171 聖†ジャキディス学園 Final Stage
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――――さて。愈々となれば覚悟ぐらいはあろうが。 斯様に鬼へと変じようとも適いはすまいが。
然し、是は断じても良い。 私は貴殿を排除する事は何時でもできる、とな。
[眼下の鬼となった傀留が自分に攻撃を向けてくる様子はない。では、《新生派》は。そう、獣と……天使だ]
(169) 2014/04/12(Sat) 01時頃
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……初めからの規定事項…………。
"いと"つきの運命に約束された。 神の坐ります祭壇。 あの時、君と出会えたその日から。 この運命この瞬間は、約束されてたんだね。
……………………。
(170) 2014/04/12(Sat) 01時頃
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鬼神の力を、それ"だけ"といえちゃうのか。
君の下地が、それ"ほど"のものだからだろうね。
[僕は本気を出したカイルの威圧を不思議と凪いだ視線で眺めた。 この状態で戦えば、恐らくどちらも無事ではすまない激戦になる>>166]
…相手をするなら本気で戦うよ…だけど…。
(171) 2014/04/12(Sat) 01時頃
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……君の相手をする理由-わけ-を失くしたんだ……
[戦意の代わりに、剣の呪詛が、震えて、たわむ。 負感情の憎悪に導かれる様に、意識が呑まれそうになるが。
それでも尚、呪われし緋色の陽炎の中で僕は。 確かに己を統べたまま、口元だけで笑みを浮かべた]
(172) 2014/04/12(Sat) 01時頃
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截拳道 カイルは、メモを貼った。
2014/04/12(Sat) 01時頃
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人間?此の身は元より人の形した神を封じて仇より護るべく誂えられし器だよ。唯其れに人の名がついているだけの事だ。
第一――――未だ神を封じても居ないのに人離れした者達に言われる筋でもない。 或は、それがArk因子と言うものでもあろうかな。
[七枷に向けて金色の瞳は余裕を保ったまま、見下ろしている。]
(173) 2014/04/12(Sat) 01時半頃
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おやすみ……。
[傷口から蒼い花弁を散らしながら眠りに落ちて行く 友《エフェドラ》を獣は省みる事はしない。 伸ばした手等が届く距離には当におらず、 中庭から屋上へと駆けていた。
だがその伸ばした優しい手は確かに何かに触れた。
みゃおう
甘えた様な鳴声と、労わる様な幻聴は彼女に届いただろうか]
(174) 2014/04/12(Sat) 01時半頃
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情けない奴だな。そんな簡単に剣を引けるなら初めから挑もうなどと考えるな。
[オスカーの言葉に呆れて言葉を返す。 そうして、檀を見つめて…]
悪いがな、檀を犠牲にしてまで神になろうなんて心算はないんだよ。 越えていく、と言ったのが違う意味に聞こえていたら酷く申訳がたたないがな…。 いきなりそんなことするとは思っていなかったからな。
[そうして、今度は緋奈へと視線を移した。]
状況が変わった…どうするつもりだ?
(175) 2014/04/12(Sat) 01時半頃
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[黄金の神に吼え、飛び掛かる距離を図ろうと 屋上へ向かう獣の前で、神は知らぬ神へと喰われた>>148]
GUUUUUUUUUUGAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!
[だが神が入れ換わっただけの事。 愛部が託した《アタラシキ》神では無い。 何故ならまだ獣が存在しているから…。 神が七枷に換わらねば獣は消えず、愛部の意志が まだ生きているとも言え。
咆哮と共に、漆黒の剣が再び背から幾本も生まれ剣翼へと 変わる。 重い金属が軋み合う耳障りな音と共に獣は羽ばたいた]
(176) 2014/04/12(Sat) 01時半頃
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[金色《カミノコンジキ》。それは間違いなく、自身に力を与えていた。 光の持つ《聖》に力を受け。だからこそ、《大天使》とまみえながらも笑みを浮かべた。 神滅戦艦の砲門すらも恐れるに足らなかった。 故に。]
――――!!
[七枷緋奈のもつ戦闘意志と緊張が僅かの一瞬色を変えた、その瞬間に。 《神》をその身に喰らった"何か">>148を、金色をたたえる"何か"を排除対象と見做して、背の翼羽ばたき大爪を振り上げる。 鬼の顔>>160も、蒼舟の微笑み>>172も、視界に入らぬ。 野暮も、状況も、理解らぬ。 ただ、彼女へ爪立てんと、飛び立った。]
(177) 2014/04/12(Sat) 01時半頃
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器ね……つくづく、機関の人たちは何を考えているやら。
[そう言うと、彼女に攻撃を仕掛けたものか否か。 一先ずは言葉を交わすのが筋かとも思いながら。]
それで、器たる貴女はそれで満足ってわけ?
まあ、Ark因子の力でこの姿をとれるあたしには言われたく無いか。 それでも、貴女は望んで器に《そう》なったわけ?
(178) 2014/04/12(Sat) 01時半頃
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[愛部が託した役目《カミゴロシ》と己の憎悪に従う様に 剣の翼を羽ばたかせる獣は、 意志と共に愛部の力もその身に宿していた。
触れる現実を幻に変える力を全身に、 翼の剣にも付加させたまま神を打ちつけようとするが]
GUUUUUUUUU!!
[突然姿を見せた有翼の獅子の姿にも低く唸り、 そちらに向けても剣の翼を放つ]
(179) 2014/04/12(Sat) 01時半頃
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――そんな規定事項-うんめい-、認めて堪るか。
[譲らない、譲れない、正義や宿命も関係ない。 これは僕と云う"人間"を形成する、根源の意志《おもい》だ]
神の祭壇とか器の依代とか。 誂えられた器とか。
唯、誰かから定められて誂-つく-られた。 そんな規定事項-うんめい-に統べられるのはもういやだ!
(180) 2014/04/12(Sat) 01時半頃
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それが本当に正義としても、運命としても。
情けなくても構わない。
僕の意志に立ちはだかり、僕の思いを邪魔するなら。
僕は僕の為に。
例え神の座に着く事になろうとも戦う。
例えこの世界から能力者全てを消し去ろうとも。
(181) 2014/04/12(Sat) 01時半頃
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今ある"機関"を僕は潰す。 そこの目的が重なるなら、君とは戦う必要性が無い。
例えこの世界から全ての能力者を消し去ろうとも、僕は決めた。
それだけの話だけど。 もしそれでも僕を邪魔するなら…。
やっぱり、僕は君と戦うよ?
[立上る緋色の陽炎は色濃く、天空の獣に呼応する]
(182) 2014/04/12(Sat) 01時半頃
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満足か、とは何か。悪いが意味をうまく把握できなかった。
[黄金色の双眸を、天使へと化した七枷>>178に向ける]
私は十三血流に於いて皇と並び立つ『神宮院』。 その家名を継ぐと決めた時より此の身を顧みた事もない。 でなければ無能力者の儘、如何して此処に居られたろうか。 器であるという事は、最早私とは不可分だ。 望む望まぬの問題ではない。
(183) 2014/04/12(Sat) 01時半頃
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おや。鬼ではなく獣が向かうか。 未だ神其の物とは言えぬにせよ…其れを内包せし私に…彼女に挑むか。
[黄金の力を受けた有翼の獅子と、漆黒の剣翼を生やした獅子。共に宙へと羽ばたき、此方へと向かってくる。
目を閉じ、呼吸をするのは一度。ぱちりと目を見開いた]
(184) 2014/04/12(Sat) 01時半頃
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[吠えるオスカーに溜息混じりに言葉を続ける。]
だから言っただろう? 機関が総ての根本にあるんだと…。 檀も、お前も、光流も、もしかしたら皇すらも機関の思うがままで、くそったれな運命を定義付けしてるのだと。
だから異能の有無に拘るなと言うのだ。 全て機関の思うがままだからな…。
[天に浮かぶ檀に視線を移す…。 今緋奈が彼女に挑むのなら、どちらの為にも太刀は引けない。]
(185) 2014/04/12(Sat) 01時半頃
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ぐぁぅっっ!!
["何か"が起こした《神》喰いに、別方向からも獣が飛来する。 構うことなく金色放つ目標のみを見ていれば、黒剣状の翼がこちらを狙い来る>>179。 短く吼え、翼を羽ばたいて叩き落とそうとするが。 落ちない数本が、獅子の身体をさくりと射た。]
(186) 2014/04/12(Sat) 02時頃
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―――――地に伏せ不敬者。 貴様達が軽々に口にした『神』の力とは斯くある事だ!!
[漆黒の幻影を纏わせたまま、左手の指を一本だけ持ち上げる。]
――――――如是我聞 是大神呪《我は聞けり 是は大いなる真言》
――――――即是 那由他撃《即ち 極大なる一撃》
[罅割れた漆黒の空の大気がぐにゃりと歪む。指先から、重圧とも呼ぶべき大気圧が2つの獣の影に向けて撃ち放たれる。その姿を地に叩き落とすために]
(187) 2014/04/12(Sat) 02時頃
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だから俺は機関のない世界を作りたいと言ったのだ。 能力の有無は努力次第でいいじゃないかと…。
人はもっと自由だ。 生きるも死ぬも、運命ってやつも他人の許しなんか必要なければ、他人が決めることでもないんだよ。
それを理解しない輩としか俺は戦わん。 お前はどうなんだオスカー?俺に賛同できるならば、それがきっと第3の道というやつだ。
[もう一度視線をオスカーに視線を移し少しだけ笑って見せる。 それならばお前は同胞だと、そう告げて。]
(188) 2014/04/12(Sat) 02時頃
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家名ね……大変だ事。
[彼女と自分との隔たり。 それを噛み砕いて理解する前に。
2人の、いや2体の獣が彼女の元へと向かっていく。 それを緋奈は見送っていた。]
……。
(189) 2014/04/12(Sat) 02時頃
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GUUUUUAAAAAAAA!!!
[まさに神の言葉>>187に獣が紅い口を開いて嗤う。 視界に映る空間を歪めてなお余る重圧と大気圧に 拡げた翼を振動させた。 不愉快な不協和音と共に大気を震わせて生み出した 圧の障壁が押し合った末、獣の身を落とす事無く神の前に置いた。
神を名乗る1人如きの犠牲で封印出来ると思うなと 言わんばかりに血走った眼を向けた**]
(190) 2014/04/12(Sat) 02時頃
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旧き血流はやがて澱み穢れ行く。 定義付ける運命は人を悲しませる。
…どの道、旧き機関はやがて崩れる定めだ。
[長きに渡り世界を守り続けてきた《機関》は何処で歪んだのだろう。 誰かの運命を操り穢し、その上に成り立つ世界なんて]
(191) 2014/04/12(Sat) 02時頃
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だけれど、僕は機関が永遠に不要とも断じれない。
本当の機関はもっと。 世界の脅威を裏側から守り続けるための。 やさしくてつよい、そんな存在なんだと思う。
今の機関を赦せないのは確か。 だけれど、その後の未来をどうするかは……。
[視線をカイルと合わせた。少し笑んで見せるその姿に。 僕は強く、旧き世界の神に吼える、獣の呪縛にすら想いを重ねた]
(192) 2014/04/12(Sat) 02時頃
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それは僕たち皆で、後で考えてもいいかな?
その為に、生徒会の円卓《ラウンズ》はあるんだ。
でも今は、マユミちゃんをこのままにしたくない。
…それが、今の僕の完全意志-すべて-。
[聖鎖が弾ける、聖気を遮断する、緋色が奔る。 呪縛に塗れた恐ろしき皇剣に、僕は意志-おもい-を同調-かさ-ねて。
この意志と共に奔る緋色の陽炎はまるで、無垢なる血流の波動]
(193) 2014/04/12(Sat) 02時頃
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/*
襲撃どうしよっか、あたしはパスでいいかなって思ってるけど。
|
そんな機関があればこうはならなかったのかもしれんな。
[オスカーの言葉に賛同すれば頷いて、それからくつりと嗤って見せた。]
そうだな、それならば俺が生徒会長《エンペラーオブジャキディス》となって機関を支配するのも一興だ。 民主主義性に乗っ取って、決め事は円卓《ラウンズ》全員で決めてもらうぞ。
[そう言って太刀を抜く、そして檀を見て。]
その未来のために、ひとまず檀に起きてもらわねばならんな。 これ以上今のあいつを見ているのは気が滅入る。 俺の言葉がきっかけになってしまったのならば、元に戻すのも俺の役目だろう。
[さて、いかようにすれば彼女がさっきまでの状態に戻るのか。 それを思索したが思いつかず…。]
檀、俺は伝え方を誤ったようだ。 謝罪するからとりあえず降りてついでに戻って来い。
[直接抗議してみた。]
(194) 2014/04/12(Sat) 02時頃
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ぐ、がぁっ…… !
[上がる左腕>>187を、何らかの予備動作と感知し、我先にと高度を上げたのが敗因とも言えたか。 全身を鉛で伸されるような感覚。空を蹴った上昇の力を真逆に押し返されて、喉奥で潰れた悲鳴をあげる。 純然たる聖幻獅子《オーラグリフォン》であれば、この程度の圧は耐え抜くこともできたろう。 が、今は宿主の意識も薄く、体力も、命の灯すらも乏しい。 獅子の翼は、羽ばたく力を持たず。]
(195) 2014/04/12(Sat) 02時半頃
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[終着点は、赤き彼岸花《リコリス》。 校庭に広がるその華の上、傷だらけの身体が打ち付けられた。 かろうじて息はあるが、目を開けることすらかなわない。
倒れ伏したその身は、四肢を獣のように縮こめ、片腕には免罪布でしっかりとシャベルを括りつけたまま、動かない**]
(196) 2014/04/12(Sat) 02時半頃
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