84 戀文村
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さてと……、そろそろ行きますね。 また、来ます。
[裁縫の後片付けを済ませると、いつもの挨拶を置いて。 開けた扉の向こう、少し遠くに2つと1匹かの影。 そのうちの1つ。大柄な影に、あっと息を呑む。 先ほどの件を思い出せば、また顔を合わすのは気恥ずかしく。 よそに気が向いているうちにと、 そそっと駆け出す方向は役所の方面。]
(109) 2012/03/24(Sat) 22時頃
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女主人 ダーラは、メモを貼った。
2012/03/24(Sat) 22時頃
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[本屋まではそう遠くもない。 足の遅いエリアスにあわせてもらったから、ヤニクにとってはちょっとゆっくりめの速度だったかもしれない]
本屋、開いてるといいね。
[このご時世、あまり本屋を開けていられるわけでもないのか、ベネットに代替わりするまでは閉められていることもおおかった。 そんな会話を交わしながら本屋まで来て]
ああ、よかった、開いてた。
[ベネット>>107は本屋のなかにもどったあとだったろうか。 扉のところにいたのならおはよう、と声をかける]
(110) 2012/03/24(Sat) 22時頃
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いつも、こんな感じなんですか?
エリアスからは、本の貸し借りをしているって聞いてますけど、あなたの事はそんなに話さないから。
・・母親に気をつかってるんでしょうね、きっと。
[ぽつりと、そう付け加えた]
(111) 2012/03/24(Sat) 22時頃
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[>>108上手、かどうか自分では判断できない。 確かに下手ではあるまいが、絵で食っていくわけでもない。 自分を指差しゆっくりと首を振って、彼女を指差した]
…
[懐に手を入れ、カバーに包まれた本から、栞を取り出す。 確認するように、もう一度彼女を指差し、軽く首を傾げた。
彼女が作ったものだと確認が取れると、ゆっくり頷いた]
(112) 2012/03/24(Sat) 22時頃
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[店を開けて、茶を淹れようと踵を返しかけた所で声がかかる]
おや、おはようございますエアリスさん っと 貴方もとは珍しいですね、ヤニクさん まさか本を買いに来たわけでもないでしょう どうしましたか
[振り返った先の二人 エアリスには穏やかな笑みを ヤニクには少しからかい交じりの視線を夫々向ける]
エアリスさんは……嗚呼、あの本の続きなら まだ入っておりませんが 別の何かお探しですか?
(113) 2012/03/24(Sat) 22時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2012/03/24(Sat) 22時頃
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[>>111何に対して問われたのかはわからなかったが、あいまいに頷いた。 エリアスとは言葉通りの関係だし、特筆する事もないように思う。 家を訪ねたりなどするつもりはない。 母に気を使う、という言葉のとおり、エリアスの家族に面倒をかけるつもりがないからだ]
[彼は良い子だと思う。病弱な事を誰よりも理解した上で改善しようとしている。 目の前のこの姉の話もしてくれるが、栞は気に入った。 他にどんなものを作っているのか、聞いてみたくもなり、 開いたページに文字を書いて、差し出した]
"栞はとても良いと思う 普段はどんな物を作っている?"
(114) 2012/03/24(Sat) 22時頃
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そうですか?謙遜を。私なんて絵は全然ですよ。 人にはどうしたってありますから、向き不向きが。
[ほんの軽く、目じりに笑みを浮かべて。栞が取り出されると顔を明るくした]
ああ!それ、そう、私のです。 本屋で買ったんですか?うれしいな、買ってもらえると。
・・・そう言えば失礼ですけど、どんな本読んでるんです? すみません、なんだか・・想像つかなくって。
あ、いいんですよ。急ぎの用事があれば・・
[やはり目の奥の表情は見えない。どのくらい話しかけたものか、迷うように言葉をかけた]
(115) 2012/03/24(Sat) 22時頃
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・・ふうん。こんな感じなんですね。
[この村は平和だから、戦場で彼がどんな感じかは知らないが、きっと任務に忠実にふるまうのだろう。ダン親方に似たあの上官の戦場での様子は少し想像がつかなかったが、目の前の彼ならば容易に想像できた・・といっても戦場を見たことなどないが。手帳に書かれた文字を見ると、少し考えた]
ありがとうございます。 今はなんでも作りますよ? そんな小物に、指輪とかチョーカーみたいな装飾具や。 壊れたアクセサリーの修理とか。家具の装飾金物も。
あとは・・そう、銃の装飾直しも最近はやります。
といっても、親方がいない事には、私だけじゃできない事も多いんですけど。
(116) 2012/03/24(Sat) 22時半頃
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[ベネットに関する噂は知っているけれど、戦地に向かわないのはエリアスも同じ。 だから、あまり噂を気にすることはない。
ヤニクにからかうような視線を向けるベネットを見ながら本屋を覗き。 続きはまだ>>113だといわれてちょっと肩を落とした]
そっか……まあ、しょうがないよね。 うん、冬の間に手持ちのを何度も読み返しちゃったから、ちょっと新しい話が読みたくて。
――ベネットさんの御薦め、何かある?
[家に篭っている間、本を読むのが日課になっている。 熱が出ていないときに限るけれど、それでもゆっくりと読み薦めてあつめた本は、きっと小さな村の一家がもつには結構な分量だ。 別の何か、を自分の目で探すのもいいけれど、本屋の店主に尋ねてみるのだった]
(117) 2012/03/24(Sat) 22時半頃
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― 役場 ―
こんにちは。 今日は何かお手伝いすることありますか?
[ひょこっと顔だして、御用聞きをするのは、 戦争に男手を取られるようになって時折。 とはいっても、クラリッサが手伝えることといえば、 役場内の掃除くらいなものだけれど。]
……なにか、あったの?
[どのタイミングで飛び込んだか。 けれど、どのタイミングであっても、 沈鬱な空気はきっとそこに合って。 思わず縋るように、幼馴染に視線と問いを向けた。]
(118) 2012/03/24(Sat) 22時半頃
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[腕時計を指差し、袖に引っ込めて、服の上から隠すように手を置いた。 用事がない旨を伝えたつもりだが、通じなければ文字で書くだろう]
……
[手に持った詩集を差し出す。 フィクション、伝記、自伝、活劇…活字なら何でも読む。 強いて言えばSFが好きだと、筆談で伝えた。
なんでも作る、という言葉には親指を立てる。 手先が器用なのだろう。自分の銃に装飾は要らないが、 仮に頼むとすれば丁寧に応えてくれるのだろうと思った。
親方、とやらが居ない理由は聞くまでもあるまい。 少しだけ、顔を下げた]
(119) 2012/03/24(Sat) 22時半頃
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ブローリンは、クラリッサが出て行ったのには気付いたが、注意をそらすのは失礼だと思った。
2012/03/24(Sat) 22時半頃
クラリッサは、ブローリンとミッシェルはどんな話をしているのだろうと思ったのは、役場にたどり着く前の話。
2012/03/24(Sat) 22時半頃
クラリッサは、ミッシェル作の栞は、籠の中に。
2012/03/24(Sat) 22時半頃
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[腕時計を隠す様子なのは、急いではいないのだろうか。完全に理解できたわけではなかったが、急ぐ用事ならもっとそんな素振りはあるだろうと考えた。差し出された本の題名を見て目を丸くする]
わあ、すごい!詩集なんですね。 ・・ごめんなさい、なんか意外だったから。だけど、SFも。
SFって宇宙人とか、ロボットとか、時間旅行とか、そんな話ですよね? あまり読んだ事はないんですけれど、いいなあ。おもしろそう。
[くすくす、と笑う。ナタリアの家の方にクラリッサの姿が見えて、もしかしたら彼女に用事なのかとも思ったが、深く尋ねるのは野暮な気がした]
(120) 2012/03/24(Sat) 22時半頃
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―本屋―
本の規制はずっと厳しいままですからね。 ……思想が反映しているらしいといわれれば即発禁処分ですし
[続きが入るのは何時になるやらと、其処までは言わず お勧めを問われ、少し考え込む]
そうですね、エリアスさんは随分読まれてらっしゃいますし ……こちらの手記など、如何でしょう あまり明るい話ではないのですが
[差し出したのはとある結社の手記。 御伽噺の怪物が現実に出で、疑心難儀の中で人々が明日を探していく話]
(121) 2012/03/24(Sat) 22時半頃
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―役場― [クラリッサの姿が見えて、何があったのか尋ねられて>>118]
うん…それがね…
[ハワードの死亡通知とサイモンの召集令状が一度にやってきたことを手短に話す]
…また、来るようになったみたい…赤紙…
[サイモンは頭を抱えたまま机に伏せっている。 溜息をついて、クラリッサを見た]
(122) 2012/03/24(Sat) 22時半頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/03/24(Sat) 22時半頃
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[皆の朝食が終われば後片付けをして 無人になった酒場に鍵をかけて外出する
市場に顔を出して馴染みの魚屋へ いくつか購入し、店に届けてもらうことにして また別の店へと皆に顔を見せ軽い会話をしてゆく
一通り必要なものが揃うと、足は本屋へと向けて]
(123) 2012/03/24(Sat) 22時半頃
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[>>120宇宙ですら戦争する物語があると伝えればどんな顔をされるだろう。 意外だとはよく言われる。空想的な物語は好きだった]
"いつか宇宙に出て行けるとしたら きっとその時 人は地上で争う事はしなくなっていると思う"
[そう書いて、願望だとでも言わんばかりに、どこか背伸びするように ゆっくりと肩をすくめた。欠伸した犬を強めに撫でてやる。
手帳を閉じ、詩集と共にしまうと、ゆっくりと立ち上がった。 急ぎの用事はないが、寒空の中彼女に立ち話をさせるのもなんだろう 別れの握手にと、右手を左腕で払い、そっと差し出した]
(124) 2012/03/24(Sat) 22時半頃
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― 本屋 ―
本を書くのに思想が反映しないって……それってほとんどの本がダメになるんじゃ……
[ベネットの言葉>>121に小さくため息をつく。 差し出された本を受け取って]
手記? ――人狼? へえ、おもしろそう……
[人狼などは御伽噺でいくらでもでてくる。 手持ちの本の中にも、題材にされたものが一つ二つあったはず。 ベネットから本を受け取った後、ヤニクがベネットに話しかけている間に、ちょっと中身を確認してみた]
(125) 2012/03/24(Sat) 22時半頃
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宇宙に出て行ったら、ですか? ・・そうかもしれませんね、きっと宇宙に行くのはすごく大変だから、国同士で協力が必要になるかもしれませんね。
[SFなどほとんど読んだ事はないが、そうとだけ言って、彼が立ち上がると、恐る恐る右手を差し出した]
あ、ありがとう・・ございます。 すみません、引きとめてしまったみたいで。
私もそろそろ行きますね。 それじゃ・・エリアスと仲良くしてあげてください。 友達も少ないですから。
[同年代の男が戦争に行ったからだ、とは口にも出さずに。彼が立ち去るのを見て、自分もその場を離れた]
(126) 2012/03/24(Sat) 23時頃
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― 役場 ―
そう……なの……。
[尋ねに返って来た言葉に、息を詰める。 流した視線は、一度サイモンに止まって、すぐに逸らされる。
こんな時、どんな言葉を紡げばいいのか判らない。
伏せた瞼。睫毛が頬に深い影を落とす。]
(127) 2012/03/24(Sat) 23時頃
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[そうなるといいと思う。世界中が一丸になる日など、本当に来るのだろうか。 >>126握手を交わして、頷いた。この村には若者が少ない。 理由は言うまでもない。もともとそう思ったからこそ、エリアスに接触したのだったから。]
[ミシェルを指差して、自分の襟を締めるような仕草をした。 彼女が去るまで、しばらく老婆の家を眺めていたが、やがて自らも歩き出した。 犬を一撫でして、雑貨屋で筆記用具でも買おうと思う**]
(128) 2012/03/24(Sat) 23時頃
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ええ。 ですから、この店に監査が入れば 半分以上の本が処分されてしまいます。
[恐ろしいことだと、身を震わせてみせる。 軍人である彼の出入りも、一番最初はついに処分が下るのかと 蒼白な顔で迎えたのを思い出す。 結局、客としてきたことを理解するまでに大分間があった]
……ですが、実際この村に人ならぬものがとなれば どうでしょう、エリアスさんは家族を疑えますか?
[面白そうだという感想があがり、青年は口元に笑みを含ませた]
(129) 2012/03/24(Sat) 23時頃
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ー 昨夜 −
いや、ダーラ。
あんたは、いや覚悟を決めた女がこの世で一番強いって
親父も言ってたぜ。
[同じ軍人でもある父の言葉。
息子も息子なら父も奇異な軍人であった。
人を殺した数より殺さずに攻め落とした数を誇る。
息子が軍に志願した時は喜びでは無く哀しみで頬を濡らした]
「ホレーショー、この時勢で軍に入ると言う事は、
誰かの命を奪う事だ。
誰かの希望を、願いを、想いを踏み躙る事だ。
どれだけ罪深い事か、拭う事の出来ない罪を背負う事になる。
その罪を真正面から受け止め、逃げない覚悟が無いなら止めろ」
[そう言って酒を寄越した父に、へらっと笑って盃を返した]
「でも俺が出れば、他の誰かは行かなくて済むだろ?」
[そう軽く返した言葉に父は馬鹿だと一言だけ告げた]
親父も強かったけど、その親父が強いって言ったんだから
女は強いよ。
[父の声が耳に蘇り、へらっと笑いながらもう一度口にした]
ま、力仕事が必要なら言ってくれ。
あ、そういやセレスト、通信機、あれ役場のか?
それともお前のか?
俺も一応仕事柄通信機持ってて拾ったんだが。
周波数がちょっとずれててはっきり聞こえなかったんだ。
後でちゃんと合わせさせてくれ。
[何となくセレストの声ではあるとは思ったので、
通信機について確認を取ると、
ダーラとの連絡方法も了解する]
OK、ラブレターと一緒に届けるわ。
[そう言って笑う顔はいつもの顔]
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− 朝 宿屋 −
[朝陽が差し込む頃に布団に埋まっていたぼさぼさの頭が 漸く動く]
ふわ……ん、と……何処だ、ここ?
[宿舎の硬いベッドでは無い柔らかな感触に、 暫く頭を掻きながら辺りを見廻す。 少しの間を空けて、漸く昨夜の事を思い出した]
ブローリン酒強ぇな、あいつ。
[静かに飲み続ける部下を思い出して苦笑を1つ。 宿の中にはダーラが用意してくれた朝食>>72の香りが 漂っていて腹の虫が盛大に鳴き出して]
(130) 2012/03/24(Sat) 23時頃
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それは、とても恐ろしいね……
[半分もの本が処理されてしまうことを思って悲しげな顔をした。 いま、村にいる軍人たちで本屋に来る人の中にはそんな強硬手段をとる人がいなくて良かったと思い。
ぱらぱらとページをめくっているときに聞こえた声>>129にベネットに視線を戻す]
実際に? そんなのありえるわけないけど……でも、姉さんや母さんを疑うなんて無理だし。 ほかの人たちに対してだって疑えるわけないよ。 こういうのは、物語だから面白いんだし。
[現実にあるのは、人狼などという架空の脅威ではなく。 いまは遠い地で行われている戦争だ。
――赤い手紙が届き始めれば、其れはきっと人狼以上に恐ろしい]
(131) 2012/03/24(Sat) 23時頃
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人間はパンのみで生きるにあらずと言うけど、 腹が減っては生きてはいけませんって。
[ブローリンと重い話をした事など忘れたかのように 鼻歌を唄いつつ朝食へと向かい、素顔のダーラを見れば 少し慌てて自分のぼさぼさの髪を慌てて直したりもしただろう]
ごっそさん。 いやぁ、こんな美味い飯が出るならずっと宿に泊りてぇな。
[出来ない相談だと判った上でダーラとセレストにウインクして]
目の保養も出来て一石二鳥も三鳥もあるしな。
[ヤニクに羨ましいぞ、 と言いつつ少し多めに金は払って宿を出ただろう]
(132) 2012/03/24(Sat) 23時頃
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―本屋―
ひとつ恐ろしいのは、 その本が「手記」であるということでしょうか。 事実と小説との境目はとても曖昧です。
[嘘か真か。 青年の周りには常に緩やかな時間が流れている。 現実は店の外、まだ知らず]
たとえば何気ないこの日常も 書に書き起こせばたちまち物語に変わります 日記など、つけてみた事はありませんか? 読み返せばそれだけでも、楽しいものですよ。
[新しい本の変わりになるものを、勧めてみたりもする。 客商売としては、あまり上手ではない。 静かな空気が流れる店内 少しして、小さな腹の虫が鳴く]
(133) 2012/03/24(Sat) 23時半頃
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―昨夜―
[通信機について聞かれる]
父が技師でね。これは、父が残してくれたもの。
今日は、ダーラさんに渡したくて、もうひとつ持ってきたの。
[もう一つの通信機を取り出す。]
でも、いつ壊れるか分からないし、手紙のやりとりもありだと思う。
[渡すタイミングが見つからなかったので、酔ったフリして二人になるタイミングをはかった。
ダーラが断らなければそれを渡し、周波数を合わせた。
それは軍隊も使わない周波数]
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− 回想 郵便屋 −
[手紙が汚れない様にだろう、手袋をして 使い込んだ自転車を直す手際は慣れたもの>>67でこちらの 手伝いは必要なさそうだった]
流石だね、自転車位まともに修理出来る様になるといいんだがな。 ととと、今の内緒な。
[流石にマズイかと人差し指を口に当てた。一度咳払いをして]
ああ、そん時は遠慮なく頼ってくれ。
[次は任せとけと胸を叩いて彼と別れ、宿舎へと戻っていった]
不幸を運ぶメッセンジャーか……。
[赤紙を運ぶ軍の伝令が陰でそう呼ばれているのを思い出す。 振り返って、もう姿の見えない郵便屋が幸せだけを運ぶ日は いつ来るのだろうとふと思った]
(134) 2012/03/24(Sat) 23時半頃
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[ブローリン(名前は知らなかったが)と別れたはいいが、工房に戻ってもやる仕事はどのみちなかった]
・・・そう言えば、クラリッサ。何か用だったのかな・・
[彼女が去った方角を見る。母から頼まれた買い物の用事と同じ方向だったし、わざわざ追うつもりはなかったが、広場に出て、自然と役場の方に足が向いた]
・・何か、話しこんでる。
[エリアスと顔なじみのセレストとクラリッサ。2人が何やら深刻そうに、何かを眺めているのが窓から奥の方に見えた]
(135) 2012/03/24(Sat) 23時半頃
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