182 【身内】白粉花の村
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そのままにしておくのは、僕が嫌なんだよ。 いいから大人しくしろ。すぐに終わるから。
[首への包帯はいらない>>126と言われたところで、自分の残した鬱血痕への後始末は、自分には必要なのだ。 多少身を引かれたところで、その肩を掴んで引き寄せる。余り過剰に抵抗されるようなら、上手く巻いてやることはできないかも知れないけれど。 痛々しい痕の残る首を掴んで、包帯を押し当てた。
その細い首からは目線を外しながら、ずいぶんと痛い所をついてきた質問には苦笑する。 とうてい笑える話ではなかったけれど。]
悪い、と。…思ってるに、決まってる。 おまえが苦しんでるのに、何もしてやれなくて、……殺してやることもできなくて。
[自分の感情なんて、自分でも理解はしきれない。けれど弟に何かしてやりたいと思う気持ちは本物だ。…その思考の根源が、何であれ。 きっと望まれてはいないだろう、言葉だけを聞けば随分と偽善的な模範回答を、取り繕うように吐き出しながら。]
(144) 2014/06/29(Sun) 01時頃
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[ふと、ならば死んでくれ、と。 先に告げられた言葉>>125を思い出す。]
僕はおまえとは違って、まだ死にたくはない。 ……けど、おまえが殺してくれるなら、良い。
[肩を掴んだ手に、ぐっと力を込めた。 弟の内心なんて知らずに、もしもそれを望まれているのならと、逸らした視界の隅で相手の姿を捉えながら吐き出した。 "弟の為に、突き放されてもまだ世話を焼こうとする献身的な兄"で居るのは、嫌いではない。 そうしたら少しは楽になれるだろうかと、そんな思いも含まれてはいたけれど。]
…駄目だろうな。
[けれど、きっと答えなんて理解りきっている。何も与えてやれない自分が、何かを返して貰える筈もない。 会話をする毎にどんどんと積み重なっていく、あまりに無遠慮な弟からの言葉をひとつひとつ数えながら、拒否される前にと先手を打った。]
(145) 2014/06/29(Sun) 01時頃
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[その口から漏れる、痛みと恐怖の滲んだ悲鳴>>135に、ぺろりと自分の唇を舐める。そんなに叫んでも、痛みが増すだけなのに、と呆れつつも、力の抜けた手に一瞬だけ視線を移す。 嫌だ、やめろと聞こえる悲鳴を当然のように受け流しながら。案の定帰ってこない返答には、"答えないならメロンにしますよ"なんて場にそぐわない冗談を投げつける。
嗚呼、きっと彼は忘れないだろう。この傷が痛む度に、思い出すだろう。今感じている、この痛みを、恐怖を。 ――そしてそれは、自分をすこぶる高揚させた]
…おや、随分と物騒な事を言いますね。 俺は君を殺さないと言っているのに。
[耳元で繰り返される憎悪の呟き>>136に、ぞくりと背筋を粟立たせながら。自分の首に伸ばされた手には流石に少しだけ驚いて見せるも、すぐにそれは面白がるようなものへと変わる。 力の込められた手を振り払う事などせず、されるがままに。どうせそんな力ではこの喉を潰す事など出来やしない。 こんな状態で、それでも屈するどころか一矢報いようとするなんて、何とも可愛らしいではないか、と。
――だが、ただ一つだけ忠告を]
(146) 2014/06/29(Sun) 01時頃
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いい事を教えてあげましょう。 俺はね、人に危害を加えられるのが大嫌いなんですよ。
……分かりますか? 今俺が、このナイフをほんの少し横にずらして…君のここ、この血管を傷付けるだけで、君は致命傷を負うんです。
[顎を掴む手をようやく緩め、血で濡れた首へと指先を滑らせる。そのまま相手の首の頸動脈を爪で押し潰しながら、顔を近付けて相手の瞳に自分を写し。そうしてゆっくりと、言い聞かせるように言葉を紡ぐ。 それは何とも自分勝手な忠告だったけれど。脅迫じみたその言葉は、彼にはどう届いただろうか。
そろそろ、彼のその傷も――心の傷も、顎の傷も存分に深くなっただろう。 彼がその手を自ら離すのならば、この血で濡れたナイフを収めてやっても良いかもしれない]
(147) 2014/06/29(Sun) 01時頃
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でも、血が……!
[彼女が喋る間にも指先から流れる液体は勢いは減りはしても止まることはなく、ぽたりぽたり、と滴り落ちる。血なんて見慣れないレティーシャにはどうして平気なのか全く理解できなかった。彼女の言葉を聞いても強がっているのかもしれない、なんて考えればどうすればいいか、と思考を巡らせる。 暫くして、奇病にかかる前のまだ幼い頃に怪我をすれば傷は舐めておけば治る、なんて母に言われたっけと曖昧な記憶に辿り着く。]
……えと、少しだけ…我慢してね、
[意を決したように言葉を述べれば、彼女の細い指先を口に含む。口の中に広がる鉄の味なんて気にせずに唾液を指に絡ませて。]
……それじゃあ、病気が治ったら切らないの?
[口内で鉄の味が薄まると口を指から離す。指先から垂れる唾液を舌で綺麗に舐め取り、彼女を見つめて問う。 回答を待つ間にだんだんと冷静さを取り戻し自らの行動を思い出すと、酔いで火照った頬を更に熱くさせた。]
ーー……っ!
[恥ずかしさから両手で顔を覆い、席を立ち上がれば2、3歩後さずりして。この場から消え去ってしまいたい、寧ろ消してくれ、と心から思った。]
(148) 2014/06/29(Sun) 01時半頃
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じゃあね。 あさがおの、あさがおもあかいのがいいなー。 おにーちゃんのめと、おなじようないろのだったら、うれしいな。
[暗く深い赤、そんな色の朝顔があるのかはわからない。
でも、もしそんな朝顔が咲いたなら、そのタネを集めて今度は、自分の家に植えたいな。そんなことを考え、オスカーの瞳を覗き込む。]
そしたら、おにーちゃんがいっしょにいるみたいでしょ?
[違う病院に行ったら、次はいつ会えるのかわからない。 4人でお出かけする『約束』がいつ叶うのかも。でも………]
おにーちゃんは、はなことばってしってる? おはなにね、ぴったりなことばが、きめてあるの。
(149) 2014/06/29(Sun) 01時半頃
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[『花言葉』その存在を教えてくれたのは、双子の姉の夕顔。 花ごとに、それに合う言葉が決まっているなんて面白いと、ふたりで目を輝かせた。
自分と同じ名前の朝顔の花。その花言葉を教えて欲しい。 そう頼めば母親は、幾つかの言葉を教えてくれた。]
あさがおのはなことばは 『やくそく』なんだよ。
[だから、ここに植えるのは朝顔じゃなきゃダメなんだ。と強く頷く。]
うん。あさがおが、またここにくるまで、まもってほしーな。
[他にも言葉はあったけど、一番伝えたいのはこれだから、他の言葉は心の隅っこに置いておいた。]
(150) 2014/06/29(Sun) 01時半頃
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双子 朝顔は、メモを貼った。
2014/06/29(Sun) 01時半頃
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う、るさい。 うるさい、うるさい、うるさい……!
[一つ覚えの様に繰り返して、尚も力を込めようとする。 こうやって自分に急所を許しているのに、ただ笑顔を浮かべる彼が酷く憎い。どうせ何も出来ないのだろうと思われているのだろうと思うと、何としてでもその余裕を壊してやりたくなる]
……はッ、
[囁かれた言葉に、伸ばされた指に、悲鳴すらあげる事も出来ず。睨みつけていた視線は、彼の指の先へと向けられる。勿論ディーンから己の首筋が見えるわけも無かったけれど、殆ど反射の様に動いた視線はどうにも出来なかった。怯えの色を帯びた瞳は情けなくも揺れていただろう。
びくりと左手が一際震える。ひたと当てたそこから彼の脈動が感じられれば、それをどうにも出来ない自分がどうしようもなく歯痒かった。
……いっそ。いっそ死んでも良いから、彼を道連れにしてやろうか。出来もしないくせにそんな事を考えて、せめて心までは屈していないのだと自分に言い聞かせる]
(151) 2014/06/29(Sun) 02時頃
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お、まえ、 許さない、からな、
[引き攣る左手を彼から離し、耐えるように握りしめる。 吐き出したのは正しく負け惜しみの言葉で。自分でもそれはよく分かっていたけれど、言わずにはいられない。
彼の殺さないという言葉を信じるわけではないが、まさかこんな場所で人を殺す程馬鹿にも見えない。どうせ殺される事など無いだろう。尚も挑発出来たのは、そんな考えがあったからなのだけど]
ぜ、絶対に、ゆるさない……!
[今更ながら、彼を強く睨んで、唇を震わせる。 この痛みを、傷を、憎しみを、絶対に忘れるものか。――絶対に]
(152) 2014/06/29(Sun) 02時頃
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レ、レティーシャ?!
[謝罪の意味>>148を捕らえあぐねていたら、唐突に指先に暖かい感触。包まれるようなそれはぬめりとしていて。 傷口に唾液が流れ込むのを感じれば、何故だか顔が熱くなる。きっと酔いがまわったのだろう。 痛覚があればもっと少女を感じられたかもしれないが、それは敵わない事で。 まるで絵空事の様に呆然とその絵を眺めていた]
あ、ありが…と… [圧迫によりその鮮血を止めた傷口を丁寧に舐め取るその姿を見て、献身さを感じずには居られなかった。 先程摘んでいた白衣の裾の感触は塗り替えられ、その暖かな余韻を残す]
そうね…切ると思うわ。 そして痛みにまた縋って…の繰り返し。
[心を支配する謎の胸の高鳴りに気付かれそうだった 彼女は、後ずさる少女を見て安堵する。他人の肌に触れ合うのは慣れっこだったのに、どうしてしまったのだろう、と。そんな事を考えながら]
(153) 2014/06/29(Sun) 02時頃
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……あ、の。
[上手くこの場を収めて先程の行動を誤魔化す言葉が見つからず、目線を彼女から逸らした。急にこんなことをされて、彼女はどう思っているだろうか、気持ち悪いと思われていないだろうか。只管答えの分からない質問を自らに投げ掛ける。 彼女の視線に気付けば、早く立ち去ってしまいたい、なんて考えが脳内を埋め尽くして。 早足にテーブルに近付き、グラスに残った酒を一気に飲み干した。]
ーーごめん、なさい。 それと、お邪魔しました。
[深々と彼女に頭を下げると謝罪の言葉を述べ、ふらふらと逃げるように部屋を後にする。
廊下に出てからも先程の行動が頭から離れず、恥ずかしさや後悔といった感情に苛まれる。彼女の記憶が消えてしまえばいいのに、なんて考えながら彼女の部屋を離れると、廊下の端にへたりと座り込んだ。]
(154) 2014/06/29(Sun) 02時頃
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…僕の目は、赤いのか
[>>149覗き込む瞳をまた覗き返して、もうどちらが覗いているのか分からない。 自分の目が赤だと考えた事はなく。きっとホリーに似た赤なのだろう。その程度だ。あまり映えた色ではなかったはずだが]
そう言ってもらえると嬉しいな
[花言葉、多くは知り得ないけれど。知らないな、ってちょっとだけ呟いて次の言葉を待つ。 >>150懐かしげにする朝顔をぼんやりと眺めて、それから告げられた『やくそく』が頭の中でこだまする。
話が上手すぎて夢が今にも覚めてしまいそうな感覚になる。無性に儚くて気付けば消えてしまいそうな。気付きたくない、考える事を手放してその少女をまるで遠いものの様に見つめた。
きっとだらしない顔でもしていただろうな]
うん、 大きく咲いたやつは、押花にしておこう。 お前が来たら渡すよ。
(155) 2014/06/29(Sun) 02時半頃
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[此方の"忠告"に、首へと触れるその手が震えれば>>151、続けますか、なんて小さく囁いてみたりして。 ――彼に自分を殺す度胸も、力もあるはずも無いのだと。そう言いたげな視線で見下ろす]
……素直ですね。それでいいんですよ。
[彼の内面の葛藤など知る由もなく。怯えを孕んだその瞳と、震えながらも離された手>>152に、満足したような笑みを相手へと向けた。 怯え、足掻く彼のその様を見て覚えたのは、昏く冷たくはあれども紛れもない"悦楽"。胸を満たすその感情に、先程までの不機嫌さなどとうに消えていた。 小さく息を吐き、ひとつ頷くと握ったナイフを無造作に机へと放ると、カラン。渇いた音を立てて転がったナイフを一瞥し、頸動脈へと触れる指を、抉ったばかりのその傷へと滑らせる]
許さないなら、どうします? いつか…俺を殺しにでも来ますか。
[未だ鮮血の流れ出るそこを、そっと撫でて。 それだけでも痛みは伴っただろうが、別に構いはしない。 凍った頬に涙の跡を残し、強い眼差しで睨む様を愉快そうに見下ろしながら。尚も動かぬその顔の中、唯一震えるその唇には、この手を染める彼自身の血で、綺麗に紅を乗せてやった]
(156) 2014/06/29(Sun) 03時頃
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さて、それじゃあその傷を何とかしましょう。 …起きてください、ほら。
[血塗られた手のまま、相手の腕を取って強引に体を起こさせる。そのまま蛇口へと向かい手を洗うと、新しい包帯やらを取りに棚を開けた]
(……しかし、これがバレたら流石にマズイですね。どうしたものでしょうか)
[あの院長にバレでもすれば、流石にクビは免れないだろうか、と小さく溜息を。 ――それにしても。手当ての準備を始めながら、ぼんやりと別の事に考えを巡らせる。
自分が、あまり"いい性格"をしていないのは自覚している。そのお陰で幾度となく生き辛い思いをしてきたのだから。 それを直す気の無い自分は、ひたすらに笑顔で隠し、温厚で人当たりの良い自分を演じて来たと言うのに。実は演じるのがそう得意でない為に、それが剥がれて病院を追い出される事もありはしたけれど。 しかしここまで酷く剥がれたのは――学生の時以来ではないだろうか]
(……案外、気に入っていたんですかねぇ)
[ポツリとそう胸の内で呟きながら、血で濡れた机を布巾で拭う。 彼が拒否でもしなければ、そのまま何事も無かったかのように傷の手当てを始めるであろう]
(157) 2014/06/29(Sun) 03時頃
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――…、
[治る治らないの押問答>>143はこれ以上続けても、意味がないに違いない。 大仰に、わざとらしく深い溜息を落として言葉を切った。
ぼんやり眺めている内に手首の処置はあっという間に終わっていて、こんな事が簡単にできるなら、僕を眠らせる事くらいだって、出来るんじゃないかなって馬鹿みたいなことを考えた。 すぐに自分で、馬鹿じゃないのって思い直したけど。]
困るの意味がわかんない。 なんでアンタが困るんだよ。
[憮然とした表情は相変わらず、眠たげな瞼が重いのも相変わらず、 手首から手の甲へ移った包帯を巻く動きに視線を落とし続けた。
固定の為に白い布が締められる毎に痛みからの反射で指先が微かに動く。 痛いなんて喚いても良いんだろうけど、そんな事したって治療の時間が無駄に長引くだけだし。何より随分と痛みにも我慢にも慣れてしまったから。]
(158) 2014/06/29(Sun) 03時頃
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ちょ、…っと、やだって、 いいってば、
[いらないって言ったのに。俺もそうだけどコイツもつくづく人の話を聞かない。首元に何かあるのは鬱陶しくて嫌いなのを、知らないワケでもないだろうに。
肩を引かれて縮まった距離をまた離したくて、相手の顔を無遠慮にぐぐぐって押し返す動き。左手で。 首を掴む掌と、押し当てられた包帯に、ついさっきの圧迫の感覚を思い出して小さく息を呑んだ。なんだか妙に脱力する。随分短い抵抗だったけど、顔面を押し退けようとしてた左手からは力が抜けた。]
(159) 2014/06/29(Sun) 03時頃
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――…違う、 してやらなかったんじゃない、しようとしなかっただけ、
[問いへの返答>>144を全部聞き終えて、頭の中で意味を噛み砕く。
そうじゃないんだよ。アンタがどう思っていても俺はそう感じてる。
互いの思考に決定的なズレがあるのは今に始まったことではないし、 そのズレが解消されることも無いのだろうけど。 どうあっても主観でしか考えられない自分本位さも解消される訳はなくて、口にした否定の言葉は、強められた肩への力>>145で半端に途切れた。]
ねえ。 本気で言ってる?
[目の前の相手から返ってくる言葉達はいつだって何処か誤魔化しに似たような響きを含んで聞こえるから。これもそのひとつなのかと。
思わず怪訝じみた声色を出したけど、口元が笑いともとれる曖昧な形で僅かに歪んだのは自分でも多分気づいてない。]
(160) 2014/06/29(Sun) 03時半頃
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[机に捨てられたナイフに、知らず安堵の吐息を吐き出した。そんな自分がまた惨めで、耐えるように目を閉じる]
……同じ事を、してやる。
[覚えてろよ、と。吐き捨てる様に言って。傷口に触れられる痛みに体を強ばらせたものの、今度こそ悲鳴を堪える事は出来た。
唇を赤く飾るその指先になど目もくれず、ただ微笑をたたえるその顔を見つめる。 先程から彼が浮かべる笑顔は、これまで見ていた偽物とは全く違う様に感じられて。――嗚呼、本当の彼はこんな風に笑うのか、と。そんな事を考えた。勿論、もう羨ましいと思ったりはしなかったけれど]
さ、わるな、
[言葉では拒絶しつつも、抗う力も無く体を引き起こされる。失った血と傷の痛みに体がぐらりと揺れたが、どうにか倒れる事は無かった。
ふ、と。彼が投げ捨てたナイフが視界に入って。気付いた時にはそれを拾いあげていた。掌の中でそれを弄んで、治療の準備にかかる彼の背中を見やる]
(161) 2014/06/29(Sun) 03時半頃
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……クソ、
[けれどそれをどうする事も出来ず、一つ悪態を吐けば床に放り投げた。カラカラと血の軌跡を描いて、ナイフが床を滑る。 目の前に憎い相手が居るというのに、凶器がその手中にあったというのに。結局は何も出来ない自分が情けない。せめて受けた傷の分の報いをするべきではないのか。 苛立ち混じりにそう考えても、震える体は隠せなかった。許さないと激した所で、体が満足に動いてはくれない]
……。
[医者みたいな事をしやがって。口には出来ない皮肉を胸中に収めて、大人しく手当を受ける。拒否した所で困るのは自分だ。この傷のまま他の医師(例えば院長とか)の所に行ってもいいが、その道中を考えると気が進まない。それではまるで、してやられた自分を晒して歩く様ではないか]
……お、まえ、 絶対来るなよ……。
[不意に、転院先に彼が見舞いに来ると言った事を思い出して。彼が本気であれば、言った所で無意味だと分かっていたが、そんな言葉を落とす。
治療が終わったならば、それ以上は何も言わずに彼の部屋を後にするだろう]
(162) 2014/06/29(Sun) 03時半頃
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………、 それは楽しみですね。 その時は…君のその顔も少しは動いているのでしょうし。
["同じ事"を、と。 そう呟かれた言葉には、虚を衝かれたように僅かに瞠目する。 成る程、成る程。深く抉れたその傷の腹いせに、この自分にも消えぬ傷を刻みに来ると言うのだろうか]
(……えぇ、楽しみですね)
[ぐらりと傾ぐ体を視界の端にだけ捉え、しかし助け起こす事はせずに背を向けたまま、知らずのうちに笑みを零す。 それならば、それで構わない。そこまでの憎悪と覚悟を持って刃を向けてくるのであれば、喜んで受けてやろうではないか、と。
――カラン。背後で聞こえたその音にピクリと眉を上げるも、特に振り返る事はせずに。 彼に自分の背中を刺せる程の力があるのなら、自分は今頃無傷では済んでいないだろうから]
……痛みますか。
[傷の手当てを進めながら、ポツリとそんな一言を。その声には、悔悟も自責も――しかし揶揄も含まれてはおらず。ただただ淡々とした声音で、傷を見つめる瞳にも何の色も浮かんではいなかったけれど。 そう、まるで医者のようにそう呟きながら、自分の付けた傷の手当てを進めていく]
(163) 2014/06/29(Sun) 04時半頃
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はい、終わりましたよ。 ……何です。俺に見舞いに来られるのはそんなに嫌ですか?
[ちゃんとメロンを持って行きますよ、それとも桃がいいですか、なんて。彼の発言の意図を全く汲んでいないような言葉を返し、棚から新しい病衣を出して彼へと渡す。 そして治療の器具を机の端へと寄せ――これはまた後で片付けよう――血で濡れたその胸元に軽く触れながら、身を屈めてその耳元へと顔を近付けた]
それでは、お大事に。ディーン。 貧血で倒れる事のないように。
………"忘れないで下さいね"。
[それだけ言い残すと、医者は何時もの笑みを浮かべながら部屋の扉へと向かい鍵を開ける。 念の為にと鍵をかけはしたものの、特に必要もありませんでしたね、と小さく肩を竦め。 そのまま一度も振り返る事も無く、彼を残したまま処置室を後にした]
(164) 2014/06/29(Sun) 04時半頃
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…あ、レティー…
[その名を呼ぶ前に逃げるように帰った>>154少女の背中にそっと手を伸ばすが届かず、ばたりと閉まるドアの向こうに消える。]
あり…がと…
[届くはずもない小さい声で一人きりの空間に搾り出す。果たして少女は本当に其処にいたのだろうか?いや、居たのだろう。空になったグラスがそう示すかのように控えめに存在を主張していた]
なん…なの…?
[きょとんとした表情で人差し指を見つめる。意図的に着けられた傷は出血こそ止まっていたが、ぱくり と開いたままで。 思い返せば自傷行為そのものを見せるのも、自傷痕を誰かに触られるのは初めての事だった。ましてや、その体内だ、など。 未知の感覚に高鳴る鼓動はきっと度数の強い酒のせいだろう。きっとそうなんだろう。 確かめるように傷痕を触りたかったが、折角癒してくれたのに逆にまた開いてしまうかもしれない。そう思い彼女はその指にそっとガーゼを巻いた]
セン、セ…? [その脳裏に、焦がれて止まない新米の医師の顔を思い浮かべては、今しがたの出来事を複雑に思うのだった]
(165) 2014/06/29(Sun) 04時半頃
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―自室―
(……さて、と)
[自室の扉を開け、ふぅと溜息をひとつ。後で隣も片付けておかなければ、と増えた仕事に小さく首など振りながら。 それでも先の事を思い起こせば、自然にクスリと笑みも零れる。彼が退院した暁には、メロンと桃を持って必ず見舞いに行ってやろう]
…どんな顔で出迎えてくれるんでしょうね、君は。
[小さく肩を揺らしてソファへと身を沈め、ポケットから煙草を取り出し。火を付けようと口へと煙草を運べば、まだ仄かに残る血の匂いが鼻腔を擽る。 吸った煙を吐き出し、体の力を抜いて更に深く身を沈め。チラリと机を見ると、そこには折りかけの鶴(元カルテ)が中途半端なまま鎮座している]
……伸ばして使えば、書き直さなくて済みますかね。
[機嫌は良くなったものの――それこそ、かつてないくらいに上機嫌ではあるのだが、それでもやはりカルテを書き直す気にはなれず。ならばいっそとそんな考えを浮かべ、すぐにそれを採用する。
――何、少しくらい折れていたところで、読めれば問題ないのだ、カルテなんて。 そんな、やはり医者にあるまじき考えを胸に、ただぼんやりと煙を肺へと送った]
(166) 2014/06/29(Sun) 04時半頃
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[突き詰めたような言及>>158に、答えるつもりはない。ただ、困ると。それだけが伝えられたのならば良い。 視線が合わないのを良い事に、まるで包帯を巻く手に意識を取られているようなふりをして、それを聞き流す。この距離で聞こえないなんて、あり得ないのは承知の上だ。
無理やり施そうとした処置に、同じく無理やり抵抗されて>>159、むっと眉を寄せたけれど。 何のせいか緩んだ手の力には、満足げに息を吐いて、その喉を全て包帯で覆い隠した。]
…外すなよ、痕が完全に消えるまで。
[見えなくなった鬱血痕のあった場所を眺めて、ほう、と深く息を吐く。 怪我ばかり増やす癖して治療自体は無駄に拒否する弟が、言いつけを聞くかどうかは怪しいところだと思ったけれど。 取られたらまた巻き直すまでだと、不毛な追いかけっこの気配を感じながら、喉の上をひとなでして手を戻した。]
(167) 2014/06/29(Sun) 06時半頃
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……っ、それじゃあどうすれば良いんだよ!
[続けて落とされた否定>>160には、ぐっと息を呑む。 途切れていても、弟が何が言いたいかなんて明白で。自分からすればずいぶんと勝手な物言いに、掴んだ肩に無意識で爪を立てた。 返す語尾は、自然と荒くなる。]
しなかったのは悪いと思ってる、思ってるさ。 だから今、そのぶんを取り戻そうとしてるじゃあないか。
……これだけ、してやって。 一体何が不満なんだよ…!
[兄からの施しなんて望まないと、そんな顔をしておきながら、それでも自分を責められてしまえば、その理不尽さに息を巻く。 "してやっている"自覚は、口に出すべきことではないと、知ってはいたけれど。
弟が何を考えているのか、何をすれば満足なのか。どうすれば自分は満たされるのか。言葉を交わせば交わすほどすれ違っていくようで、それが酷く腹立たしい。
――けれど、それでも。自分のこの渇望を満たしてくれるのは、血を分けた弟以外にはあり得ない。]
(168) 2014/06/29(Sun) 06時半頃
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[遠慮も何もなくきっと睨み付けたその先、常に不満げな唇が歪んだのに気付けば、勢いは少しは緩まったけれど。 その笑みの理由はそれこそ、何を考えているのか理解できない。]
おまえがそうしたいなら、いい。 けど。
…僕を殺して、お前になにか得があるか?
[弟に応える訳じゃあないけれど、口元は自嘲するように笑みの形に歪んだ。
どうせそんな価値なんてないだろうと、なかば投げやりな気持ちで考える。 自分が居たって居なくたって、弟にとってはきっと、何も変わらないのだと。それがまた、酷く腹立たしいのだけれど。]
(169) 2014/06/29(Sun) 06時半頃
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[押し花>>155と言われれば、友達とそれを作ったことを思い出す。
待ちきれなくて、重しを何度も外した『押し花』は、残念ながらぐしゃぐしゃになって、すぐにゴミ箱へと消えたけど。 出来上がりを、待った日々は楽しくて。あの子達は今、なにしてるのかなぁ。なんて目を細め]
おしばなもいいね。 いちばんきれいにさいたやつ。おしばなにしてね。
[完成したら画用紙にでも貼ろうか。 向こうの病院に、もし庭があったなら。そこのお花も摘んでつくれば、画用紙の中で初夏の庭が完成するかもしれない。そんな思いつきに目を細める。
遠いような目をするオスカーには気付かずに。 気づいたところでなにも、出来ないのだけれど。]
おにーちゃんありがと。 『約束』のおはな、まもってね。
(170) 2014/06/29(Sun) 07時頃
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[扉の向こうで職員が、朝顔を呼ぶ声が聞こえる。
そろそろ向こうの病院に行く時間なのだ。 と告げる声に"はーーい"なんて呑気に返事する。
動く気のない幼子に業を煮やした職員が 中庭まで迎えに来ればちょっとだけ
暴れたり、抵抗したりしたけれど。 それは、いつものこと。
朝顔の目には皆、巨人に映るから。 起こっている人は皆恐ろしい。
笑っていれば、怖くはないのだけれども。
それでも幼子の力で、叶うわけもなくて あっという間に腕の中、かかえられれば
迎えの車へと乗せられる。]
(171) 2014/06/29(Sun) 07時頃
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ばいばい。またね。
[離れる間際そう言って、必死で振った その手は、『約束』は 届くのだろうか。
初夏の緑と、掘り返された湿った土 それだけが知っている]
(172) 2014/06/29(Sun) 07時頃
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大きいの作ってやるよ
[押花なんか作ったことは無かったけれど。一番大きく美しく咲いた朝顔を綺麗に押花にする、その夢見がちな予定ばかりが組み上がって行く。まるで約束された未来の様に]
[職員が>>171朝顔を連れて行けば。何だか夢から覚めた様に急激に感覚が戻ってきた。 やはりこの数分は夢だったのかも知れない。感覚を手放して、現実から離れたひと時だったのだから。それ故に目の前の光景は悲しいもので。
少女が抵抗する様子には胸を痛めたけれど。彼女の病気を治すのだと思い直せば手を強く握り込むだけに止めた]
[>>172最後に見た朝顔が手を振れば、はっと思い出したように手を振り別れを惜しむ。語らうほどの時間が無かったのが悔やまれた。 それでも最後こそは綺麗でなければと。 その自分の顔は、ちゃんと笑っていただろうか]
さようなら
(173) 2014/06/29(Sun) 08時頃
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