36 森の中の小さな村【言い換え無し】
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ヴェスパタイン…
もうちょっといいものを食べておいてほしかったな。
君の内蔵はあまりいい状態とは言えない。栄養が不足してるね。
ウチにもあまり来なかった君だから、サイラスに無理矢理薬をもらって効けばよし、効かなければ治るまでやせ我慢で終わってたんだろう?
全く…人間は健康が一番重要なんだよ。
僕らとは違うんだから。
[聞こえてくる声に、ゆっくりと返事を返す]
そう…ヴェスパタインを…
あの人は、真実を見抜くものでしたの?それとも、何かそれらしき様子でも伺えましたの?
真実を見抜くものでしたら、もう何も心配いらないのですけどね。
…真実を見抜くものがまだ居るのでしたら…
人狼と偽って…
[胸のナイフに、意識が向かう]
もしかして…パピヨンさんが…真実を見抜く者かも…
[話を聞きながら、考える]
ヴェスパタインが真実を見抜く者だったとしたら…助かるんだけど、彼は何も言えなかったからなあ……
悲鳴あげられると困るから、あげられないようにしたら質問も出来なかったっていう手落ちなだけだけどね。
そうだ、食事の時君を呼べなくて申し訳なかったね。腹は減ってないかい?
そうですか…ヴェスパタインが真実を見抜く者だったらいいのですが…この様子だと違うのかもしれませんわね。気になさらないでください…
…ええ、私は別に空腹でもありませんし、食べたいとは思いませんでしたの。
お気持ちだけ、いただきますわ。
[内心で苦笑をしつつ、そう答える。
…真実を見抜く者さえ居なくなってしまえば…
そう、心の中で、呟きながら]
パピヨン…なのかな。
それにしては無防備に出てきたものだね…
罠だと思ってしまうのは、知恵のまやかしかな?
動物的本能の赴くままに行動する方が、いい結果になるのかな…ふっふふ。
…ちょっとあざといかな。
まあいいか。
今晩は…どうするべきかな…他に真実を見抜く者らしいのがいなければ、素直にパピヨンを屠っておいた方が後々ラクなのかどうか。
そうですわね…他にそれらしき人がいないのなら、その方がいいと思いますわ。
[頷くように、言葉を返した]
サイラス。
パピヨン。
チャールズ。
ホリー。
さて…今日は誰にしよう。
うーん…
パピヨンが死んでいるとわかれば、残った者がサイラスを人間だと信じてしまうかな。
厄介な言葉を残してくれたものだ…参ったね。
そうなるとホリーとチャールズしかいないか。
…ホリーなら迷ってくれそうだなあ…
ああ、さすがに昨日よりは充たされてるせいか、まだ冷静に考えられてる……
ヴェスパタインを襲った時なんか、空腹で半狂乱だったから、声をあげさせないのが精一杯だったしさ。
…私としては、真実を見抜く者を処分したいところですけどね…
[自分は"食えない"事を隠すように、言葉を選ぶ]
多分あなたの方が、私より冷静だと思いますから…今日もあなたにおまかせいたしますわ。
そうかい?
僕だけ空腹を満たすのは悪い気がするんだけど…
君がそういうなら、お言葉に甘えさせてもらうことにするよ。
邪魔なパピヨンか、首尾よく一人になってくれたチャールズか……どちらにしようかな。
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