52 薔薇恋獄
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[階段を下りていけば 2階へ向かう鳴瀬とすれ違うだろう]
先生、石神井と道端が…
[伝えようとしてその表情から先に降りて行った栖津井先生に事のいきさつを聞いたのだと判る]
2階に隠れる場所も通路なかったと思いますけども、もし上を探すならこれを持って行ってください
[残っていた懐中電灯3つのうちの1つを渡す]
(96) 2011/05/20(Fri) 12時頃
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[れんごく。
その響きは、煉獄とも違う。
一番ちかいのは、バスの中で克希の小父が話してくれた、『薔薇恋獄』の、響き。
怪談は怪談、と。
日向の一側面でしか無かったことに、安堵してもいられない]
……恋を、失ったひと……。
[日向のことばかり、考えているわけにもいかないようだ。
じわじわと、彼女の言葉の意味が思考に滲みてくれば。
奇妙で、哀しくて、けれど退っ引きならない状況に、頭を抱えたくなった]
つまり、失恋したらダメってことだろ……?
……だからって、そんなん、ダメって言えるもんじゃねえし……。
[そもそも自分が手本になれそうも無い立場である。
かといって、]
恋、すんな、とか。……言われたら、ふざけんなって感じだよな。
[自分も言われたくない。
そも、言われればしないで済むのなら、日向の悲恋話だって起きなかっただろう]
……どう、するか。
[日向の口ぶりから、彼女が片割れの衝動を抑えていられるのにも、限りがあるようで。
いずれ、恋を失ったかどうかは関係なく、皆が危険に晒されそうで]
…… でも、うん。夕輝せんぱいと、哲人せんぱいは、やっぱり無事なんだ。
[あの時の会話は、ヒナタが主導を握っていた。
まだ、時間切れじゃない。はず。
それに、ふたりは。
恋を失ったの対義は何だろう。得た、とでも言えば良いのか。
寄り添うさまを思い出せば、会えないのは心配だけれど、すこし幸せな気分になって、ちいさく笑う。
哲人はもちろん、夕輝もやわらかで幸せそうな表情だったのを、覚えているから]
日向が、頑張ってくれてんだから。無駄にしちゃダメ、だ。
[ありがとう、とカラの手にもう一度呟いて、決意。
けれどそもそも、このことを同じく日向を案じているだろう蛍紫に伝えるのか。
それが最初にして最大の難関であることに気づけば、やっぱり頭を抱えたくなった]
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―― 2階、浴室前 ――
ぇ、うわぁああっ!
[悠里に指摘されて>>95初めて、自分の格好がひどいことに気づいた。 すみませんすみません! と謝りながら、脱衣所へ逆戻り。
慌てて、ざっと身体を拭いて、着替えに掛かった時間67(0..100)x1秒。 風呂場の電気を落として、しんなりした頭にバスタオルを被せたまま、ふたたび廊下へ顔を出し]
すみませんでした。 ……どっか、打ったんでしょうか。王子。
[倒れた瞬間を見ていないから。 何処へ触れることもなく、おずおずと様子を窺う]
(97) 2011/05/20(Fri) 12時頃
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[服を着て戻ってきた楓馬にちらりと視線を一つ投げて、 それから道也へと視線を戻す]
打ったって言う感じじゃなかったな。 そんな音も聞えなかったし。
[意識を失うほど打撃を受けているならば、この距離で聞こえないはずがないだろうと口にし]
それよりも、なにか恐ろしいもの見たとか。
[たとえば、そう。 いるはずのない女の姿、とか。
口中で呟く声は、楓馬や蘭香の耳にも届くか]
(98) 2011/05/20(Fri) 12時半頃
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子守り 日向は、メモを貼った。
2011/05/20(Fri) 12時半頃
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[殆どの者が2階にいたような気がしていたので後は…]
甲斐お前無事だろうな…
[いつもの気安さと慣れでノックもせずに和室のドアを開くと二人でマドーレヌを食べている姿が目に入って少し目を丸くして]
ものすごく大丈夫なのか…な
[その割に眉間の皺がいつもの3割増な事で少しづつかける言葉は小さく遠慮がちになる]
(99) 2011/05/20(Fri) 12時半頃
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居る筈の無い……?
[最初。 何の事か分からなかった]
(100) 2011/05/20(Fri) 12時半頃
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[当たり前に見えている姿だったから。
思い当たれば、すこし。
当たり前のことなのに、寂しく思って、俯いた]
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2011/05/20(Fri) 12時半頃
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あ、あー……なるほど。それで、びっくりして。
[思い当たれば、むしろほっとしたような表情で顔を上げ。 それなら部屋に運んで寝かせておいたほうが良いでしょうか、と]
(101) 2011/05/20(Fri) 12時半頃
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[ほっとした様子を見せる楓馬を、少しだけ首を傾げて見やる。 続けられた問いには、少しだけ考える様な仕種をして]
……そうだな。ここにずっといるよりはましか。 道也の部屋、確か一階だったよな?
[確認するように尋ねて]
……これを抱えていくのは厳しいなあ。 背負っていくか。 二人とも、手伝ってくれ。
[背中を向けると、後輩二人の補助を借りて、 道也を背負おうとするだろう]
(102) 2011/05/20(Fri) 12時半頃
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はい。オレ案内します。
[尋ねられれば頷いて。 背負おうとする悠里の背へ、大丈夫ですか? と窺いつつも、補助のみで良いなら手を貸すだけ]
…… ?
[そうして落ち着いてくると、今度は悠里の口調が気になって。 そっちに落ち着かなくなってきたけれど]
(103) 2011/05/20(Fri) 13時頃
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よっと……。
[自分よりも僅かに大きいせいか、一歩たたらを踏むも立ち上がり]
……階段で転んだら、支えろよ。
[なんて、笑う]
……どした?
[歩きだした所で、楓馬の落ちつかなさ気な様子に、 僅かに傾ぐ首]
(104) 2011/05/20(Fri) 13時頃
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転ぶ前に、無理だったら言ってくださいよ!
[笑う悠里に、あわあわ。 がっちり、ふたりを支えようと掴むから、かえって歩き難いかもしれない]
……え、ええと。
[気づいているのか、いないのか。 口調以外はいつも通りに思えて、暫し逡巡するも]
せんぱい、普通だなって。
[口調が。 傾がれた首に促されるように、結局は口にした]
(105) 2011/05/20(Fri) 13時頃
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冗談だって。 大丈夫だから。逆に歩きにくいぞ、それ。
[意外と確りとした足取りで階段をゆっくりと降りていく]
普通……?
[首を傾げていると、口調がと続けられて]
……ああ。 吃驚しすぎて、忘れてた。
(106) 2011/05/20(Fri) 13時頃
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ユリシーズは、フィリップ―楓馬へ返すのは、そんな言葉。
2011/05/20(Fri) 13時頃
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もー……。
[なんだぁ、と気の抜けた呟きを漏らし、手を離す。 たしかに、実際の足取りに危うげなところは無かったから]
へっ。 忘れるもんなんですか?
[口調って、職場とかはともかく、普段は気にしないものだと思っていたから。 忘れてた、と返されて、きょとんとした]
(107) 2011/05/20(Fri) 13時半頃
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[とん、とん…と、ゆっくり降りながら]
元々こっちが素。 ちょっと訳ありでね。
……二人とも、他の奴らには内緒な。
[楓馬と蘭香、二人にそう言うと、最後の段を降りる。 ええと道也の部屋は…と、和室のある並びの方へ視線を巡らせて]
栖津井先生の部屋も一階だったよな? 部屋に連れていくより、栖津井先生の所に連れて行った方が良いかな。先生には迷惑だろうけれど。
(108) 2011/05/20(Fri) 13時半頃
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[突然の乱入者に甲斐と栖津井はどう対応しただろう。 気にも留めずに話を続ける]
ちょっと 俺、雨具見つけて外周り見てくるから 温室とか見えたから…案外大須があの中で雨宿りしているとか、哲人のやつも よく走り回るから案外また外に飛び出してとか
[あるはずはなかったけれど探してない場所を思いつけば行ってみる価値はある…と]
これ、電灯何かの時の為に持っておいたほうが良いだろ
[そういって甲斐へ懐中電灯を放った]
(109) 2011/05/20(Fri) 13時半頃
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[甲斐か栖津井から忠告が飛べば]
あー…もう あん時とは違うって 大丈夫…体調も戻ってるし いろいろ健康には気ぃ使ってますから
[ゲームに嵌って留年した頃の事を知っている二人に困ったように返事をすると。玄関ホールの方へ向かう。]
(110) 2011/05/20(Fri) 13時半頃
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そうだったんすか。アレっとは思いましたけど、慣れるとやっぱり、ふつーですね。
[遊びに行った時にも聞いていたせいだろうか。 訳ありと聞けばもとより、他言する気も無いから、こくりと頷いて指きりの仕草。 悠里の手はふさがっているので、自分と蘭香で]
ふみせんせは、お隣っすよ。 んー、あとで頼られなかったって知ったほうが、せんせ気にしそうな気もするけど……
[ただし、それは普段のこと。 今はどうなのだろう。階下へ血相変えて降りていった姿を思い出し、断言しかねるのだった]
(111) 2011/05/20(Fri) 13時半頃
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[玄関ホールへ行く途中に野久を抱えた静谷達に出会えば]
あれ、野久がどうしたのか?
[驚いた声を出して手伝おうかと静谷に声を掛けた]
(112) 2011/05/20(Fri) 13時半頃
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バーナバスは、簡単な話をきけば栖津井先生は甲斐と鳴瀬先生の部屋にいた事を告げる
2011/05/20(Fri) 13時半頃
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[指きりの仕種に笑って、和室のある廊下の方へ進む歩み]
けど…? 先生に何か、あった……
[のか?と続けようとして、言葉を濁す。 玄関ホールへと向かう桂馬の姿が見えたから]
ああ、桂馬ちゃん。 道也ちゃんが二階で倒れちゃって……。栖津井センセ、どこにいるか知ってる?
[再び開いた口が紡ぐのは、何時もの女言葉]
(113) 2011/05/20(Fri) 13時半頃
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―回想:良数の部屋>>93―
……それは、……。
[言葉に詰まる。 やめたくない、ああ、でも、今ならばきっとまだ引き返せる。 これ以上想いを深くする前に、……諦められた、なら。
今までどおりの友達に戻れたなら。 きっと傷つかない。 ……本当に?
もう、頭の中がぐちゃぐちゃで訳がわからない。 結局明確な返答はできないまま部屋を後にした*]
(114) 2011/05/20(Fri) 13時半頃
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―2階浴室→
[亡霊に殺される――その恐怖で意識をふっと手放した。 なので、そこで交わされた会話も知ることはないまま。
運ばれる途中、一度だけ、うわ言のように4文字の名を呼んで。 もう暫くは気を失ったままだろう**]
(115) 2011/05/20(Fri) 14時頃
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シロウ先生の所か…。
[ふむ、と頷きを一つ]
やっぱりこの侭道也ちゃんを部屋まで運ぶから、 楓馬ちゃんたちは先生たち呼んで来て。
[後輩二人にそう言うと、一度道也を持ち直す様にバランスを整え、 教えてもらった部屋へと運ぶだろう。
その道すがら、うわごとのように道也が呟いた名前には、 聞かなかった*振りをした*]
(116) 2011/05/20(Fri) 14時頃
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[こんな時だから、先生も余裕が無いのかな、と。 厳しい声音に思ったのは、そんなこと。 悠里に答えようとしたところで、言葉が途切れ。 桂馬の姿に気づけば、ひらりと小さく手を振った]
……。
[文の居所に、すこし考える様子。 ならば別れたあと、文が駆け込んだのは、ふたりの部屋だったのか]
分かりました。……せんぱいも、下ろすときとか、腰に気をつけて下さいね。
[悠里がバランスを整えれば、茶化しなのか本当に心配しているのか、あやふやな笑みで頷いた。 王子が何事か呟いたような気がしたけれど、寝言だろうとあまり意識に留めず]
行こ、蘭香。
[幼馴染の手を引いて、蛍紫らの部屋へと。 ふたりがマドレーヌを手にしていれば、羨ましげな声をあげるだろうけれど、その時の部屋はどんな状況だっただろう*]
(117) 2011/05/20(Fri) 14時頃
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[耀の手を引いて蛍紫らの部屋へ行く楓馬を見れば服の襟足を捕まえて]
さっきの…心配するなって言葉 お前の事を信じないとかそういう事じゃないが、 お前なにか失踪事件の事しってるのか?
たとえば…やりすぎのドッキリとか
それとも、お前やばい事に首突っ込んでるとか とにかく後で詳しく聞かせろ…
[耳元で楓馬にだけ低くこっそり囁く。 静谷から手伝う事を頼まれなければそのままにして外に出る準備をするために玄関ホールに向かう。]
(118) 2011/05/20(Fri) 14時半頃
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[玄関脇の用具入れをゴソゴソと探すと別荘のものらしき男物の雨靴と合羽が見つかるとそれを羽織る。 傘を手にしたけれども玄関を開けたとたんに吹き込む酷い風にさすのは諦める。 温室をさがして外庭を見渡すと時折走る稲妻に浮かび上がる薔薇園。 風邪に揺れる薔薇の枝が、まるでここから決して外には出さないと、蠢きながら伸ばしてくる腕のように見えたのは気のせいだったのだろうか]
(119) 2011/05/20(Fri) 14時半頃
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[足元に温室へという小さな看板があることに気づくとと矢印に従って進んでいく。裏木戸から薔薇のトンネルが温室へ続いていると聞いていたがこちらも同じような作りで。ただ、表側のせいだろうかこちらのアーチはしっかりとした造りで、薔薇のトンネルに入るとそれまでバチバチと痛いくらいに体を打っていた雨も風も少し弱まったように感じられた。]
この通路なら傘があればどうにか濡れずに温室までいけそうだな
[もしかしたら…期待を持って懐中電灯で足元を照らしながら温室へ]
(120) 2011/05/20(Fri) 15時頃
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―二階・休息所―
[土橋の服の裾を掴んだ手に、思わず力が入る]
まぁ、どうせ体調崩して悪化させて、石神井が注意してってやつじゃねーの?
……変な事聞いたよな、わりぃ 俺にもわっかんねーんだもん
[休息所の隅に居たので、二階での出入りには気付かなかったが、誰かを運ぶ話が聞こえ、廊下の方に姿を現した]
…
[先程、角部屋に入っていった野久が背負われていた。そして―――…]
(121) 2011/05/20(Fri) 15時頃
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