197 獣ノ國
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―回想・雑貨屋―
[男には馴染みのない小物ばかり並ぶ柔らかなその場所。
されとて大した様子も見せずに男は買い物を終えれば、ショップ袋片手に歩を進める。
ナゾナゾ>>152を解くために。]
――なるほど。なら当ててみようか。当たったら…そうだね。
小物を、君も会っただろう?あの白いコートの人。
僕は失敗してしまったものだから、お詫びに何か選ぼうかなと思っているんだ。だから君が綺麗だと思うものを教えてくれるかい?
外してしまったのなら、どうかな。君にタオルでもプレゼントさせてくれると助かるかも、ね。
[どう?雑貨屋というそぐわない場所での提案。見るも哀れなその姿に少々酷なお遊び。]
(157) 2014/10/05(Sun) 21時頃
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学校の話なら何でもいい。 貴方が感じた事何でも聞かせてちょうだい。つまらなかった事でもいいわ。 こっちも会う度にお話を聞いて貰ってるから、その代わりに。
[会うたびに尋ねる学校の話題。 単なる老婆心から、彼>>145>>146の話が聞きたいのだ。]
商店街!それなら私と同じじゃない。 ………あれ?ちょっと待ってね
[値踏みするような視線を向けても相手の表情は一辺倒。なんだか不毛に思えてしまって肩透かしをくらった気分になる。
そして、待ち合わせ場所の合致にふと小首を傾げる。 「失礼」と断って開いた液晶に書かれた目の前の彼の状況と告示している二文字。第一、自身と掲示板の相手以外に待ち合わせの約束をしているアカウントは見当たらない。 そして小さく「あぁ、なるほど」と呟いた。]
(158) 2014/10/05(Sun) 21時頃
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[ポツリ、と頬を雨が濡らす。 アカウントの正体を尋ねる前に腕を取って建物の下に誘導されてしまえば、口を紡ぐしかない。 少年の隣に立つと、言葉少なの促しに対して戸惑い混じりに「ありがとう」と呟いた。
しとしと落ちる雫を見上げながら、建物に背中を預けて、先ほどの問いに対して静かに口を開く。]
貴方が獣人だったら、どうしてほしいの? もし、友人に、家族に、恋人にその事が知られたら……
受け入れて欲しい? 逃げて欲しい? それとも、死ぬまで飼って欲しい?
[獣人の気持ちは、人間には分かり得ないのかもしれないけれど。]
(159) 2014/10/05(Sun) 21時頃
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必要なものは、タオル。 必要になるものは、メモ帳。 ないと困るものは――傘。
[果たして彼女はナゾナゾに付き合ってくれるだろうか。
もし、遊びが始まり答えがあっていたのなら少女が指し示す物を追加で買ってみようとするのだろう。
もし、遊びが始まり答えが間違っていたのなら、彼女にタオルをプレゼントしようとするのだろう。
買っていようと負けていようと、少女が急いでいるようならすぐに身を離すのだろう。
少しでも困ったような素振りをされたのなら、冗談だと笑みを浮かべて、この場から立ち去っただろう。
――果たして、答えは?]
(160) 2014/10/05(Sun) 21時頃
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―公園―
[深く寝入る男に近寄る気配>>154 むずがるように口元を歪めど、起きる気配はなし。
それでも嗅ぎなれぬ人の臭いが濃くなれば、獣の瞳は鋭さを増し、無意識に開いた口元からは鋭く尖った犬歯が見えただろう。]
――…誰、だい。君。
[けれどもそれが唯の人間であることに気付けば、眠気まなこのまま男はゆっくりと瞬きをし、まだ残る夢の気配を乗せながら、その人を睨むようにして見つめた。]
(161) 2014/10/05(Sun) 21時頃
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抜荷 錠は、メモを貼った。
2014/10/05(Sun) 21時半頃
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>>161 ヤニク あぁ、起こしてしまったか。済まないな。
[そう謝れば、睨まれて居るのにはすぐに気づき。ふっと何処か余裕のある笑みを浮かべて。]
警戒、か。睨まなくても何もせんよ。
……きゅ? [犬歯に気づけば、また漏れてしまった鳴き声。本人気づいていないが。
反応が過敏。辛いことでもあったのだろうか? そんな事を思いつつも取り敢えず、今の最善の選択は。]
まぁ、兎に角名乗ろうか。 俺は亀吉。 屋敷守兼便利屋だ。
[柔らかな声音で、そう言った。 ぽたり。 銀鼠色の髪からは雫が滴った。]
(162) 2014/10/05(Sun) 21時半頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/10/05(Sun) 21時半頃
座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/10/05(Sun) 21時半頃
□Re:集え獣人
20xx年10月2日 rl:ye
黒角の黒鹿
結局降られた。雨宿り中
でも、雨降ってる方が人気少なくて歩きやすいかも
白カナリア、雨に降られてないといいけど。大丈夫?
鎌鼬
…まさか、外で寝てないよね
濡れ鼠ならぬ濡れ鼬になる前に帰って、そこで寝た方が良いよ
抜荷 錠は、メモを貼った。
2014/10/05(Sun) 21時半頃
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[何処か朧気な瞳で佇むその陰>>162を見遣る。
寝起きの頭は鈍い。自身の様子を“警戒”だと受け止められれば、男は鼻を鳴らす。]
――随分と可愛らしい声で鳴くんだね、君。獣みたいだ。
[意識しているのかしていないのか。青年の様子からして無意識なのか。
男にそれらを判断する材料など手元になくとも、印象的には後者に捉えて。]
亀吉、ね。どうも。僕のことは…そうだね。君が亀なら鶴にでもしようか。
[などと巫山戯た提案を。 職業は聞いたことがないのか首を傾げ、雨粒落とす淡藤には双眸を眇めて傘を差し出す。]
――ほら、濡れてる。半分でいいなら少しの間、雨宿りでもするかい?亀吉。
[幾分か、穏やかな声を意識して捻り出し、声をかけてみた。]
(163) 2014/10/05(Sun) 21時半頃
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[ショップ袋と男>>157の顔、それぞれ順繰りに視線を送る。 なぞかけめいた遊びに乗ってもらえるか。と、どこかわくわくした面持ちで。
そうして、なぞなぞ遊びの賞品が提示されれば、その表情は嬉しそうな笑顔へと替わり。]
外れても、当たってもどちらも素敵ですね。 あ……でも、相手の気に入るプレゼントを選ぶのは、難しいかもしれませんが。
[それでも、外れていても当たっていても。 教えたい―――そう思えば。]
はい。当たったら、精一杯考えますね。
[そう返答をして、頭の中で『綺麗だと思うもの』を考え始め。]
(164) 2014/10/05(Sun) 22時頃
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[程なくして彼が選んだ『答え』には、紅玉色を丸く見開く。]
おしいです―――。 あ、でも……私の持っていた答えより 『正解』に近いかもしれません。
メモ帳が必要な事を忘れていましたから。
[その観察の鋭さには尊敬の念すら抱きながら。 一つ一つゆっくりと、自身が用意した『答え』を口にする。
『答え』であって決して『正解』ではなかった物。]
必要なのは、傘 必要になるのは、ペン。 ないと困るのは――タオル。 ――ですね。
(165) 2014/10/05(Sun) 22時頃
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[雨を避けるのに必要な傘。これから書類を書くのに必要になるペン。 そして、端末を確認するのにないと困るのが――タオル。
組み合わせは多少違っても、『正解』しているのは事実で。 はたして、どちらとして扱えばよい物か――と少し悩んだが。]
私が綺麗だと思うもの。考えないといけませんね。
[本当は、もうさっきから考えていたのだけれど。 最初から負けることを想定してたとは思われたくなくて。 少しだけ悔しそうな表情を浮かべてみせた。]
(166) 2014/10/05(Sun) 22時頃
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["糸"を見せてやったのなら、酷く平坦に呟かれた声>>142に。男の顔に初めて、微かな戸惑いの色が滲む。 触れる事を許された指先には、浮かべた笑みは微かに薄く、薄く。潰れた巣に、頬へと触れる手には、ほんの微かな緊張の色を。]
………、……
[紡がれる彼の"台詞">>143には、男は押し黙ったままに。 グラスの倒れる小さな音も、赤く染まったクロスも。しとり、しとりと降り始めた外の雨の雫だって、男の意識を奪うには至らない。 視線を逸らす事も叶わぬまま、その人の子を見つめる蜘蛛は。それはそれは、正しく魅入られていたのだろう。
――いっそ、もどかしい程に緩慢に重ねられた唇には…まるで"獲物に喰らわれた"ような錯覚を。 胸を締め付けられる痛みの中、触れた唇の先から香るのは。それは香しい香の香りでも花の香りでも無く、錆びた鉄の血の匂い。彼の事だから、香りくらいは纏うていたかもしれないが…真っ先に鼻についたそれは、きっと先程男の指先に着いた血を舐め取った時の物だろうか。]
(167) 2014/10/05(Sun) 22時頃
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……く、くく。 あぁ、素晴らしい…それも"演技"かな。
[吐息すら感じるその距離の中で、男はまたその口に笑みを乗せる。何時ものような、食えない皮肉じみた笑みの中に――微かな安堵と、期待を乗せた小さな笑みを。
そうして吐いた言葉は、目の前の彼にとって、それはそれは不躾な物だっただろう。もしかしたら、少々怒らせてしまったかもしれない。]
――"君ならそれ以上を魅せてくれる"。 私は確かにそう言った。
そして君は見事に…"それ以上"を、魅せてくれたよ。
[頬へと触れる手で、ゆうるりと。目の前の瞳をひたと見つめながら、爪の無くなった指先でそっと唇をなぞり。 そうして男は、至極申し訳なさそうに、目を伏せて見せただろう――その顔は、酷く穏やかなものだっただろうけれど。]
(168) 2014/10/05(Sun) 22時頃
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驚かせて…不躾な真似をしてすまなかった。
しかし、囚われて尚逃げるのを諦めるか。 何とも変わった奴だな、君は。 …巣の中で、羽根を捥がれた蝶の役でも演じてみるか?
[潰す前に巣を突つくその指先には、果たして如何なる意味が篭っていたのだろう――その時には、男には解らなかったけれど。気付きは、しなかったけれど。 しかし今となってなら、その指の意図も解りはしただろう。 揶揄るような軽口は、男の心情を隠す為に。それは男の、悪い癖でもあったのだが――齢三十を超えた今、そう簡単に直るものでもありはしない。]
(169) 2014/10/05(Sun) 22時頃
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……"ヨハン"。 その名で居る時は…演じては居ないと。 俺は、自惚れてもいいのか。
綺麗な存在で居られないのなら、君のその白を穢すのは…俺でありたい。
[その見に纏う、真っ白な衣装に視線を落とし。汚れたコートは今や遠い椅子の上。 初めて言葉を交わした時のように、汚れ一つ無いその白の袖を指でなぞり、まるで歯の浮くような台詞と共に男は腰を持ち上げる。 そうして彼が、乗り出した身を収めてくれたのならば。彼の席の側に回り、その椅子の背に手を掛けて背を屈めはしただろうか。]
――いや、今更態々聞くまい。 "演じる事が出来ない"のなら…勝手に自惚れさせて貰うよ。
[そんな、傲慢とも取れる言葉と共に寄せた唇は。果たして、触れることは…叶うただろうか。]
(170) 2014/10/05(Sun) 22時頃
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――そっか。 クラリスもあとで話聞かせてよ。
[ 何でも>>158と言われれば、揶揄うような表情が一度僅かに崩れたのには気付かれたかどうか。 会う度に尋ねられるその話題には、そんなに面白いものかなと視線を宙に移しながら。配達員である彼女が話す数々を思い返せば、緩い表情で顔を傾ける。]
同じ?
[ 失礼、と告げられ相手が端末を覗くのにはただ黙ったまま。まさかな、と思いながらも相手がサイトを表示させるのを視界に映せば。 「ああ、」と呟いた声はあるいは彼女と重なっただろうか。]
(171) 2014/10/05(Sun) 22時半頃
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オスカーは、ルーカスに話の続きを促した。
2014/10/05(Sun) 22時半頃
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[ ――雨が降り込む前に建物へと寄れば、静かに相手の腕から手を離す。戸惑いつつ礼を言われるのには柔く首を振った。道に染み入っていく粒を凪いだ視界に入れつつ、隣立つだろう彼女の問い>>159が耳に入れば。
暗灰色を静かにそこへと移し、どうかなと軽く呟いた。家族、の言葉には雲翳の落ちかかる表情から殊更色を落とす。しかしそれも一瞬であれば、相手には悟られなかっただろうが。]
……クラリスに逃げられたら傷つくよ、多分ね。 クラリスが獣人なら、どうされたいの?
[ 軽薄じみて告げたそれを、相手にはどう取られたのだったか。 死ぬまで、と最後の選択肢を心中で反芻すれば、 ――微かにただ頬を緩めて。僅かに濡れたシャツを軽く払い、次いで問いを投げかけただろう。
――やがて雨の勢いが強くなる頃には、先ほどを思い出し待ち合わせの件を告げ。 “獣人以外の情報交換”について、彼女に尋ねかけたかもしれない。]
(172) 2014/10/05(Sun) 22時半頃
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>>163 ヤニク [“可愛らしい声で鳴く”その言葉に、びくりとして。]
な、鳴いて居たか?……っでなくて! 気の所為では、ないか?
[また噂が広まるのは拙い。 そう思うが咄嗟に出た言葉は獣宣言をして居る様なもので。 なにかあれば、下手に隠すよりも獣の姿を見せるか、などと考えつつ。
相手のふざけた提案にはくすりと苦笑いを。 首を傾げた相手に、聞いたことがないか、と問いかけ。]
便利屋とは何でも屋のことだ。 なにかあれば、此処に連絡をとればいい。
↓
(173) 2014/10/05(Sun) 22時半頃
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↓ [そう言って名詞を渡した。
“雨宿りをするかい?”そう聞かれれば、かなり濡れて居るのに気づいて。
心地良くて、忘れて居たな。 流石に、そろそろ寒いな。
そう考え乍ら。]
良いのか? お前が濡れてしまうぞ?
[目線だけで見上げて。そう問うた。]
(174) 2014/10/05(Sun) 22時半頃
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オスカーは、ヤニクに話の続きを促した。
2014/10/05(Sun) 22時半頃
オスカーは、シメオンに話の続きを促した。
2014/10/05(Sun) 22時半頃
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[と、雨音で自身の声がかき消されたようで。 そのまま雑貨屋へ入っていくカリュクスを見送る形に。
雑貨屋に急いでいる様子だったので、 傍目で覚れる背中の違和感も、結局は指摘できぬまま*]
(175) 2014/10/05(Sun) 22時半頃
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□Re:集え獣人
20xx年10月2日 ys:ai
鎌鼬と呼ばれた鼬
全て、流れれば良いのにな。
なんて。
黒鹿
大丈夫だ、流石に寝はして居ない。
もう濡れ鼬だがな。
しかし後悔などして居ない!(`・ω・´)
黒鹿も、濡れん様にな。
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― 裏路地 ―
……ええと、
[文字が滲まないよう、手の水気を拭ってから。コートのポケットから新たな連絡先を二枚取り出すと、交互に見比べては感慨に浸った。
そして、漂う湿気が染みこむ前にと、せっせと慣れない文字盤を叩く。 ヤニクの手付き>>85をふと思い出せば、感嘆を込めながら息を吐いて、少しだけ指の進みを速めてみる。もっとも、ミスタイプの要因となって、余計に入力は遅れたのだが。]
…――何、書こう。
[とりあえず一通、と開いた画面。無題、と表示された欄がじとりとプレッシャーを放つ。
どうして題名なんてあるんだか、とごちても始まらず。悩みに悩んだ末、仕方なく本文に書こうとしていた文章を一つ打ち込んだ。]
(176) 2014/10/05(Sun) 22時半頃
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カリュクスは、オスカーの名は知らないけれど。その角は濡れていないかと。
2014/10/05(Sun) 22時半頃
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―――――――――――――― 宛先:亀吉さん ―――――――――――――― 雨、大丈夫? 20xx年10月2日 xx:yy ―――――――――――――― 傘、持ってなかった気がした
さっき聞きそびれたんだけど。もしかして吉さんも獣、だったり? それとも鹿角、珍しくなかった?
あと。アオギリさんって呼んだ方がいい? ――――――――――――――
(177) 2014/10/05(Sun) 22時半頃
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[出来上がった文章を眺め、小さく唸る。 名刺>>1:385に刻まれた"鼬"の文字。それはただの偶然か、それとも。
同じ一文を何度か書き消しした後、結局、"獣?"の一文は消さずに、メール>>177を送信する。]
――…聞きたかったんだから、うん、
[打ち付ける雨音に溶ける声には、ほんの少し、期待が滲む。]
…… ……さむ…、
["便利屋"に頼めば、傘を運んできてくれるのだろうか。 足元に流れ来る雨水を見つめながら、一時悩んだ末、その案は――主に財布の事情から――却下される事となった。]
…………あ、
[天気予報が確か見れたような、と徐に再点灯した画面には通知が一つ。 途端に詰まり出す胸の重さを、ゆるゆると薄く開いた唇から吐き出しつつ。そこに詰められた文字を、目に映した。]
(178) 2014/10/05(Sun) 22時半頃
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亀吉は、カリュクスに話の続きを促した。
2014/10/05(Sun) 22時半頃
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― →裏路地 ―
[先程何かが駆けていった>>148ような気がした方へと 歩を進め、路地の合間を割って入ってゆく。
水溜りを避けて進むが、ぴちゃりぴちゃりと雨音は響く。 建物の雨樋に阻まれた空間の狭間で 携帯を弄る青年の独言を聞く>>176>>178
透けたキャベツ>>141入りの袋は視認できたが、 傘を持っている様子では無いので。]
入るか? こんなところで佇んでては冷えるだろう。 何処かに行くなら送ってくぞ。
[紙を見ながらメールを打つ背後から、 横殴りの雨に変わりそうな天候を気にし、傘を掲げて。]
(179) 2014/10/05(Sun) 22時半頃
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抜荷 錠は、メモを貼った。
2014/10/05(Sun) 22時半頃
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[ふわふわと揺れる視線>>164に男もつられるように口元を緩める。
浮かべられる表情が喜色を含んだものへと変わりゆく瞬間を眺めながら頷いてみせる。]
そうかい?そう言って貰えるのは嬉しいよ。
――君が精一杯考えたものに相手が喜ばないってことはない…なんてベタ過ぎるかもしれないね。
[綺麗なものを考えている少女の傍で男は、綺麗事を呟いては失敗した笑みを零す。]
[答え合わせの結果、男の答えは“惜しかった”よう。
けれども見開かれたまんまるの紅玉>>165に映る男は、尚も目元を緩めたまま、正解を耳にする。]
(180) 2014/10/05(Sun) 22時半頃
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なるほど、ペンか。 メモ帳も必要だなんて、これから君も誰かに手紙を送るのかい?
[納得したように男は頷きながら、問いかける。
そしてないと困る物には確かにそちらが優先かと雨に降られた少女を見下ろした。]
――じゃあ、
[どんなタオルがいい?そう続けようとして、見下ろした先柔らかい方が膨れたように見えて。]
――…。
[雫を浮かばせる淡い紫色を一度、柔く撫でるように指先を伸ばそうとした。]
(181) 2014/10/05(Sun) 22時半頃
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抜荷 錠は、メモを貼った。
2014/10/05(Sun) 22時半頃
抜荷 錠は、メモを貼った。
2014/10/05(Sun) 22時半頃
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[取り繕うとする様子>>173に音の無い笑いを零す。 今日は何と言うか獣に会う日だな、なんて。 胸中でごちりつつ渡された名刺を眺めながら、告げられたその職業を口元で反芻させる。]
――便利屋? へえ、何でもしてくれるのかい、君。
[そうして男が視線を落とすは、自身の傍にある友から頂戴した花籠>>144を見下ろして]
郵便屋さんとどちらが早いのかな?
[なんて問うてみる。心地よくて、の言葉に男は瞬きを。]
雨が好きなのかい?
[心地よくて忘れるだなんて随分と変わっている、なんて感想を隠しつつ笑みを浮かべ続ける。 目線での質問には、]
――今更だろう?
[眉を下げながら、口端を上げて花籠を自身の膝に置いた。]
(182) 2014/10/05(Sun) 23時頃
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― 裏路地 ―
[薄っすらと眉間に皺寄せながら、曇天によく似た鳶色はじわり、じわりと文面を読み進めていた。(>>178) ――故に、そこに和装の男が近づいて来ていた>>179事に、気づけなかった。]
……――…っ……!?
[思わず、高く引き攣った息を漏らしては、僅かに深まる影の先を仰ぐ。がつ、とその拍子に鹿角が壁を叩き、その衝撃に小さく呻いた。]
――――ッ、 …… …ええと……先、生? 確か、………… そう、大学の。
[課外授業ならぬ見学で、その講義を耳にしたような。 朧な記憶を引き出しつつ、相手の外見をじいっと見つめ、小さく息を落とす。人、と頭は認識した。]
……先生の行く場所まで、ついでに入れて下さい。
[強まりつつある雨音に耳を澄ませて。観念するような低い声と共に、軽く頭を下げた。
――先生とか久しぶりだ。そう思いながら、促されれば傘の中へ入り。自宅であるアパートの方向を、一応告げては、相手に合わせて足を進めたか。]
(183) 2014/10/05(Sun) 23時頃
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抜荷 錠は、メモを貼った。
2014/10/05(Sun) 23時頃
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[ふわり、と風が店内に入り込み花々の香りと共に伸びた髪の毛を揺らし、来客を知らせてくれる。携帯の画面から視線を外し、携帯はポケットの中へ。次いで条件反射で客向けの挨拶を口にするも、来客の姿を見れば嬉しそうに微笑んだが、]
――…。
[彼の表情や姿>>42に瞳孔を見開き、動作が止まる。 そして何かを察したのか今まで座っていた席を立ってその場の物を急いで片付けた。]
こっちに来い。
[粗方片付けが終わると、近寄ってくる彼の背中をそっと押す。 昨日と同じ椅子に彼を座らせて少し待つ様に告げると奥へと消えていった。]
(184) 2014/10/05(Sun) 23時頃
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