人狼議事


162 絶望と後悔と懺悔と

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[給仕が入った時のまま、
錠の降ろされてない扉は簡単に開く]

――……、明く ん ?

[血の洗礼を浴びて立ち尽くす。
ゆっくりと戸口を向いた双眸は緋色――、
不吉な月の色に変じてた。

そこにあるのが“家族”だと認識すれば、
大丈夫、と笑って見せようとして、表情は強張った。
そしてそのまま血の海の中に屑折れる]


[くずおれる真弓に駆け寄る。
 毛足の長い絨毯がびしゃりと音を立てた。

 全身真っ赤の体を支えようと手を伸ばして、
 どうしたら良いのか、と戸口を振り返った]

 ……真弓ちゃん……っ


……明くん、
わたし、だめだった……、

[明乃進に支えられ、
問いかけるような眼差しで見上げた。

――どうすればよかったのか。

戸口からはほどなく側仕えの者が訪れるだろう。
こんなことは主にとっては計算済みであろう、
すなわち餓えの反動はより強い衝動となること。

雛はその身を持って、ひとつ、学んだのだ]


[緋色の双眸は艶やかな翳りを含んで、泣いて見えた。
 自分が与えられる血に後ろめたさを覚えながら
 けれど、甘んじている間も、一人で耐えたのだろう。]

 ……僕は、真弓ちゃん、にも、生きてほしい。

 だから、ねえ。

 つらかったら、頼って――いいよ。
 家族なんだよ……?



明く、ん、

――……ごめん、ね……ごめん、

[震える口唇が、謝罪を紡ぐ。
何に謝っているのか、きっと自身もわかっていなかった。
たとえば彼の服を血で汚してしまった、
この時認識してたのはそのくらいだったけど。

でも、その言葉の本当の意味は、まだ 届いていた。

“家族”という言葉に、
双眸が滲むように揺らぐ。
それはいちばん大切なこと。

――血の穢れを落とすように、と、
側仕えが、引き剥がすようにその身を連れて行く。
明乃進から離されるのに、いや、と首を振っていた]


[豪奢な浴室、流れる湯を穢す赤。
まだなだらかな曲線にそって伝い落ちる。
もちあげた指、尖ったつま先、磨かれた氷のような爪。

鏡を見れば、別人の顔がある。

血の洗礼を浴びて、少女は変わる。
拒んでいた全てを受け入れるようになった。

学ぶことはもともと嫌いではなかった。
けれど知識、立ち居振る舞い、教養作法も
好悪など関係なく、ただひたすらに吸収するだけのものに過ぎなかった。]


[そして――、

憂いと憎悪と寂しさと恋しさと、
複雑な感情は割れた色硝子のように複雑な色を為し、
成長する少女に繊細な陰影をもたらす。

その緋色の瞳なくとも、
人外の者とわかるような冷たい美しさとして*]


[なのに今、真弓の手はひどく冷たい気がする。
 謝罪に首を振り、手の甲をさすっていると、
 彼女を連れて行こうと、後から人がやってきた]

 だめ。

[それを制する自分の声も、どこか冷たい気がした。]

 ……大丈夫、真弓ちゃん。
 いなくなったり、しないよ――大丈夫。

 だから、行って、おいで。

[しかし、家族に傾ける時には変わらず温かく。
 安心させようと、一度手を握って、湯に向かわせた]


[給仕から血を差し出されることがなくなり、
 周囲に『動く血』が放たれるようになってから、
 一時、少年はぴたりと食事をやめた。

 狩りやすいと見なされ初めに与えられた子供達を、
 決して襲おうとはしなかったのだ。

 耐えて、耐えかねて、初めて意志で手に掛けたのは、
 いつだったか家族の陰口を叩いていた大人の男だ。
 卑怯にも足音を殺して後ろから襲った。

 初めて命を選んだその日、意外と呆気なくて
 誰にも何も言えなかった]


[故に、己の周囲に大人が配されるのは早かった。
 体が変わった分、箍になるのは心の方で、
 敵意を向けて来る者の方が襲いやすかった。

 ――故に、己にとって『人間』は、
 己と家族に敵意を向けて来る者なのだと、

 少しずつ、少しずつ――

 染み込んで、そして上達は早かった。]


[やがて黒百合から本格的な訓練を受けるようになる。
 披露された怯える人間達に、眉を顰める少年は
 畏れ多くも、儀式を施した主に口を挟んだ]

 ……それは、――いやです、

 自分の罰、は、自分で…………っ!

[言うが遅いか、問答無用で刺し貫かれる少女に、
 今度こそ言葉を失った。
 強くかぶりを振る。

 嫌なら真面目にやることだと、真紅が笑っていた。]

 それなら、――お願いが、ありま、す。

 うまく、できたら…………外に出させてください。


[願いが興をそそったか不興を買ったか。

 いずれにしろ、手を変え品を変えて賜る洗礼を
 死にもの狂いで受け入れる以外に道はない。

 敷かれた道を斃れるまでゆくしかないのなら、
 それはただ、家族のためにゆきたい、とだけ]


[されど、柊。

 心の臓を服従に巣食われながら、

 鬼を刺す木は雪深く、息をひそめている**]


― それから ―

[金髪と黒髪によって僕らは新しい世界に迎え入れられたけど、
新しい世界の全てが僕らを歓迎したわけじゃなかった。

なんでこの人たちは怖い目で僕を見てくるの?]


……っ

[彼らは街の子達のように僕をからかう真似はしない。そっちの方がわかりやすいのに。

でも、彼らの中には僕が訊いたら答えてくれた人もいた。
僕らは“始祖様のお気に入り”だって。“選ばれた”んだって]

そんなの、どうでもいいじゃん……。

[僕はそう言った途端余計怖い顔で睨まれた。だから部屋に逃げ帰って泣いた]


[僕はただひとつのことを僕自身に化していた。


――決して誰かに助けを求めてはならない。


肌触りのいいベッドの中で泣くことはあっても、ここにいない誰かに助けてって言うのだけは我慢した。
ここに連れられてきゅうけつきになったにーさんやねーさんにも弱さは見せられなくって、
そういうのをずっと抱えたまま、僕は時を刻んでいった]


[きんいろは手が届かないものの象徴と思っていた。
瞳の色が、綺麗なその色に。それが間近に、あって。

内心に押さえ込んでいた恐ろしさと絶望感で、かみ締めた唇は深く切れた]

…ありえないなんて……

[ありえないのだと言葉を続けようとして立てられた牙
その後、祝杯をあげるまでのことはよく覚えていない。
ただ、その瞬間発狂したように叫んだことはしっかり覚えている。

目の前にある杯を映す目は赤い。血を見て、喉がなったことに酷い嫌悪感と…]


[その後、血を口にする過程は他の家族とそう変わらなかった。
拒絶して、もがき苦しんで、そして口にした赤は生臭い鉄の味。
そしてそこからこみ上げてくるものに吐いてはまた求めて、極限状態になった時、ついに「家畜」に手を出した。
端から見れば、まるで獣が人に襲い掛かったようにも見えたらしい。

その初めて牙を立てた家畜は…どことなく、「誰か」に似ていた]


[それから悟る。あぁ、もう「戻れない」のだと。
紅い血溜まりに映る自分は双子の弟そっくりだった

自分が離してしまった小さな手。その時の弟の顔が今でも責めてくるようで。
おいて逃げて、再会した時のサミィの顔。]

……。あぁ、ごめん……。ごめん、ね……。

[そこからぱきりと張り詰めていた自分の何かが壊れてしまった。
自分を苛んでいた彼はもういないのかもしれない。
自分は殺されない。なら、せめて果たせない約束であっても守らなければいけないのだと]


[最初に僕が手にかけたのは小さな子供だった。

僕は喉が渇いていたから、ぶつかっちゃった子にほんのちょっぴり血を分けてもらおうととした。はいどうぞってされるはずなかったのにね。

僕は背を向けて逃げた子を追いかけて――そこから先は覚えていない]


ごめん、ごめんね

[僕は“食事”を終えた後その子の亡骸に向かって何かを謝り続けた。

それから僕は背後から一瞬で音もなく忍び寄るやり方にこだわりだした。
せめて痛いって思うことのないように、断末魔の悲鳴をあげることのないように……]


[新しい世界は鳥かごの中みたいだ。エサは自分で取ってるけどそれだって籠の外から運ばれてきたんだし。

僕は彼らを本気でエサだなんて思ってない。絶対に。
だけど僕自身がどうしようもなく怖くなる時はあるんだ。


床に広がった血だまりに映る僕の顔が、笑みを浮かべているように見える時*]


[怯えさせぬように微笑んで、
白い手が“獲物”を捕らえる、模倣の狩りは簡単だった。
吸血鬼だとわかっているだろうに、人は外見に油断する。
餓えなければ、殺さぬように血を奪うことも出来た。

それは命を奪わぬ優しさだったのか、
あるいは制御の学習に過ぎなかったのか。
単純に亡骸が目の前に横たわるのが不愉快だったのかもしれない。

その時奪った命は青年のものくらいだ。
武器もち抵抗するものと、
自分の体に触れようとしたものと。

前者はともかく、
後者は最初の食事と同じように原型を留めなかった。
もう自分のしたことに悲鳴をあげることはなかった。
それは遠くで聞こえていたような気がしただけ]


[自分には約束があった。必ず生きて戻るという約束。
だから、今はそれだけが縋れる唯一のもので。

まずはやっと言葉を話せるようになったくらいの小さな子供を食った。次に、アヤくらいの女の子からマユミくらいの。
そして初めて自分の意思で武器をもって殺したのは柊くらいの少年から始まり、零瑠や直円くらいの少年と青年の狭間の人を殺した。

どんな形であれ生きるためにはコロサナイといけなかった。
いつしかそれが、いつも口にしていた四足の動物から人間になっただけなのだと認識し始めた

多分、それからは…「吸血鬼」として与えられた場に相応しい技量と知識を躊躇いもなく受け入れていった]


[家族の様子を訪ねて回ると、リカルダは決まって
 大丈夫だと主張して振る舞った。
 少しでも笑顔が増すように、時々手を握った。

 最後まで耐えた真弓は砕けてひかる氷になった。

 理依や直円を訪ねる事は出来ただろうか。

 零瑠が血を見て倒れなくなったと聞いて、
 少年は少しの安堵を抱いたけれど、
 彼自身は、それをどう思っているのか。]


[漆黒の少女から施される
戦闘訓練には理不尽なルールが付随した。

 特に理由も無く少女は殺された。
己が口唇を噛んだのは、明乃進が言葉を失って、
落胆したように頭をふったからだ。

――悲鳴はどこか遠くで聞こえ続けている。]


─ねぇ、マユミ。

[それは戦闘訓練が終わった頃のこと。殆ど喋らなくなった自身が、珍しく声をかけた]

マユミはいつも優しく殺すね。
それはなんで?情けとか、そういうもの?


[能面のような表情のまま訓練を終えれば、
理衣が話しかけてきた、ふと温度のようなものが戻る。
そこにいるのは“家族”だからだ]

……優しい?そうかしら。
悲鳴とか、これ以上、聞きたくないの。

[わずかに首をかしげて、一息に殺す理由を告げる]

でも、そうね、……可哀想ね。

[恐怖に震え屠られるために生きているというのは、憐れだと思う。表情はなにも動かぬまま、理衣を見つめる瞳は問うた意図を問い返すもの]


[そう言えば、この城に来てから初めて、
 少年は自分ひとりの部屋をもった。

 最初は四六時中を母と共にし、
 孤児院では近い年頃の子達と寝起きしていたから]

 ひとりだと、時々、暇だから、
 ……時々で良いから、遊びに来て、くれる?

[家族には、そうお願いしてみた。
 いつしか自然に、彼らには形見の事を打ち明けても良いと、
 もっと言うと、打ち明けておきたいと思うようになった。
 どこか、予感めいていた。]


[ある日、理依が真弓に声を掛ける。
 めっきり口数の減った彼が珍しいな、と思ったら、
 それは狩りの方法についての話題。

 けれどせっかく話をしているならと、
 歩み寄って耳を傾ける。


    − 初陣を前に −

[雛達は餌を啄む事を覚え、羽ばたきを覚え、武器を磨き、
狩りの方法を覚え育って行く。

ホリーの苛烈な教育は技術だけでなく、彼らの心にも
影響を及ぼしたかもしれなかった。
だが心が砕けようが、失おうが、変わろうが、どれも
始祖にとっては玩具の色や音が変わった程度。
雛達の苦悩を気分1つで掌で転がす様子は、確かに
彼らが始祖の『お気に入り』である事の証拠だった]

ホリー、どうだ?
そろそろ雛も初陣を飾れそうか?

[帝都守護部隊が動き出した報告は既に届いていた。
陸軍など紙の兵隊だが、守護部隊が絡むなら話は別。
派手に潰してやるのが面白いと、初陣の目標を告げた]


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キャロライナ
9回 (9d) 注目

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