64 色取月の神隠し
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─神社・鳥居近く─
[今日も神社にやって来て、様子を見る。]
らいもんさん、かえってない? かくれてるのかなあ、なかで。
[鳥居を潜り、中に入る。]
(95) 2011/09/15(Thu) 23時半頃
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>>91
そぉですか。
[揚羽の言うことが本当なら、では、ゆりは神様がいると思っている ――やはり何も知らないのだろう たまこは少し落胆して眉を下げた]
ううん、もし、いなくなったら…村はどうなるのかなって、思って。 神様は、この村を守ってくれてるでしょう。 それに感謝するお祭りですもんね。
あやかしたちや恐いものがいっぱい出てきたりするんじゃないかって。
[それに、もしかしたら―― だが、自分が気配を感じただけでは信じてもらえないだろう 気配が消えたふたりのことは 何が起きたかはっきりするまで今は黙すことにした]
(96) 2011/09/15(Thu) 23時半頃
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似合いだよねえ。
[藤之助の声に同意して]
藤、あんたは、誰かお目当ているのかい?
志乃の言ってた「せんせ」ってのは、どうだろうね?
たまこは、ゆりはどうやら揚羽を見なかったようだ、とほっとした。
2011/09/15(Thu) 23時半頃
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>>93
……あぁ、この足かい?
刀でばっさりやられちまったからねェ。 まぁ、命まで獲られなかっただけでも、良しとするさ。
[その間の事情は告げず――尤も、告げられたものではなかったし 告げても沙耶が信じるとは思えないけれど]
そうなのかい? 十年来の友誼だって言われても、信じてしまいそうだがなぁ。
[「出会ったばかり」という言葉には、大仰に目を丸くしてみせた]
(97) 2011/09/15(Thu) 23時半頃
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>>94
へぇ、良かったじゃないか。
[沙耶と友達になった、と言う芙蓉に答えつつ 男の名乗りにまともに感心する様子には、苦笑する]
そうだなぁ、世の中ってな 不可思議なことに満ち溢れているもんさ。
[だから、己のような 正体不明で曖昧なあやかしだって存在できるのだ]
御邪魔じゃなけりゃあ、ご同道したいけど 良いのかい?
[芙蓉から手妻見物への誘いを受けたから、沙耶に尋ねた]
(98) 2011/09/15(Thu) 23時半頃
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でも、よく考えたら、神様も、人であらざるもの…あやかし、みたいですねえ。
じゃあ、妖も、神様みたいなもの?あれ? わー、ゆりさん、ダメだわ、わたし混乱してきたよ…
[ひとり百面相をしながら、そんなことを言っては たまこは、頭を抱えるのだった]
(99) 2011/09/15(Thu) 23時半頃
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日向は、喝采と共に手妻師が大きく一礼。次の準備を始めた頃合に、その場をするりと抜ける。
2011/09/15(Thu) 23時半頃
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さてどうしましょう。 たまこ姉さんは先生の家に行ったみたいですし。 なら戻るまで先生の邸宅に居てもいいのですが…。
少しだけ、祭りに行きましょうか。 [なんだかんだでうずうずが止まらなかった。]
(100) 2011/09/15(Thu) 23時半頃
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[神社の中、歩くとたまこの姿が見えた。 それと巫女の姿の人がいる。
けれどちょっと感じる異和感。]
もうひとり、いる?
[ほんのりかすかな匂い、気配。 それを感じて首をかしげた。]
(101) 2011/09/15(Thu) 23時半頃
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[屋台の先へと進む先、見覚えのある着物を認めて首を向けた。 沙耶と――芙蓉。それに見知らぬ人物。 話し込んでいるところを見ると、彼らもまた知り合い同士なのだろう。] “おはよ 早いね”
[なんだか絵になる三人の傍を通りかかりがてら、 口の形だけで挨拶し、会釈一つ。]
(102) 2011/09/15(Thu) 23時半頃
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刀、で……?
[藤之助>>97の言葉に顔を顰める]
そう、村の外は、まだまだ物騒なんですね……。
[事情はわからないまでも、そう呟いて]
あ、え、そんな、大袈裟な……
[大仰な物言いには照れたように手を振った。 同道について訊ねられれば]
あ、はい、勿論。 藤之助さまは、手妻を見られた事は?
[尋ねつつ、二人を手招きするようにして手妻師の方へ]
(103) 2011/09/15(Thu) 23時半頃
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[芙蓉の問いに答えて]
いや、己はまだ、見極めつかないねェ。
確かに秋月の旦那は面白いお人だが。
でもなぁ……ちょいと、色気がなぁ……。
[琴古主が耳にすれば、揶揄われそうなことを口走る]
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[>>96 たまこの言葉に驚いて目を見開く]
神様がいなくなったら…、あやかし、が………?
[沈痛な面持ちで目を伏せる。少し逡巡した後、顔を上げると微笑んで]
…だとしても…、あやかしが悪いものとは、限らないのでは…? お祭が楽しくて、紛れ込んでいるだけかも…?きっとお祭が終われば、みなさん帰ってくださって、また、元通り…いつもどおりの村に戻るんじゃないかなって…
そう、思います…。
[言いながら昨日鏡に映った人物のことを思い浮かべた。たとえあやかしだとしても、悪いことをするようなあやかしには見えなくて。 それでも、あの人があやかしなのかもしれないと思えば、未知のものに対する不安に、語尾は少しずつ弱弱しくなったりもした]
(104) 2011/09/15(Thu) 23時半頃
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―――…!
[徐に頬を撫でられれば、驚いて顔が真っ赤になった。 あたふたしている間に志乃は立ち上がり、箏を奏で始める。]
ほぉ……
[その幻想的な光と調べに目を丸くしつつも耳を傾けて。 語られる言葉には微笑を浮かべる。]
おぉ?!
[突如、音色が崩れ部屋が赤く染められれば子供のように驚いて。 まじまじと奏者と部屋を交互に見回した。]
わ。
[部屋が元に戻れば。]
流石に私とは次元が違うなぁ――…
(105) 2011/09/15(Thu) 23時半頃
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[感心したように呟いた。 志乃の正体は流石にもう察しはついている。]
(106) 2011/09/15(Thu) 23時半頃
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ああ、ありが―――― …っ!
[楽しめたか、と問われれば素直に頷いて。 微笑み返そうと志乃を見遣れば、再び頬に伸びる細くしなやかな手が瞳に飛び込んできて露骨に動揺を示した。]
あああ…あの、だな、志乃君。 そ、そそ、そういう行動を女子が男にしては―――あれだぞ?
[しどろもどろに窘めるが、その意味が彼女に理解できたかどうか。]
箏が記憶した……そ、うか。 うん?この世界の扉を開く手助けをしてくれるのかい? 華をとは、私の考えていることが―――…
[志乃を見つめて、暫しの沈黙。]
(107) 2011/09/15(Thu) 23時半頃
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神様も、あやかし?
[>>99その考えはなかったので、きょとんとした]
確かに、神様も…人ではない、という意味ではあやかしなのかもしれません…。 あやかしも、神様…。 そう、なのでしょうか…。だとしたら、本当に悪い人ではないのかも…?
[頭をかかえるたまこと同じように首を傾げて、思い悩む。]
(108) 2011/09/15(Thu) 23時半頃
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[そして手妻師が丁度準備を始めた頃]
あ……日向、さん。
[少女の姿を認め、そちらに視線を送る]
お早うございます。 なんだか、目が覚めてしまって……。
[口の形から挨拶を読み取り、小さく頭を下げた]
(109) 2011/09/15(Thu) 23時半頃
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志乃君…
[手を離し、部屋を辞そうとする後姿に小さく呟く。
『興味があるのなら。』 『行きたいのなら。』 紡がれる言葉のその意味は。]
…志乃君の方こそ、私の存在が危険だと思うのなら、問答無用で――――…いや、すまない。
[掛けられる言葉に一瞬目を伏せる。 ふわりと笑んで、遠ざかっていく足音。]
私は出来れば――――…
[そう、出来れば私は。]
――――…
[散らかった書斎に、誰にも届かぬ声が*響いた*]
(110) 2011/09/15(Thu) 23時半頃
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[行くことは出来ても、帰って来れなければ意味がない。
それでは、今までと何も変わらない。
それでは、一方通行なのだ。
だからこそ、私は。]
あやかしである君と、皆と。
今とは別の道を探していけたら―――
[でも、それは己の勝手な願望に*他ならない*]
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あぁ、こんにちは。
[芙蓉や沙耶の知り合いらしき娘の挨拶に、小さく瞠目するが すぐに表情を整え]
娘さんは二人の知り合いかな? [肯定の意が還れば、 言葉の無い娘にも自分の名を告げる]
(111) 2011/09/16(Fri) 00時頃
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志乃は、仁右衛門の門の前でしばらくの間その屋敷を見上げていた
2011/09/16(Fri) 00時頃
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ふかしぎだよねえ。
[人から見れば不可思議の一端であるところの化け狐が、真面目な顔で頷いた>>98]
ん。
[藤之助が同行の可否を問うのを、じっと見守る。 沙耶の手招きにほっとして、後へ従った>>103]
おや、日向。おはよ。
[やがて日向に出会えば、挨拶を返し>>102]
ああ、そうそう、藤。 この子がねえ、雉を焼いてくれたんだよ。
[知り合いか、と問う声へ、嬉しげに答えた>>111]
(112) 2011/09/16(Fri) 00時頃
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[なんだろう、と思案するが思いつかない。 それなら聞いてみればいいかと聞いてみることにした。]
ねえ、だれかいた?
[ひょこっと現れ、二人にいきなり話しかけてみる。]
(113) 2011/09/16(Fri) 00時頃
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色気って、あんた、何する気だい。
[鵺の軽口へ、顔をしかめる]
せんせだか、じんえもんだか、あきづきのだんなだかが、どうだろうねえ、あたしらの里に来たがるのかねえ。
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あはれ昔いかなる野辺の草葉より かかる秋風ふきはじめけむ……
[仁右衛門にその姿を見せたことに後悔はしていない。 いや、願わくば見せたかったのだ。 遠い昔に自らを生んでくれた秋月の人に 永き刻の輪廻の果てへ感謝を込めて]
秋月様。ご子孫様お元気でしたよぅ? 秋月様もお元気にしてらっしゃいますやろか? 極楽浄土いうんは、うちにはわからへんけど 見守ってくれてますやろか?
うちも元気ですよぅ ヒトに妖しにどちらにも大事にされてますよぅ?
[ふらりと館を後にする女の目に光る一雫]
(114) 2011/09/16(Fri) 00時頃
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[>>103己の言葉に顔を顰める沙耶に頷きつつ] 物騒か……。 そうだねェ……だが物騒なのは "村の外"だけとは限らないんじゃないかなぁ。 [呟く男の眸の奥で、昏いものがざわり揺れるのに 彼女は気付いただろうか]
――――……いや、脅かす気はないんだ。すまないね。 [詫びつつ、沙耶の手妻に誘う手招きに応じて ひょこり後をついて行く]
(115) 2011/09/16(Fri) 00時頃
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明之進は、まだ何かいるような気がしてきょろきょろしている。
2011/09/16(Fri) 00時頃
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[突然掛けられた声に驚いて振り向く>>113]
えっ…?
[見れば、知らない少年が立っている。参拝客が神社の者を探しているのかと勘違いして、慌てて微笑むと]
お参りですか?
(116) 2011/09/16(Fri) 00時頃
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へぇ、お嬢さんが雉を捌いたのか。 何だか面倒を掛けちまったみたいだね。
でも、芙蓉も随分喜んだみたいだし、大したもんだ。
[雉に纏わる芙蓉の嬉しげな言葉>>11を受けて 静かな少女――日向というらしい、に言葉を向けた]
(117) 2011/09/16(Fri) 00時頃
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[手妻師の小屋の側、沙耶へと身を寄せるように立つと]
――ねえ、さや。 さっきの、箏の話だけどさ。
もしあんたが、いい弾き手になったら……志乃も、喜ぶと思うんだ。 志乃の箏の音を聞いて、弾きたいって思ってくれたんならさ。 間に合うかどうかは――別にしても、ね。
いつか、弾いてみて欲しいよ。 あの箏の音、綺麗だと思うだろう?
[耳元へくすぐるように囁きかけて、微笑んだ]
(118) 2011/09/16(Fri) 00時頃
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芙蓉は、志乃に話の続きを促した。
2011/09/16(Fri) 00時頃
巫女 ゆりは、メモを貼った。
2011/09/16(Fri) 00時頃
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“疲れていたみたいだから、心配してた。 よく眠れたかなって”
[ふと、ことりと首を傾ぐ。 近くに志乃の姿はあるかと周囲を見回すけれど、三人だけのようで。 明るい挨拶を返す芙蓉と沙耶とを交互に見て、腰を屈めた。]
“びっくりした 沙耶さんって顔が広いんだ。 ここ数日で、村の外に随分と知り合いが増えた気がする”
(119) 2011/09/16(Fri) 00時頃
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[端麗な顔立ちに一時女性かと見紛うも、近くでこうして名乗りを聞けば男性だと判る。 知り合いかと問う声には、二人をちらと見て首肯した。]
“藤 之助さん。かな”
[名の音を聞けば文字を確認するのも常のこと。 乃、埜……と横に小さく書いた文字をそっと消し、 自身の名を書いた。]
“ひなた。よろしく 声がこんなだから お話に不便かけてしまうけど”
(120) 2011/09/16(Fri) 00時頃
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