30 ─今夜、薔薇の木の下で。
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――ロビンの部屋――(>>99) うん、……失礼します。
[小声で答え、おずおずと足を踏み入れる。 生活感というには奇妙な散らかり具合。想像とは大きく隔たった部屋の状態は、非日常的な印象さえ感じさせた]
ぁ……窓、
[開け放たれた窓に、昨日の昼、ロビンがそこから顔を覗かせていたのを思い出す。あれは、もしかすると――]
(113) 2010/09/08(Wed) 14時半頃
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――ロビンの部屋――(>>100) [少年が記憶をなぞる間もなく、手を牽かれベッドへと導かれた。すぐ傍らにはロビンの少女めいた、だが何か危険なものを感じさせる表情。 少年の体温は次第に高くなっていく]
……ぇ? ぅ、ん――っ。
[直截な誘いの問いかけ。答えようとした唇が、同時にロビンの唇で塞がれた。 目を見開いて彼の表情を見つめると、少年は静かに*瞼を閉じた*]
(114) 2010/09/08(Wed) 14時半頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2010/09/08(Wed) 14時半頃
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[ざわり、ざわり… 蒼い薔薇はじわじわと、次なる宿主を探してざわめく。
なるべくならばその先へ呪いの感染を広げられるものを。 求めるものは奔放で、誰とでも寝られる淫乱な。
既にひとつの花芽は変質して使い物にならぬのならば、既に手に落ちた貪欲な少女人形が適任か。
つかの間の夢のあと、魂は荊の檻に囚われて生ける屍のように。 いつしか蒼い薔薇の香りに導かれて姿を消してしまうだろう。]
(115) 2010/09/08(Wed) 14時半頃
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――ロビンの部屋――(>>101) [薔薇の呪いに囚われたユーリィから施された時には、混乱と動転で受け止められなかった官能。ロビンが与えるそれは少しずつ、少年の理性を溶かしていった]
……ん――ぅ、ん。
[舌先が口腔内を這い廻り、歯列を押しやる。更に奥へ侵入しようとする試みを大人しく受け入れ、絡み合う粘膜の感覚にかすかな喘ぎを洩らした。 太腿や胸を撫でさすられると少年は鼻に掛かった声を上げ、ロビンの技巧をぎこちなく真似て触れ返す]
(116) 2010/09/08(Wed) 15時半頃
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――ロビンの部屋――(>>102) [シーツの上で絡み合い縺れ合いながら徐々に、少年の仕草から生硬さが消えていった。完全に緊張を解きほぐされた声は、媚び甘える響きでロビンに反応する]
んっ、……ふぁ、っ。 やぁっ、だ、また―― そんなとこ触っ、……もうっ。
[言葉では厭がりつつも、表情は柔く蕩けて続きをねだる。 ――しよう? ロビンに囁かれて少年は、濡れた瞳を困惑げに返した]
でも……その、どう――する、の? うぅん、曖昧には知ってる。けど、ロビンの口から、言ってほしい。 ……初めてで、よく分からない、から。
(117) 2010/09/08(Wed) 15時半頃
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トニーは、ロビンの首元に視線を落として数回、恥ずかしげに*目ばたいた。*
2010/09/08(Wed) 15時半頃
靴磨き トニーは、メモを貼った。
2010/09/08(Wed) 15時半頃
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― 空き部屋 ―
[よほど疲れていたのか、深い眠りに落ちていて。 自分を抱きしめる腕が、抱きしめていた温もりが消えてしまった事に、気づかない]
………。
[音に出さず唇だけが祖国の言葉を一言呟いて。 今は未だ、幸せな夢を見続けている]
(118) 2010/09/08(Wed) 16時頃
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[蒼薔薇の呪いが、二人を別った事を*知らずに*]
(119) 2010/09/08(Wed) 16時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/09/08(Wed) 16時頃
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[身も心も蒼い薔薇精の手に堕ちて、 自我を無くした飢えた獣は餌食を探してさまよい歩く…**]
(120) 2010/09/08(Wed) 16時頃
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―自室―>>117 [覚えたての官能で潤んだ瞳で、困惑の表情を見せるトニーに嗜虐と……同時に奇妙な愛しさを覚える。 くすりと小さく笑って、またひとつ甘い口接けを口唇に落とし、]
じゃあ、教えてあげる。
[トニーの胸元、手を置いて、シャツのボタンを外し始めた。]
(121) 2010/09/08(Wed) 16時半頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2010/09/08(Wed) 17時頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/09/08(Wed) 17時頃
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―自室― [それからは。 トニーを導きつつ、口接けを幾度と無く繰り返し服を脱ぎ捨ててゆく。 生まれたままの姿で抱き合い、乱れたシーツを更に乱して、谺のように愛撫を返し合い。 トニーの日焼けしたなめらかな膚に唇を寄せ、甘く吸い、或いは歯を立て、舌で汗の雫を味わう。 片手は下腹の、そそり立った若茎をやわやわと握って擦り、相手にも同じことをするようにと甘く吹き込む。]
ここ……こうすると、気持ちいい、でしょ?
ほら、ここも……
(122) 2010/09/08(Wed) 17時頃
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―自室― [唇と舌の与える官能の洗礼は首筋から胸、腹へと徐々に下がって、最後は先端に露を宿す若茎へと。 先に味わったサイラスやドナルドとは異なる、自分の鏡像の如きトニーのからだを口に含んで。 甘い飴を舐めるように、口蓋や舌も全部使って優しく、けれども強い快楽を与えていく。
トニーがそれに溺れ切らないうちに、一旦口を離すと、舌から若芽の間に唾液の糸が引いて、日の光に煌めく。 細い指で根を押さえて堰き止めつつ、自分の腰をずらしてトニーの頭の方へ持っていき、]
ね……分かった? 僕がやったのと、同じように、して、ね?
(123) 2010/09/08(Wed) 17時頃
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―自室― [二つ巴の双魚の形、互いに相手の股間に顔を埋め、貪りあう。
殆ど初めて味わう筈の刺激に、ともすれば口淫が疎かになり勝ちのトニーとは異なり、蒼薔薇の洗礼を激しく受けたロビンは、まだ三人目とは言え事前に学んでいた知識もあって、確実かつ貪欲に学習を進めていた。 その躊躇いを知らない技巧が、トニーを追い詰めていく。
余裕の無くなったトニーが口から取りこぼし、哀訴にも似た快感の声を上げ始めれば、絞り上げる動きは速さを増し。 程無く、がくがくと腰を震わせトニーが達すると、彼は口腔に溢れた液体を甘露と飲み下した。]
(124) 2010/09/08(Wed) 17時半頃
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―自室― [荒い息を吐いて横たわるトニーの傍ら、半身を起こして、唇から溢れて顎に零れた白濁を指先で拭う。 汗みずくのトニーの顔を覗き込み、静かに見せるは淫蕩な微笑。]
気持ち好かった? でもね、まだまだこれからなんだ。 今度は僕を楽しませてよ。
[いつの間にか胸の尖りから滴っていた白い樹液を、自ら抓んで搾り取り、指先に絡める。 それを萎えたトニーの先端の萼皮を捲ってなすりつけ、媚薬の効果が現れるのを待った。 ついでに自分の後孔――その蕾にも指を差し入れ、樹液を潤滑剤に押し開いていく。]
(125) 2010/09/08(Wed) 17時半頃
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― 屋根裏部屋 ― [赦されず、休む間も無く与え続けられる悦楽は 陵辱と呼ぶにはあまりに甘く、奉仕と呼ぶには残酷で。
蒼の吐息を吹き込まれる度に開かれていく身体は 薄く赤く染まっていって、それは己の手で散らした 中庭の咲いたばかりの薔薇の花にも似て]
(126) 2010/09/08(Wed) 18時頃
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――…ぁ あ、 あぁ ん…
[深く穿たれた時から世界はただ甘く、白い色に染まり 何も考えられない…ただ快感だけを追いかける姿は 感情をなくした綺麗な硝子球とも少し違う。
望んだ姿であり、望んでいなかった姿であり、 どちらが本当の望みだったのか、すらもう…どうでもいい。
執拗に痛みすら通り越した甘さばかり教え込まれると 裡に擦りこまれる欲に呑みこまれるとひくりと身体が震え。 穿たれる度にあがる声も蒼い花からの甘い蜜を求めて 一層甘く、媚び強請るようなものへと変わっていき…]
(127) 2010/09/08(Wed) 18時頃
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う ん… ぃ
…っ ぁ、ん 気持ち ぃ…
[蒼い花に言葉を促されれば、羞恥もなく甘く零れて。 深く堕ちていけば あ、あ…と掠れ声が短くなっていく。 高く張り詰めた熱ははじめてなのに、触れられることなく 穿たれる甘さだけで極まろうとしていて―――]
(128) 2010/09/08(Wed) 18時頃
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――――… …っ
[どろりと、溶けたのは。 放つ白濁と共に翡翠の瞳がどろりと溶けて陥落する。 一際甘く、長い嬌声を聴いたのは蒼い花ではなく 後輩の姿で…けれども、そんなことには気付くこともできず。
堕ちたばかりの悦楽に、達しながら緩く腰が揺れる。 ひくり、ひくりと与えられたものの深さを示すように 痙攣しながら穿つものに縋るようにきゅうと裡をしめて。
身も心も情欲に濡れたまま、白の闇へと堕ちていく。]
(129) 2010/09/08(Wed) 18時頃
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―自室― [カーテンのはためく窓の外は、今日も素晴らしい晴天が続いていた。 蝉の声が聞こえる窓辺から明るい光の差し込む室内には、だが、既に生殖液と汗の匂いが充満する淫靡な空間に変わり果てていた。
その中央、性愛の刑台と化したベッドの上、トニーの上に跨り腰を振るロビンの姿があった。 蒼薔薇に侵された躯は弱い刺激では満足できず、樹液の媚効を使ってトニーが身動きできなくなるまで幼い果実を勃たせ搾り取り。 最後に、自分がトニーの蕾を犯して無理矢理に絶頂に導くまで終わることは無い。*]
(130) 2010/09/08(Wed) 18時頃
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[気をやって意識の落ちた翡翠は屋根裏の薄暗さの中 ぬらりと艶かしく、深い情事の名残を隠さぬままの姿で。 薄く開いたままの唇は飲み込みきれなかった唾液を 口端に滲ませ意識を失っても尚、花に教えられた色香を放つ。]
[から、ころ…ころ]
[床に捨て置かれたズボンのポケットから、硝子球が零れる音。 赤と青の混じる其れは、後輩が欲しがっていた約束の球。]
[ころころ からり―――…]
[転がった球は床に落ちた白の残滓に触れて止まる。 ぬち…、透明な雫よりも粘着質な体液に触れた透明な球は
白く―――穢れて。**]
(131) 2010/09/08(Wed) 18時頃
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─ 医務室 ─
そっか、我慢できたんだ。 えらいえらい。
[つい、と顔を背けるトニーに、そう声をかけた。]
話をしたい相手?
なら、行ってきたらいい。あんまり遅くなると、朝食が無くなっちゃうから、ね。
[気をつけて、と廊下に出たトニーを見送った。]
僕もそろそろ出ようかな。
[眠り続けるユーリーに、視線を投げると、医務室を後にした。この時間ならば、ポリッジを食いっぱぐれる事はないだろう。]
(132) 2010/09/08(Wed) 18時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/09/08(Wed) 18時半頃
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─ →食堂 ─
……トニーは、ユーリーに囚われたりはしない、かな。
[薔薇に囚われた者に、周りの誰かが囚われてしまう時もある。囚われた誰かが、別の誰かにとって特別な存在だった時に。]
トニーには、ユーリー以外にも「誰か」いるんだなあ。
[少しだけ安心する事が出来た。]
(133) 2010/09/08(Wed) 18時半頃
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[何故だか他の誰も来ていない食堂。]
──薔薇でも見て来るかな。
[雑談する相手もなく、早々に食べ終わると、ふとそんなことを思いつき。]
(134) 2010/09/08(Wed) 18時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2010/09/08(Wed) 19時頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/09/08(Wed) 19時頃
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―自室― [――ひと時のまどろみの後。 死んだように眠るトニーの傍らで目を覚ます。 眼鏡の無い貌は普段より更に少女めいて、ぼんやりとトニーの寝顔を眺める灰いろの瞳はいかにも無垢に見える。 ねえ、トニー、と彼は未だ眠り続ける「恋人」に語りかける。]
僕も君のことが好きだよ。 今ここに居るなかの誰よりも。
だって君はいつも正直で、自分を誤魔化したりしないから。 きっと君は嘘をついている時だって真っ正直でいるに違いないよ。
[首を伸ばして、そっとトニーの頬に口接ける。 しっとりとやわらかい感触を唇に感じて、彼は小さく笑ってトニーに寄り添い、その首筋に顔を埋めた。]
(135) 2010/09/08(Wed) 19時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2010/09/08(Wed) 19時頃
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―自室―
他は皆愚か者ばかりだ。 欲しいものが目の前にあるのに手に入れようとしない。ないものねだりで、自分のところに「偶然」落ちてくるのを待つだけなんだ。
気持ち悪い。
そりゃあ歳をとっても賢くなれない人間も多いけどさ。 それとも、大人に近付くと分からなくなってしまうものなのかな……僕らと何歳も違わないのに。
[ね、と返事が返って来ないのを分かっていての同意を求めて、耳朶を食んだ。]
(136) 2010/09/08(Wed) 19時半頃
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―自室― [と、ふるり、身を震わせる。 こうして素肌を寄せていると、また勃然と下肢が熱くなってくる。 シーツの隙間、肘を突いて身を起こし、トニーの顔を見下ろす――おそらくは先程の酷使の所為で疲労の色の濃い、まだ幼さの残る顔を。
ちゅ、と眠れる口唇に口接けを落とし、起き上がってベッドから足を下ろした。]
(137) 2010/09/08(Wed) 19時半頃
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―自室― [薔薇香の示す肉欲の導きに従い、素肌に直接服を着込んで、立て続けの情事の穢れを隠す。 トニーが付けた三条の背中の傷も隠され、そこに在るのは甘い馨りの吐息を零す欲望の使徒――]
(138) 2010/09/08(Wed) 19時半頃
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ロビンは、掛けた眼鏡のブリッジを押し上げて、部屋を出て行く。**
2010/09/08(Wed) 19時半頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/09/08(Wed) 20時頃
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― 屋根裏部屋 ―
[行為が終わったあと、荒い息をついて、フィリップの身体に覆いかぶさっていたけれど、やがて濡れた身体を起こすと、ごろりとフィリップの横に転がる。
そこに見えるのは、口から唾液を垂らしたまま、目を閉じて転がる欲望を知ってしまった者の顔。
緊張が解けたその表情は無邪気にも見え、 それが淫靡でもあり、美しくも見えた。]
――……フィル……先輩…。
[ただ、その横で、セシルは顔を伏せて、心内で嗤う蒼薔薇と戦っていた。
だが、その敗北は見えたようなもの。
蒼薔薇は、セシルをせせら笑い、その身体を乗っ取ろうとしている。]
(139) 2010/09/08(Wed) 20時半頃
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[蒼薔薇は言う。
すべてを吸い尽くしていくのだと。 それは、ドナルドもフィリップもロビンも、 そう、ここに残っているものすべてを食べてしまうよ、と。
そのためにはまず、君が消えるといい、と言い放つ。 宿木として、身体を明け渡せと……。]
(140) 2010/09/08(Wed) 20時半頃
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― 浴室後中庭へ ―
[昨夜と今朝と、2回の行為の為でなく疲労した身体を水を浴びることで、きりっとさせる。]
―――……っは
[それでも、薔薇の香りする溜息のような、重い息は止められぬ。 他者の精を差し出さぬ代わりに、差し出し続けているのは自身の生だ。 種を宿しながら反抗的な身体の主の生気を、貪りつくせば蒼薔薇の精も1日程は生きながらえるのかもしれないが、それは今は判らぬこと。]
さて、どこまで反抗できるかね。
[シャワーから上がり、脱衣所で左右異なる眼の色を、右眼だけで鏡越し感知しながら苦笑を浮かべる。緩慢な仕草で着替えを済ませると、ランドリールームによりシーツとタオルケットを抱え、中庭の方面へと向かった。]
(141) 2010/09/08(Wed) 20時半頃
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イヤだ。
[それは、まだポケットにハーモニカがあるから…。 そして、気を失っているフィリップも抱きしめた。
その髪はしっとりと濡れている。 それにまた顔を埋めながら、転がっているビー玉を見た。
精液に濡れて、それは穢れてしまったかの用に見えたけど…。手を、指を伸ばして拾い、拭えば、元の光をその裡に湛えて……。]
(142) 2010/09/08(Wed) 20時半頃
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