143 宵を待つ村
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ー回想・一日目夜ー
なぁ、聞こえてる?
[朝早く微睡の中で聞こえた気がした声は、二度寝から目覚めた以降はまったく聞こえてこない。
同胞の不在に不安はある。声は不鮮明だった為、村の中のどの人間が自分と同じ存在なのか分からない。
だが、邪魔してきたら殺せばいい。そのくらいにしか思っていなかった。
身に宿る化け物の力を試したい。
家主が完全に眠りに落ちた気配を察すると外に飛び出した]
―回想・村の小道―
[夜の道を音もなく走る。
目的は最初の犠牲者の殺害。誰を殺すかは決めてある。
村の中のどこにどんな人間がいるのか全て把握。
先ほどまで蕾だった黄色い花が全て開き、咲き乱れていることには気づかない。
集会所では、村長は丁度一人で別の部屋に移動していた。
まるで誘い出されたかのように……]
こんばんは。今日はこれでお会いするのは3回目ですね。
[村長の背後から声をかけると、昼間集会所の外に出たこの場にいるはずのない男の来訪に驚いたのか、ひぃっと息を飲む様な声を上げ、表情を張り付かせた。
それに対してにっこりと笑って見せると、眉間に皺を寄せて脅かさないでくれと不愉快そうに言ってくる。
絞り出したような小さな声は恐怖とほんの少しの安堵が入り混じっている。
――相手が人狼だとは気づいていないのだろう]
あれ、昼間はあんなに人狼を警戒してたのに、助けを呼ばなくていいんですか?
[言うと同時に右手の袖口を捲くると肘から先が変形していく。爪は鋭く伸び獣の毛で覆われ、まさにそれは人狼の腕。
村長が事態に気づき口を開け悲鳴を上げる瞬間、人とは思えない早さで首筋を鷲掴んでいた。
少しづつ指先に力を入れると、もがき苦しむ声も弱くなっていく。やがて村長の全身がビクンッと大きく跳ねると、呼吸が完全に止まり動かなくなった。
静かになったソレを床にゆっくりと下ろす。柔らかい腹部に指を埋めると真っ赤な血が流れ出す]
……ぐちゃ……ぐちゃ……ぴちゃ……。
[内臓を握り潰すのに飽きると、手のひらについた血液を舐めた]
不味い。
[口の中に生臭い鉄の味が広がり顔を顰める。
人間を目の前にして、血肉を貪る気が湧かない。人狼は人間の肉を食らうものなのではないのか]
まいったな。これじゃ人狼が殺したって分からない。
[そう言いながら肉を引き千切り散乱させ骨を砕く。
まるで獣が村長を食べたかのように死体を弄ぶと、村長の服で手を拭い、来た時と同じように音も無く走り去った。
向かう先は宿泊先の黍炉邸ではなく近くの小川。
村の中の地形はすでに記憶済だ]
―回想・小川―
[さらさらと流れる川に右手を沈める。鼻歌を口ずさみながら返り血を流しきると、集会所の白い鼠が狂い死んだ気配がした……]
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