8 DOREI品評会
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[ダヴィド。その名を聞いただけでは、出自が独逸であろうことしか思い至らないが。もしかしたら、父親が取引先としていた銘柄に鉄鋼所や鉱山も含まれていたかも知れない。 同じものを背負っている。そういう空気が彼からはしていた。 かたや、場に呑まれて痴態を曝す苦渋を受け入れた自分と、どんな辛苦にも堪えて志を曲げぬ彼と。 ――やっぱり敵わない、と思った矢先の入札だった。]
…………。っ……。
[悔し涙が浮かび、力の入らない手の内にぎりりと爪を立てて下唇を噛む。利用していたはずだったのに、と。]
優しい誰かだと、いいね。
[買われることすら、彼にとっては甚だ不本意だろうに。それでも、ここで犬死にするよりはマシだと少女は考えていて。ガラにも台詞がするりと滑り出た。]
(154) 2010/04/11(Sun) 21時頃
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[入札の声に、少女が絶望の色を浮かべたのを くすくす笑みつつ眺める。 道化の声のタイミングは素晴らしい、等と思いながら。]
(155) 2010/04/11(Sun) 21時頃
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小僧 カルヴィンは、一気に冷めた悦楽の後に残ったものは、ただただ身体の中心の疼痛だけだった。
2010/04/11(Sun) 21時頃
若者 テッドは、メモを貼った。
2010/04/11(Sun) 21時半頃
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それ、僕に……聞いてるの?
[感想、と呟いて。]
わけがわからなくなるくらい、ヨかったよ。 しんどかったけど。
[呼吸を整えながら、正直に答えた。自分だけ悦くなっていたと言われれば、そうなのだろう。最初に注意されたというのに。]
(156) 2010/04/11(Sun) 21時半頃
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[パトリシアにあれこれ助言は貰っても、結局は最後に無防備に丸裸になった少女は、足音をたてて迫る死に怯えるしかない。 失望に光を失いかけた瞳を彷徨わせ、舞台の上を、客席を、他人事のように眺めている。]
(157) 2010/04/11(Sun) 21時半頃
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小僧 カルヴィンは、使用人の手を借りて、分娩台に凭れかかるように床にへたりこむ。座る姿勢を維持するのも大変なほどくたくただ。
2010/04/11(Sun) 21時半頃
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…――ふふ、そろそろ、厳しいかな?
[足元の椅子に、声をかける。 太い眉の形に満足げにわらい、 そっと立ち上がる足は、彼女の手の上。 ぐりりと踵を甲に捩じる。]
(158) 2010/04/11(Sun) 21時半頃
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[客席をずっと見ていた顔をルーカスに向け、そしてネイサンに向ける]
No.4が、本当にお気に入りね? ルカ。
私も、そろそろ彼女に入れようかしら?
No.2に、500。
奴隷が違えば点数が同じでもいいのでしょう?
駄目というなら、上乗せする準備はあるけれど。
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ん、どっちにも聞いたんだよ。 そう、ヨカったの。
…――性奴、やっぱり向いてるんじゃない?
[くすくすと笑いながら。 ぐったりとした様子には、飼うなら肉を食べさせないとだろうなぁ、なんて思いつつ 男の足元、ゆっくり立てばNo,1と呼ばれて居た女が彼の椅子になっていたことがわかるだろう。]
(159) 2010/04/11(Sun) 22時頃
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No.2にも500ポイント入りましたー!
おっと接戦ですね。
(160) 2010/04/11(Sun) 22時頃
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[舞台を見ていた彼女の目に、その上で行われるショーはまるでブラウン管を通してみているような錯覚を覚えた。
それでも、少女の様子には少しばかり眼を瞠る。
余り乱れすぎても不都合に思うのは買う側の身勝手ではあったが。 客席側に何事かいった後、舞台の奴隷たちを眺める。自分で手を出すことはしなかった。
客席に戻ってきたものの、先ほどの余韻は未だ残ったまま。 気を抜けば、仮面は落ちてしまう]
(161) 2010/04/11(Sun) 22時頃
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死と隣り合わせだから、スリルはあった、かな……はぁ。
[舌まで回らなくなりそうだが、少女は身体が動かずとも口だけは達者だった。 道化の声に、信じられないと謂う風に目を丸くする。 誰が自分に入札したのか分からない恐怖も伴うが。]
……向いてる、のかな。 向いてないって言われるのと、どっちがいいの、か
分から な ……、
(162) 2010/04/11(Sun) 22時頃
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[始めに考えていたのは絡ませるためのつがい。
でも今は、「見て」愉しむための奴隷は要らなくなっていたから。
少女の痴態を見てもやはり奴隷として望む使い道は変わらない。むしろ逆に、早く買い取って望むように躾けたいと言う気持ちが強かった。
嫌悪の対象とはいえ、そこは血を引いた部分なのだろう。弟と同じように]
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[客席の方からシノの嬌声が聞こえる中で こちらは果てて少女に後処理までしてもらっている。
羞恥心は消えることなく、それでも 自分を持ち続けている。 それが良いか悪いのかは解らないままだけれど
――― 入札の声が、響いたのはその時。]
… ―――。
[嬉しさの欠片も生まれなかった。 目の前の少女の手が強く握られるのが見えて]
そんな奴は ここにはいねぇよ。
(163) 2010/04/11(Sun) 22時頃
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同じ奴隷でなければ、同点でも構いませんよ。
今日はふたつ落札されますかネ……。
若者 テッドは、メモを貼った。
2010/04/11(Sun) 22時頃
子守り パティは、メモを貼った。
2010/04/11(Sun) 22時半頃
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……そっか、そうだね。
死ぬ方がマシ、かな。 でも僕は、そうは思わないから。
[頭上から降ってくる声に、自身のNoが漸くコールされたことに、儚い安楽を得る。]
(164) 2010/04/11(Sun) 22時半頃
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[だから、動かずにじっと舞台を微笑んで見詰めるだけ。
部屋に残して来たイアンには、部屋にいて欲しいといったが、出て来れない訳ではなく。 付き人にも言いつけておいたが、付き合いの長い彼のこと、こちらの言葉の強制力のなさはわかってるだろう。 だから、イアンがどうしても部屋を出るというのなら、少なくとも主人の指示を仰ぐべく舞台までは連れてくるはずだ。
けれど。 弟とヴェスパタインの方を見れば、傍には買い上げた奴隷たち。 同じように傍にいさせることで、同様に扱っていると思われたくは、なかった]
(165) 2010/04/11(Sun) 22時半頃
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[墨色の髪の男の笑い声に、まだ倦怠感が抜けきらない身体はそのままにして視線だけ向ける。 良かったかどうかと尋ねられても――― 答える事はない。]
…!
[今度は、少女にもポイントが入ったと知る。 家のために頑張っている少女が 買われればいいと 思いはするけど、その先を思えば ―――言葉は出ない。]
(166) 2010/04/11(Sun) 22時半頃
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お嬢さん…… 優しい人は、性奴隷なんか買わないわよ。
[そっと呟く。]
(167) 2010/04/11(Sun) 22時半頃
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駄目じゃない。
ボクが良いっていうまで、耐えなきゃ?
[椅子に笑顔を向け、その顎を掴む。
頬を掴む指に力を籠めるけれど、
未だ爪を立てる事は無く]
駄目な子には おしおきがいるかなァ?
[男の様子は、志乃にも見えるだろう。]
そう、問題はないのね?
なら、今のポイントのままでいいわ。
後で点数が上がるのなら考えるけど。
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奴隷として生きてるのと、死んでるのと、 どちらがいいんだろうね。 …………。
[死人、と称した女性に向けて軽く肩を竦める。手を伸べることすらできない。今ならどこへ運ばれようと為すがままだろう。]
(168) 2010/04/11(Sun) 22時半頃
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ラハティ様は、よろしゅうございますか。
[何故か揉み手中の道化。]
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[死んだ方がマシか、という呟きは思考を巡らせる。 死を選ぶのなら―――とっくに選んでいたのだろう。]
どっちも… 比べたくねぇな。
[奴隷と死の天秤。 ――― 緩んだ革の拘束、ぎちりと音をたてた。]
(169) 2010/04/11(Sun) 22時半頃
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[舞台の上、Noがコールされた後のカルヴィナの様子を眺め、そしてその傍にいるマーゴを見た。 同じように散らせた二人。
つがいで、と言ったけれど、その片割れであるイアンを、他の女を抱かせることには使いたくなかった。 本人が望むのだとしても。
予定が狂ったといえば狂ったのだろう。 彼の存在も、それで変わってしまった自分の裡も。
扇子で隠した表情は、時折女の表情になる。 漂ってくる精の匂いも水音も、思いだしてしまうから]
そうね、優しくなどないわ。
[聞こえたパトリシアの言葉に小さく頷いた]
(170) 2010/04/11(Sun) 22時半頃
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うーん。
[少しの間、考える素振り。
思う所あるようで、柳眉を中央へと寄せて
暫しの瞑目。]
ふふ。
…No,2に600ptかけてみようかな。
[悪戯を思いついた、子供のようなかお。]
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間違えないで頂戴ね。 買われようとする貴女の努力を否定するわけではないのよ。
ただ……もう貴女は、元の「優しい世界」には戻れない。生きている方が幸せか、死んだ方が幸せかは、あそこを見てから判断して頂戴な。
[客席の方を指差した。]
(171) 2010/04/11(Sun) 22時半頃
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No.2に600入りましたァ!
お、なんだか競売っぽくなってきましたね。
(172) 2010/04/11(Sun) 22時半頃
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小僧 カルヴィンは、吊り上げられた値に、はたりと瞬く。何が起こったのだろう。
2010/04/11(Sun) 22時半頃
[競り値を上げる男の声に、そちらを見る]
あら、買うの?
貴方は遊んでいるだけで、買うつもりはなさそうに見えたけど。それとも、矜持の高さを崩したくなったのかしら…。
[男の思惑などわからない。一人目を買ったポイントを知れば更に思うだろう]
今は、競りあげないわ。
後でせり上げるかもわからないけど。
子守り パティは、メモを貼った。
2010/04/11(Sun) 22時半頃
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[誰が、誰が、誰が。期待と不安で見詰める客席。 舞台への照明が強過ぎて、客たちの微細な表情までは見分けられなかった。 奴隷を声あげる椅子に仕立てている者、奴隷を侍らせNo.4の青年との間で悪戯を働く者、奴隷に骨抜きにされている者。 少女は知る由もない。誰が。誰が。――どのような用途で?]
(173) 2010/04/11(Sun) 22時半頃
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[気付けば全裸で色々な液を身体に付着させたまま、祈るようなポーズで胸の前に手を組んでいた。がくがくと抑えようもなく震える身体。 そして、踏み台にしてしまった青年への罪悪感で、少し顎を上げて分娩台を見上げる。どうしよう、と戸惑いが少女の顔には書いてあった。]
(174) 2010/04/11(Sun) 23時頃
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