84 戀文村
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2012/03/25(Sun) 08時半頃
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ー赤紙について聞いた頃 [部隊の辛気臭い顔をみていてもしようがない。 雑貨屋で買った手帳と、ペンとを持って、軍服姿の まま、 真っ白なままのページを見ている]
……
[小銃は置いてきたが、拳銃を折って弾が込められて居るのを確認する。 咥えて撃ってしまおうかと思った事はあるが、今そうする気はわかなかった。 戦友たちの所へ行きたい反面、彼らの分まで生きようと気づいたからだ。 それ以前に、今まで殺してきた敵兵の為にも。 酒でも飲めば良いのだろうが、酔っ払えるわけでもない。 昨日の今日で、老婆の所に足を運ぶ気にもなれず、 所在なげに通りを巡回……もとい、ただ歩く]
(189) 2012/03/25(Sun) 10時頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/03/25(Sun) 10時頃
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[ダーラと別れた後、買ったばかりの本を片手にまた道を行く。
ヤニクと本屋に言ったとき。 彼が差し出したのは一冊の楽譜だった。 ベネットとヤニクの会話は小耳に挟んではいたけれど、それに対して口を挟むことはしなくて。 そして今、ひとりのんびりと歩いている]
……あ、こんにちは。
[村の人と出会えば軽く挨拶をして立ち話。 役場に赤い手紙が届いた話はじわじわと村の中に広まっていて。
今であった人からそのことを聞いてぎゅっと本を握り締めた]
また、届き始めたんだ…… 今度は、僕も呼び出されるのかな……
[赤い手紙が届いたのはサイモンだと聞いた。 役場に勤めている彼もまた健康そうには見えなくて。 それで戦争に出て大丈夫なのだろうかと、役場の方向へと視線を向けた]
(190) 2012/03/25(Sun) 10時頃
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[蒼冷めたエリアスを心配する村人に大丈夫、と返して別れる。
そのままゆっくりと道を行けば、ブローリン>>189と出遇うだろうか]
――あ、ブローリン。 こんにちは。
[小銃を持たずにいる姿に、休憩中かと思いながら声をかける。 何をしてたの?と問えば新しく買った手帳とペンを見せられて]
買い物? そっか。 僕は本屋にいった後、ちょっとカフェでお茶をしただけだよ。
[顔色の悪さを指摘されれば大丈夫、と呟き。 本を抱えなおした]
……サイモンさんに、赤紙が届いたって聞いただけだから。 また、連れて行かれるんだね。
(191) 2012/03/25(Sun) 10時半頃
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− 役場 −
[道行く途中で聞いたか、役場の入り口で出会った セレストから聞く事が出来たか]
そうか、サイモンか。 手当たり次第の人選って感じだな。
[もっと他に招集するに相応しい奴がいるだろうに。 妹を守る様に暮らしていた線の細い男を思い出す。 顔は見ない方がいいだろうと、セレストを追う様に役場を 後にし掛けたが、それより早くサイモンに気付かれた。 物凄い形相で駆け寄り、胸倉を掴んで喚き立てる]
(192) 2012/03/25(Sun) 10時半頃
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………。
[何故お前達では無く、自分なのか、 ナンシーを残して死ねと言うのか、 妹の花嫁姿を見送る事さえ出来ないのか、 何も残して遣れないのか。
狂ったように叫ぶサイモンに掛ける言葉も見つからず、 ただ揺さぶられるまま叫びを聞く。 届く手紙から、戻って来れない事も悟っているだろう。 それこそ形見1つ戻らない事も。 そして戦局が悪化した今、遺族に払われる金もほとんど 無い事も知っているだろう。
何も、残された者に何も残して遣れないのだ]
(193) 2012/03/25(Sun) 10時半頃
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「嫌だ、嫌だ嫌だ。 紙切れ一枚で生死が決まるなんて。 あいつも俺も信じない。 俺が死んでもきっと妹は待ち続ける。 待ち続けて……幸せになれないまま死んでいくんだ」
[己の死よりも妹を想う叫びに視線を逸らせなくなる]
「何処か判らない場所で 妹が不幸になると思いながら死にたくなんてない!」
[悲痛な声に思わず手が伸びていた。その首に]
ならいっそ。
(194) 2012/03/25(Sun) 10時半頃
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このままこの村で妹の傍で……眠るか?
[首に伸ばされた手にサイモンは一瞬目を見開いて動きを止めた。 それに我に返って慌てて手を引っ込める]
いや、悪かった。 空気読めない俺が悪かった。忘れてくれ。 でも、もし覚えていたら。
(195) 2012/03/25(Sun) 10時半頃
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今夜教会の裏のモミの木の下に俺はいる。
[それだけを彼に伝えた。
来なければ明日彼を戦士として見送る。
来たのなら……この村で……]
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[囁いた言葉にサイモンはゆっくりと手を降ろし、呆然と こちらを見ていた。 先程までとは違う歪めた表情を静かに見つめて敬礼を]
貴重な時間をすまなかった。 じゃあ。
[一礼して今度こそ役場を後にする。 背後のサイモンに動く気配はなかった**]
(196) 2012/03/25(Sun) 11時頃
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[1人になって通信機の回線を開き、サイモンとのやり取りを話す]
……サイモンが望むなら…俺はあいつを眠らせてやりたい。
部外者の俺じゃダメだってならともかく、どうかな。
[許されない行為だと判っていても衝き動かされたのだ。
調子の良いいつもの声では無く
少し泣き出しそうな弱々しい声で、共犯者達に問うた**]
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……ブローリンたちは、戦場に向かうの?
[赤紙が届いたのなら、軍人も呼び出されるのだろうか。 そう思っての問いかけには、けれど否定がかえってくる。 国の上層部にどんな思惑があるのかなど知らないから、軍人ではなく村人を招集するのには不思議そうに首をかしげて]
そうなんだ…… 村のみんながいなくなるのも嫌だけど、ブローリンたちが戦場に向かうのも、悲しいね。
[瞳を伏せてぽつりと零す。 それからまた幾つか言葉をかわした後、ブローリンと別れるだろう**]
(197) 2012/03/25(Sun) 11時半頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/03/25(Sun) 11時半頃
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── 墓地 ──
[ヴァイオレットの埋葬に関わる手続き用の書類などを用意しているうちに、結局昨日は大分時間が過ぎてしまった。 増える訃報に耐えて気丈に振舞っているセレストの涙を見てしまった事もあり、その日は外出する気になれず、薄暗い小屋の中で墓地を眺めて過ごしていた。]
(198) 2012/03/25(Sun) 13時半頃
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[道すがらやってきたエリアスに会釈を返す。 ペンと手帳を見せて、買い物していた事を伝えた。 少し体調が優れないように見えるエリアスを指して、 自分の頬に片方ずつ触れた。大丈夫と言われて頷くものの、 何かあったのだろうと思う]
……
[赤紙の件を聞き、少し顔を伏せる。 自分達も往くのかと聞かれ、ゆっくりと首を振った。 申し訳なくも見えるほど、鎮痛に顔を伏せた。 自分達が戦場に行くのは今までのツケを払うようなものだ。 それは、恐らく死ぬまで払い続けなければならないものだ。 誰かに撃たれるまで、首を括るわけにもいかないものだ。 ……そんな事を、この村の人々にさせたくはない]
[あの分隊長殿は、ホレーショーはきっと… そう思い立って、酒場を見やった。どうすれば良いのだろう。 止めるべきだ。しかし、もし望まれるとしたら?]
(199) 2012/03/25(Sun) 14時頃
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── 墓地にほど近い自宅 ──
[寝付くのも遅かったせいか、目が覚めたのは昼を過ぎた頃。 ギリアンが建てた自宅用の小さな小屋は、狭い寝室が二つと食事や料理を行う中くらいの広さの部屋があるばかり。 離れに身体を清める場所もあるが、いずれも装飾のひとつもなく、誰の目にも質素な生活と映ろう。]
────…。
[規則正しい生活からずれた時の、けだるい身体でのそりと起き上がり、いつもの白に近い灰色の服を身につけ、水瓶から掬い出した水で顔を洗った。 少し前まで切れそうな程に冷たかった水も、春の足音を近くに聞いて、心地好いと感じる程度にぬくまっている。
けれど、女は小さく吐息を漏らす。 季節は春に移り変わろうとしているのに、戦況は真冬の様相で、男ばかりか、歳若い女子供までが犠牲になり始めていると言うのだから。]
(200) 2012/03/25(Sun) 14時頃
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[もし、村人がそれを望むとしたら?]
……
[長く長く、鼻息を吐く。なんでもない、と首を振った。 民を守る為と思えばこそ軍人にもなったし、戦う理由も それにしてしまえるというのに。守る人々が戦地に往くのを、 ただ見ているだけとは、苦々しいものだ。 ここで遊んでいる軍人を招集するよう、打電してもらいたいが… ここの指揮官殿の思惑があるのだろうか]
(201) 2012/03/25(Sun) 14時頃
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[しかしいくら憂えた所で、片田舎で身寄りもない、一介の墓守になにが出来ようか。せいぜい、戦争に駆り出された者の家族が少しでも苦労をせぬよう、山で採れた薬草や山菜を差し入れし、身体の不自由な者があれば世話をするくらいのもの。
柔らかい布で顔を拭き、ふぅ、と再びの溜息。
常なら朝のうちに済ませてしまう墓所の清掃も、今日はこれから。女は食事も摂らずに柄の長い熊手と箒を持って墓所へと向かった。]
(202) 2012/03/25(Sun) 14時頃
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[ただ、戦場に早く出て往きたいと言うのは逃げているだけではないのか。 自分が往こうとも往かずとも、赤紙は届くだろう。 ならば分隊長の様に、"村の為に"出来る事をする事こそが、 立ち向かっている事になるのだろうか]
……
[無表情のまま、目を細める。再度エリアスに心配され、 肩に手を置いて、薄く微笑んで首を振った。
彼を見送り、広間の一角に腰かける。 悩む答えは、そう簡単に出そうになかった]
(203) 2012/03/25(Sun) 14時頃
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ブローリンは、詩集を取り出して、読むでもなく、カバーに縫われた犬をなぞる。
2012/03/25(Sun) 14時半頃
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── 墓地 ──
[少しずつ芽吹いてきたまだ小さな雑草の芽をむしり、落ち葉を掃いてまわる。
まだ少し肌寒いので、以前ギリアンが街へ行った土産にと買って来てくれた白いストールを肩に羽織っている。 もう、10年も前の物だから、表面は毛羽立ってしまっているけれど、大事に手入れをしているので虫食い一つなく、色も買ったばかりと殆ど変わらぬ白を保っているのは少し自慢だった。
ふと、足音に気付いて目を開けると、背の高いがっしりとした体格の男と目があった。>>170]
…──やぁ、ホレーショー。
[目の前の男が、軍人であるという事への嫌悪はない。 ただこの場所で会った時だけは、軍人と言葉を交わす事を周りに立つ墓石に責め立てられているような錯覚に陥って、月白の瞳が憂いを帯びてしまうのは、村で会った時の女の様子を知るホレーショーならば仕方のない事とわかってくれるだろう。 彼が村に来て数カ月。長い付き合いとは言えないが、ギリアンとの生活に慣れた女にとっては、歳もそう離れていない目の前の軍人と話す時間は嫌いではなく、気分が沈んだ時などはダーラの店で酒を呑み交わし、元気を貰って帰る事も少なくなかったから。]
(204) 2012/03/25(Sun) 15時頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/03/25(Sun) 15時頃
ブローリンは、広場で追いかけあい、走って行った子供を眺める。
2012/03/25(Sun) 15時頃
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[ブローリン>>201がつくため息に、瞳を伏せる。 彼が思うこと全てを読み取れるわけではないけれど、軍人ではない村人が呼ばれることを悲しんでいるようにも見えるから。 それ以上口にすることはなく。
ホレーショーが何を考えているのかはまだ知らぬゆえに、村で起こりえる出来事の予測などもできるはずがなかった]
ブローリンは大事な友達だし、心配するのは当然だよ。 ――だからもし、ブローリンが戦地にいくことが決まったら、教えてね。
[肩に触れる大きな手と、向けられた微笑みを受け止めながら頼む]
それじゃ、僕はいくよ。 またね。
[肩から手が離れてから、手を振って歩き出す。 そして向かう先は――]
(205) 2012/03/25(Sun) 15時頃
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仕事だからな。
[ホレーショーの礼に短く返して言葉を切る。 胸中に去来する想いは多いけれど、死者に見守られていると思えば、どうしても口数は減る。 もし夜会えたなら、話でも聞いてもらおうかと思った。どうせ、ダーラの店に行けばいつでも会えるのだから。
続けて言われた言葉に墓地を見渡し]
幸せ、なんだろうか。 私にはわからない。 増えるのは、身体のない空洞の墓ばかりだ。 家族にとっては拠り所になるんだろうが、魂は───。
きっと、こんな所に留まるより、 大事な人の傍に在りたいのではないかな。
[見えない魂を透かし見るように月白を細めて、静かに吐き出した声で、墓地の空気を震わせた。]
(206) 2012/03/25(Sun) 15時頃
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それより、どこかへ行く途中だったんじゃないか? こんな所で道草を食ってないで早く行けよ。
[いつになく感傷的な事を言ってしまった。 重い空気を吹き飛ばすように、くすりと口許に笑みを浮かべてホレーショーを追い立てた。]
(207) 2012/03/25(Sun) 15時頃
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[エリアスの頼みに、もう一度頷いた。 その時が来れば、恐らくは今度こそ戻っては来れまい。 彼に限らず、別れを告げたい者はいる]
[その背中を見送って、広場に座り人々を眺める。 子供や老人の姿が目立つ。
結局勤務中とやっている事が同じだ。 刺繍の犬が、問いかけている様にも見えてくる。 自分は所詮兵士であり、兵士であろうとしている。 国に忠を尽くそうとしている。 この村からも、愛国心を持って銃を取り出て行った者が多少はいただろう。 自分もそうだった。その選択が間違っていたと思いたくはないが、 今のこの戦況と、国の方針に納得いかないのは、如何ともしがたかった。
ベンチで、膝の上に着いた両肘で頬杖をつく。 じっと、村の広場を見つめている]
(208) 2012/03/25(Sun) 15時頃
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[ひと通り墓地を掃いて回って、ようやくひと息。
昨日は行けなかったから、今日こそエリアスとナタリアの家を尋ねよう。そう誓って、準備の為に一旦家に戻った。]
(209) 2012/03/25(Sun) 15時半頃
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− 回想 墓場 −
[墓地で逢うヨーランダは酒場で出会う時と違い、 近寄りがたい雰囲気を見せる。 軍から彼女を守ろうと死者達が庇っている様に見えるのは きっと自分の中に後ろめたいものがあるせいだ]
……仕事か。そうだな。
[丁寧に、心を込めて、自分には決して出来ない仕事。 目を細めて眩しそうに見た]
こんなに大切に扱われりゃ幸せだろ。 本当は一部でも返してやれりゃいいんだが……悪いな。
[戦場では人間より弾丸1つの方が価値がある。 それに比べれば、と続け掛けてまたバツの悪そうな笑みを見せた]
(210) 2012/03/25(Sun) 15時半頃
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昨日ブローリンと飲んだんだけど、ありゃ酒のバケモンだぜ。 飲んだ事あるか? 無かったら驕る事だけは止めといた方がいいぜ。
[話題を酒場へと変えて、ブローリンについて口を尖らせた。 ヨーランダが驕る事など有り得ないが、下らない話題は それ位しか思い付かず]
お互い仕事が減るといいな。 おうじゃ、また酒場でな。
[それだけは本心から口にして、追い立てられる様に墓場を後に]
(211) 2012/03/25(Sun) 15時半頃
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− 現在 役場からの帰り −
[ぼんやりと雪に残る足跡を見ながら考えていた。 あの時サイモンに他に何と言えば良かったのか。 配属先次第では生きて帰れるかも知れない? 妹はそんな弱い奴じゃないだろうと叱咤激励? 国の為に働けるのだから名誉ある事? 軍人としては万歳三唱で送り出すのが正解だろう。 だがそれをするには]
あんな奴に名誉だとか激励とか…出来るわけないだろう。
[ぶつぶつ言っていたところに、部下の1人が駆け寄って来た]
(212) 2012/03/25(Sun) 15時半頃
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あ、どうした? 悪いな探させて…は? 上官が来てる? 聞いてねえって。 判った、すぐ戻る。
[突然の上官の来訪を知らせる連絡に自然と足早になる。 伝令も無しにここに来ると言う事は裏の目的が合ってだろう。 上層部の意図の確認やこちらかの直接の意見を言える機会だと 逸る気持ちのまま駆ける姿を誰か認めただろうか。 誰に呼び止められても軽く手を挙げるだけで今は駐屯所へと]
(213) 2012/03/25(Sun) 15時半頃
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─ ホレーショーが去る直前>>211 ─
馬鹿か、そんなのお前が謝る事か。 お前みたいな下っ端に、何も期待してないさ。
ブローリンが? へぇ──。 私も酒には強い方だが、お前が言うんだから相当だろう。 是非一度勝負を挑んでみたいものだな。
[死体を返せれば──。そう言うホレーショーにいつもの調子で悪態を吐いて、去りゆく背中を見送った。]
(214) 2012/03/25(Sun) 15時半頃
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―本屋―
[簡単なブランチを終える。 日に日に食事の質が落ちていくのは仕方の無い事。 金銭得る方法が塞がれていくのだから]
……こういう時、ドアを開けたら其の先が目的地だった なんて物語みたいなことが起きたら良いのにと思うよ、本当
[昨日今日で一度に売れた栞の代金を小袋に入れて 青年は店の扉を開く。 キョロキョロと辺りを見渡した。 少し先には役場が見えるが、何時もと少し様子が違う]
穏やかじゃないね。
[村の空気が、違う気がした。 青年は未だ赤紙の件を知らない]
(215) 2012/03/25(Sun) 15時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2012/03/25(Sun) 15時半頃
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[自宅に戻れば、顔色の悪さを心配した母親に外出禁止を言い渡されるのは間違いない。 だから、少しでも顔色が元に戻るまではまだ家に帰らず。
途中、午後の集配にまわっているウェーズリーと擦れ違ったりすれば会釈を返し]
父さんから、手紙きてるんだ…… って……母さん、ウェーズリーさんにまで、そんな…… 大丈夫、無理はしてないし。
[旧びた自転車を止めたウェーズリーから、自宅に手紙を届けたときに「エリアスが外に出てったっきりなかなか戻らないから、見かけたら帰るようにいってやって」などと母に頼まれたことを告げられて顔をしかめ。 顔色の悪さを指摘されれば大丈夫だとくりかえす]
……ちゃんと、暗くなる前には帰るから。
[二十歳にもなるというのに、子供のように心配されていることが不満でちょっと拗ねたようにかえす]
ウェーズリーさんは、お仕事がんばって。 それじゃあ、また。
[いいことと、ちょっと都合が悪いこと、両方を告げてくれた郵便屋と別れて、散歩の続きをする]
(216) 2012/03/25(Sun) 16時頃
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