17 吸血鬼の城
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[天上の白薔薇がかつて住まいし、部屋の一隅。 古びたペンと一冊の書が、小さな棚に並んでいます。
…はらり。
セピアに染まる部屋の中、忘れ去られた手記のページが、 音なき風に揺れていました。**]
(105) dia 2010/06/28(Mon) 12時頃
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花売り メアリーは、メモを貼った。
dia 2010/06/28(Mon) 12時頃
――…何処へなりと、好きに行くが良い
お前は……自由だ。
[低く暗い音
彼女の聲に漏らした音
興味が無いと
埋められぬと
其れは城主自身にもわからぬ事
答えは其れだけしか返せなかった]
私の愛しいローズは――泡と消えた
そう、思う事にしよう。
お前の墓は作らぬ。
[ざわ、と風が森を騒がせる。
何時しか霧は弱く薄く
魔の結界はとけて消えた。
喰らってしまうぞと脅しにも屈する事の無かった彼女は
何処まで行くのだろう
もう人には戻れぬ其の姿で。
霧の先を見通す事は、出来ない]
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[ひとり、またひとり この手の指の間から逃れていく人間。 歩み寄る>>57>>55同族たちに、視線を向けることもなく 城主はゆっくりと首を振った]
……暫し、休む。
[疲れたような声音。 霧となり身を移した先は城門の前。 妹だった彼女の背はもう、見えなかった。 地に咲く染まった薔薇を、拾い上げる 思った以上に軽く、其れがまた 城主の胸にしこりを生んだ]
(106) Ayame 2010/06/28(Mon) 14時半頃
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お前も――…外へ行きたいとでも、言うのか? 愚かな。
[朽ちた薔薇は墓場へと埋葬される。 隣に眠るのは、つかの間の眷族――薬師だった男の墓 墓石の前に立ち、城主は墓石に白のワインを垂れ流した]
永劫其処で暮らすが良い。 私の白き薔薇
[並ぶ墓標は眷族達のもの。 死してなお、城主と共にあるようにと 其れは執着の証 其れは孤独の証]
(107) Ayame 2010/06/28(Mon) 14時半頃
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――それから――
[最上階、城主の私室 黒き薔薇の投げ込まれた暖炉 傍らでまどろむのは、先日ベネットが拾ってきた黒毛の子猫。 城のあちらこちらと歩き回る其の姿は、彼の慰めになっているのかもしれないと思う。 血を交えるたび染まる髪はもうすっかり城主と同じ銀に変じていて、地を染めた瞳もまた色素を失ってしまったようだった。
あれが父上と呼ぶようになったのは、大分前。 嫌がらせの心算だったのかもしれないが ひとの家族の真似事でもする気かと、軽く受け流した。 そのうち改める機会もなく、今ではすっかり定着しているよう]
(108) Ayame 2010/06/28(Mon) 14時半頃
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[喉の渇きを覚え、時を止めた同族の元へと向かう。 父上と呼ぶ彼に微笑みを浮かべながら、 影にワインを持ち寄らせた。 この城に白のワインはもう無い。 紅い液体がグラスの中で揺れるのを目を細めて見遣る。 時は移り逝く。 ひとの従者はもう居らず、薔薇は散り 妹と呼んだ同胞は泡と消え、同属にした男は去っていった。 新たに迎えた息子は日々仇だった己と共に有ることに馴染んでいく。 変わらないのは、城主だけ]
(109) Ayame 2010/06/28(Mon) 14時半頃
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この黄昏の向こうは……別世界
あの者とて、数十年か数百年もすれば戻ってくるだろう
此処より先に
ひとの住処には我等は立ち入れぬ。
我等が城に、人が足を踏み入れられぬと同じように
永遠を願うひとと、終幕を求める魔と
決して双方が相容れることなど、無いのだ
ベネット
私の大事な息子よ
外を眺めるのは、止めてしまえ。
黄昏の色も周囲を再び閉ざす霧も
我が力続く限り、永遠に変わる事など無いのだから
この城にいる限りは
お前を怯えさせている魔物狩人も
獣たちも
誰もお前を傷つけることは出来ぬ。
――そう、私以外には……な
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さあ、食事にしよう。 ――――…喉が、渇いただろう?
[グラスを傾けると、唇の端を朱が流れる。 首筋を伝い鎖骨に溜まる其れを見せつけながら城主は 彼等を招き入れた時と変わらぬ 妖艶な笑みを浮かべてみせるのだった**]
(110) Ayame 2010/06/28(Mon) 14時半頃
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[宴の閉幕からどれぐらいの時間を経たのか――
ある日の晩、霧が漂う城から抜け出す影があった。 ワインボトルを片手に足取りは軽く。 来訪の時とは違い城門から出て行く男は かつて街で暮らした記憶は薄く、 今では吸血鬼が積み重ねた記憶に捕らわれて生きる。 幾年にも蓄積された城主の孤独も。 永遠と比べるには余りにも短い期間、されど人外の生を受けてからずっと、女が胸に抱いていたらしい淡い想いも。
男の胸には耐え切れぬ程の重みを持って存在していた。]
(111) birdman 2010/06/28(Mon) 15時頃
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[泣かれるのを嫌った男は何より負の感情を嫌う。 “死んだら終わり”だから生きてる内は面白おかしく。 その方針に乗っ取って城を出た。
―ここにいたら胸が詰まって腐っちまう。 悪戯な笑みを覗かせて、かつての友人いまや父とも言える存在に告げた。 戻ってくるとはいわなかった。しかし戻ることになるだろうと心のどこかで思う。]
(112) birdman 2010/06/28(Mon) 15時頃
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[それからの男の足取りは霧に消える。]
(113) birdman 2010/06/28(Mon) 15時半頃
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― ―
[外は酷い雨だった。 朝から降り続いた雨は未だ衰えることを知らず、石畳を叩いている。 酒場で歌い日銭を稼ぐ女は、客が来なけりゃ稼ぎにならないとばかりに グラスを片手に窓から外を見やる。 軒先に誰かが駆け込んで来たのはちょうどその時だった。 見るからにずぶ濡れで体を震わせて水気を飛ばそうとしているが、なんの意味もないようだ。 思わず窓を開けて声を掛けた]
ちょっと、傘を忘れたの? こんな寒いのに、風邪ひくじゃない。 ほら、入れたげるからはいんなよ。
(114) birdman 2010/06/28(Mon) 15時半頃
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[掛けた声に男が振り向いた時に、女は目の前の男の様子を初めて観察できた。 赤毛の隻眼の――]
「悪ぃな、助かるぜ」
[どうってことないから、ドアから入ってよ。と女は顎で示す。少なくともこれで退屈することはなさそうだ。
店に踏み入れた男はおどけた仕草で女の手の甲にキスを落とす。 女はその人の悪い笑みに思わず笑みを浮かべ― 男の目の中で赤く鈍く光るものに気付く機会を失った**]
「なあ、喉乾いたんだけど。」
(115) birdman 2010/06/28(Mon) 15時半頃
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小悪党 ドナルドは、えろすなセシルンにタラシは転職のお墨付きをもらった!どなじろうはレベルが1上がった
birdman 2010/06/28(Mon) 15時半頃
奏者 セシルは、どなじろうのレベルアップ音を聞きつつりせきる。
sen-jyu 2010/06/28(Mon) 15時半頃
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―朽ちた白薔薇―
[それは落ちる意識]
Selig sind die Toten, die in dem Herrn sterben,
[自らに向けた祈りは、しかし、 その幸いの決して訪れることなく、遺される存在への祈りでもある]
[掠めたその手が落ちたのは、躯のせいか想いのせいか。]
(――――越えられない)
[望んだその手であったのに、立ち並ぶ墓標の意味を知った今となっては、この落ちゆく意識でさえも裏切りであるやもしれず。]
(116) sen-jyu 2010/06/28(Mon) 17時半頃
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[青の双眸が再び世を認識したのは、 その目蓋にやさしい淡雪の降れるを感じて]
[薔薇の唇が音無き声を紡ぐのは、 その口唇が甘い芳香の美酒に湿らされるを感じて]
[束縛を望む呪いの過ぎさったその後、 白き薔薇の蒼褪めた影は立ち並ぶ墓標の中に、ある]
(117) sen-jyu 2010/06/28(Mon) 17時半頃
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[終わらなかった夜への救いは確かに存在した。 けれど救われがたき執着が己が裡に一つ、
消えることなくふつりと涌いて
血に赤黒く染まった白薔薇は、既に瑞々しさを失い枯れ果てて、 ―――いずこからか吹き抜けた風にその花びらを散らした]
(118) sen-jyu 2010/06/28(Mon) 17時半頃
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[――――薔薇は沈む、深遠の果て]
(119) sen-jyu 2010/06/28(Mon) 17時半頃
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[嗚呼、天上に還ることなどできはしない。 空は灰色に沈む――白でもなく黒でもなく、 正しくもなく悪しくもない世界、魂のひと時の拠り所。
その白薔薇の花園には、鋭き棘の満ちてゆく。
咎人はやがて苦界に落ちて、いばらの責め苦を受けるであろう。 それに相応しき者は、もう1人――
――――救われがたき魂を抱いたまま、偽りの蒼穹を見上げた**]
(120) sen-jyu 2010/06/28(Mon) 17時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
sen-jyu 2010/06/28(Mon) 17時半頃
薬屋 サイラスは、本当に憎まれまくってる
nostal-GB 2010/06/28(Mon) 18時頃
良家の娘 グロリアは、ではまた後ほど。
Elizabeth 2010/06/28(Mon) 18時頃
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>>81
[とりあえず、一錠飲み込んでしまって、動揺するけれども、 じわりとあがってきたのは身体の熱さ…だけ。
幻を視るまでにはいたらず、素直に飲めと言われて、うん、というわけはなかった。]
――…冗談ッ……
[下の口から、というのもハッタリと決め込んで、少し酩酊したけれども、その眸は目の前の男をまた睨んだ。]
>>77>>82 [だが、ヘクターに気をとられていて、来訪者にはまだ気づいていない。 いや、確かに、少し、酔ってきているのかもしれない。自身の作った媚薬に。]
(121) nostal-GB 2010/06/28(Mon) 18時頃
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薬屋 サイラスは、みんながちゃんとえぴろるする中、本当にすいませんと思いつつ。
nostal-GB 2010/06/28(Mon) 18時頃
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黒い子猫が主人の夜着に爪を掛け、前足を引く。 夜着の繊維がぷつりと音を立て、猫の爪がその存在を主張した。
猫は常に気ままであった。 城の隅々を駆け回り、書庫に眠る本の隙間をすり抜けてはバサバサという音を生み出す。飾り棚の上に登ってじっと天井の一点を見つめ、じっと動かない時もある。時に日向でぼうっと過ごし、時に拷問道具の倉庫で眠り、城を我がもの顔で闊歩している。
外に出れば数時間は戻らないことも多く、帰還したと思えば口に蛇やら雀やらを咥えている時もある。その都度、にゃあと嬉しそうな声を上げ、城主にそれを「土産」として捧げるのが、猫の習慣となったようだ。
白薔薇の香りのする広間には微かな陽の光が射すこともあるらしく、黒猫はそこで眠るのがお気に入りだ。鞭のように尻尾をしならせ、すやすやと眠る姿は、まさに無防備そのものであった。
(122) leeha 2010/06/28(Mon) 18時頃
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黒猫にとって城の生活は至極快適であったが、ひとつだけ不満があるらしい。どうやら城主に与えられた銀の首輪はお気に召さないらしく、時々にゃあにゃあと声を上げては首輪を外そうとするのだ。だが子猫の力でそれを外すことなどできるはずもなく、首輪は虚しく首の周りでくるくる旋回するだけであるのだが。
それでも奇妙な程に猫が寵愛されている理由は何だろうか。 猫は知る筈もない。まあ、知る必要がないのかもしれないが。
名前を呼ばれ手を差し伸べられれば、時に応じて、時に逃げる。その手に噛みつくこともしょっちゅうだ。猫は猫なのだ。それ以外の形をした生物の都合など、知る筈も無い。
白薔薇の香る広間で、黒猫はふわあと欠伸をして、全身をぷるぷると震わせている。遠くで城主が己の名を呼ぶのを聞き、今日はそちらに行ってやろうと足を向けた**
(123) leeha 2010/06/28(Mon) 18時頃
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執事見習い ロビンは、それではまた後ほどノシ
leeha 2010/06/28(Mon) 18時半頃
花売り メアリーは、華やかな地獄ですわね**
dia 2010/06/28(Mon) 19時半頃
花売り メアリーは、華やかな地獄ですわね**
dia 2010/06/28(Mon) 19時半頃
水商売 ローズマリーは、花売り メアリーは可愛いなぁ、と和んでいる。
helmut 2010/06/28(Mon) 19時半頃
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>>121
冗談のつもりだったとしても、そういう顔を見ると、本気にしたくなるぜ。
[耳元に囁いた時、背後に、翼のはばたきもなく現れたセシルを認め、半身をずらしてその視線を受ける。]
――ふうむ。 “見える” だけでなくて “呼べる” のか、ここだと。
[立ち上がり、サイラスの状況を隈無く示してやる。 首筋の鍼だけは、もっと近づかなければ見えないだろうけれど。]
(124) enju 2010/06/28(Mon) 19時半頃
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墓荒らし へクターは、来たばかりで難だが、夕飯だ。**
enju 2010/06/28(Mon) 19時半頃
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>>123>>124
――…呼べる?なんのことです?
[薔薇が問えば、その答えは返るのか。 戯びと知れば、それは少し呆れたように嘆息したが]
壊れぬ程度でしたら、お好きなように。
[血とその花の香気だけを漂わせ、 白薔薇はその青の眼差しを落とし、いまだ佇む]
(125) sen-jyu 2010/06/28(Mon) 20時頃
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>>124
[それでも耳元で囁かれれば、目をぎゅっと閉じて熱い息を吐いた。 半身離れたヘクターの身体を思わず追うような動きになってしまった。 手足が動いていれば、きっと縋り付いていた。]
――…呼べる?
[その男が追う視線の先にやっと気がつく。]
(126) nostal-GB 2010/06/28(Mon) 20時頃
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― 娘が消えた或る日のお話 ―
[これは遠い過去。 Rosmarinus(海の泡)と消える運命の娘がいました。 けれど娘が悲嘆に暮れることはありません。 何故なら娘の傍には優しい幼馴染の兄妹が居たのですから。 二人の存在が娘の何よりの心の支えだったのです。
病弱だった娘にも望んだ幸せがありました。 それはささやかなもの。 それはありふれたもの。 大事な人たちと限りある時間を共に過ごす。
それは御伽噺の人魚が声を引き換えとして望んだこと。 娘には引き換えなど必要とせず其れを手にしていたから 少しも不幸などとは思いませんでした。
――そう。 娘は幼馴染の兄妹の笑顔を見ているだけで幸せだったのです]
(127) helmut 2010/06/28(Mon) 20時頃
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[白薔薇が咲き誇る庭園にはいつもと同じ光景。 幼馴染のサイモンが娘の隣に居りました。 彼の妹のメアリーは少し遠くで花を愛でているようでした。 サイモンは或る日、娘に小箱を差し出します。 開けば中には丁寧な細工の指輪が静かに輝いておりました]
『───私のローズ。
何があろうと私は君の傍にいるよ。
――これはその約束の証』
[はにかむように微笑むサイモンの言葉に娘は驚きました。 それはとても嬉しく、――そして哀しい申し出。 娘は自分が消えてしまった後の事を考えると サイモンの申し出を受けることが出来ません。 これ以上彼の優しさに甘えてしまえば彼を苦しめることになる。 だから、娘は彼に首を振るのでした]
(128) helmut 2010/06/28(Mon) 20時頃
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『君が頷いてくれるまで、私は待つよ。
だからその時まで、これは君が持っていて――』
[手渡された小箱を娘はぎゅっと握り締め 漸くサイモンに頷き泣きそうな微笑みを向けました]
――…サイモン、ありがとう。 でも、私は…………
[サイモンは娘の薔薇色のくちびるにそっと人差し指を宛て ただあたたかな笑みを浮かべその先の言葉を優しく封じます]
(129) helmut 2010/06/28(Mon) 20時頃
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『寂しがりな君が寂しがらずに済むように
私がずっと君の傍にいる。だから――…』
[泣かないで、とサイモンは娘の目許を拭います。 サイモンはいつか娘が頷くと信じて疑いませんでした。 娘もまた彼の熱意に折れる日が来るだろうと感じておりました。
けれど――、 サイモンが言った『その時』が来ることはありませんでした。 何故なら娘はその夜に消えてしまったのですから。 何時か改めて返事を、と娘は思っていたのでしょう。 娘の部屋には小箱が大事にしまわれていたそうです**]
(130) helmut 2010/06/28(Mon) 20時頃
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