171 聖†ジャキディス学園 Final Stage
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少し…は…まともに…踊れてた?
[あは、と笑う口元が最後に残り。 いつもの笑みを浮かべていた唇が砕けた後に現れた 鈍銀の牙と、血の様な色の獣の口が大きく咆哮をあげる。
同時に全身から放たれた漆黒の剣は蒼の花弁を貫き切裂くと エフェドラに眼もくれずに黄金の女神へと近付かんと 校舎を駆け昇る。
その胸に楔の様に影の剣はあったが、 既に獣は冥の力だけでは斃すには至らぬ程成長していた]
(141) 2014/04/12(Sat) 00時頃
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[もう一度黄金色に光り輝く神《零艇紫亜》を眺める。どこまでも柔和な笑みで]
――――Ark《Absolute Regulation by Kaisership》……
有象無象の成らんとする神の姿より、あれに相応しいのは私しかいない。 ……『機関』はそのためにも、あれを保管していたのかもしれない。
[その言葉とともに、左手と右手の手袋に指をかける。]
私は、あれを守護しなければならない。
[純白の絹手袋を外す。 その全身から――――煙のような、黒い靄が周囲に立ち上っていく]
……あれは、《新生派》にも、第三の道を選ぶ者にも渡すものではない。
(142) 2014/04/12(Sat) 00時頃
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――Ark・Angel
[機構天使から放たれる大規模な力の奔流。 それは聖幻獅子《グリフォン》だけでなく。
結果として他の面々も巻き込まれるような規模の攻撃となってしまうだろう。 神雷、あるいは業火と言った攻撃が降り注いでいく。]
(143) 2014/04/12(Sat) 00時半頃
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[獣は永い永い封印の間に蓄積した憎悪と、 愛部の血脈が受け入れて来た負を纏い 神へと挑もうと咆哮する。
神と同様に憎悪する冥の力宿す者へも、 その憎悪は伝わるだろうか。
獣は暫し、天に浮かぶ黄金の神に唸りをあげるが まだその距離は縮まらず、だが聖なる鎖で押し留められる程 弱くは無いが、素直に繋がれる筈も無く 校舎の窓や壁を破壊しながら屋上を目指していた]
(144) 2014/04/12(Sat) 00時半頃
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[その姿はまるで影のように、シルエットのように漆黒へと変貌していく。生徒会室の床に伸びた影が、まるで今にも沈みゆく夕陽を浴びたように、床から壁へ、天井へと伸びていく。
いや、その影は今や太陽に照らされた影よりも色濃く、漆黒に染まっている。 空へ――――檀の、人間の姿とも言い難い。それは”何か”だ。
そのまま、黄金色に輝く神《零艇紫亜》の元へ。]
(145) 2014/04/12(Sat) 00時半頃
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[結局貴方だけ>>137かと零す言葉に、ふ、と息を吐いた。 それは、笑いとも取れる行動だったろう。 一人なはずもない。金色の、静かな光>>94が、神獣である有翼獅子《グリフォン》の中に、しっかりと届いていた。 一人な はずも ない。この身には《神》と聖職者《プリースト》の祈りが宿る。
この争いを、一刻も早く"無くさなければ"。]
(146) 2014/04/12(Sat) 00時半頃
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/*
業務連絡ー
出来るだけ起きてるようにはするけれど。
一応、こっちは寝落ち怖いから襲撃パスにしときます。
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[その巨大な幻影に、中空に緋色の瞳が開いた。
がばりと、緋色の咢が開いた。]
(147) 2014/04/12(Sat) 00時半頃
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[そして―――――神《零艇紫亜》を、そのまま"喰らった。"]
(148) 2014/04/12(Sat) 00時半頃
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……皆揃って人間を辞める心算なのかしらね。
[変貌していく、副会長の姿。 彼女の意図はつかめぬままに。
天へと昇って行くのならば、それを見送るつもりでは居た。]
(149) 2014/04/12(Sat) 00時半頃
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隠し続けているが俺の異能は特別大したものではない。 どちらかといえばありきたりな能力に近いだろう。 それでも異能を使わなかったのには理由がある。
[臨戦態勢を整える二人に独り言のようにしゃべり続ける。]
一つは先にも言ったように、無能力者でもここまでできるという可能性を見せることで異能に対するコンプレックスのようなものを消し去ってほしかったから。 二つ目は、この能力を使うと外見がかなり歪になるんでな、惚れた女の前では少なくとも、まあできれば人間には見せたくないんだよ。 最後、三つ目は……
[そう言って構えを作り、深く深呼吸を行う。 深く、深く、深く…]
あとで能力を使わないと言ったのに卑怯だと罵るのも構わん。 だが、光流との戦いでこのままでは戦闘も覚束ないのだ。勘弁してやってほしい。
(150) 2014/04/12(Sat) 00時半頃
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うん、そこは僕、すごいと思うんだ。
能力者だけの世界、能力者のいない世界。 どちらも正しいと思えない僕には、君の思想がいちばん正解に近いとさえ思える。 誰の犠牲もない世界。
その為になら、機関さえも敵に回す君の覚悟は。 僕には、真似できないよ。
(151) 2014/04/12(Sat) 00時半頃
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…だけど僕は、歩みを止める訳にはいかない。
[天空に降臨する黄金の女神めがけ、遠くで走る漆黒の剣>>141。 憎悪に震え強烈に活性しすぎた呪詛は僕さえ飲み込むはず>>144。
然し剣の呪詛は、それを僕の戦意に変える様、気を放っていた]
(152) 2014/04/12(Sat) 00時半頃
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僕は、神にも悪魔にもなりたくない。 生徒会長《エンペラー・オブ・ジャキディス》になる程の器もない。 君みたいに、ひとりで世界を丸ごと統べる力もない。
…だけど皇剣-タクサレタイシ-がある。
世界から犠牲にされ続けた僕たちでも。 幸せに成れない理由-わけ-がない。
…その為に君が障害になるな――
(153) 2014/04/12(Sat) 00時半頃
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……………………ら……?
[僕はその時、煙の様な黒い靄を振り向いた>>142。 覚悟の表明をぶち切り、その先に続ける決意を取り落として]
(154) 2014/04/12(Sat) 00時半頃
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――――世界は正に千変万化
[その姿は宙に浮いている]
――――――天秤は今も揺籃伽藍
[瞳に人外の金色を湛えたまま]
――――――――総量は常に定常不変
[漆黒の靄を身に纏い]
―――――――――――不幸は幸に輪転流転
[緋色の気配を靡かせて]
(155) 2014/04/12(Sat) 00時半頃
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打ち鳴らせ世界意思。
私は歌になる。無常の悲喜交々を握り締めながら。
――――――――か。
なるほど。内に留めて初めて分かる。 これが『機関』が私に護らせようとしていた『神』か。
(156) 2014/04/12(Sat) 00時半頃
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[檀の様変わりには驚きもしない。 自分が惚れた女だ。ただの女であるわけがあろうものか。 だからくっと嗤って一言だけ。]
やはり俺の目は正しかったな、惚れ直しそうなほど真っ直ぐだよ。 だが、俺も異能を使うと決めた以上、そう簡単に負けるわけにはいかん。
[そう告げて気合を入れなおす。]
鬼門開放、術者、泰山峰傀留が命ず……。
(157) 2014/04/12(Sat) 00時半頃
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[學園の上空、空中戦艦すら水平か、軽く見降ろせそうな場所に浮遊したまま、半跏思惟に柔和な笑みを浮かべる。神というよりは、さしずめ菩薩にも似た]
ふふ。まあ、務めは果たそう。『機関』の老人達の望む通り。 安心しろ。この内のものは――――最早誰にも触れる事かなうまい。 後の事は、私の知った事でない。
[彼岸花《リコリス》の咲荒れる校庭を見降ろし、罅割れた空を彼方に臨みながら]
それでも向かってくるというなら……最早身の安全も保証はできまい。
(158) 2014/04/12(Sat) 00時半頃
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その力は∞
その力は未来永劫変わることなく
封じられた現世に於いても、老いることなく
強き意志と精神によってのみ抑止される
故に、この意志を以ってそれを解き放つならば
汝は我にその身と力を託さんことを
我が名は泰山峰傀留
鬼の力を人の身に留める器《モノ》也
(159) 2014/04/12(Sat) 00時半頃
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泰山峰我流秘奥義・鬼神降臨《オニノカミノナレノハテ》
[その言葉と共に紫の稲妻が体中を駆け巡り、眩い光と共に姿を眩ます。 そうして光が収まった時にそこにあるのは髪は白く長く伸び増えて、頭からは二本の角が姿を現す。 体中の傷という傷は一時的に回復し、その姿は傀留と似ても似つかぬもの。]
三つ目は、この姿での戦闘は経験数が足りなすぎて加減が効かない事だ。
[太刀を抜いて、軽々と持ち上げる様はいつもよりどこか豪快。]
(160) 2014/04/12(Sat) 01時頃
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[既に、人間の領域を踏み越えている"何か"を見上げて>>145。 緋色の咢が、神《零艇紫亜》を喰らう瞬間を見つめて>>148。
色々とした物が僕の中で吹き飛んだ気がした。
マユミちゃんは、"それ"の中の何処にいる? 人外の金色を讃え、漆黒の靄纏い、緋色を靡かせる"それ"をみて]
(161) 2014/04/12(Sat) 01時頃
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…………それは……"いつから"……?
[剣の呪詛が、神雷の業火が、そして聖鎖。 いまや目の前の彼女"であるはずの"存在に繋がるそれ。
幾度も身を蝕まれる痛みも気にせず、問いかける]
(162) 2014/04/12(Sat) 01時頃
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これは戦う為の力ではない。貴殿達のように戦場に愉悦を見出す力でもない。ただ―――――これだけの為の力だ。
向かってくるのか?貴殿が散々望み続けたその神の力を内に取り込んでいる私に? やれやれ。
[半跏思惟の姿のまま、傀留を見ていた目を閉じる。 鬼に変わっていくその姿。ああ、あの異能も確かに安易な行使を躊躇するものだろう。 ほんのひと時思案して。そうして、やおら金色の光を放つ目を見開いた]
(163) 2014/04/12(Sat) 01時頃
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[剣が捉えた確かな手応えに満足した瞬間。>>133 右腕の爪が首筋を、冥府との境界線を抉る。声なき吐息が漏れ、大量の蒼い花弁が傷口から散る。 見ないで、と言う言葉は聞きながら、消え行くラブの身体をじっと見つめていた]
あなたは、最高のパートナーだったわ。
[苦痛に呻きそうになる身体を叱咤して、何とか笑んで。 だから謝らないで、と続けようとした刹那。 獣そのものから放たれた漆黒の剣に、眼を見開いた。 憎悪の咆哮。その波動に弾かれるように剣は消え、身体が転がる]
(164) 2014/04/12(Sat) 01時頃
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―――――私は私だよ。オスカー、いや。 蒼舟-アオブネ-・藍-ラン-=オスカー。
私は私であり、彼女でもある。 彼女は彼女でもあり、私でもある。
貴殿という、いや他の数多の無辜なる犠牲の上に成り立った、神の祭壇たる器の依代だよ。 これなくして如何にしてこの異能の學園と言う名の魔窟で永らえる事能うただろうか。 全ては……初めからの既定事項にすぎない。
(165) 2014/04/12(Sat) 01時頃
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…檀、俺にお前が斬れると思うのか?
[真剣にそこだけは問い質す。]
全部"機関"につき合わされた結果でしかないのだろう? ……それを飲み込んだままそこで待ってろ、ほかの道を探してやる…。
[檀に戦う意思は未だに無いと認識して、今度はオスカーへと視線を移す。]
オスカー、この姿は特別変わった力はない。 解放することで、俺の力に鬼神の力を上乗せするだけのモノだ。 鬼神の力とは即ち、力・防・速・癒の4つ。 普段より全体的な能力が上がるただそれ"だけ"の力だ。
[逆に言えばそれで十分。普段の力の何倍にも膨れ上がった力。 元の肉体である自分の肉体を極限まで上げているが故に、上がる力も異常値であることに変わりはない。]
本気でやるなら、相手をしてやる…かかってこい。
(166) 2014/04/12(Sat) 01時頃
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最後の、最期で……!
[歯噛みして動きを目で追う時には既に、戦闘形態は解除されていた。 髪は短く闇の色に、衣服も制服に戻る。 けれど黒剣が迫る前に――黒い影が、神―シア―を喰った]
――……、
[理解をする前に、致命を受けた身体が急速に眠りに落ちていく。 ただ、神は"在る"。気配で分かる。 その事実に安堵すると、獣の姿を捜して。 その片眼に捉えられるなら笑んで、触れられる距離ならその頭を優しく撫でて。 蒼き薔薇の花弁が散る中、静かに目を閉じた**]
(167) 2014/04/12(Sat) 01時頃
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あーあ、ついに貴女まで人間やめちゃったの?
[天に浮かぶ彼女に向けてそう問いかける。 戦闘を一時中断して、問いかけるぐらいには意外な光景だったから。
第一、此処に神が居るというのなら――また少し話は違ってくる。]
(168) 2014/04/12(Sat) 01時頃
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