3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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『…… お互い様 さ。』
[だけど、でも。]
『俺はもうディーンを殺した。』
『簡単さ。』
[鬼が勝って。鬼が勝とう。
戻れた時の為に。その時の為に。
汚すことなんて、無い。]
……ッ いいよ!!
お前は、ばかに戻ること考えろよ!
[たのむから。]
嗚呼、……
…――「ケイトの手先」呼ばわりだったか
…、――
…、――ケイト も 違うのに
……、酷い言い草だ な
[――でも自分は何も。半端に。力なく。]
……バーニィ、 …やめろ
…、 …戻ること、…考えろ…!
|
―畑―
[>>290には駄目だったと首を振る。 また余計な事をしてしまったのかもしれない。 突付かなければ、あのまま落ち着いていたのだろうか。 どちらにせよ、もう遅いのは見れば分かる。 まだポケットに手は掛けず、変わっていくのを見て]
バーナバス、さん。
[今度は勝ち目がそもそも無いが]
(298) 2010/03/05(Fri) 23時半頃
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『ケイト…… 似てるな、セシル。お前にさ。』
『お前になら、きっと……解るんだろうなあ。』
[似てる、と思った。
自分にも、でも、きっと違う。
過去に来て、彼女は人の中で笑っていた。
だから――。]
美術部 ミッシェルは、流石に今から話を聞くのは無理だろうなと薄っすら思う。
2010/03/05(Fri) 23時半頃
… …センセ。
[この男の鍵は恐らく彼女だから。]
『頼んだ。』
『俺は、あのコ送りに行って来る。』
『異論、あるなら、聞くよ?』
『あ、セシル? セシルにはケイトを頼む。』
|
―畑―
[まだマーゴの方で無くて良かった、 近づいてくるならひきつけるようにオスカーたちから距離を開け]
……2回目、かな。
[心細さを払おうと、左の袖を握り締めて。]
(302) 2010/03/05(Fri) 23時半頃
|
――似てる
…――、…
[似てる。何処か、似ているのだと思う。
鬼、は
多かれ少なかれ、“彼女”に似たところがあるものと
“彼女”が強く、想うた欠片を持ったものが
選ばれたのでは、ないかと――]
|
―畑―
……伝言を預かってるんだ、悪趣味な鬼ごっこにのるな、 よりによってあんたが楽しそうに人殺し語るなって。
バーナバスさんあてで、あってるか分からないけど。
[それに多分もう聞き取ってはもらえないが]
一応、伝えたいのはそれくらい。
(306) 2010/03/05(Fri) 23時半頃
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…、さっき、先生の声で、
少し、おとなしくなった。
――、あの、キャロライナのところに、は
……ドナルド、が
[いるのでは、ないかと。そう。]
…、―― ケイト。
[走り去ってしまったままの彼女。
時間は迫るか。]
『ああ、 どうしようか。もうパメラは居ないしなあ。』
[彼らの事は知らないし、彼女の言ったあいつ、も彼のことだとは知らない。]
『…… それ なら』
[絶望の色濃い彼女は自ら消えるのでは。
それなら、その男を と 思って 闇 が止まる。]
|
―畑―
もう何人も傷ついてる、死んでる。
[友人達の前であまり口には出さなかったけれど。]
このままだと探すのも間に合わないかもしれない。
[減っていく人が多すぎる。]
止めてくださいお願いします、で収まるとは元々思ってないよ。
(312) 2010/03/06(Sat) 00時頃
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[一瞬 弱まった 闇 は 反動のように、色濃さを増して戻る。]
『どうしようかな、呼び出せば来るかな。』
『力の事を話すなんて、信用されてるみたいだし?』
[くすり、くつり、歪んだ わらい。
どうせ 傷つけるしか出来ない自分だ。
その信頼は 必要ないよと 教えてあげようか、と。]
…… 、 っ、…
[闇の声が聞こえた気がして、
背が冷える。ドナルドは、
駄目、だめだ、]
[形《こえ》にならなければ 口にすることは、ないけれど]
『…… どうしようか、誰にしよう。』
『別に僕は誰でも構わないよ。』
[鬼が勝てばいい。
もう ケイトを見つけて、出来るだけ皆で、なんて浅はかな望みは 抱いてない。]
『…… ね。』
『バーナバス』、あんたの声が聴こえないよ。
[どうしたの。
少し、少年のような声音は、困惑と不安の、色。]
あお を キャロライナさん を……
[ ふるえる こえ ]
あのこが きえれば もどってくれ る … ?
[覗かれたから?]
――バーニィ…
[蒼が、 覗いたから?]
[震える声が、沁みるよう]
『…… そうだね、あの子は。』
『バーナバスを』
『ケイトの手先だなんて 言ってた。』
『悪者みたいに。』
[違うのに、違うのに。
こんなに 闇 に囚われても 尚 優しいのに。
護る って ばかな こと 言うくらい。]
|
―畑―
…………遅くなってから考えたって、何にもならない。
[迷いが無い訳ではない。 この人だって知らない人ではないのだから。 だけど、もうこれ以上は無理だ]
どっちにしろ、このままだと鬼ごっこだけで終わりになる。
[今は9人、鬼がまだ3人残っているのなら。 もうじき鬼の数に追いつかれる。]
人にだけ手を汚させて逃げる気は無いよ。
[あまり走るのは難しそうだが、それ以外ならなんとか出来そうだ。]
(324) 2010/03/06(Sat) 00時頃
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美術部 ミッシェルは、右のポケットの中身を手に握った。
2010/03/06(Sat) 00時頃
どうして
どうして
どうして
あの子達は 行ってくれな い の ?
|
―畑―
[腕力では勝ち目は無い、かといって]
前みたいのが通用するとも思えない。
[近寄ってくる相手にこちらからは動かず、 右手の道具を握り締めて。 声がもう一つ聞こえてきたが、 そちらを向く余裕も無い>>328]
……どっちの?
[目前の相手から意識を動かさぬよう短く聞いた]
(331) 2010/03/06(Sat) 00時半頃
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[担任の、泣きそうな、声。]
『あのこ たち?』
『センセを困らせてるのは、だぁれ?』
『だぁれ。』
[低く 冷たく 闇 が 訊いた。]
[その人の言葉には少し、理性なのか、
何かが戻る。]
がぁあああああ
向こうに いけええええええ
鬼 なんて
なりたくてなったわけじゃねぇえ
先生は
だれよりも
やさしいひとなんだぁあああああ
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