
闇に、少女が支配されるまであとどれ程か
闇が、興味を示す先は果たして―――…**]
……全く、手の込んだことで。
[グロリアからの誘いに応じた理由は簡単だった。
名うての実力者を集め、彼ら彼女らを倒す。
そうすればグロリアが潤うだけでなく、ハナの名も上がる。
名が上がれば、後は鴨の方からやってくる。
それだけのコトだった。]
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始まったようだな……
[雀荘のオーナーである妙齢の淑女の挨拶。一見何の変哲もないそれは、しかし資格あるものが聴けばそれとわかる、破滅へ導く致死毒を含んだものだった]
女狐が――――……やはり潜ませていたか、 潜む刺客《サイレントキラー》…… いや、予期された地雷《ビジブルマイン》とでも呼ぶべきか?
フッ……だが、ここに参加する者達には関係ないだろう… どうせ自分以外は全て敵という連中ばかり、雀卓《クォドラティックテーブル》というこの強固な掟に鎖縛されし方形の戦場に挑みし者共の第一の心構え……
僕も胸が高鳴っているよ… 本来なら僕も参加せねばならないところだが…… 残念だ…… 今は“まだ”な……
[椅子を回し、脚を組んだまま頬杖をついて、サイコロが振られるのを見て、“あの”格言を口にした]
(@5) 2013/01/01(Tue) 13時半頃
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――――Alea jacta est.
The die is cast(“賽”は“投げられた”)……
フフ、闇に紛れしポンペイウスを斃し栄光の凱旋を得るためにルビコンを渡ったか、カエサル達……
その先にあるものは月桂樹を戴冠される栄誉かな? それとも破滅に落ちてハコを割るか……
―――――そうそう、執事《バトラー》? ハワードだったかな。 僕にも、もう一杯紅茶を淹れてくれ。クロテッドクリームを乗せたスコーンをつけて。
[>>@4 闘士達を送り出す老紳士に、さりげなくそう声をかけた]
(@6) 2013/01/01(Tue) 13時半頃
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そうこうしている間に、早速動いたな…
[早くも闘気、殺気…あらゆる気が上層気流のように渦巻き流れ動く卓上に投じられた一石(>>14)を見て、その落とし主を見やった]
なるほど、これだけの猛者が集まっては戦と言えど死人が出かねない…
しかし、その行為は、この圧倒的な流れの奔流に掉差す行為ではないのか? 何か考えあっての事か、それとも単なる平和主義者の世迷い言にも似たる無謀か…………
これはお手並み拝見、だな。
(@7) 2013/01/01(Tue) 14時頃
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……潜む刺客《サイレント・キラー》?
[――――ザ ザザッ]
『 なぁにそれ、おもしろそう。』
[明るい少女の声色に、陰りが伴う。
ペンダントの奥から唸る闇色は
白い、少女の肌を少しずつ侵食していく。]
『賞金目当てで、ちょぉっと浮ついた戦士《愚民》を
叩き落とすだなんて、とってもおもしろそう。』
『ねえ――――はやく、“僕”にうたせて』
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[運命を告げる賽は回り,真っ赤な林檎が笑いだす>>15 それは果たして白雪姫に微笑むか、はたまたまこと神《デジタル》の預言か。]
畏まりました、紳士様《ジェントルマン》。お眼鏡に叶いましたならこの執事《バトラー》、至上の悦びにございます。 聖戦《ジ・ハード》観劇をささやかながら引き立てる事……それが私の使命にございますから。
[注文>>@6を受ければ程なく求められた通りの、芳ばしく香りたつスコーンと滑らかなクロテッドクリーム。 そしてそれに合わせて丁寧に煎れられた紅茶が用意された。 そう、引き立てることこそ執事《バトラー》の使命。それは紅茶や菓子による持て成しだけには留まらない。]
(@8) 2013/01/01(Tue) 19時半頃
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[斯くして聖戦《ジ・ハード》の幕は上がり―――そして観客《オーディエンス》はたちまち息を飲む>>14]
…………ふ。ふふ。 ゆっくり。いやはや成る程それが無血革命家《ピースメーカー》! 若さに流される事もなく、自身の流れを巻き起こす。
[ざわつく者達の中、"絵"としては埋没しながら。しかし声音は高らかに聖戦《ジ・ハード》を歌う。 観客達《オーディエンス》を――そしてなにより主人《グロリア》を楽しませるよう。深くもささやかなテノールが舞台に合わせて響きはじめた]
立直一発《ラピッド・バースト》、確かにそれも一つの美しさ。 しかし先頭《トップ》で他者を牽制する様はそう、静かな支配者《ペースメーカー》とも呼べましょうか。 急ぐばかりが勝負ではない、まさしくその通り。配分を支配する者は勝負を支配するのですから。
(@9) 2013/01/01(Tue) 19時半頃
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執事 ハワードは、メモを貼った。
2013/01/01(Tue) 19時半頃
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東一《プロローグ》はそのまま……ですか。 白雪姫《ホワイト・プリンセス》に贈る当たり《毒林檎》。流石は歴戦の闘士様《ブレイヴ》、演出も手慣れたものですね。 しかし―――
[ ぱた ん…… ]
[次幕、早々に倒される姫の手配>>23 赤く黒く、毒に染まった林檎たちが一斉に無血革命家《ピースメーカー》を見つめる。 食せば確実にその身を蝕み、しかし安らかな死《ハコ》にはまだ遠い、じくりじくりと苦しみを与える魔性の毒《8000点》]
お年玉、とは申しますが。 毒姫《ポイゾネス》は甘いキャンディよりも血をお望みのようですな。 "無血"革命家《ピースメーカー》その人が流す、血を――
(@10) 2013/01/01(Tue) 20時頃
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[尤も、我が主人《グロリア》はそちらの方が好みだろう、と執事《バトラー》は目を細める。 そうでなくてはこのような小さな店で小狡く小金を稼ぐような真似はすまい。 血で血を洗い、命を焦がしてこそ聖戦《ジ・ハード》。
――しかし。かの無血革命家《ピースメーカー》とて、伊達ではあるまい。 死闘《ロワイヤル》を越えた革命《レボリューション》が巻き起こるならば―――それもまた、この舞台の山場《クライマックス》に相応しきものとなるのだろう]
(@11) 2013/01/01(Tue) 20時頃
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フフ……なるほどな。
[ハワードの用意した紅茶とスコーンを受け取り、一口優雅に啜る。盤外から、冷静に卓上の成り行きを見守っていたが、満貫《リミットハンド》の振り込みが行われた所で口を開いた]
これは……様子見のつもりだったのかもしれないが、足元をすくわれたかな? まさか電撃戦《ブリッツクリーク》を仕掛けたわけでもあるまいが…
平和の風… そう、西家から吹くのは平和の西風《ゼピュロス》…… ボッティチェリが『春』で描いた繁栄をもたらす西風の精。
まさにその通り、恵みの点棒を授けてやったというわけだな……
(@12) 2013/01/01(Tue) 20時半頃
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されど満貫《リミットハンド》、とは言えたかが満貫《リミットハンド》。
8000点は無論少ない点数ではない… が、殊この歴戦の猛者が集う方卓の戦場において、早々に自らのメルドを切って手の内を曝す事の意味は小さくはない…
8000点は、毒ではあっても安らかな死《ハコ》には程遠いのだからな…
しかしあの白雪姫《ホワイト・プリンセス》、どういった駆け引きを得意とするものかな… ただ毒林檎に見立てた筒子《サークル》を集めるというものでもないだろう。あるいは……
(@13) 2013/01/01(Tue) 20時半頃
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フフフ……僕の父も常々言っているよ…
――Haste makes waste(急いては事をし損じる)……
1つの順子刻子《メルド》を揃えてもラミーはできない、とね……
フッ、それはそうと、紅茶はそれなりだが、スコーンは素晴らしいな。賞賛に値するよ。
[あくまでも部外者として、熱を帯びる聖戦《ジハード》を見守る構えだ]
(@14) 2013/01/01(Tue) 20時半頃
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はっ、お褒めにあずかり感激至極にございます。 この執事《バトラー》、腕を磨いた日々が報われました。
[手作りだったようだ]
……しかしええ、72倍返し。無血革命家《ピースメーカー》へ与えた毒は確かに弱くはない。 ですが未だ動かぬ闘士様《ブレイブス》、彼らにとってもかの毒は大きな意味を持つでしょう。
[電脳神の娘《ドーター・オブ・デウス・エクス・マキナ》、五里氷中《サイレンス・ブリザード》、"南風"のナンシー……――振り込み王子《ロン・プリンス》はさておき――何れも温い打ち手では無い。 熱く………あるいは凍てつくように。毒姫《ポイゾネス》が見せた手を鋭く捉えている筈]
(@15) 2013/01/01(Tue) 21時頃
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そうか、それは重畳だ。
[傍らに控える黒服がハワードに微妙そうな視線を向けているが、それはさておいて店の対応を客観的に評価し、感謝を述べた]
72倍、ねえ…… 僕はまた、東一局《プロローグ》早々親の5倍満でも飛び出したかと思ったが、まあ、それはそれとして。
あの二人以外はあまり積極的に早い段階では仕掛けてこないような気配だな。 その分、動きだしたら早そうだが……
うん、悪くない。
[スコーンを一口かじり、満足げに顔をほころばせた]
(@16) 2013/01/01(Tue) 21時半頃
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おっと、そうこう言っている間に動きがあったな。
紅孔雀《クリムゾン・マハーマーユーリー》――― なんだ、随分クラシックな役が出たな。
いかにも華拳繍腿、着飾る事しか知らず、自らの金襴緞子に身動き取れず実用性に乏しい、まさにインドクジャクのような―――といった風情の役で個人的には僕は好きじゃぁないんだが…… そうはいっても珍しい。
どうなんだ?ここのハウスルールは。
[あくまで自分の美的感覚にそぐわないだけであり、決めるべきはオーナー側だろう。そう判断し、ハワードとグロリアをうかがった]
(@17) 2013/01/01(Tue) 21時半頃
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[店主《オーナー》は優雅に黒扇子を仰ぎながら >>30紅き孔雀の、美しい鳴き声を聞いた]
美しいモノは、相応の評価をされて然り。 そうは、思いませんか?
紅孔雀《クリムゾン・マハーマーユーリー》
――――勿論、役満ですわ。
[微笑みの下、裁定《ジャッジメント》は下された。]
(@18) 2013/01/01(Tue) 22時頃
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―――美しい。
[美しさだけを追い求めたかの鳥は、確かに自由自在に……とは言いがたい、縛られた存在。 しかし此処、Seven Liliという籠《ハウスルール》の内では、その美しさは確かな価値を持つ。 主人《グロリア》の眼鏡に叶う……一つの究極。]
(@19) 2013/01/01(Tue) 22時頃
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ケレン味ね。 その点は認めるところだが、な。
[同じ美しさでも、自分が求めるものは洗練され、完成された機能美。手広く高く、淀みなく構えられた手役こそ至高と考えている。 しかし、無論聖戦《ジハード》に参加していない人間が、戦場の人間の哲学に物言いをする立場でない事ぐらいは、わきまえてはいた]
――――役満か。これは、一段と派手な勝負になりそうだな。
[グロリアの裁定に>>@18予想していたように言葉を発し、再び椅子に腰かけた]
(@20) 2013/01/01(Tue) 22時頃
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ばッ……
―――ざけんな!! そんな役満ありえねえ!
[店主《カモ》がいくら叫ぼうと無駄な事。 此処は自分の店《サンクチュアリィ》ではない。]
……ちッ……
本調子が出ないだけだ。 点棒貸した事、後悔させてやるぜ。
[>>33貸しを作ってしまった事に苛立ちを覚えながらも 王子は再び、奈落へ堕ちる道を辿る――――]
(@21) 2013/01/01(Tue) 22時半頃
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王子様《プリンス》。我々はふざけてなどはおりません。貴方様も自身の聖域《サンクチュアリィ》を持つ身―――お分かりでしょう、この舞台《ステージ》はこのように創られているのです。
[声を荒げる王子《カモ》>>@21へと向ける視線は些か冷たいもの。 言うなれば"音楽性"の違いと理解している紳士《ジェントル》>>@20とは程遠い反応に、僅な警告]
……貸し、ですか。ふむ――
[彼のトビを先伸ばしにした神の娘の判断にも、思うところはある。 斯様な無様を晒す者が舞台に残る等―――と。しかし、それを主人《グロリア》が許すのならば、執事《バトラー》は従うまで]
(@22) 2013/01/01(Tue) 22時半頃
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『――――お菓子のように甘いんだね。
あんな王子《カモ》、早く落としちゃえば良いのに』
[紅く輝く神々しい姿に疼き、またしてもペンダントから
黒い闇が現れ―――少女の声を奪い、呟く。]
あら、もちろん。
甘い相手《カモ》だから生かすのよ。
ぎりぎりまでね――
[貸しとは言え、点棒の移動は発生する。
それならば、搾れるだけ搾り取ってしまえばいいのだから。]
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確かに、あの局面で索子《バンブー》を切るのは無謀というより、愚昧だが。
なるほど……
[じっと、ナンシーの方を見つめて、何かを吟味している様子だ。 白雪姫(>>37)のペンダントに罅が入っているようだが、然ほど動じた様子もない。
この程度の覇気が卓上《クォドラティックテーブル》に満ちるのは、このレベルの勝負では日常茶飯事なのだ]
(@23) 2013/01/01(Tue) 23時頃
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『ぎりぎりまで……?
生かして、泳がせて―――…
絶望《デッド・エンド》を見せてあげたいなぁ。』
[楽しそうな笑い声は、もはやいたいけな少女のものでなかった。]
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―東4局―
[白雪姫はまたも、屈託なく仕掛けてきたようだ>>39。卓という名の戦場に、硝煙のような摩擦の煙が上がる]
ダブリーとは、自信満々な… ベタオリを誘発する局面ではないし、ツモ上がりを十分狙えるほど揃っているのか、その役は…
[卓にはその人物の人生そのものが出る。いかなる打ち手と言えど、自らの美学、思考原理から無縁ではいられず、故にそこに癖が必ず生まれる。
この天真爛漫な様子の彼女は、果たしてどのような打ち筋を持っているのか。
それをじっと考えていたが、あらぬ方向から声がした]
――自摸(ツモ)?
(@24) 2013/01/02(Wed) 00時頃
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―――――なん…だと……?
[あまりに予想外の領域からの声に、一瞬茫然とした。 どのような打ち手であるか、わかっていたはずなのに、意識の外に外れていた。]
バカな……緑一色《オール・アイス・グリーンランド》? 紅孔雀《クリムゾン・マハーマーユーリー》ほどではないとはいえ、これも十分に華拳繍腿……
アメリカ共がただ見栄えの良さだけで拵えた役、狙おうとして狙えるものではない… いや、それよりも!
(@25) 2013/01/02(Wed) 00時頃
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ダブリーが出ていただろう… 見ていなかったわけじゃあるまい… 恐れていないのか?見えている地雷《ビジブルマイン》を……
かつてシモ・ヘイヘはソヴィエトの多砲塔戦車T-35を全て一人で撃破したという…… 砲塔が多いから逆に狙いやすかったという事だが、到底人間業ではない…
ダブリーはいわば河にない全てが危険牌…その砲塔全てをモノともせず淡々と急所を狙うその発想……
人格が死神に支配されている……!!
[一瞬の間に行われた光芒に、カップを口につける事も忘れ、凝視しながら茫然と呟いた]
(@26) 2013/01/02(Wed) 00時頃
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"二つの刃《ダブルリーチ》"…………しかし、静かな支配者《ペースメーカー》とはまた違う、これは。
[僅かに煙を上げる河>>39を見やり、ふむと頷く。 無血革命家《ピースメーカー》が見せたように自身の流れに巻き込むでなく。むしろ他者の流れを誘うような……それでいて、より攻撃的な。]
無邪気に………まるで遊ぶようでさえある。 それも又美しい、ええそうには違いありません、我が主《グロリア》様。
ですが――――
(@27) 2013/01/02(Wed) 00時半頃
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[――タァン!]
……手緩い舞台《ステージ》のままに終わっては、遊び心など正しく御飯事《チャイルド・プレイ》。 其処が灼熱地獄であれ極寒の極地であれ、遊び通して見せて初めて輝くもの。 さて、花咲くお庭から出た姫《プリンセス》は何処までその美しさを見せて頂けますやら。 はたまた、不毛の地に自らの手で毒林檎の庭《ポイゾネス・ガーデン》を築くか……
(@28) 2013/01/02(Wed) 00時半頃
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――いや、僕がうろたえてどうするんだ。 全く……
[何か不安げにこちらを見ているジェフリーに、心配するな、と言いたげに手を一度振る。 気を取り直し、再び椅子に足を組んだ]
東風《エウロス》から南風《ノトス》へ…… さてこれが追い風になるか、逆風になるか……
南風の、ナンシー。 ここまで特に目立った動きはないが、既にリードを許している中で、どう打つんだ……
(@29) 2013/01/02(Wed) 00時半頃
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しかし、今のところ庭作りでは氷の君が一枚上手ですか。 ……凍てつくような緑一色《ガーデン》…全てを氷に閉じこめた、色あせぬ緑《エターナル・グリーン》。 他者の刃舞う中にあって尚この手腕、お見事ですね。
[氷の射手に撃ち抜かれた点棒は空を舞い、そして彼の者の元へひれ伏した。 目まぐるしく変わる、舞台《ステージ》上の風向き……
そして次なる変化は、すぐそこに迫っている]
(@30) 2013/01/02(Wed) 00時半頃
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[>>50卓上《フィールド》に南風が吹く。 南牌を雀頭《コア》とし織り成す、古役《クラシック》は 確かに彼女を中心とした竜巻《サイクロン》を彷彿とさせた―――]
二つ名に劣らぬ、見事な十三不塔《ゴシック・アンド・バロック》 ―――これを芸術と呼ばずして、何と呼びましょう?
[パシィ――――…
閉じた黒扇子を、卓《フィールド》に向かい突き付け その判定《ジャッジ》を下した。]
(@31) 2013/01/02(Wed) 18時半頃
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役満《ファイナル・アート》です
(@32) 2013/01/02(Wed) 18時半頃
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[女は次に、既に死《ハコ》状態の店主《カモ》に 悪魔のような囁きを落とした。]
……嗚呼、振り込み王子《ロン・プリンス》 そろそろ持ち点が厳しいのですね。
けれど、安心して下さい。 まだまだ勝負は始まったばかり。
点棒《命》を貸して差し上げましょう? 貴方にも、逆転のチャンスは残っています。
[天使のような微笑みで、誘うのは甘い罠]
(@33) 2013/01/02(Wed) 18時半頃
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―――――但し。
貸せるのは精々10万点 ……と言った所でしょうか?
だって貴方―――― それ程の失点を払えるほど豊かに見えないもの。
[持ち点を貸す事は出来る、しかし――― もしもマイナスのまま終わってしまった場合 失点分を現金《リアル・マネー》で払わなければならない。
それが、この店の秩序《ルール》]
(@34) 2013/01/02(Wed) 18時半頃
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さあ、ハワード。
私達も戦士の熱に、負ける訳にはいきません。 命の重み《レート》をもう少し―――…
上げなさい。
[女は、楽しげに哂う。**]
(@35) 2013/01/02(Wed) 18時半頃
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こんな筈じゃ…… ッ……くそ、まだだ……
[麻雀に限らず、ギャンブル全般に身を漬ける青年。 そしてその全てに弱いのだが、困った事に 勝負の熱を引かせる事が出来ない。
あともう少し。 もう少し粘れば勝てる――――
そんな悪循環《デッドヒート・チェイン》が 青年を嘲笑うように絡め取っていく。
さて、王子の限界が来るまであと……**]
(@36) 2013/01/02(Wed) 19時頃
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―南1局―
さっそく仕掛けてきたか…
しかし、十三不塔≪ゴシック・アンド・バロック≫?
よりによってこれとは一体… まさか、本当にただ南場になれば運気が上向くとでもいう事か? 僕にはにわかには信じがたいが…
[これもまた狙おうと思って狙える役ではないはずだ。少し黙考の後、首を振った]
ああ、なんでもないよジェフリー。少し考えていた。 いや、そういうレベルの戦いなのかもしれないな…
(@37) 2013/01/02(Wed) 19時半頃
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こんな言葉を知っているか?
―――人生で起こる事は全て、雀卓の上でも起こる――
かつて20世紀半ば、バンドワゴンという男が語った言葉だ。 人生に番狂わせや予期せぬ展開がつき物なら、この歪んだ《バロック》手役… 冷静な論理に裏打ちされた精緻な手役よりも劇的で熱情的な…
そう、例えばルーベンスやレンブラントの絵画のような、そんな結果も導かれるのかもしれない…
そして、そう。現実の人生においては、命のやり取りも頻繁に行われる… な。
[そう言って見るのは、振り込み王子《ロン・プリンス》。すでに半ばまで、底なしの泥沼に浸かっている男だった。]
(@38) 2013/01/02(Wed) 19時半頃
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さあ、流れは完全に今南風《ノトス》、ナンシーへの追い風へと傾いているぞ…
どうする? このまま早回しで逃げ切るか、それとも…
[じっくりと、卓上を見定めている*]
(@39) 2013/01/02(Wed) 20時頃
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"fair is foul, and foul is fair"
――――きれいはきたない、きたないは きれい。
歪み《バロック》から生まれるこれもまた……一つの芸術の形、究極の美《ファイナル・アート》。 いやはやしかし、よもや再び出会うことになろうとは。失伝雀技《ロスト・ミスティック》――――私の目の黒いうちに復活する事など無いとばかり。 いやはやしかし、それでこそ聖戦《ジ・ハード》。それでこそ聖戦《ロワイヤル》。これであれば………本家《アンダーソン》も、もはや道楽などとは言いますまい。
[主人《グロリア》の楽しげな笑み>>@35 それに答える執事《バトラー》の表情はあくまでも静かに、しかし確かな喜びを忍ばせて]
畏まりました、我が主様《グロリア》。
"Eye for eye, tooth for tooth" ――――目には目を 歯には歯を。
(@40) 2013/01/02(Wed) 20時半頃
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"And...Blood for blood" そして――――命《blood》には命《blood》を。
そうですね、其方の王子様《プリンス》には確か―――素敵なお姫様《プリンセス》がいらっしゃった筈。 振込み王……《ロン・プリ……》………いえ、
(@41) 2013/01/02(Wed) 20時半頃
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七転荘の花婿《プリンス・オブ・セブンスヘヴン》とお呼びしましょうか。
貴方が賭ける命《blood》は、貴方の聖域《サンクチュアリィ》……愛しの自店《プリンセス》、など如何でしょうか?
[主《グロリア》が誘う罠に 毒と、蜜とを、さらに重ねる。]
護るべき者《プリンセス》の為 とあらば、より熱い戦いも見れることでしょう。 なにより―――最愛の者を背負う王子様《プリンス》は、それこそ一騎当千。無敵の英雄にございましょう…?
[ハイリスクハイリターンと思わせて……もちろん、返す気など、帰す気など更々ない。 相手の誇り《プライド》を試すような提案《トラップ》。
誇りを賭けて戦うものの姿は、美しい。 誇りのために散るものの姿は、一層。]
(@42) 2013/01/02(Wed) 20時半頃
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『ふぅん……まだ死な《トバ》ないんだ、王子様。
10万点って、中々骨そうだけど
“二人で”やれば―――…一気に叩き堕とせるかなぁ?』
[少女の中の闇は、その姿を見せつつあった。
悪戯好きで、気まぐれな―――姫の闇《プリンセス・オブ・ダークネス》が]
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……嗚呼。
闘いの最中は、闘いに集中した方が良いかと。 余所見をしていると――――…トびますよ?
[>>55問われても、本質を答えぬまま。 優雅に黒扇子を仰ぎ、流すのみ。]
(@43) 2013/01/02(Wed) 23時頃
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――10万ね。
造作も無いわ、その気になれば。
[そうして、指で打ち合わせておいた符丁を送る。]
『もう一度、一索で振り込ませる。』
『挑発に合わせて、二重殺《ダブルクロス》の準備を。』
『――――……ええ。』
[そうして送られる符丁に、そっと顔を伏せた。
王子《プリンス》の挑発は姫《プリンセス》の仕事。
無邪気に笑い、揺らし―――二重殺《ダブルクロス》の餌食にする。]
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……ッ、店《プリンセス》を人質にだと。 腐ってやがるぜ、アンタ。
[>>@42執事《バトラー》の持ち出した提案。 自身の店を賭けるなど、正気の沙汰ではない ―――しかし、今更引き下がれる訳も無かった。]
勝てば良いんだろうが、勝てば!!
[王子《プリンス》は叫ぶ。 愛しき姫《七転荘》の為に。]
(@44) 2013/01/03(Thu) 00時頃
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[荒れ狂う南風 自模《サイクロン》には全ての役者が否応無く巻き込まれる。風の刃は闘士達《ブレイヴス》の骨身を刻み>>58、砕け散った輝石が星のように輝く>>59
同様に巻き上げられたティーセットの片付けを行っていた執事《バトラー》には、姫が見せたほんの僅かな変化>>60>>61を捉えることは叶わず。 何事も無かったかのように新たな茶を―――求められれば全ての闘士《ブレイヴス》のために、手早く用意する。]
ええ。そのとおり、勝てば貴方は真の王子《プリンス・オブ・プリンス》。
[腐っている>>@44と言われようとも 眉一つ動かさずにもてなしを。
そう、勝てば問題ない。しかし負ければ―――天国から地獄。]
(@45) 2013/01/03(Thu) 00時半頃
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[指でもう一度符丁を送る。]
『こちらの仕込みは完了済み』と――
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――――……ッ!
[>>80闇が頭の中を支配する。 青年はその誘いに手を伸ばすかのように 一索を掴み――――…
しかし脳内には、先刻振り込んだ あの映像《イメージ》が繰り返される。 >>29一索で振り込んだ、あの悪夢が―――]
(@46) 2013/01/03(Thu) 01時頃
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『―――ああ、こっちもだよ』
[指は、楽しげに符丁を送り返した。]
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下僕≪はぐるま≫。……ふふふ、結構ではございませんか。
[くすり。執事《バトラー》の口角が僅かに持ち上がった]
より崇高なものに。より美しきものに。 従い、組み込まれるのは。血肉を捧げるのは。―――それはそれは、素敵なことです。
[さすればあの無粋な王子《カモ》でも―――"美"の一部として、存在を許されるのだから。………その形《生死》の程は、美の前には些細なこと。
だが、その思惑の裏で動き出したのは、"歯車"を従える機械神の血族では無く――――]
(@47) 2013/01/03(Thu) 01時頃
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此処で引いたら、男じゃねえ――――!!!
[>>82挑発を聞き、青年の中の何かが切れた。 手にした一索を天高く振り上げ―――――]
(@48) 2013/01/03(Thu) 01時頃
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[ッタァ――――――ン]
(@49) 2013/01/03(Thu) 01時頃
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