3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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−会議室− [>>142大丈夫。何が、解らない。 晴れやかな笑顔に、色のない、作っただけの笑顔を向けた。]
『…… 何、が』
[言っては 。 では、思ってはいるのだ、と、そう思えば緩やかに笑む。 真摯な瞳、青碧が見つめ返すが、そこに熱は、無い。 もう手遅れだと思っているなら――闇が誘おう と。]
『―― ミッシェルさん、や、あいつ?』
[出た名前を鸚鵡返しに、口にして。 手を取ろうとされれば、するりと、掴まれないように逃げた。]
(148) 2010/03/05(Fri) 16時頃
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『 …… 帰れるだなんて 思って、無いから。』
[期待なんて もう しない。 何も。 一歩、二歩、離れて 顔を背けて俯いた。 俯いて陰になった唇は その容だけで “殺した のに” そう呟いて 嗤みに変わった。]**
(149) 2010/03/05(Fri) 16時頃
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[死ね、と 言わずとも。
思っているのか、と。]
『そうだね、仕方ない、仕方ないよね……。』
『でも、見つけるのは 鬼 だから。』
『皆 みつけて 送ってあげよう。』
[ 皆 を そうすれば さびしく ない から ]
[闇から声が
聞こえた。 聞こえ、]
…――嗚呼、
…… さみしくは
[おにさん、 こちら。 手の、]
[おに、 はんぱものの、 おに ]
[力のない、 鬼は どうして ]
[かえるばしょなんか、 ない のに]
……彼女の夢の住人に、
なっていてあげたかったけれど。
そう、そうね。
探さなくちゃ、早く…
…
だって。
この夢は
2月25日《今日》
終わる夢なんだ。
…――
そう
あれが
「せんせ」 か
[せんせ は きらい]
[「せんせ」 は ――きらい。]
あ、はい、
[その声にちゃっかり反応する。]
大丈夫です。覚えてます。
[姿勢を正した。]
いえ、大丈夫です。
[そこんところの回答は早かった。
が、声は低く響くものになっている。]
――……、こえ が 少し、
ほんとうに、だいじょうぶ、ですか?
…、――
[なにか、おかしいと 思うのだけれども。
形にならない。]
――いやらしい感じの人。
絶対腹黒いわよ、タヌキだわ。
[不機嫌そうな声がぶつぶつ]
お、俺は、いやらしいですが、
嫌わないでください。
[盛大に勘違いしてます。]
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