185 恋愛ラボ―橘の咲く頃に―
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私にどこまで手伝えるかはわかりませんが
やれるだけ、頑張りますね
私の場合、少しゆっくり過ぎますが
[照れたようにそう言って、少し一息ついた]
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ボクは、諜報員なんだ。 口調も運搬業の山梨李一というキャラ作りの一環。
[性格はあんまり変わんないけどね。と、らしいと言われて苦笑いする。腰を下ろした彼女の耳元でそっと正体を明かした。 ついに言ったが、後悔はしなかった。]
とはいえ007やゴルゴ13よろしく活動する訳じゃないんだ。 もっと地味なものさ。
仕事の内容は明かせない。まだ終わってないから。
[都合のいいことを言っているように聞こえるかもしれない。 それが怖くて、懸命に話す。]
信じてくれる?
(177) 2014/07/18(Fri) 21時半頃
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ちょーほーいん。
[日常生活では耳慣れない響きを復唱して、暫く後に眉をひそめる。]
……うちを?
[ライバル会社のスパイなのかと。 警戒して身体を離そうとする。]
明かせないって、そういう事? 私が見てきたリーチさんは、偽物? シャイって言ってずっと幸村さん呼びしてたのも、メールでいいのにわざわざ部屋まで来てお菓子の感想伝えてくれたのも、
[興奮に肩を震わせ]
……撫でてくれたのも、急に好きって言ったのも、仕事?
(178) 2014/07/18(Fri) 22時頃
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[何となく意地悪な気配だったので、離れずむしろおかえしとばかりにぎゅうとくっついてみつつ。] ……うん。
[口には出さなかったけれど、やっぱりみっちゃんにも誰か好きな人がいたことはあるのだろうと。
それを聴かないながら、やな感情を、やな想像をしてしまう自分がいやだった。]
(179) 2014/07/18(Fri) 22時半頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2014/07/18(Fri) 22時半頃
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ふふ
[仕返しなのだろう、くっついて離れない彼女。 別に離れて欲しいわけでもないし。 まったく構わないんだけどな。]
…―――?
[何か、嫌そうな表情が見えた気がしたけれど。 理由はよくわからないままに。
たどり着いた高台で、適当なベンチに腰掛けて。 隣を促しつつも、夕焼けが出るのを待って。]
夕焼け空、好きなんですよ
[そんな事をいった。]
(180) 2014/07/18(Fri) 23時頃
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――201号室―― 諜報員か…厄介な人が紛れ込んでいたね。 …あ、うん。僕はもうばれちゃったみたいだ…すまないね。 他の人に知られたら研究の邪魔になるね…
…そうだね、“上”に諜報員のことを言ったら、 確実に彼を“片づけようと”すると思う…
…うん、もちろん僕だってそんなこと望んでないよ。 …わかった、直接、僕か“もう一人”がかけ合ってみる。
[自室に設置されたモニターを見ながら、スピーカーで仲間とコンタクトを取る]
今日?…今日は…今日はどうしようか。 僕は…君と、…さんあたりを研究対象とするのが “上”も喜ぶと思っている。
[小声で、今日の研究対象についての意見を交換した]
(181) 2014/07/18(Fri) 23時頃
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[仕事熱心な彼女だから言える言葉。ボクの身に浴びる視線が、声音が全て辛いものとなる。 話を聞いてもらえるようにゆっくりと話すようにする。]
分かった…明かそう。
仕事は長いこと住んでいるこのアパートのこと。 …防犯装置。このアパートに設置だなんて、怪しいと思わなかった?
[背後にあるSEC○Mが設置したという防犯装置を横目で見て。 ]
あれは監視カメラなんだ。 「恋愛の研究」という目的で設置された。 ボクは住人の保護も含めて、その組織を追っている。
(182) 2014/07/18(Fri) 23時頃
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リーは、[深く息を吐いた。]
2014/07/18(Fri) 23時頃
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キミに惚れたボクのせいなんだ。 仕事であればキミにこんな想いをさせることもなかった。 ただ淡々と仕事をすれば良かった。
[一筋の涙が流れると、次々に涙が溢れてきてしまう。]
でももう無理だ。キミがいつも頭から離れないから。 もう、どうすればいいか…。
[ごめん、と言って彼女から離れようと身を引いた。]
(183) 2014/07/18(Fri) 23時頃
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ちょーほーいん…?片づける…?
[首を傾げてその言葉を聞く]
何だか難しいお話になってきましたね
たはは…
[木佐さんも関わっていることなので
危ないことはないと思ってはいるのだが]
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――――……っ?!
[離れようと浮かせた身体が固まる。 今まで、本当に波風のない人生を送ってきたから。 男の人がこんな風に泣くのを見た事がなくて。 おろおろしながらも、そっと手を伸ばす。 年上の男性を撫でたい気持ちになったのも初めてだ。]
……わたしのせいで、仕事が出来ないのは、辛いな。 わたしに惚れなければ、リーチさんが仕事が出来たというなら、わたしはいなかった方が良かったように思える。
[山梨が身体を離そうとするなら、伸ばした手は届かなかったかもしれない。 小さく、息を吐く。]
わたしは――好きになって貰えて嬉しかったよ。 だから、後悔されてたら、かなしい。
[床に置かれた買い物袋を手に取って立ち上がる。 パスタ作るね、という笑顔はいつもより弱い。]
(184) 2014/07/18(Fri) 23時半頃
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僕は君たちやラボとの通信手段を切って
今回の仕事が終わるまでは“私的に”活動したほうがいいかな?。
トカゲのしっぽだね、あはは。
[スピーカーで二人に話しかける。
といっても、ラボの実体は、実は良く知らない。
研究をしたうえで何をしているのかも、下の研究員には知らされていない。
だが、自分からラボに行きつかれることは絶対に避けねばならない。
――それが“所員契約”に記されていたから。]
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[注意深く「防犯装置」に背を向けて]
……疑ってごめん。 隠してるのも、今言うのも辛かった、でしょう? 研究対象になるってわかってて恋するのは……今聞いたわたしでも、ちょっと怖い。
教えてくれて、ありがとう。
(185) 2014/07/18(Fri) 23時半頃
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ふむ、とは言え私は飽くまでお手伝いですから
何かあればエリーさんに頼りたい所ですし
[考えつつそう零して]
住人の中にいるなら、大丈夫、だと思いますよ
…根拠はないですけれど
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――自室――
山梨 李一くん、205号室だね。 確か、僕の歓迎会を企画してくれたうちの一人…
[事前にラボから送られていた、住民調査票を見る。]
なるほど、ラボの資料には“運搬業”と書いてある… “上”は研究前に住人の素性調査を徹底していたはずだけど… うまくカムフラージュしてるな。
まぁいい。僕が交渉するか。 早いこと口止めするに限る…彼一人くらいなら、 “上”に報告ことなく僕たちの内輪で解決できそうだ。 …でも…もし彼以外にも知っている人がいたら… [スピーカーはオンになっているが、誰に話すでもなく独りごちながら、 挨拶に持っていく品を選ぶ。梅干しか、お煎餅か、茶葉、…]
(186) 2014/07/18(Fri) 23時半頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2014/07/19(Sat) 00時頃
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ボクはどうしようもないな。
[頭を撫でられる。やさしい手だ。今その手を掴むことは出来なかった。]
仕事のことを言い訳にするなんてボクはずるい人間だ。 キミがいない方がいいだなんて、言わないでくれ。
[普段よりも弱い笑顔に涙を拭いて頷いた。]
キミが好きなことには変わりないから。
(187) 2014/07/19(Sat) 00時頃
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…ああ。そうだね。 アパート内は控えたほうが良い。出来るだけ外で。
[余計なことを教えてしまったかもしれない。その背を見てそう思った。]
パスタ、ありがとう。 ボクの分は後で貰うよ。
[そう言い残して、部屋の外へと。]
(188) 2014/07/19(Sat) 00時頃
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