162 絶望と後悔と懺悔と
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[直円を「仲間入り」させた後。
その落差に少しだけ苦笑を見せていた。
人の姿としては、こんな事はいくらでもあるのだろうけれど。]
……そうね、こちら側でのしあがるのを楽しみにしているわ。
[―――なら、死んだ方が良い!
……とは言えなかった。
吸血鬼たちを、人間たちを見たら、そんなこと。]
刺だから駄目って、なに?
明に触ったら駄目なの?
……どうして、明は、前みたいに俺の頭を撫でなくなったんだ?
[新しく生まれ変わった日の事を、後日明之進に問うことは出来ただろうか。
あの雨の日、傘は手離さなかったが、彼の手はそのままだった。気を失ってからの事を、見ていた子がこそりと教えてくれたのだ。]
…………家族に
[悠然と投げかけられた声に、遅く反応した。
傷ついた口の中に、気持ち悪い味がしている。
永遠という言葉を聞いた時、
――斃れるまで敷かれた道をゆくだけの景色は
脳裏に結ばれていたのだから]
家族にさわれないのは、――いやです。
[そして、頭を垂れた。
従属の証とは少し違う。体力の限界を超えたのだった。]
[ハンガーストライキも長くはもたない。
そんな時は、家族に、あるいは始祖に頼る事になる。
ゆるゆると時が流れていくうちに、
流血で倒れる事は無くなった。**]
[涙を拭う指の感触に目を細める、
始祖――わが身を支配する絶対的なこの血の源、
漆黒の少女が彼女を父と呼ぶ理由がわかる。
己にとっても、新たなる父に相違なかった。
その指に安堵する、
その指に嫌悪する、
そして矛盾し相反する敬愛と憎悪とを、
少女は内に飼い続けることに、なる]
[トルドヴィンの言葉を聞くと。
一度待つ体勢になっていた。
自分達から道を選ばせようとする父のやり方に、改めて感服するようにしながら。
残った3人のうち、誰をこちら側に引き込めと言われてもいつでも動けるようにはしていたのだった。]
[一連の有様を目の当たりにした時、
何もできなかった自分に眩暈がした。
何のために自分からここに来たんだ。
もうあんな思いをしたくないからだ]
選択肢…ありそうでないもんを聞くんだね、アンタ達は。卑怯者。
生きるか死ぬかなら、生きるほうを選ぶに決まってる。
そういうのが面白いなら、いつか同じ目にあえばいいんだ。
その時、俺が逆に笑ってやるから。生きていれば、だけどね
[ホリーのほうを睨んで静かな声で言う]
俺は生きるほうを選ぶよ。だけど、あんたたちが俺を殺したほうがいいって思うなら殺せばいいよ。
俺は裏切るかもしれないからね!
[吸血鬼の掟とかは知らない。裏切れるのかもしらない。
だけど目的も合わせればそれしか選択肢はなかった*]
優しく弱い雛だな。確かに家族は大切だ。
[巣の雛達に強い意識を持つ言葉を聞くと
大袈裟なほど感動した声を上げて雛の前に立ち、
髪を掴み上げる]
祝福を受ければ全てがお前達の家族となる。
[絶対的な壁は崩れないが]
私の寵愛を受けている間は、多少の我儘は許してやろう。
例えば外で見掛けた家畜を家族にしたいと言うのなら。
お前達の頼み方次第では叶えてやるかもな。
[行方の絶えた巣の雛達と再会したなら。
生きていれば憎悪に燃えているだろう雛達を
更に屈辱の世界に引き込む事も叶えてやろうと]
家族を求めて血に塗れると良い。
[ホリーの傍ならば積極的に狩りに向かい、全身を、
心を紅く染め続けるだろう。
どこまで耐え、どう変わるか楽しみだと控えている
ホリーと視線を交わす]
お前もしっかり学ぶと良い。
[眷属となった少女に庇われていた少女は何と答えたか。
死にたくない
それははっきりと届いていて。
後から何を言おうとも、それを盾にするだろう]
お前も成長が楽しみだな。
外の世界を見て、多くを学ぶと良い。
優しい兄の事も心配だろう?
助けてやると良い。
[人殺しの]
[残酷な笑みと共に、少女から離れれば彼女もまた
項垂れた少年と共にホリーの眷属となる事が決定したのだ]
[そして最後に最初の切欠を生んだ雛鳥へと向かう。
最初の時も今も。
全て灰塵と化すと判っていても足掻く様に悪態を吐く様子が
たまらなく愉快だった]
元気の良い者は嫌いでは無い。
ただ頭の悪い者は好みでは無いな。
私が斃れる時が来るとでも思っているのか?
有り得んな。
それこそ天から樹が生え、地から雷が沸き上がる程有り得ぬ話。
[戯言を笑みと共に一蹴すると、金に変えた瞳で雛を覗き込む。
本来なら2人に祝福を与えた所で残りはホリーにやるつもりだった。
だが1つ思い立った事に、自らそれを破る事にしたのだ]
勝負に勝ったお前に敬意を表して。
お前と言う家畜は今日死ぬのだ。
そして新たに絶対に殺されない地位を与えてやろう。
[宣言と共に首筋に牙を立てる。
眷属となった者は父が斃れない限り、命に背く事は出来ない。
その上で彼に命じる。
ホリーに付き従い、命に逆らわず仕える事。
ホリーに危害を加える者が現れれば真っ先に守り、戦う事。
そして万一ホリーが斃れたら。
その相手をその手で葬る事。
ホリーの眷属であればホリーが斃れれば支配下から逃れられる。
だが父が違う以上、呪縛は続く]
『残りの雛が是非お前を襲ってくれると楽しいのだが』
[不確定の未来をこんなに待ち望んだのは初めてだと
ホリーに語りかけた時の笑みはそれこそ邪悪そのものだった*]
では新しい家族に祝杯を。
[全てが変わった後、用意された盃が配られる。
満たす紅は幾多の女の血酒。
祝杯を上げた後は、まるで興味を無くしたように踵を返し、
ホリーと他の吸血鬼達に世話を任せたのだった*]
[城には蔵書も遊具も溢れ、部屋も衣装も調度品も、
教育も最高のものが与えられる。
他の吸血鬼達は嫉妬と羨望の矢を突き刺していくが、
彼らの父を思えば穢す言葉1つ漏れてはこない。
ただ無音の視線だけが彼らを刺す日々が続いた。
変化したからと言って最初から狩りが出来る筈も無い。
眷属達に付けられた給仕達は食事の時間の度に
自ら血を流し彼らの空腹を満たそうとする。
拒絶や意識を手放す者も当然いたが、構う事は無かった。
飢餓が頂点に達すれば本能に逆らう事など出来ないのだから]
[諦めてでも進んででも、食事を認める様になった頃から
食事が滞る様になる。
代わりに彼らの周囲に頻繁に家畜が姿を見せた。
屈強では無い少女や子供達。
餓えの中、いつでも襲える家畜を放ち、狩りを促した。
獲物は徐々に変わって行く。
子供や少女から少年、老年に。
青年になればただ逃げるだけの者から武器を持ち、
抵抗する者まで。
ただいずれも城や支配の地の中での狩りの模倣。
それでも時々気紛れに、褒美として血を分けてやったりもした。
煮えた心を抱えて成長していく様は、
家畜があげる断末魔に似て心が躍る**]
[――だから]
[これは違うと知っている]
[生きるために食べるという行いとあの一夜
決定的に何かが違うと解っている。]
[髪を引っ張られる痛みに顔を顰めた。
刺され、と願った。
願うだけでは何かが足りなかった。]
[――だから、少年が首を縦に振るとすれば、
家族の誰かから説得があった後だった*]
[始祖の決定を受け、リカルダと明之進の首筋に牙を立てる。
眷属へと変えて行く血の儀式。
やがて離れれば2人の眼も真紅へと変貌していた。]
こちら側のセカイへようこそ。
歓迎するわ。
[冗談めかしてそう告げると、血酒を掲げる。
ヒトの身体であれば嫌悪感をもたらす様な味は眷属であれば愉しめるであろう。]
[やがて、城の中での擬似的な狩りにも彼らが慣れた頃。
ホリーと配下の吸血鬼による新たな“教育”が始まった。
始祖の城の一室で、武器を与えられての戦闘訓練。
それを渋ろうとする者も居るかも知れないと、ホリーは苛烈な教育方法を考案していたのだった。]
訓練の前にあちらを見て?
[優雅に指差した先には怯えた顔の家畜達。
親子で連れてこられた者たちも多く居たのだった。]
貴方達が真面目にやらなかったり、訓練を失敗したら。
家畜をあたしが殺すわ。
[言い含められていたのか、青い顔で俯く家畜達。
それを横目で見ながら、愉しげにホリーの話は続く。]
貴方達の中には、裏切るかもしれない子も居るし。
目的の為に生きないといけない子も居るのでしょう?
なら、強さは必要だわ。
強さが無いのならば……
[目配せすると、家畜の中でも10歳前後の少女を配下が連れてくる。
そして、その相手を笑いながら日本刀で貫いていた。
最初から彼女を殺すつもりではあったのだけど、貫いてから微笑んで。]
さ、訓練を始めましょうか。
これ以上、家畜の犠牲者が増える前にね?
[首筋を穿たれて、短い悲鳴を上げる。
口の中の自分の血を微かに甘く感じた瞬間、
小さな傷は塞がり、その味は途絶えた。
血の儀式により、人ならざる速度で回復する体となり
心臓に巣食った血統が、従属のために頭を垂れる事を教えた]
[訓練の内容は武器の使い方から、吸血鬼相手の実戦練習にまで至る。
トルドヴィンやホリーの眷属である以上、身体能力はすでに並では無くなっているのだが。それでも、鍛えない事には仕方ないだろうと。
無論、訓練の合間にホリーの不興を買う事もある。
とはいえ、不興を買う度に殺されるのは家畜なのだが。]
―後日―
[命日(と、密かに心の中で呼んだ)から少し経ち、
絶賛絶食中の零瑠に尋ねられて、
独特の間よりも長い、時間があった。
――勿論、答えるかどうかを悩んだのだ]
『柊』は、鬼を刺す……ん、でしょう?
[元の色が黒檀だった故か、直後の血の真紅から、
少し暗い色に落ち着いた瞳を伏せて俯いた。
けれど、結局彼らは眉ひとつ動かさなかった。
髪を掴んだ金の月影も、少年を従僕に仕立てた黒百合も]
[自失の時が過ぎて、皆が新しい誕生を迎える。
明乃進の拒絶、ここにつれてくるのを止められなかったのは自分なのだ。
ただ自分が言える事は、生きてほしい、それだけだ。
祝杯を拒絶しようとして、甘い香に耐え難い飢えを覚える]
[しばらくは飢えと戦うだけの日々が続いた。
皆に会うことも出来なかった、
家族の血をほしいなんて思いたくなかった。
城のすべてを拒絶して、与えられた部屋に閉じこもる。
鍵をかけて拒絶しても食事の時間は、やって来る。
自ら首を傷つけ、血を流す。
かぐわしく甘いそれがどれほど恋しいか。
この給仕たちにはわからないのだ。
必死に押さえ込もうとしているのに、どうして。
――極限まで飢えの達した頃、
今日訪れた給仕は女だった、誕生の日にあった怯えた“家畜”
やめて、と言った、私の前で血を流さないで、と。
けれど女は怯えながらも身を差し出す、
自分を変えようとする、その芳しい香を纏う。
その生贄に罪は無い。けれどはっきりと憎しみを覚えた]
[――ふと気がつけば、
憎しみを覚えた女の姿はどこにも無い。
真っ赤になった自分の腕、
爪の先から足先まで血に塗れていないところはなかった。
――円に巻いてもらった包帯、
怪我はもうないけど身につけていた其れも真っ赤に染まって、
肉片と臓物と、ばらばらになった欠片たち。
血の海の中に、立ち尽くしていた]
[――響き渡る悲鳴は、
別の部屋までも届いたのだろう、誰かが来る足音。
自分の声だったのに、随分遠く聞こえた。
――それが最初の“食事”だった]
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