276 ─五月、薔薇の木の下で。
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おいおい、幾分物騒だな?
[ 自殺だのなんだの。
まぁ、揺れ動く青少年の頃にはなくもない願望のひとつ、か。
芽生えた呪いを解く方法ならわかる。
今横に眠るケヴィンがそうしたように、欲に忠実に従えばいい。
ただし眠るのは、毒牙にかけた側。
呪いは移り、また欲を芽生えさせるだけ。
俺はまだ知れていないが、ヒューやフェルゼ、ベネットのように
眠るためのトリガーがあれば。
それが何かわからず、言葉を探す。 ]
頭殴ってください。
[物理だったが焦りの表れ。]
えっと、とりあえず、自殺だけは止めといてください。
[慌て……]
そうね。
ちょっと荒療治でも、いーのかもしんない。
ヒュー?
とかはずいぶん怪我してたんでしょ?
物理的に《寝かせる》のも手なのかも知らんよ。
[ 焦る声に、しかし同意の声ひとつ。
半分冗談、半分本気。 ]
何より落ち着かせること、かな。
きっと、もうすぐ
夜も終わるだろうからさ?
[ 根拠はない。
だが、そんな気がしている。 ]*
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お前……
[バカロビン、にはじとっとした目になるが、正気を失っていたので不問とする。>>58
問いかけには、少し間を置いて。>>59]
いや。 薔薇引っこ抜いても、終わらないって。 そう、言っていたから。
だから、やめとけ、っていう。
[ピスティオを見つめて。]
(71) 2018/05/23(Wed) 22時半頃
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咲いたことがなかったなんて、まるで先輩が花みたいじゃないですか。
[マーク自身が自分を花に準えていたことは棚上げして、射干玉を見据えたまま軽く笑ってみせた。>>70]
それにさっきから、呪いだとか何とか、 まるでユージン先輩が、何もかも知ってる黒幕みたいです。
[実際のところまでは判らない。けれど、]
……本当に、こんな辛い思いさせやがって。 殴りまではしませんけれど、罵るくらいはさせてください。
[唇を引き結んで、悠人を睨みつける。 今のケヴィンの表情までは判らない。医務室の面々の顔も見ていない。それでも自ら紅い荊――おそらく「呪い」のいろを掠めて知っている自覚はあった。]
(72) 2018/05/23(Wed) 22時半頃
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それ、本当に言ってるの。
俺じゃ、……
[今責められて、こんな様子をひとりで見ていて。
人選ミスにも程がある。]
でも、やるしかないのか……
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眠り……寝てみるか……試しに。 ……睡眠薬?体を弱らせる? いっそ壁に頭ぶつけようか僕……
[確実な方法の一つにわざと触れずにいたが、物は試しという。
そんなときだった、不穏を知らせる「声」が聞こえたのは。]
(73) 2018/05/23(Wed) 22時半頃
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本当に酷いことをした。 [罪の意識は確かに存在したから 名前を聞いても驚きは無い。>>67 それ以上の思考は赤い香りに乗った。]
そのままの意味だよ。
[相変わらず立ち尽くしたまま、相手を見て>>68 何かを待つような沈黙、やがて。]
(74) 2018/05/23(Wed) 22時半頃
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薔薇を毟っても意味が無いのなら、 命だってきっと同じだろう。 刺しても、元通り 延々と繰り返し夜が明けない。 そんなことにも、なるかもしれないね。
オスカー、もう疲れただろう。 君に必要なのは考えることじゃなく、休息じゃないか。
[妖精は的確な答えをくれなかった。 ただ、呼びかける他なかった。 あまりにも間違えた人選と分かっていても ここには俺しかいないから。]*
(75) 2018/05/23(Wed) 22時半頃
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イアンは、喉が痛んで、首元に手をそえた
2018/05/23(Wed) 22時半頃
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……それと、先生。じゃなかった、先輩。 回答はまだ終わりじゃないです。
[「及第点」>>69なんて言葉を聞いたものだから、つい軽く冗談を混ぜてしまいつつ]
花が枯れて残るのは、種。 その種からまた草木が芽吹いて、新しい花を咲かせる。 永遠に咲く花なんてありはしないけど、 散りながら、何度も命を繋いでいくことができる。
そのことはもう、僕自身、ちゃんと判っている心算です。
[最後の言葉を言い切った時の笑顔は、中庭でいつも見せてきた以上に、確りとしたものになっていた。*]
(76) 2018/05/23(Wed) 22時半頃
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嫌われてるんだけどなぁ…………。
[そこは受け入れるしかない。
だが、命が掛っていた。]
メアリーは、イアンのあの時の眼差し>>51も、辛いものだったのかな、と思う。
2018/05/23(Wed) 22時半頃
……ピスティオ、何とか出来たらそっち行きますので。
どこですか。
[自殺しそうな人を放置はできず。]
ばかだなぁ、いっちゃん。
[ 誰かに手を振り上げるなんてこと、キミに出来るわけないじゃない。
そこに俺がいたならね。
多分迷わず振り下ろしたと思うけど。 ]
みんなもう、疲れてるだろ。
夜は続くもんじゃない。
休むもんだ。
[ そんな説得を落としていることも知らず。
可愛くない妖精も、そろそろ─── ]*
[そのとおり、出来やしなかった。
他者を前にして、衝動すら堪えている。]
廊下、医務室の近く。
自殺は意味がないと思うって。そう言った。
[緊急な内容は簡潔に要点を伝えるもの。]
イアンは、何度も何度も香りが乗って、なんとかしようとしている。
2018/05/23(Wed) 22時半頃
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終わらないって「言っていた」 誰が?魔術師……ヴェルツ先輩が? それがなんで正しいってわかるんだ?
[>>71じろりと見られたがスルーしつつ ロビンの言葉にもわからない事が多すぎる]
(77) 2018/05/23(Wed) 22時半頃
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全員眠るったって……そんなの嘘で 朝なんか来なくてみんな起きなくて 一生目覚めないで餌にされるだけかもしれない。
なんでそんなに信じられるんだよ。
[何よりただ眠りを待つだけなんて 性分に合わないから これでも盛んで走りたい気持ちを抑えている]
(78) 2018/05/23(Wed) 22時半頃
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んや、あながち間違ってねーのかもよ。 試しに花占いでもすれば、俺が《黒》って出るかもね?
[ 睨み付けられる(>>72)。 それに返す笑みは、少し悲しい色をしたかも知れないけれど。 ]
殴りたけりゃ、殴ってもいいよ。 罵るでも、なんでも。
[ 時を止めたことは、俺のせいではないけれど。 最初に呪われてしまった───と────、 責任の一旦は、薔薇(おれ)にあるだろうから。 ]
(79) 2018/05/23(Wed) 22時半頃
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[ 続く回答には、暫くこの射干玉をまるくさせ。 ]
ははっ、百点満点じゃんよ。 その通り、残るのは《種》。 花は何度でも咲くし、それはずっと続いていく。
永遠なんてない。
一人ではそんなもの作れないけど 誰かと一緒なら、花が枯れても種は残るかもね。
[ きっと、《種(あい)》はまた花を咲かせる。 ]
(80) 2018/05/23(Wed) 23時頃
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……あんまり必死だったから。 ヴェルツ先輩じゃない。 他の人だけど、必死に訴えてたんだ。 それと……先輩方の人柄かな。 それなりに、一緒に生活してきたろ。
大体、原因取り除いたってそれが逆に作用したらどうする? たとえば、家の土台が悪いとわかったけど、かといって引っこ抜いたら崩れる……みたいなさ。
[そう、答えたけど。表情は段々と焦るものになり。>>77>>78]
……ピスティオ、ちょっと来て。 オスカー先輩がやばいみたい、なんだ。
[自殺するかも、なんて聞かされた日には。]
(81) 2018/05/23(Wed) 23時頃
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ロビンは、イアンのことも心配であり。
2018/05/23(Wed) 23時頃
ピスティオは、誰をぶん殴ればいいのか思案顔。
2018/05/23(Wed) 23時頃
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いい顔すんじゃん。 俺、キミのそーゆー表情(かお)、好きよ?
どんな姿だろうがさ。
[ 悩んでいる──悩んでいた、だろう──こともしらず。 目の前で笑顔を見せる《花》に。 枯れた気で居るのかもしれないが、キミはずっと咲いている。 言外に潜めて。 ]
(82) 2018/05/23(Wed) 23時頃
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さってと…。 どーも、他にヤバいとこがあるみたいよ? オスカーが自殺するとかしないとか謂ってるみたい。 こんな俺でもさ、守りたい《花》もあるし。
どうする? 大集合しちゃう?
[ 一人では止められないなら。 全員集まってしまえば。 何か作用して、こんな馬鹿げた空間も終わるかもしれないと。 マークの同意があれば、薔薇の香りに乗る言葉の先へ向かうのだけれど。 ]*
(83) 2018/05/23(Wed) 23時頃
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それを俺は聞いてないから信じろってのは無理だな。 一緒に生活してようがなんだろうが 人間の顔なんて一つじゃねぇ。
[自分の目で見たものしか描きとれないけれど 見たものが全て真実でも無くて こんなにも臆病なのは一つしかわかってないから]
……はぁ?やばいってなんだよ。 エスパーにでもなったのかよ。 やっぱこれロビンの顔したニセモノなんじゃ?
[いきなりとんでもない事を言い出した同級生に 目を細めてみるが顔は記憶の本人そのもの]
(84) 2018/05/23(Wed) 23時頃
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[ 此方の誘い水に乗らない相手に笑みを浮かべたまま首を傾げた。
水面下でどのようなやり取りがあったのかは分からない。 ただ目の前で立ち尽くす姿は共に生徒会室でコーヒーを飲んだ時とはかけ離れていて、 思い返して緩みそうになる気持ちを振り払った。]
疲れているのは貴方だろう。 貴方がハードワーカーで疲れ知らずなのは知ってるけどね。
人の心配までするものじゃない。 それより先に自分の格好を案じるべきだ。
(85) 2018/05/23(Wed) 23時頃
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[ 汚いよ。 無遠慮にかける言葉は初めて会った頃から何ら変わらないだろう。 ベンチから腰を上げる。]
でも貴方の言う事も一理ある。 物は試しだ、目を瞑ってみよう。
………それでなにも考えなくていいなら、
[ 元より、希死念慮に悩まされる事もないのだけれど。 言葉は続けずに自嘲気味に笑った。 相手が呼び止めなければそのまま立ち去ろうとする。]*
(86) 2018/05/23(Wed) 23時頃
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あ、そうだ。寝つきは悪い方だから、 もしかしたら寝るのは僕が最後かもな。
(87) 2018/05/23(Wed) 23時頃
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…………、 試しに寝ようとしてみる、って。
[様子は少しも改善してないと見えたけれど
多分、嘘はつかないから。]
じゃあ、他の人達が問題だ。
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じゃあイアン先輩と話してみればいいだろっ! 人間は会話できるだろ!
他の人にも相談しろ、引っこ抜くのは最終手段にしとけ、この暴走機関車!
[珍しく焦りまくり、うっかりと訴えた人の名前を滑らせた。>>84 こんなに声を荒げたのはいつぶりか。]
ああそう、僕エスパーになったんだよなぜか知らんけど! うだうだ言ってたらもう絵のモデルになんないからな!
[まくし立て……]
(88) 2018/05/23(Wed) 23時頃
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[疲れている、疲れている、どうだろう。>>85 浮かぶ顔二つ。 とても酷いことばかりしているから 自分が主張するのは烏滸がましい気がした。]
そうだね、君はいつでも正しい。
[俺もそう思うよ。ずっと前からね。>>86 今だって君に手を伸ばしたいと呪いが囁いていた。
どこか自嘲的な笑みの裏、俺のこと以外もあるのだろう。 それは彼の心の中の問題で、何も言うことはない。 付け足すような言葉にも>>87返さずに
崩れ落ちるようにその場に座り込み、見送ろうと。]*
(89) 2018/05/23(Wed) 23時頃
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…………。
[そして事態が治まったことを赤い香の声で知る。]
…………。
[気まずい気分だけど、結果オーライだ。 でも、どうしようか、固まっている。]
(90) 2018/05/23(Wed) 23時半頃
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